究極のアホは、天下無敵の大物なのだ!
東京の友人が電話をしてきました。
「お~い。今度いつ上京するんだあ。
酒飲もう!お前の好きな、黒木瞳に似た綺麗なお姉ちゃんのやってる、店を見つけたんだ。」
「おお!!それは行かなければああ♪
じゃあ、0月0日0時に、お前の会社に行くから待ってろよ~(^^)ちゃんとメモしとけよ!」
当日、指定の時間に彼の会社に出向いた。
「こんにちは。」
顔見知りの事務員さんが愛想よく出迎えてくれた。
「市川社長。いらっしゃいませ。今日は東京でお仕事ですか?」
「そうなんです。社長は?」
「社長は朝から一泊二日のゴルフに行っていますけど。」
「なんですって。」
即、携帯にかけると、「ごめんごめん。うっかり忘れていたよ~~~(爆)」
「アホかああ!お前はああ!!」
事務員さんが恐縮して「スイマセン。お約束されていたんでしょう。」
「あいつのアホは今始まったことじゃありませんから、
まあこんなことも予測の範疇ですよ(^^)
でもよくあんなアホが社長で、会社が潰れませんねえ(爆)」
「実は、社長がアホだから、みんなが、よく働くのです。」
「う~む。さては、究極の経営学を使っていますね。」
「それは何でしょう。」
経営者の素質その1は、経営者としての責任感の有無です。目標提示能力や、管理能力、先見力、行動力もこれに含まれます。
「ああ。うちの社長は、それはゼロですね。」
その2は、自分の心をいかに開けるか?
部下に明確に言うべきことを言えるか。です。
「言いたいことは、腹一杯言いますが、話の意味はさっぱり分かりません(爆)」
「まあ一言で言えば、ガッツ石松と話しているようなものですね(^^)」
「はい。社長のあだ名は、ガッツといいます(爆爆)本人も気にいっています(爆)」
「ははあ。それは、ガッツの後ろに石松がつくことを知らないだけですね(爆)」
その3は、感情的にならない。冷静で、平常心を忘れない!です。
「年中、忘れ物をしたり財布を落として、わあわあ騒いでいますが、すぐ忘れます(爆)そしてまた、財布を落とします。」
その4は、人の話をよく聴くです!部下やお客様との信頼関係
を築くには、これが一番大切です。
「一応、聴いていますけど、すぐ忘れます。」
「確かに(爆)」
そしてこれが、究極の経営者です。その5は、アホである!ということです。
「それは当たっています。絵に描いたようなアホです。(爆)」
「だから、社長には何も任せられない。危なくってしょうがない。
全部、自分達で処理して頑張るしかない!と全社員が思っている。
~そうでしょう。」
「はい。社長はいてもいなくてもいいのです。むしろいない方が助かります(爆)」
「見事ですね。これを究極の経営というのです。」
「どこか憎めないんですよね。子供みたいに純粋で。。。」
「そういえば営業さんは一人も会社に残っていませんね。」
「はい。みんな、燃えに燃えて朝から飛び出していきました。」
「そうでしょう。奴はそういう天性のアホなのです。
市川が、アっホー!!と言って帰ったとお伝えくださいね(^^)」
荘子の秋水に「尾を塗中に曳く」とあります。
亀にとっては、泥水の中を歩きまわっている方が性にあっている。
人は、利口のマネやアホのマネなどするから失敗するのだ。
真の大人は、アホの真似をしているのではなく、本当のアホなのだ!
と私は荘子の真意を解釈しています。
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