2007/06/26(火)22:45
できること、できないこと、してはいけないこと
販売管理システムでは、締め処理を行った場合、その月以前の売上計上はできなくなります。
そうしないと、過去の売上金額がころころ変わってしまいます。
締め処理を行った後に、売上計上の忘れがあった場合は、
・いったん締め解除処理をして、売上計上をする。
・翌月の売上にする。
のどちらかになります。
例えば、お客さんからこんな依頼があったとします。
・先月の売上で金額の入力間違いがあった。
・先月は月次更新済み。
・当月売上で差額を調整計上すると、先月分は、間違った金額で
請求書が出力される。
・締め解除処理はない。
→データの修正をして欲しい。
対応しようと思えばできます。
けど、この場合は「できません」と回答すべきだと思います。
お客さんの要望通りにデータを直接修正するのは、論外です。
データ改ざんの手助けをしているようなものです。
締めた状態を一時的に解除するのも可能ですが、対応していない
(締め解除プログラムが存在しない)のであれば、やってはいけません。
同じようなことがあれば、次回からも対応しないとならなくなります。
もし、対応するのであれば、「締め解除」プログラムの開発を
注文してもらい、ちゃんとお客さん自身で対応できるようにすべきです。
バグはさておき、通常の運用での問い合わせについては、システムでできる次善策を回答すべきです。
極論、システムなんてもんはデータの塊なんで、直接データをいじれば、大抵のことはできてしまいます。
けれども、お客さんがプログラムからできない処理は、やってはいけないと思います。
プログラムのバグによって不正データが発生した場合、止むを得ずデータを直接修正することはあります。但し、この場合であっても締めた月のデータに対しては修正は原則してはいけません。