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鈴木康央の「いのち文化研究所」  赤心庵2 

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ダンボール堆肥 いいですね〜@ Re:●『ダンボール堆肥は危険!』記事に、こんな「コメント」をいただきました。ありがとうございます。(06/16) 夏はコンポスト、冬はダンボールコンポス…
コスモス@ Re:●夏野菜も終わりかけています…でもまだまだ(笑)(09/29) 初めて書き込みますが。 お元気でいらっし…
人間辛抱@ Re:●夏野菜も終わりかけています…でもまだまだ(笑)(09/29) どうもお久しぶりです。 新型コロナウイル…
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2009.08.07
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カテゴリ:カテゴリ未分類
●女優の大原麗子さんが亡くなった。さびしい最後であった。

おそらくは、「カンビロバクター菌」の感染による「ギランバレー症候群」が、その死に大きく関わっていたと思われる。


カンビロバクター感染菌による食中毒(愛知県衛生研究所HP)


『本当は危ない有機野菜』にその実態をあますことなく報告してあったので、ここで再録し、大原麗子さんの死を無駄にしないためにも、学んでほしい。


●この病気は、日本人としては、主に生の「トリ肉」を食べることによって感染する。
焼き鳥の生焼きでもうつる。

冷蔵庫内で、4度という低温でも増え続ける菌だ。

一度かかると、全身の筋肉が動かなくなって、心臓の筋肉(心筋)もマヒする。

特効薬もない。まったくの難病感染症である。


おおはられいこ さん images.jpg

素敵な方でした


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●なぜ私だけがこんな目に「ギラン・バレー症候群」


『手先や足先が急に動かなくなります。
数日のうちに動かない部分が段々と、体の中央部に向かって進行していきます。私の場合はそのまま呼吸筋まで麻痺し自分で呼吸できなくなってしまいました。
もちろん顔面が麻痺して、見たり、しゃべったり、食べたりすることができなくなるのです。私の場合はさいわい1ヶ月ぐらいで完治しましたが、1年以上たってもなかなか回復せず、場合によっては足や手に運動障害が残る人もいます』

これは罹患した患者の体験談である。
そしてこの病気がギラン・バレー症候群という。
日本での発症は年間約2000人前後といわれている免疫系の病気だ。
日本では女優の大原麗子さんや、安岡力也さんなどの著名人の患者の存在によって、この病気の存在が広く知られるようになった。
病状も回復にかかる期間も個人によってまちまちである点がこの病気の特徴でもある。

意外な感じをもたれる方がいるかもしれないが、前述のカンピロバクターこそが、このギラン・バレー症候群の原因ではないかと強く疑われている。
もともとこのカンピロバクター属菌は、約百年前から家畜の流産菌として農業畜産界では認識されていた。
それにもかかわらず、逆に人の腸炎起因菌としての重要性が明らかになったのはまだ数十年以内という変わった経歴をもつ菌である。

したがってそういった性質は、もしかすると耐性菌が生まれた時点で新たに獲得していった形質であるのかもしれないのだ。
そんなカンピロバクターとギラン・バレー症候群の関係に関する各国での研究報告はつぎのとおりである。


■ 1982年・英国  
45歳の男性がカンピロバクターによる下痢症状がみられてから15日後にギラン・バレー症候群をひきおこす

■ その後の米国の研究統計
ギラン・バレー症候群患者の10~30パーセントがカンピロバクター既感染者であり、その数は425~1275名と発表された

■ 新潟大学
1990年にカンピロバクター感染後のギラン・バレー症候群患者2名を報告
1991年に同7名を報告

■ 都立衛生研究所
抗体検査結果から、ギラン・バレー症候群患者52名中31名のカンピロバクターの陽性反応が確認


このように、その関係に関する検証はここ30年でようやく解明されつつある。
カンピロバクターとギラン・バレー症候群の関係。
それは、人や家畜、ペットの治療現場で発生した耐性菌が、われわれが考えている以上に、食物連鎖などを通じて人の生活圏と自然界を循環している証明なのかもしれない。
カンピロバクター感染後に、自己免疫疾患と考えられているギラン・バレー症候群が起こる理由を説明してこの項を終わろう。


■カンピロバクターが体内に入る
    ↓
■免疫系がこの菌を殺すために抗体を作る
    ↓
■この菌と人間の神経細胞が似ているために誤って抗体が運動神経を攻撃する
 ↓
■その結果、筋肉が動かなくなる
といったもの。


10万人に1人程度の発症とはいえ、その1人となってはならない。
さらに問題は、ほかの感染症やその感染症の耐性菌だ。
家畜由来の感染症や、その感染症の耐性菌が、カンピロバクターと同じようにヒトの自己免疫疾患系の病気に関係している可能性はないのかということである。

そういった意味でじつに興味深いがある。
医療関係者向けの事前接種(プレ・パンデミック用のワクチン)の話が先日発表されたばかりであるが、その接種の安全性に関する話だ。

『1976年に米国ニュージャージー州でH1N1型の豚インフルエンザが流行。
大流行を恐れた政府がよびかけ4000万人がワクチンを接種したところ、約500人がギラン・バレー症候群をおこした』というもの。

この数字は、数字としてはかなり高いものと考えられる。
この事件でひとつだけ言えることがある。
それは新型インフルエンザ・鳥インフルエンザ・カンピロバクター症・ギラン・バレー症候群の間には、すべて「家畜」が関係していることだ。
それは誰にも否定できない。


(『本当は危ない有機野菜』徳間書店刊より)


※カンビロバクター菌は、これからの感染症です。
鳥さしやレバーの生焼けは危険です。
トリ・インフルエンザ菌も含めて、家畜由来の事件が多すぎます。畜産という廃棄物未処理の産業が、いかに時代に逆行しているかがわかります。


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大原麗子さんを悼む

●大原麗子さんは、その甘い声と、潤んだ大きな眼の美人です。

見つめられたことはないですが、見つめられるとたぶん「動けなくなる」くらいの色気を発するひとでありました。


●渡良恒彦氏・森進一氏のお二人と結婚履歴がおありになるが、晩年(といってもまだ62歳)はあまりにもさびしすぎます。
老人ホームや病院での死もさびしいものだ、と思っていましたが、これはひどい…


大原さんは朝鮮系の帰化日本人でもありました。

「飯島愛」の孤独死事件と重なって、女優の不幸せが印象的です。



昨日今日と哀悼が続きます。笑い話どころではありません。


合掌


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Last updated  2009.08.07 15:59:30
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