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![]() 子どものころから翻訳モノが大好きだった私。昔はファンタジーというジャンルは圧倒的に洋物が多かったのです。書くことが決まったとき、どれについて語ろうか迷ってしまいました。結局、たとえば岩波書店の児童書のような有名どころではなく、隠れた?名作みたいなのを選んでみました。シーラ・ムーン『ふしぎな虫たちの国』です(といっても、すでにこのブログでは紹介していますし、某読書メーターや、復刊ドットコムなどでも語っています!)。 書くにあたって訳者さん(山本俊子)について調べました。検索したらミステリー作品をおもに訳している人のようで、私はそのジャンルはとんと読まないのでこの人の訳文の特徴などは分かりません。 『ふしぎな虫たちの国』の訳文にはミステリーっぽさはみじんも無く、どうして児童書を訳することになったのか知りませんが、13歳の少女が語るという内容に合った文体で、子どもの私を魅了しました。大人になって読み返してもいつも、うまいな~! と感心します。 ところで、原書(Knee Deep In Thunder)も少し読んでみました。この物語では旅の仲間に昆虫が何匹もいたりするのですが、小さくて口をきかず、マスコットのような役割のネズミ(名前はローカス)も出てきます。 主人公が最初、いなくなったペットの犬(♂)のかわりにかわいがるので、私はずっとローカスも♂だと思っていました。ところが原書では she でした。ローカスは♀(女の子)だったんだ! 訳の文体が主人公の語り口調なので、sheも「彼女は」ではなく「ローカスは」となっていました。うーん、ローカスという名前も女の子っぽくないし、何しろしゃべらないので、長年♂と信じてきたのです。原書を読んで最大の発見でした! 興味をお持ちの方は、こちらに雑誌の詳細があります。また、アマゾン等にも出ています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 5, 2019 10:06:39 PM
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