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テーマ:妄想劇場(28)
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先週末は久々に痛飲した。
心に鬱積したものがあったせいもあるし、久しぶりに懐かしい人と出会ったせいでもあった。 何人かで飲んでいて、一人でワインを2本近く空けていた。 元々お酒は好きだが 強くはない。 学生時代に死ぬほど飲まされたおかげで人より飲めるようにいわれるが、量よりも味や雰囲気を楽しみたいほうだ。 しかし、鬱屈していたので、ついついメートルが上がってしまった(こんな表現方法、50年ぐらい前のもんだが・・・) しかも、悪いことに、この私に! 大相撲観戦歴30年以上の この私に! 飲んだ席で相撲の話題などを振るからいけないのだ!! 昨日、今日相撲を見始めた小素人に相撲の何たるかを語られてたまるか!! 朝青龍の相撲が横綱相撲となるためには 何が足りないのか、 ついつい一席ぶちたくなってしまうではないか!! ちくしょう! てやんでぇい! 大体 私とお酒を飲む人は 野球と相撲と昔の漫画の話でしゃしゃり出ようなんて 小生意気なことは考えないほうがいい! 映画とラグビーと昔のお笑いの話でも、 酔った時の私は止まらなくなる。 そうはいっても、常に周囲に気配りをするこの私だ。 たとえ酔って一人舞台になったとしても 常に相手を面白くさせる工夫は忘れない・・・つもりだった。 しかし・・・ だめだ!! ここ数年・・・いや、正確には去年ぐらいから・・・ 酒に飲まれるようになってしまった。 飲んだ時の記憶がないということが、時々生まれてきた。 もともと見栄っ張りだから人前で酔っていても酔っていないように見せかけることは天才的だったと自負していただけにこのショックはでかい! これが年齢というものなのか?? ワインや日本酒という醸造系のお酒は私の場合非常に残る。 土曜日は死にそうなほどの二日酔いで一日中苦しんだ。 私はお酒を飲むときは最も体に悪いとされている、から酒・・・つまり何も食べないでひたすらアルコールだけを飲むのが好きだ。 その方が内臓の隅々に酒が回っていく感じがして気分がいい。 だけど これをすると確実に翌日は二日酔いだ。 もう、こんな思いは二度としたくないと思いながら、頭痛と吐き気をこらえて戦いつづけなくてはならない。 二日酔いの話といえば、今は亡き 伊丹十三さんの「女たちよ!」 という、名エッセイの中の一編を思い出す。 確か「二日酔いの虫」というタイトルだったと思うが 伊丹さんらしく、小洒落た言い回しながらも、ねちねちと 二日酔いの本質を描写した、すばらしい表現があった。 「頭のこめかみの部分に痒いところがあって、そこをかいていると小さなプツンとしたふくらみが出てくる。そのうちそれが破れて、中から白くて長い、紐のような虫が出てきて、端っこを持って引っ張るとずるずるとどこまでも引っ張れて、それがものすごく酒臭い。 で、その虫を何メートルか途中でちぎれないように引っ張りつづけて出した後に穴がポカリとあいている。 そこを水道の蛇口に当てて、水を流し込み、ぽちゃぽちゃ振って、頭を横にすると全部出てきて、それがまた、もの凄くアルコール臭い。 そんなかんじ・・・」 というような描写だったと思う。 いや、まさにその通り。 さすがは俳優であり作家であり映画監督であった、伊丹さんだ。 私も、二日酔いのたびに、頭をパカッとあけて、脳みそを取り出し、冷たい氷水に5分ぐらいつけてから、ぎゅうと絞って、酒を全部抜きたくなる。 絞った水にはものすごい量の濃縮されたと、 アルコール分と 今すぐにでも消してしまいたい自責の念が たっぷり含まれていることだろう。 二日酔いを構成する大きな要因の一つに 「後悔」は絶対に含まれているはずだ。 あーそれらをみんな、一気にすっきりさせてしまいたい!! 絞った脳みそは日陰で乾かして、 ついでに2,30本しわを増やしてから、 元通りに戻す。 ついでに、胃と肝臓も取り出して、綺麗に洗っておきたい。 胃袋に水をいっぱいに詰めたら、2,3箇所穴があいているところから、ぴゅーっと水が漏れるだろう。 そこを、ご飯粒かなんかで塞いで 再び口から飲み込めば元のようになるのならいいのに。 肝臓は、もう長年の飲酒で 酒の香りと味が染み付いていて、 意外とぶつ切りにして生で食ったら コリコリヌチャヌチャで うまいかもしれない。 適度に脂肪分もあるだろうし・・・ ご飯に乗せて、 かつおぶしと海苔をのせてしょうゆをちょっと たらした上から お茶漬けにでもして・・・ ・・・そんなことを考えていたら、 とたんに気持ち悪くなってトイレに駆け込んでしまった・・・。 バカだ。 思えば習慣的に酒を飲むようになってから 20年近く経つが、いったい何回おんなじ 思いをしていることだろう? 二日酔いには特効薬はない。 私の場合、ただもう、覚悟を決めて 動き出してしまうしかないのだ。 死ぬほど調子が悪くても、体に鞭打って、翌朝は起きだす。 だが、土曜日でお休みだったせいで、結局丸一日寝ていた。 そうすると、丸一日調子悪かったりする。 ああ・・・ しかし、金曜日は 何かほかに大きな失敗はしなかっただろうか?? 酔った奴の特徴で、 「私は酔ってない!!」と言い張る場合がある。 私自身、どうもそのタイプのようで 学生時代、毎日、ノートに日記を書いていた時期は 酔っ払って帰ってくると、ひたすら酔っ払った字で、 必死に難しい漢字を書いていたときがあった。 「薔薇」 とか 「憂鬱」 とか 「魑魅魍魎」 とか 「躊躇」 なんていうのを、一生懸命書こうとしている。 で、次のページいっぱいに 「俺は酔ってなーい!!」 なんて、大きな字で殴り書きしてあったりしたもんだ。 充分酔ってるんだっちゅうの! なんか、そんなようなお間抜けな失敗を 繰り広げていたりはしないだろうか? もともと 酒飲んで、必要以上に乱れるやつは大嫌いだ!! なんて、普段公言している私である。 あの、 忌むべき 酒乱からみ酒野郎になったら、 たちどころに酒を断つつもりでいる。 昔からもっぱら介抱役で、 酔っ払ったやつをなだめたり、 送って行ったりということばかりだった。 それが、金曜日の夜の後半は なんだか今ひとつはっきりと思い出せないのだ。 朝、目がさめたらPCに電源が入っていて、 枕もとにおいてあった。 ワードが開いていて 「及び腰に印譜利m3得てー書んは いけないのだ。北側の旗がr対g日k・・・・・」 などと、わけのわからない暗号が打ち付けてあった 「印譜利m3得てー書ん」 は <implementaion > のことだろうか??? なんだか まるでわからん!! 一体金曜の夜の私は 何がいいたかったのだろう??? だから 怖いようだが一度見てみたい気もする・・・。 酔って へべれけ になっている私の姿を、自分自身のこの目で。 今度、ビデオでも回してもらうか・・・。 それとも見ないほうがいいかな? まあ、それにしても唯一正しいのは 私が本当に学ばない男だということだ。 これだけは事実だ。 まあ、酒飲みはみんな どこでもこんなようなものなんだろうが・・・ 二日酔いに効く特効薬があったら ぜひぜひ教えてください・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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