世の中には人道上や宗教上の理由で死刑廃止を
唱えている人は多い。一番分かり易いのが国民
新党の亀井氏である。長い警察官僚時代の経験
から冤罪事件を見聞きして来たからだろう。冤
罪で死刑にしたら取り返しが着かないとの理由
からだ。先日無罪判決があった鹿児島の選挙違
犯事件も、誰かのたれ込みがあったかも知れな
いが、警察・検察の見込み捜査の結果だった。
しかも途中で無罪と分かった後も隠蔽までして
公判を継続した警察・検察の体質は怖ろしい。
亀井議員も死刑廃止を唱える前に警察・警察の
官僚体質の打破を唱えたら、小泉に対抗して国民
的人気を博したのにと思う。
それにしても昨日の山口光事件の裁判は非道かっ
た。８年間被害者の夫であり親である本村さんが
孤軍奮闘している中、途中から２１人もの死刑廃
止論者の弁護士が土足で上がり込んだ図式である。
死刑廃止を訴えるのなら、国会の場や国民運動で
主張すべきである。オウム事件や和歌山砒素事件
の主任弁護士を勤め、しかも途中で投げ出した安
田弁護士の売名行為にはうんざりである。
唯一の光明は高裁の無罪判決を差し戻した最高裁
の良識に期待したい。
我が家の２０年目の薔薇も、そろそろ花の形が不揃
いになった。それでも赤・白・ピンクの３本が健気
に春・秋に楽しませて呉れている。