薔薇の名前「ヒースクリフ」
去年のグループ展にだした作品です。2回展示したのでもうここいらでネット公開してもいいかと。「ヒースクリフ」という名前のバラを描いてます。品種メーカー「イングリッシュローズ」の比較的最近の品種です。たぶん2年くらい前のだと思う。ヒースクリフとは、エミリーブロンテの小説「嵐が丘」の主人公の名前です。(ん・・・・主人公はヒースクリフだよね・・・?キャサリンじゃないよね・・・?)小説の内容ですが嵐が丘という邸宅で繰り広げられるゴシックロマン的な復讐劇です。エミリーの姉のシャーロットによる小説「ジェーン・エア」より出来がいいと思います。(ジェーン・エアは一人の女性の人生の物語なのかゴシックロマンなのかよくわからないところがあるので戸惑いました。)その点嵐が丘は一貫した空気が流れていて読みやすい。暗いけどね(笑)絵の話に戻りますがヒースクリフは鬱屈した男で、そういう感じが出せれば…と思って描きました。あまり健康的にならないようにね。展示会では「バラと若い男を描いてるのに少女漫画になってないところがすごい」と褒めていただきました。こういうほめ方をされるのはとてもうれしいのです。なぜかというと、一般的に女性を花にたとえることは多いのですが、男性を花にたとえることは少ないですよね。私は「女性が花なら、当然男性も花」と考えているので、このシリーズでは積極的に男性も描いていくつもりしてます。