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カテゴリ:映画と原作
動物の物語が大好きなので、いつか読みたいと思っていた「101匹わんちゃん」の原作、タイトルもずばり『ダルメシアン』(The Hundred and One Dalmatians)。図書館でふと見つけて借りてみました。
1956年の作品ですが、お話の中に(映画でもそうですが)テレビや自動車、トラックなどが出てくるし、ロンドンの町並みが昔と今とあまり変わっていないせいでしょうか、とても現代風な物語です。 読むと、ディズニーが映画の大筋を原作通りに作ったのだなということがわかります。なにより、印象的な悪役、毛皮マニアのクルエラの雰囲気が、原作も映画もおんなじ! ただし、原作のクルエラは最後に、映画とはまたちがった方法でやっつけられます。これがなかなか胸のすくシーン。 その他は、原作の方が登場人物(犬をふくむ)が多いし、ポンゴ夫妻の他にもう1匹の乳母犬がいたりして、話がやや複雑になっています。 原作を読んでよかったなと思ったのは、ダルメシアンという犬のことがよく分かるのです。作者はダルメシアンを実際に飼っていたそうですが、ジプシーに連れられてきたとか、馬車の後ろを走るように訓練されたとかいうダルメシアンの歴史のほか、子だくさんなダルメシアンの育児法など、知らなかったことがたくさんありました。 犬と人間の関係も、映画では犬が飼い主を「相棒」(吹き替え版)と呼んでいましたが、原作ではもっと犬的立場から、人間こそ犬の「ペット」だとしています。そして常に犬の視点から書かれているところが、おもしろい。 残念なのは、訳がいまひとつこなれていない気がしたことです。ていねいな日本語なのですが、何だか英文を訳する問題の模範解答みたいで、ぎこちない感じ。本当は原文で読むべきなのでしょうけど・・・ ところで、うちの近所にもダルメシアンがいます。時々、散歩させているのを見かけますが、大きくて立派。この犬に会うたびに、ポンゴを思い出します。 ほかに、映画ではもじゃもじゃのテリア?でそれほど大きくなかった「大佐」が、原作では巨大なシープドッグで、その迫力と重厚さがとても気に入りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 8, 2008 11:32:39 PM
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