SE徒然日誌

2007/06/26(火)22:45

できること、できないこと、してはいけないこと

仕事:徒然日記(38)

販売管理システムでは、締め処理を行った場合、その月以前の売上計上はできなくなります。 そうしないと、過去の売上金額がころころ変わってしまいます。 締め処理を行った後に、売上計上の忘れがあった場合は、 ・いったん締め解除処理をして、売上計上をする。 ・翌月の売上にする。 のどちらかになります。 例えば、お客さんからこんな依頼があったとします。 ・先月の売上で金額の入力間違いがあった。 ・先月は月次更新済み。 ・当月売上で差額を調整計上すると、先月分は、間違った金額で  請求書が出力される。 ・締め解除処理はない。 →データの修正をして欲しい。 対応しようと思えばできます。 けど、この場合は「できません」と回答すべきだと思います。 お客さんの要望通りにデータを直接修正するのは、論外です。 データ改ざんの手助けをしているようなものです。 締めた状態を一時的に解除するのも可能ですが、対応していない (締め解除プログラムが存在しない)のであれば、やってはいけません。 同じようなことがあれば、次回からも対応しないとならなくなります。 もし、対応するのであれば、「締め解除」プログラムの開発を 注文してもらい、ちゃんとお客さん自身で対応できるようにすべきです。 バグはさておき、通常の運用での問い合わせについては、システムでできる次善策を回答すべきです。 極論、システムなんてもんはデータの塊なんで、直接データをいじれば、大抵のことはできてしまいます。 けれども、お客さんがプログラムからできない処理は、やってはいけないと思います。 プログラムのバグによって不正データが発生した場合、止むを得ずデータを直接修正することはあります。但し、この場合であっても締めた月のデータに対しては修正は原則してはいけません。

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