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カテゴリ:仏教(勤行・思想・講座)
寿限無寿限無五劫のすりきれ・・・
皆さんこんばんは。 友達に「寿限無(じゅげむ)の『ごこうのすりきれ』ってどぉいう意味さ?」と聞かれたので解説しました。 それを載せます。 まず、「寿限無」というのは落語の演題のひとつで、子どもが長生きするように縁起のよい語句を連ねた名前をつけたところ・・・という話なのです(ネットで調べてみてください)。 で、「五劫のすりきれ」です。 まず「劫」は「未来永劫」の劫。 とてつもなく長い時間を表します。 とてつもなく巨大な岩を、百年に一回天女が降りてきてやわらかい羽衣でひとなで。 そしてその岩が羽衣すりきれてなくなって、はじめて「一劫」となります。 浄土真宗の「正信偈」のなかにも、「阿弥陀さんがとてつもなく長い時間考えて」という意味の句、「五劫思惟之摂受」と劫が使われています。 ・・・ さて、お膳立てができました。 少年「寿限無・・・」の名前は縁起のよい語句を連ねたものですから、当然「長生き」についての語句も含まれるわけですね。 五劫のすりきれ とてつもなく長い時間(岩が)すりきれるまで と解釈できるのではないでしょうか。 これを友達に説明するのは苦労しました(笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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