|
テーマ:歴史なんでも(780)
カテゴリ:不思議な世界
ここまで来ると、一つの仮説が浮かび上がって来ます。金槌の重さの比率が整数倍だと音が調和を持って響き合うことからピタゴラスが音階を発見したように、古代人は山と山を結んだ基線の整数倍の距離間隔で拠点を配列すると、大地のエネルギーが調和を持って響き合うという法則を発見したのではないか、という仮説です。
この仮説が正しいとして、羽根ラインや聖マイケルラインなど様々なレイラインや、測量・通信ラインを見ると、まったく違った見方が生まれます。5000年前のブリテン諸島にいた古代人も、羽根ラインや三上山―二上山ラインを作った人たちも、大地の気の流れを調律するために、ラインを引き、その直線上に基線の整数倍となる距離間隔で拠点を築いて行ったことになるからです。実際、そう考えないと、聖マイケルラインの整数倍間隔の理由が理解できません。 三上山(近江富士)―三上山(京都)ー二上山(奈良)のラインも同じです。400~500メートルのほぼ同じ高さの三つの上山(神山)が一直線上に正確に等間隔で並んでいるからです。 ということは、距離だけでなく高さも関係しているかもしれませんね。たとえば、富山平野を囲む、天柱石、尖山、二上山の正三角形、および天柱石から測って、その正三角形の一辺の長さと同じ距離にある宝達山を含めて、その関係を見てみましょう。天柱石と尖山、それに宝達山の標高は、600メートル前後(宝達山637メートル、天柱石630メートル、尖山559メートル)とほぼ同じです。わざわざ同じ標高の三点が「聖地」として選ばれています。二上山の標高274メートルを二倍にすると尖山の標高とほぼイコールになることも偶然とは思えませんね。 すると、同じ高さの山、あるいは高さが整数倍となる山を使って、彼らは大地にエネルギーのハーモニーを作り出したのかもしれません。もしそんなことをしていたのだとしたら、現代の我々の科学では太刀打ちできないほど高度な科学技術を持っていたのではないかと思えてくるんですよね。 ということで、今日の写真は天柱石です。 写真では小さく見えますが、50メートルはあろうかという、見上げるような立石です。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[不思議な世界] カテゴリの最新記事
岐阜県の東濃に住んでいます。
ブログを読んで、近くに恵那山2191メートル、笠置山1128メートルで整数比であり、笠置山はペトログラフ、卑弥呼と関係があるし、恵那山はアマテラスと関係があり、何か面白いことが分かりました。二つの山の間は木曽川が流れている。音とも関係があるのかな?もっと本当の歴史が分かれば楽しいとおもいます。先ほどブログを見つけて興味が湧きました。書いている本があれば知りたいと思います。 (2016.07.16 18:19:49)
エコーさん
こんばんは。 高み(聖地)と高みの間の距離や高さの整数倍の関係が音楽の倍音と関係があるのではないかとの発想は、ピアノ店で説明を受けている時に閃きました。拙著『竹内文書と平安京の謎』(成甲書房刊)でも紹介してあります。50~51ページ、及び330~338ページに私の仮説を説明しておりますので、お読みいただければと存じます。笠置山も恵那山も、間違いなく古代人の聖地だと思います。 (2016.07.16 22:18:19) |
|