
民進党の代表選で、3人の候補者から、
東北への謝罪がないのが、解せない…。
マエハラがお詫びらしきことをした、と報じるメディアがあった。
そんなものには見えなかったが、
10万歩譲って、あれが謝罪だとする。
そもそも、誰に対し、何をお詫びしたのか、
その説明がない。
このあたりについて、記者会見で記者は確認しているだろうか。
大切なところであるはずだ。
2011年の震災発生時の「巨大与党」でありながら、
失政、失態、不手際のオンパレードで、
2万人を死にいたらしめたことの罪は重い。
本来、与党として法案を次々と通していかなければいけなかった。
ところが、小沢一郎と、首相の菅なおとらの内乱で、
前に進まない。
暗礁に乗り上げたまま、となった。
復旧・復興が大幅に遅れた。
多くの遺族や被災者を路頭に迷わせ、
莫大な損失を与えたことに一貫としてほおかむり。
遺体の捜索・搬送を遅らせ、
いまなお、行方不明者が多数いることへの説明すらない。
遺族らによると、
遺体は見つかっていることが多い。
だが、月日がたちすぎていて、腐敗し、性別すら判然としない場合がある。
その原因は、与党が捜索・搬送をする自衛隊らの足をひっぱったからだ。
あの頃、自衛隊の父母会の会員らが、こんなことを話していた。
民主党の議員は、自衛隊の車やヘリコプターなどを何度も使うから、
遺体の捜索・搬送をする自衛官に負担となっている。
これに近いことは、宮城県警からも聞いた。
被災地にかけつけることは当然としても、
そのタイミングが大切、と言いたいのだろう。
たしかに、そのとおり。
こういうことも含め、民進党は説明をするべき。
社会民主党も。
ところが、5年が過ぎようとしているのに、
それぞれの党の役職者は一切、触れようとしない。
これで、「リベラル」?
これで、「平和の政党」?
これで、「民意を重んじる政党」?
憲政史上、遺族の感情をここまで逆なでする政党はまずないだろう。
東北で反感を招くだけのことはある。
意味不明であるのは、労働組合や市民団体。
「反戦平和」を唱えながら、
自分たちと利害関係がある民進党や社民党の失政・失態には
見事なまでのほおかむり。
それどころか、
東北への対応はやむをえない、とまで擁護する労働学者がいる。
それは、言い過ぎだろうに。
ゴースト・ライターを使うような輩だから、
仕方がないか…。
そんな労働組合や市民団体を支持する学者や弁護士なども、
東北について説明もないし、お詫びもしない。
これで、「リベラル」?
代表選の後、新体制になったとしても、
震災時の失政・失態・不手際などについては
マスメディアは厳しい追及をしていくべき。
そうでないと、2万人やその遺族は納得できないだろう。
が、
大多数の新聞もテレビも、民進党の震災時の失態の責任を取り上げない。
アベ政権が言論の自由を脅かす、とのたまうが、
それを封殺しているのが、自分たちであることを認めようとしない。