弥々*とはず語り   

2006/09/14(木)17:39

石塚運昇・リーディング公演後記vol.3【リーディングの間】

石塚運昇リーディング公演日誌(23)

後記vol.2【アンケートを受止めて】の番外編として・・・ アンケートの中に、テンポが速いという感想が2~3通あったので 一筆したためておきたい ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆♪☆.。.:*・゚☆♪☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆♪☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆ おそらく、テンポが速い、その間は嘘だと感じる方は 相当芝居かぶれした方や、ご自身が役者一本やりなんやろなぁ・・・ てか、リーディングでそこまで場の状況、登場人物の動きを 【リアル】に想像しながら聞けることが、凄いことだが・・・ 吾は過去3回ともフル出演なので、運昇氏の演出志向が身に付いておるが 初めて参加する方が、必ず最初に注意されること 【不必要な間、ためは一切無用!リアルな芝居はするな!】 芝居をかじったことのある方は、つい動きから発声する間とか リアルに表現しようとして、心の動きのためを持ったりするが これは、動きあって成立することなのだ もっとも本来はリーディングであっても、リアルな間は持つべきだろう だがそれは、その間をもたせられる熟練した演者だから成し得る事 未熟者には、その間をキープできるほど、ひきつけるリーディングにはならない だから、極力間をつめ、お客に飽きさせないように 次から次へと、お客がストーリーをおえるテンポをキープして 話を展開するようにと言うのが、運昇氏の演出の狙いなのである 幸い吾は、ラジオドラマ出身なので ある意味、そういう点で、この公演には向いていたようだ つまり、頭に浮かんだ情景、登場人物に声をあてるという感覚が大事かのう 実際には、舞台の端から端まで移動する間が、5秒かかったとしても 人が頭の中でイメージする時は、たいていその秒数より短いものである つまり運昇氏が狙う間をつめろという志向はこういう事かと・・・ またリーディング(ラジオドラマ)では、むしろ間を埋めていく作業が求められるのだ 実況を思い浮かべていただけたらよくわかるだろう テレビは、間が大事だが、ラジオは、隙間なく言葉を発して間を埋めていく 無音は、一番の大敵なのだ 聞き手に、絶えず音声でイメージの世界に留まらせる これには、リアルな間が存在してはいけないのである 動きがあれば、必要のない息遣いや、ふとした一言も不要だが リーディングには、台詞に書かれてない擬音や、息などで その間を埋めて、情景を浮かばせるテクニックが求められるのである ここが芝居役者さんは、大きく苦手なようである 芝居では、表現力豊かなのに リーディングとなると、全くの素読みに陥ってしまう役者さんもいる そうさのう・・・ で、吾はぁ、ラジオドラマ上がりだから、動きながらの方が かえってぎこちないかもしれんのう (*_*)ピヨピヨ  リーディングは、いかに想像力豊かに、頭の中に 明確なイマジネーションを描けるかがポイントなのだ 絵を描くことが苦手な吾でも、頭の中に描くことは大好きである その描いた情景を、声を使って表現するリーディングは 語り手として、ヤリガイある表現手法でありまする 何と言っても声だけなら、どんなものにもなれるのが一番の魅力よのう ラジオドラマでは、化け猫役がウケたもんだわさ!がはは!! 年はとる一方でも、声は使っている限り衰えない 音声表現は、幾つになっても続けられる世界である もっとも毎日スクワットで筋トレしながら 86歳の御身はいまだ衰えを知らない森光子さんなんぞは、完全なる役者表現で これには、ただただ尊敬の一語だが・・・ 今後も、精進あるのみだな 【追伸】 ご来場頂いたV.I.Pの里居士ではなかった、里巨子でもなかった 里居子殿が、公演の感想日記を書いて下せーましたん 『ベルナルダ・アルバの家』 再びリーディング公演について 記:2006.09.05 18:31:58 2005年の4日 2005年の今日

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