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昨年秋から、 精神障害の働き手を取材してきた。 それぞれの職場で管理職や役員から耳にしたのが、 精神障害の人がたとえば、作業の仕方などに 極端なこだわりを持つこと。
その理由や背景が、 健常者の社員にはわからないほどのようだ。
こだわりの部分を指摘されると、 精神障害の社員は得てして興奮する傾向があるという。 この取材で何度も聞いたのが、 発達障害のこと。
この病についてここで詳細に書くのは控えるが、 症状などを聞くほどに、 数人の編集者が浮かんできた。
ここ15年ほどで、仕事で接点をもった編集者は 90~110人いるが、その該当者と思える人が 3人ほどいた。
以前、接点のあった 20代の編集者にもその傾向があるように 見えて仕方がなかった。
たとえば、 あらかじめ、「原稿はこうあるべき」という 思い込みがあり、それに強引にはめ込もうとする。
役員に聞くと、 5年ほど前に中堅の私立大学を卒業し、 新卒として入社したようだ。
そもそも、新卒者を毎年受け入れたことがない会社が 育成をどこまでできるのか、は大いに疑わしい。
実際のところ、 育成はまるでできていないようにしか見えなかった。
わずか数年の経験しかない20代の社員に 仕事を丸投げし、事実上、育成を放棄していた。
ここまでひどい丸投げは 企業社会で決して多くはないはずだが、 許容範囲を超えているように思えた。
致命的であるのは、 与えた仕事について 部下に報告をしつこく求めていないこと。
「仕事を与える」ことを「育成」とはき違えているようだった。
「与える」だけでは、経験の少ない人は まずわからない。 まして、この社員は発達障害の疑いがあるように 思えて仕方がなかったが、 自らの過ちを絶対に認めない。
たった数年の経験しかない20代の社員に あらゆる権限を与えているがゆえに、 (おそらく、20代の社員はその意味がわからないはず) 大きなミスは数年間で300~400件を超えていた。
そこから踏み込んで、 毎日、進捗や課題、問題点を聞いて 双方で共有し、改善していかないと、 天才でもない限り、永遠にできないだろう。
ここまでミスを繰り返すのは、 フリーになった後で接点を持った編集者90~110人のうち、 2人ほど。
特に目立つのは、 原稿整理と原稿創作の区別がついていないこと。 事実関係を確認することなく、 都合のいいように原稿を改ざんしていた。 それが数回ならともかく、 繰り返していて、年間で数十回に及んでいた。
本人にそのことを指摘しても、 悪びれたものがない。 それもそのはずで、上司が懇切丁寧に教えていない 疑いがある。
本来は、発達障害の疑いがあるような社員にこそ、 懇切丁寧に教えるべきなのだろうが…。 「知的・精神障害者」の知られざる働き方の実態 ~3つの事例から見る労働問題の「一断面」とは~
https://toyokeizai.net/articles/-/321755?page=2
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Last updated
2020年05月10日 15時41分21秒
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