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テーマ:お勧めの本(7722)
カテゴリ:これぞ名作!
Andyou あんじゅさまからお話が出たので、『プリデイン物語』全5巻を、ひさしぶりにぱらぱらと読み返してみました。
このお話は、ディズニーが一部映画化してます(「ブラック・コルドロン」)。 当時(20年近く前!)、東京ディズニーランドのお城めぐりツアーのテーマが「ブラック・コルドロン」でして、友人と喜んで体験したのを思い出します。 主人公のタラン(のちに数々の冒険や試練をへて王様になる)の名前って、ケルトの神タラヌスから来ているようです。 物語や登場人物はウエールズ神話がもとになっていて、魔法とか、ほの暗い雰囲気は、思いっきりケルト!なんですが、5巻に訳者の神宮輝夫さんが書いているとおり、登場人物の言動がすごくアメリカっぽいんです。 その現代感覚が、時には気になる(「ちょっと軽いんじゃない?」)し、時には同感しやすい(「そうそう、このノリがいい」)。 読みながらそのギャップを楽しむのも、面白いと思うようになりました。 特に、マイペースで魅力的な王女エイロヌイと、陽気でまっすぐな三枚目フルダー・フラムが、とても気に入っています。 この二人は小道具もすばらしく、エイロヌイの金のまり(彼女は「やすぴかおもちゃ」と呼んでいるが、実は魔法の源、重要アイテムでした)と、フルダーの嘘をつくと弦の切れる竪琴。私も欲しくてたまりません(どっかにレプリカないのかな)。 動物たちの個性と活躍も、豚ヘン・ウェンや毛むくじゃらのガーギ、巨大山猫・・・もりだくさんで退屈しません。 難をいえば、主人公タランが、大人へ英雄へ王様へ・・・と近づくにつれ、すごく努力と克己のヒトになっていって、ちょっと重苦しいところ。古代英雄にはつきもののこのヘヴィーな人格は確かに重要なのでしょうが、これもちょっとアメリカナイズすれば、もっとすごかったのになあ、と思うのは私だけでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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