| 寒いけどあったかい! 『バムとケロのさむいあさ』 (2006.1)
人気の「バム・ケロ」の3作目、タイトルは寒そうだけど、とってもあったまる絵本です。
いつものようにいたずらザンマイのカエルのケロちゃんと、マメな犬のバムが、池で凍りついちゃったアヒルのかいちゃんを家に連れて帰ってお風呂に入れたり、遊んだり。
セリフはないけど、星を見ていて凍っちゃったかいちゃんの、おトボケぶりが何ともかわいいし、夢中で世話を焼くケロちゃんも、すごくかわいい。 そして、いつも、えらいな!って思うのは、きれいずきで働き者で、ケロちゃんがどんなとっぴなことをしでかしてもきちんとフォローするバム。バムは男なんだけど、世のお母さん顔負けのかいがいしさ(見習わなくちゃ)。
家の中はおもしろい家具や雑貨でいっぱいで、また、ファブリックの柄や模様がなんともいいセンスで、どれもこれも欲しくなってしまいます。
この巻は、池が凍るほどの寒い季節ですが、家の中はあったかそう。これみよがしにむくむくの物があるわけではなく、毛布やカーテンもさらっとした感じなのに、なぜかあったかそうに見えます。
お風呂のシーンやおやつのシーン、そしてトイレットペーパーを使った「ミイラごっこ」などのページを見ていると、外の寒さなんか忘れてしまう。寒いからといって、ことさら温かい物が描かれていなくても、仲良しが居て楽しいと、こんなにあったかくなれるんですね。
そして最後にまたきゅっと寒いページ。かいちゃんたら、また池で凍りついちゃってます。冬の夜空は澄んでいて、一等星とか多くて、ほんとにきれいですものね、ロマンチストなかいちゃん。
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