2016/12/29(木)00:42
「ローグ・ワン」スター・ウォーズ・ストーリー--ファン魂の凝縮した傑作
娘に促されて公開数日前に予告編を見たら、ダース・ベイダーの勇姿がちらりとあったので、急いで席を予約、封切り1番に観に行ってみました「ローグ・ワン」。映画館はガラガラで、大丈夫か?と思いましたが、なんと大当たり。SWファンは必見ですよ!
初日だったので?配っていたミニポスターも、よく見るといろいろ凝っていて、なかなか良かったです。画像は、ミニポスターとほぼ同じ柄のCDです。
以下ネタバレ注意。
これは、SWファンがSWファンのために作った、上質の公認二次創作ですね。ツボの押さえ方がすばらしい。アクション良し、スペクタクルな迫力良し、キャラクター良し、原作へのオマージュもあちこちにちりばめられていて退屈しません。
とくに、せんだっての「フォースの覚醒」であんまりだったチビ・ベイダー(カイロ・レン。勝手にこんなあだ名をつけてしまった)に比べて、やはりダース・ベイダー(最近はヴェイダーと書いてあるかしら)の悪のオーラは格違いにすばらしく、うっとり。
さらに、東洋の神秘というか、黒澤明へのリスペクトというか、盲目の僧兵チアルートさんの鬼気迫るストイックな格好良さはすごいインパクト。忘れられないキャラクターですね。
それから。SWのただの二番煎じでない独自の良さがあったように思います。古き良きアメリカ・ハリウッド調の明るく分かりやすい勧善懲悪・ハッピーエンドではなく、「ローグ・ワン」はやさぐれ気味な登場人物たちが、命を賭して戦い抜き、達成感とともに散っていくという壮絶な全滅を描いています。玉砕を賛美する気はまったくありませんが、SW本編のハッピーエンドな勝利のウラには、こうした犠牲があるのだという重みを感じました。
そして、きっと彼だけは生き残ると思っていたドロイド(ロボット)のK2くんが死んじゃったとき、うるっときてしまいました。