2010/11/01(月)18:21
「答えよりも大切なもの」第1サムエル記1章
「みこころ」(神の願い、計画)は大きく分けて2つのものがあります。
1つは「すぐに実現するみこころ」、もう1つは「実現するまでに時間がかかるみこころ」。
私たちが「実現するまでに時間がかかるみこころ」に遭遇した時、どう対応すれば良いのか?
1、「実現するまでに時間がかかるみこころ」の中で信じ続ける
ハンナの「実現するまでに時間がかかるみこころ」は「子ども」が出来ないことでした(2)
なぜハンナに子どもが出来なかったのか?その原因は「主」ご自身にありました。(5-6)
神様のみこころはハンナを通してサムエルが生まれることでした。
にもかかわらず、そのみこころはなかなか実現しなかったのです。
なぜなら、神がハンナに対して持っていたみこころは「すぐに実現するみこころ」ではなく
「実現するまでに時間がかかるみこころ」だったからです。
その時必要な事は、そのみこころを捨てないこと、握り続けること、信じ続けることです。
私たちがあきらめない限り、神様は神様の時にその「実現するまでに時間がかかるみこころ」を成就してくださいます。
2、「実現するまでに時間がかかるみこころ」の中で祈り続ける
私たちが「実現するまでに時間がかかるみこころ」の中で祈り続けるための3つのポイントがあります。
a、「立ち上がること」→9節「ハンナは立ち上がった」
悲しみ、苦しみの中から立ち上がり、神様に祈るという決断をする事が必要です。
b、「ありのままの状態で祈る」→10節「ハンナの心は痛んでいた」
「心が痛んでいた」は英語では「bitterness(苦味)」(NKJV)という言葉が使われています。
ハンナは「苦味」を持ったまま「ありのままの自分」をさらけ出して神に祈ったのです。
c、「へりくだりの祈り」→11~18節「はしため」=「maidservant」(5回)
ハンナは「私はまさに『女奴隷』ような存在にすぎません」とへり下って祈りました。
その祈りの結果、何が起こったでしょうか?
18節「彼女の顔は、もはや以前のようではなかった。」
ハンナの心に平安が与えられたのです。
ここに、私たちが「実現するまでに時間がかかるみこころ」の中で祈り続ける理由があります。
祈ることを通してのみ、私たちは神様からの平安、慰め、確信を得る事が出来るのです。
3、「実現するまでに時間がかかるみこころ」の中で本当のプレゼントを受け取る
なぜ神様は「実現するまでに時間がかかるみこころ」というものを作られたのでしょうか?
神様はすぐに私たちに対するみこころを実現することが出来ます。
でも神様が本当に与えたいものは「答え」以上に「プロセス」なのです。
「プロセス」を通して「私たちの内側が作り変えられる」ことなのです。
「実現するまでに時間がかかるみこころ」の中でハンナが受け取った最大のプレゼント、
それは「子ども」ではなく「変えられた自分の心」です。
私たちは答えを求めます。
でも神様は答えよりも大切なものを私たちに与えて下さるのです。