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白山菊理姫

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2011.09.16
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カテゴリ:歴史散歩
京都にはユダヤゆかりの神社があるとされています。

それが秦氏や賀茂氏関連の神社ですね。

蚕の社(かいこのやしろ)と呼ばれる木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)には、有名な三柱鳥居(みはしらとりい)があります。この神社は秦氏が建立したとされています。

京都

非常に面白いですね。三本足のカラスである八咫烏と、この三柱鳥居との間には関係があるように思われます。正統竹内文書によると、八咫烏はアジスキタカヒコネ(迦毛大御神)ですから、大国主の息子。大国主は元祖古代ユダヤであった可能性が強いと私は思っています。つまり秦氏の人たちは、彼らよりも前に、自分たちの祖先が日本に渡来していたことを知っていたのではないでしょうか。だからこそ、大国主の血脈を継ぐとみられる賀茂氏と深い縁で結ばれることができたのでしょうね。

『日本・ユダヤ封印の古代史2仏教・景教編』(徳間書店刊)を書いたケン・ジョセフ氏によると、秦氏は元々、景教徒の拠点であった中央アジアの弓月国で、景教(ネストリウス派キリスト教)を信仰していたそうです。背が高く、容貌に特徴があったともいいます。養蚕や絹織物技術に優れており、中東の共通語であったアラム語を話していたらしいです。中国での万里の長城建設の労役から逃れるため流浪の民となり、四世紀ごろから数回にわたって日本に渡来したともされています。

この秦氏の記録が『日本書紀』に記されているんですね。応神天皇一四年とありますから、正統竹内文書で読み解くと、四世紀後半、西暦三七〇年代のことでしょうか。弓月君(ゆづきのきみ)が百済から来朝して天皇に窮状を訴えます。弓月君は百二十県の民とともに日本に帰化したいと思っていましたが、新羅の妨害により加羅国に留まっている状況になっているというのです。そこで応神天皇は葛城襲津彦(かずらきのそつひこ)を加羅国に派遣して状況の打開を図ったのですが、三年経っても襲津彦(そつひこ)は帰って来ませんでした。

そこで応神天皇は、新羅を討つために平群木莵宿禰(へぐりのつくのすくね)と的戸田宿禰(いくはのとだのすくね)が率いる精鋭部隊を加羅に派遣、新羅の国境に展開させました。これを恐れた新羅の王は、弓月君の民の移動を妨害することをやめたため、襲津彦(そつひこ)とともに弓月君の民が渡来したということです。以上が『日本書紀』の記述です。

さらに『新撰姓氏録』(左京諸蕃・漢・太秦公宿禰の項)によれば、弓月君は秦の始皇帝三世の孫である孝武王の後裔で、孝武王の子の功満王は仲哀天皇八年(正統竹内文書では三六〇年ごろ)に来朝。さらにその子の融通王(弓月君)も応神天皇一四年に来朝したとあります。弓月君とその民は渡来後、養蚕や絹織に従事し、その絹織物は柔らかく「肌」のように暖かいということから「波多」の姓を賜ることになったと『新撰姓氏録』に記されています。つまり弓月君の民が秦氏の先祖になるわけです。

一説によると、弓月君の子孫はその後、日本酒製造技術を発展させたことから氏姓に秦(はたの)酒(さけの)公(きみ)を賜り、雄略天皇の時代には、その秦酒公が首長となって一族を結束させて養蚕と絹織に一層励みました。そして庸調(ようちょう)として献納した絹布がうず高く積まれたことから、禹(う)都(つ)萬(ま)佐(さ)、「太秦(うずまさ)」の称号を賜ったのだといいます。

ここからは私の推測ですが、それまでに渡来した古代イスラエル人の血を引くユダヤ人たち(たとえば石切彦、大国主、八十神)と同様、弓月君の民(秦氏)も卓越した技術集団であったのだと思います。彼らは絹織技術、酒造技術などに秀で、加えて西方の知識を持っていたため、時の政権の保護を受けたのでしょう。絹織事業で財をなして豪族となり、大和朝廷の深くまで入っていったのだと思います。

最後にご紹介する写真は、秦氏の祖神(氏神)たちを祀る神社である大酒神社です。

京都





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最終更新日  2011.09.17 00:48:10
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