栽培日記(エンドウ豆)

アルバム名:栽培日記(エンドウ豆)

日時   :5月9日

場所:趣味のyasu農園




 我家ほどえんどう豆が好きな家は少ないでしょう。5月の収穫期から十月頃まで毎日エンドウご飯を食べます。そのため、冷凍庫は小分けしたエンドウでいっぱいです。これだけは失敗が許されないので、毎年神経を使って栽培しています。毎年、30メートル畝で5~6本を作ります。熟成した有機堆肥だけで作った「ウスイエンドウ」は市販のエンドウに比べて大変甘く、大阪のエンドウ好きの友人一家等は、えんどう豆だけを目当てに、ここ6~7年毎年エンドウ狩に来ています。


月別一月二月三月四月五月六月七月八月九月十月十一月十二月








支柱収獲






【畝作り、種蒔き】

エンドウの根は深根性ですので、出来るだけ排水を良くするために、写真のように畝の中央に溝を掘り、その下に繊維質の多い有機堆肥+過燐酸石灰などを入れて、最低一ヶ月前に畝つくりをしておきます。未熟の有機堆肥を使う場合は、米糠や鶏糞などの醗酵促進剤を入れて、播種の二ヶ月前には仕込んでおきます。
 エンドウの失敗の原因は、大抵、密植えと細畝、畝間の狭さです。細い畝に二条播きやチドリ播きをすると、過繁茂してしまい、風が通らず、日光も当たらないので小さなサヤばかりになります。株間は最低40センチ以上、畝間も両側から茂ってくるので、十分取っておく必要があります。
 エンドウの種類はいろいろありますが、一番美味しいのは「ウスイエンドウ」です。スナップエンドウも少しあれば楽しいですね。種の播き時は、当地では11月末です。近隣の畑では11月初旬から播いていますが、おそ播きのほうが安心、遅く播くと若干収獲が遅くなるが、それ以上にエンドウの寿命が長いので、周囲が枯れてしまっても収獲でき結局はトク。


【追肥・支柱作り】

三月初旬頃に背丈が少し大きくなってきたら、支柱立てをします。中央に竹を組んで、誘引用のキュウルネットを張ります。誘引用にワラを上から吊るしておくのが一般的ですが、私は竹の古い小枝をたくさん採集してきて、苗の両側に差して誘引しています。これだと風邪で飛ぶ心配がなく、確実に上へツルを伸ばせます。
 肥料は、有機堆肥+過燐酸石灰を株間に施行します。完熟堆肥ですので、肥料に当たることはありません。草木灰や消し炭などもカリ肥料として大変有効ですが、一緒に施用すると、燐酸分が化学反応で飛んでしまいます。草木灰類はかならず日をおいて単独で使います。


【追肥・支柱作り】

三月初旬頃に背丈が少し4月頃になると、エンドウも1メートル近くになります。エンドウは枝の保護をシッカリして、枝さえ折らなければ増収間違いなしです。私は中央線の支柱いがいに両側に杭を打ち込んで、写真のように篠竹や紐で枝の保護をします。ただ、この両側の柵の間隔を狭くすると、風が通らなくなり、小さなサヤが増えますので、両側の感覚を十分ゆとりがあるようにします。


【収獲】

これは昨年の写真です
いよいよ収穫期です。収獲は手でサヤをちぎったりせずに、ハサミで丁寧に収獲します。中に手を入れるので間違って枝を損傷させるとその枝からはもう収獲は望めません。昔から『エンドウは手を嫌う』と言います。これは、栽培者以外の人が手荒な収獲の仕方で枝が折られることを言っています。背丈は2メートル以上になっていま


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