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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

泉ユキヲの観劇・観映・読書メモ 28

平成28年3月1日からの実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 平成28年11月1日~3月25日 の実況はこちら。


観 劇:

【観劇マナー】
上演中、
コンビニのビニール袋ノド飴の小袋のシャカシャカ音は、劇場じゅうに響きます。
ビニール袋は手元に置かず足元に。ノド飴は開演前に口に含む。
上演中は、暑くても扇子で あおがない。
(扇子がちらちら動くと周囲や後ろの人たちに目障り!)

【演劇の通ぶって
上演中に変なタイミングで笑う困ったひと】
赤坂レッドシアターや下北沢のスズナリのような小劇場で、どてっとした黒い鞄をひざに置き、
小太りでハゲ頭の男を見たら要注意。一度、注意したのだけど、なかなか治らないようだ。みんなで注意してやりましょう。



290517 かさなる視点 ― 日本戯曲の力 Vol. 3 マリアの首 ―幻に長崎を想う曲― @ 新国立劇場 小劇場 作: 田中千禾夫、演出: 小川絵梨子、出演: 鈴木杏、伊勢佳世、峯村リエ、山野史人、谷川昭一朗
(鈴木杏ちゃんがみごと。舞台美術も木彫アートとして成立するほどみごと。だが田中千禾夫の脚本は今となっては1周遅れの古臭いアヴァンギャルドで、だから結局、絶叫劇として終わる。役者の持ち味を生かせない観念論の洪水だ。)

290427 フェードル @ Bunkamura シアターコクーン 作: Jean Baptiste Racine 演出: 栗山民也、出演: 大竹しのぶ、今井清隆、門脇 麦、平岳大、キムラ緑子、谷田 歩(あゆみ)
(原題 Phèdre. 1677年初演の作だ。いまなぜ、と問いたくなる劇。大竹しのぶさんが、変化に富んだセリフ回しと激賞されていたが、正直いって拍子抜けだ。門脇麦さんの研ぎ澄まされた凛とした可憐さ、彼女の素足の美しさ。今井清隆さんと谷田歩さんのセリフ回しが朗々として気持ちがいい。|2列前の老女がしきりに身を乗り出して観ていたので「お客さま、本日はご来場ありがとうございました」で以てまたまた注意。)

290425 かさなる視点 ― 日本戯曲の力 Vol. 2 城塞 @ 新国立劇場 小劇場 作: 安部公房、演出: 上村聡史、出演: 山西 惇、辻 萬長、たかお鷹、松岡依都美(いずみ)、椿真由美
(安部公房らしい密室劇。辻さんと鷹さんが変転自在のいい味。山西惇さんが、ちょっと肩にちから入りすぎかな。劇を壊してしまいそうで恐ろしいけど、もう少しコミカルに落とせたら最高だったな。松岡依都美さんのストリッパーは、吹っ切れててすてき。彼女の経歴を見るとコンスタントに、いい劇に出ていて、実力あり。|開演前に後ろの老婆2人に帽子を脱ぐよう言ったのは序の口。右隣りの老婆は鼻息すごく、その右の老人は第2幕に遅れて入場し2度くしゃみ、中ほどからくちゃくちゃガム。終演後「本日はお越しくださってありがとうございました。ところで…」と注意したら、好々爺顔になって素直に聞いてくれた。ちょっとお手柄だったね。)

290420 紳士のための愛と殺人の手引き @ 日生劇場 作: Roy Horniman 台本: Robert L. Freedman 曲: Steven Lutvak 出演: 市村正親、ウェンツ瑛士、シルビア・グラブ、宮澤エマ、春風ひとみ、阿部 裕
(原題 A Gentleman's Guide to Love & Murder. 原作小説は明治40年作だが、ブロードウェイでトニー賞をとったのは平成26年。古いタイプの、ひたすらコメディーな、大道藝的ミュージカル。出づっぱりがウェンツ瑛士さんで、これが殺人者。市村正親さんは殺され役のほう。役の早変わりが多くて、ちょっとお疲れが…。宮澤エマさんが、(藤原紀香+笹本玲奈)÷ 2 だった。シルビア・グラブさんがブロンドの美女で、彼女のこれまでの役で最も美しい。)

290412 ハムレット @ 東京藝術劇場 プレイハウス 作: William Shakespeare 演出: Johan Caird 音楽・尺八演奏: 藤原道山(どうざん)、出演: 内野聖陽、國村 隼、浅野ゆう子、村井國夫、壤 晴彦、貫地谷しほり、北村有起哉(ゆきや)、加藤和樹、山口馬木也(まきや)、今 拓哉
(さがケアードさんの演出。國村隼さんに亡霊とクローディアスという大局の役柄を演じてもらうというところからして驚き。死の間際のハムレットから語り部を命じられたホレイショーが霊界に向けて語りだしのスイッチを押すところから舞台を始めたことからして、心憎い。貫地谷しほりさんの素足がセンシュアル。村井國夫さんの劇中王と墓掘り、壤晴彦さんのポローニアスと墓掘り相棒、いずれも絶品なり。)

290404 近代能楽集より 葵上・卒塔婆小町 @ 新国立劇場 中劇場 作: 三島由紀夫、演出・美術・衣裳・音楽・振付: 美輪明宏、出演: 美輪明宏、木村彰吾
(なんといっても舞台美術に注目すべし。濃厚なるアート。老婆 → 小町 → 老婆の装束替えのタイミングが、ぼくの朗読劇解釈とは異なっているが、演劇上演として三島が意図していたのは確かに美輪さん演出の通りなのだろう。)

290314 かさなる視点 ― 日本戯曲の力 Vol. 1 白蟻の巣 @ 新国立劇場 小劇場 作: 三島由紀夫、演出: 谷 賢一、出演: 安蘭けい、平田 満、村川絵梨、半海一晃(はんかい・かずあき)、石田佳央(よしひさ)
(三島劇にシェイクスピアを感じた。セリフ回しに「卒塔婆小町」や「大障碍」からの残響がときたま。平田満さんが、とりすました名家のひとを上手に演じる。村川絵梨さんはメリハリがきいていて、うつくしい瞬間が輝く。味わいのある半海一晃さんも、いいキャスティング。)

290310 ミュージカル アルジャーノンに花束を @ 天王洲 銀河劇場 音楽: 斉藤恒芳、出演: 矢田悠祐、水 夏希、戸井勝海、蒼乃夕妃
(キャラメルボックスでストレートプレイ版を見て以来だ。最後のひとこと「アルジャーノンに花束を」で、じぃんと電気が走った。矢田悠祐さんは、むずかしいゴードンという役をよくこなした。脇を固めた役者さんたちも上出来。)


イベント:

290428 奥泉光×いとうせいこう 文藝漫談 season 4 田山花袋『蒲団』 @ 成城ホール(世田谷区成城六丁目)
(『蒲団』のイメージが一新された。田舎芝居みたいな話と思っていたら、『それから』に都会的ハチャメチャやスラップスティックを加えたような作品だったのだね。たっぷり笑わせてもらった。)

290422 原美術館メンバーシップイベント ハラミュージアムアークと群馬県立近代美術館をめぐる春爛漫バスツアー

(群馬県渋川市のハラミュージアムアークは、自分だけでは絶対行けない場所。都心ではとっくに散った桜だが、ここは満開の桜がのこり、春爛漫。「鬼頭健吾 Multiple Star」展ほかだが、開架式収蔵庫のガイドツアーがよかった。県立近美も常設展が驚くほど充実。若い現代アート作家15人展「群馬の美術2017」の初日でもあった。)

290408 DAVID BOWIE is coming to Tokyo @ 寺田倉庫G1ビル(天王洲)
(デヴィッド・ボウイの世界巡回大回顧展。会期 1/8~4/9 の最終の1日前の午前に行った。出てみたら、入場に長蛇の列だ。ロックミュージシャンにとどまらず、映像・演劇・絵画・デザインも総動員した幅広いアーティストだったのだと、尊敬の念を深くした。)

290401 「シゴトの中国語SALON 2016-2017」第2回 片倉佳史氏が語る「台湾の言語事情」 @ アイケーブリッジ外語学院
(台湾の先住民族16部族・54万人の言語に残る日本語単語のこと、いろいろ。先住民族の首狩りの習俗は、言語不通の人間に会ったら先手必勝、かつ勇者の首ほどたっとしということで、日本人は4千人くらい首狩りされたらしい。台湾の先住民族言語は、オーストロネシア諸語に通じる存在という。)

290312 片倉佳史のもっと台湾トークライブ Vol. 8 @ すみだ産業会館
(久々の片倉節。地方都市の魅力を中心に。台湾本を4冊買った。これはもうハマるしかない。すみだ産業会館が建て替えられマルイの上層階に収まっていて、街区をひと巡りして探してしまった。)

290307 石川禅 3rd ソロコンサート @ よみうり大手町ホール 
(やさしくシャイな禅さんが4人のアンサンブルの女優さんたちとともに。1時間半、全部で25曲ほど。Sunset Boulevard とかよかったけど、禅さん自身が出演したミュージカルでの持ち歌が聴きたかったな。Marie Antoinette の劇中歌とか。アンコール曲はレミゼの Star だった。)


観 映:

290516 Manchester by the Sea (マンチェスター・バイ・ザ・シー) @ シネスイッチ銀座 作: Kenneth Lonergan 出演: Casey Affleck, Michelle Ingrid Williams, Lucas Hedges
(絶賛されている映画だが、主人公のリーにとても感情移入できず、中盤は観つづけるのがつらかった。テレビならチャンネルを変えたかもしれない。フラッシュバックの多様で、スジがよく理解できなかったこともある。人間の感情って、けっしてわかりやすいものではないよねと全身で語っているような映画だ。数々の受賞には納得する。)

290508 METライブビューイング2016-17 Wolfgang Mozart: "Idomeneo" @ 東劇 指揮: James Levine  演出: Jean-Pierre Ponnelle (昭63死去) 出演: Matthew Polenzani, Nadine Sierra, Alice Coote, Elza van den Heever
(イタリア語、平290325公演。レヴァインさんの若いころの情熱とウィットに富んだ練習風景のビデオを見て、彼が巨匠たる所以を知る。久々のモーツァルト作品鑑賞。ポレンザーニさんの、安定したこころよい響き。ネイディーン・シエラさんは、ぼく好みの顔立ち。ときめくほど表情豊かな演技、気品あるソプラノ。)

290411 METライブビューイング2016-17 Giuseppe Verdi: "La Traviata" @ 東劇 指揮: Nicola Luisotti  演出: Willy Decker 出演: Sonya Yoncheva, Michael Fabiano, Thomas Hampson
(イタリア語、平290311公演。ミニマルな舞台美術で以て劇の本質を最大限に引き出す。全篇、変化に富んだヴィオレッタの歌唱、ソーニャ・ヨンチェヴァさんの美しさ。グランヴィル医師を、まるで死神に慈愛の目を持たせたかのごとく、ヴィオレッタに随所で対峙させる演出もみごと。|英ちゃんの誕生日だというのに能天気に映画館に行ってしまった。後悔は大きい。)

290410 LA LA LAND @ TOHOシネマズシャンテ 出演: Emma Stone, Ryan Gosling, John Legend, Sonoya Mizuno
(オープニングの LA 高速道路上の奇跡のような群舞のノリのまま能天気な映画かと思っていたら全然ちがって、苦闘続きだし、夢のかなえられ方もビターだ。でもね、おとなのスマイルがあるね。Emma Stone さんが、こんなにいきいきとして多様な顔を見せる女性だったとは。深く、深く、ファンになりました。)

290330 文楽「冥途の飛脚」 The Lovers' Exile @ 東京都写真美術館ホール 制作・監督・編集: Marty Gross・安武 龍、音響・音楽監修: 武満 徹、義太夫: 竹本織太夫(九世 竹本源太夫)、竹本越後太夫(四世)、竹本文字太夫(七世 竹本住太夫)
(昭和54年に太秦撮影所に本格的な舞台セットを作り上げて撮影された。こうして鑑賞すると、極限まで情感をこめる義太夫は、朗読劇の模範である。)

290324 METライブビューイング2016-17 Antonín Leopold Dvořák: "Rusalka" @ 東劇 指揮: Mark Elder  演出: Mary Zimmerman 出演: Kristine Opolais, Brandon Jovanovich, Jamie Barton, Eric Owens, Katarina Dalayman
(チェコ語、平290225公演。旋律がうつくしく、CDが買いたくなるオペラ。水の精の「月に寄せる歌」。水の精が、恋して人間にしてもらったくせに、冷たい本性ゆえに恋情から逃避する存在との設定がやや興ざめ。大魔女イェジババは脂がのり、3匹の獣人はコミカル。)

290322 Musical "Miss Saigon" (ミス・サイゴン 25周年記念公演 in ロンドン) @ TOHO シネマズ日劇 出演: Jon Jon Briones, Eva Noblezada, Diana Damrau, Vittorio Grigolo, Elliot Madore, Mikhail Petrenko
(平 260922 ロンドン公演の映画版。キムを演じる Eva が美しく、高音が澄んでいる。新妻聖子さんに近いかな。ジジを演じた Marsha が笹本玲奈さんの声だった。Jon Jon のエンジニア、遊びとワルが自然でみごと。いったん終演後、平成元年のオリジナルキャストのキム、ジジ、クリス、エンジニアが歌い、さらに原作者や作曲者も American Dream のアメ車に乗って登場、さらにオリジナルキャストと25周年キャストが全員舞台にあがってシャンペンで乾杯する Anniversary Gala となった。)


読 書:

<図書館などから借りて読了>

290522 日本の真相! わが身に危険が迫ってもこれだけは伝えたい    (成甲書房、平成22年刊)    吉田たかよし 著
(抗癌剤は猛毒物質で、益を害が圧倒する。輸血は血液型が同じでも多少の拒絶反応を引き起こし、しかも凝固抑制の薬剤入りなので有害であり、生理食塩水で十分。エイズウイルスは米軍が開発した生物兵器だった。東京の岩盤は1,000メートル下にあり、杭はすべて摩擦杭なので液状化に弱い。磁力列車の強烈な電磁波は分子レベルでイオンなど荷電粒子を共鳴振動させ螺旋運動を引き起こす(=サイクロトロン共鳴)。人間の DNAの二重螺旋構造がサイクロトロン共鳴にさらされると細胞分裂のとき塩基が正常位置に定まらず DNA構造が破壊される。八ッ場ダムの上流側に鉱山からの砒素を貯蔵した施設がある。云々。)

290520 マッキンゼーが予測する未来 近未来のビジネスは4つの力に支配されている    (ダイヤモンド社、平成29年刊)   Richard Dobbs・James Manyika・Jonathan Woetzel 著、吉良直人 訳
(原著 No Ordinary Disruption: The Four Global Forces Breaking All the Trends. 効率化=生活水準の向上を促す「都市化」。規模が大きいほど、ネットワーク効果が大きくなる。近未来には、有数の大都市圏を追って、数百万人規模の無名の大都市(たとえば中国なら「仏山市」)の中産階級が地球を席捲すると。|スロバキアのピアノ・メディア社がおもしろい。スロバキア語の主要メディアをカバーしたインターネット購読サイトで、無料客締め出しの壁となるシステムを作り、購読料収入は原著作権者のサイトと折半する仕組み。)

290517 優しかった彼女をなぜ鬼嫁に感じるか 脳科学で正す「不合理」な思考    (角川oneテーマ21、平成22年刊)    吉田たかよし 著
(てっきり家族論かと思っていたら、からだと心の合理的なストレスマネジメントの本だった。読みやすい文章から、頭のよさは明らかだが、ウェブ上の著者写真を見ているとテンション高すぎてぼくにはついていけない。)

290511 エドノミクス 歴史と時代劇で今を知る    (扶桑社、平成26年刊)    飯田泰之・春日太一 著
(徳川時代260年が経済政策によって様々な時代相を経たことに納得。多様な時代だからテーマに応じて時代局面を選べるし、近くて遠い時代だから現実離れしたチャンバラをやっても白けない。だから時代劇は作られつづける。天保の改革の貨幣政策の大失敗で経済がガタガタになり、幕府崩壊につながった。これまでの歴史教科書より、徳川時代をずっとよく理解できる。|関税自主権が無いから海外の原材料や機械が安く買えて国内企業にメリットが大きかったという説は、なるほど。)

290509 心にとどく英語    (岩波新書、平成11年刊)    Mark Petersen 著
(Roman Holidays らの名作映画の味なセリフをネタにした語彙論。will より be going to のほうが「すでに予定に入っている」感じを表す。get + 過去分詞は「やられて困った」感じの「迷惑の受身」。|米国の伝統的淫売宿 whorehouse は繁華街でなく住宅街の2~3階建ての民家のことが多く、客が応接間で酒を飲み、ピアニストの音楽を聴きながら女たちと知り合い、おいおいふたりで上階の寝室に入るのだと。なるほどワシントンDCでそういうところに行ったよ。)

290507 英語の名教授 英英辞書活用のすすめ    (丸善ライブラリー、平成8年刊)    松本安弘・松本アイリン 著
(平7刊の Collins COBUILD 第2版への感激をそのまま本にしてある。「初版からわずか8年目。この改訂版の出来栄えは驚くばかり。全く新たに1冊の優れた英英辞書を作り上げたと言っても過言ではありません」。ぼくも同感だが、やはり第2版こそ、劃期的な名辞書だったわけだ。|She used to play piano in a jazz band. で piano に the が付かないのは、「ピアノのパート」という意味だから。)

290507 漢字と中国人 文化史をよみとく    (岩波新書、平成15年刊)    大島正二 著
(宋代の「右文(ゆうぶん)説」。意味を担う義符と発音を示す声符のうち、声符が語の意味を担うとの主張。これが藤堂明保先生の「上古漢語の単語群の研究」につながる。|韻図の嚆矢は南宋の張麟之の『韻鏡』、初刊1161年。このマトリックスを見るとほれぼれするし、かつての中国語はいまの北京語よりたしかに子音が豊かだったことが見てとれる。|支那初の表音文字は、盧戇章が1892年に提唱した「切音新字」。変形ローマ字。あとのチェロキー文字に似ているね。|いっぽう王照が1900年に提唱した北京語のための「官話字母」は読み物も刊行され普及団体もでき、さらには労乃宣が入声(にっしょう)の符号なども加えて南方音向けに改良し「合声簡字」と呼び、支持も広がったが、清朝が倒れて苦心は空しく消える。|民国建国後、1913年に章炳麟が提唱のくねくねした「紐文」が、楷書化され1918年に「注音字母」として交付され、改良のすえ1930年に「注音符号」となる。|漢字簡略化は、1909年に陸費逵(き)が「普通教育に俗字を採用せよ」との論を発表したのが始まりとされる。)

290505 MIST(ミスト)    (双葉社、平成14年刊)    池井戸 潤 著
(銀行内幕の記述が少なく、いっぽう若干の濡れ場ありという、たぶん最も池井戸潤らしくない怪奇小説。よくできてはいるのだが、最後の最後のどんでん返しが伏線のないところから来ているのが残念。)

290503 日本3.0 2020年の人生戦略    (幻冬舎、平成29年刊)   佐々木紀彦 著
(平32がガラガラポン革命の年になる。そこにおいて主流になれる教養の備えを説く。著者は、自分の実力以上に妙にカッコつけることもなく、実際よく勉強し思考をめぐらしている。実際的で健全な頭脳のひとだ。|伊佐山元氏曰く「IoT は準ソフトウェアの世界であり、必ずモノが絡んでくる。ものづくりの精度が大事。そうした高精度、マイクロ単位の正確さでは、日本はまだ強い」|日本に多いのは、背中を押せば活躍する「中の上」の人材。有効活用するには、突き放し型ではダメ。ある程度、身分を保障しながらチャレンジさせる仕組みが必要。補助輪をつけてこし、イノベーターへ化けるきっかけが生まれる。日本では、磨けば光るかもしれない隠れイノベーターが飼い殺しにされている。|総合型の科目。たとえば英語の問題のなかにサイエンスの知識が必要な問いが出題されたり、社会の問題のなかに数式で解く問いが出題されたりする。|ムラ社会の特徴は、同質性、平等性、大局観の欠如、反権力。ムラでは反対意見はありえず、全会一致となるまで延々と話し合いが続く。失われた20年とは、イエがムラに浸蝕された20年刊。最後の砦だった企業までがムラの論理に侵された。|日本では、議論・辯論の正しい方法を教えられていない。辯論術とは「怒ることなく議論する技術」)

290502 <インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則    (NHK出版、平成28年刊)   Kevin Kelly 著、服部 桂 訳
(原著 The Inevitable: Understanding the 12 Technological Forces That Will Shape Our Future. つながりあったネットワークが自律的に膨張することで文明のありかたが急速に変わっているのを実感する。全身を覆うVR装具で楽しむリアリティー劇場。GPSで個々の車をトラッキングして、道路の利用の仕方に応じた課税。|「質問を生み出すことこそ、人類が絶え間なく探索すべき新領域、新産業、新ブランド、新たな可能性を生み出す原動力だ」)

290427 ようこそ、わが家へ   (小学館文庫、平成25年刊)   池井戸 潤 著
(家族にも危害が及んでくるストーリーというのは、痛い感じで苦手だ。枝分かれした混迷をきれいに収束させる腕はみごと。)

290426 大放言   (新潮新書、平成27年刊)   百田尚樹 著
(卑劣な左派政党・メディアや弱者を装う運動家ら、現代の権力者どもが「オレが百田をヤッた」と見えを切るべく繰り出す言論暴力にひとつひとつしっぺ返し。疲れる作業だが立派。|図書館はベストセラーやエンタメものは出版後1年間購入を控えよとは正論。刑法の量刑が、人生50年時代の明治40年の状況に基づいていて軽すぎるというのも然り。殺人ドラマで犯人が道路交通法を守らされる日本のテレビ。|「うまくやれ」の集積が行きつく先としての現代のふしぎな不幸をあぶり出している本だ。 )

290419 架空通貨   (講談社文庫、平成15年刊、原著『M1』平成12年刊)   池井戸 潤 著
(『果つる底なき』に続く作品で、すこしヴァイオレント。田神町の中だけで通用する「田神札」を強いる田神亜鉛以下の企業群。実際ならメディアが動いて騒ぎ、トラブルはもっと複雑化するはず。きれいな高校生・黒沢麻紀と美人・加賀翔子に、センシュアルな闇の時間がないのももったいないね。 )

290413 果つる底なき   (講談社、平成10年刊)   池井戸 潤 著
(池井戸さんの原点。その後の池井戸作品を読み慣れてみると、処女作は文章ももたつきがあるし、一人称の「私」も突っかかる。ひとを殺しすぎてるし。小説家が自分の世界を確立するプロセスが逆追いによって見えた。)

290408 空飛ぶタイヤ   (実業之日本社、平成18年刊)   池井戸 潤 著
(逆転点に至るまで、三菱自動車への嫌悪・憎悪が心にたぎる。小説は事実以上に真実なのだろう。だから三菱自工の三菱グループ離脱も言い当てた。運送会社の赤松徳郎社長を軸に、メーカー、2つの銀行、関係先がリアリティの高い宇宙をつくる。脇スジは小学校を乱す超ワガママ女との対決。商事にいるあいだに読むべきだった。|それにしても、不思議なことに池井戸作品に商社はとんとカゲが薄いね。)

290405 ルーズヴェルト・ゲーム   (講談社、平成24年刊)   池井戸 潤 著
(青島製作所とミツワ電器の商戦に、野球部の命運の明暗がからむ。野球に日ごろ興味のないぼくさえ手に汗握らせる2つのストーリー展開はさすが。)

290402 日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国 UAE   (講談社+α新書、平成29年刊)   加茂佳彦 著
(前在UAE大使のネアカな本。スンナ派とシーア派の対立とは実はアラブ人に対するペルシア人の対抗心の発露、という指摘になるほど。)

290331 不祥事   (実業之日本社、平成26年刊)   池井戸 潤 著
(事務部調査役の相馬健の部下、花咲舞の原作。なにしろ伊丹百貨店の御曹司が問題児だ。これをバシッとはたく痛快場面が2度。)

290329 英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史   (研究社、平成21年刊)   磯崎憲一郎 著
(学習者向けの解説書が求められているテーマなのだが、慶応大・堀田教授も学界に目線を向けて硬い文体で執筆してしまったな。|古英語では形容詞語幹に副詞語尾 -e をつけて単純副詞をつくっていた。英語にはもともと明確な未来時制はなく、will や shall は法的機能(心的状態を表す機能)をもつ助動詞だったのが文法化(grammaticalize 語彙的意味をもつ語句が徐々に文法的意味を発達させる)したもの。古英語には現在形、習慣形、過去形があり、現在と過去には接続法があった。)

290326 終の住処(ついのすみか)   (新潮社、平成28年刊)   堀田隆一 著
(鬱屈をたらたらと書き垂らした悪文。これに芥川賞を与えた連中は救いようがない。最近でもっとも読む価値のなかった本。)

290326 仇敵   (実業之日本社文庫、平成28年刊、原著 平成15年刊)   池井戸 潤 著
(地銀の庶務行員は仮の姿で、モト大手銀の切れ者次長だった恋窪商太郎は、ドラマ化するなら水谷豊さんだ。親しく指導してやる好感度の高い若手社員という役どころを配したのも正解。大手銀のしっかりもののモト部下という役どころも置くことで、小説に機動力を与えている。最後、ワルたちの断末魔のようすをもっと仔細に描いてほしいところだが。)

290324 シャイロックの子供たち   (文藝春秋、平成18年刊)   池井戸 潤 著
(「狛犬の台座や足元には、銀行の粗品がまるでおままごとのような丁寧さで並べられている。(…) 狛犬に向かって深々と頭を下げたとき、頭上のどこかでカラスが鳴いた」 鮮烈。 「西木は手元に浮かび上がった指紋と、どこかで採取してきたらしい指紋とを穴のあくほど見つめたまま、身動きひとつしなかった」 西木の結末は含みがある。そこもいい。 「生きてるんじゃないかな、どこかで」。)

290323 敗者の錯覚 あなたの努力が実らない40の理由   (日経BP社、平成23年刊)   鈴木信行 著
(第20節の「平凡な経営者ほど苦しいときに傷を広げる」は、安田隆夫哲学につながるね。「人間は、損をしたり失敗したりすると必要以上に深刻に受け止める傾向がある。その結果、とにかく現状を打開したい一心で、たとえ確率が低くても状況を直ちに一変してくれるハイリスクな選択を思わず選んでしまう」「ピンチでは守り、チャンスでは攻めよ」。第23節「売れない理由を100個さがすより売れた理由を1つ見つける」もいいアドバイス。)

290322 最終退行   (小学館、平成16年刊)   池井戸 潤 著
(冒頭が硬いが、M資金詐欺を軸に、人生を失った男たちがそれぞれの無念を晴らすストーリー。ワルの久遠会長や谷支店長が最後に身もだえするところをもっと見たい。24歳のかわいい女性、藤崎摩矢がいいね。)

290321 下町ロケット2 ガウディ計画   (小学館、平成27年刊)   池井戸 潤 著
(「下町ロケット」の最後の50頁で感じた涙ぼろぼろはない。まるでテレビドラマの小説化版みたいだ。テレビ版で厚労省審査の流れを覆したプロットは原作にはない。テレビ化時につけたものだと分った。)

290320 ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン   (早川書房、平成28年刊)   Peter Tieryas 著、中原尚哉 訳
(韓系米人の著者が朝鮮人としての出自からにじみでる嗜虐を塗りたくった「遊戯王」もどきの薄っぺらな構成のライトノベル。中韓がつくった日帝偽史を日本になすりつけ、「皇国」「特高」「慰安の女の子」など異常概念を仕立て上げ まき散らす悪趣味パロディーだ。ヤクザになる時点で小指を切るものと考えているなど、日本についての生半可な知識も不愉快かつ迷惑千万。)

290319 シェイクスピアのソネット   (文藝春秋、平成6年刊)  William Shakespeare 著、小田島雄志 訳、山本容子 装画
(物語ではなく概念の浮動・衝突と反語でもって全150篇を編む表現力は驚異。1篇1篇にテーマがある。やはり詩は韻文で読みたい。)

290316 ロスジェネの逆襲   (ダイヤモンド社、平成24年刊)  池井戸 潤 著
(半沢直樹シリーズ第3作。。「銀翼のイカロス」を先に読んでしまったが、既刊4巻読了だ。企業買収に、さいごのところで粉飾決算がからむ。前半は半沢直樹があまり登場しないし、敵対的買収の仕組みがややわかりにくいので、テレビドラマの台本づくりは苦労しそうだ。最後の逆転劇はあざやか。)

290314 最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常   (新潮社、平成28年刊)  二宮敦人 著
(帯広告とは異なり、捧腹絶倒ものではなくむしろ、多様な若者たちの特技や考え方をまじめに掘り下げている。いちばんの変人は、じつは彫刻科で学ぶ著者の奥さんかもしれないね。)

290313 こまったカタカナ英語 つうじる英語に大変身!   (中公文庫、平成25年刊)  Kathryn Craft 著、里中哲彦 訳
(「エッチ!」は Creep! 「アピールする」 emphasize 「レベルアップする」 improve 「ブランド品」 designer goods 「シンボルマーク」 a logo 「ゼッケン」 a bib 「マザコン男」 a mama's boy 「コラボ商品」 a joint product 「彼女にアタックする」 hit on her 「ファイト!」 Go, go, go! 「ドクターストップ」 doctor's orders. 和エス辞典を作るときも、この本はぜったい参照したい。)

290310 科学の発見   (文藝春秋、平成28年刊)  Steven Weinberg 著、赤根洋子 訳
(原題 To Explain the World: The Discovery of Modern Science. 自然現象の観察が科学の原点だったが、それを覆ったのがサイコパスのような人々の勝手な思い込みの衣だ。ガリレオが改良した倍率の高い望遠鏡が近代科学の突破口だったとは。ガリレオにおいて初めて人工的設定による意識的な実験が行われて、ようやく今の我々の意識につながる科学が生まれ、さらにニュートンが天文学と物理学と数学を統合することで世界のシステムが見えてきた。そして安定的な電気が科学実験を強力に推進して今がある。|「自然の法則に関するアリストテレスの理解は間違っていたにせよ、自然には「法則がある」と信じたことが重要だった」「我々を突き動かしているものは、自らの方法で何かをみごとに説明できたときに味わう喜びを求める欲求である」「相対性理論は、ニュートンの理論がなぜうまく機能するかを説明しているのである」)

290305 株価暴落   (文藝春秋、平成16年刊)  池井戸 潤 著
(ダイエーとドンキを事件の場のモデルにした力作だが、結末部分の書き足りなさに不満。ワルの滝田刑事がどうして捕まったのかプロセスが読みたいし、行内のエリートワルの企画部・二戸が落ちていく瞬間を見てカタルシスを味わいたかった。その辺の読者の欲求が祖半沢ものではきちんと満たされていくんだね。)

290304 下町ロケット   (小学館、平成22年刊)  池井戸 潤 著
(最後の50頁、うちの彼女は「ほろりときた」と言っていたが、ぼくはもう、ぼろぼろになった。小説のちからは偉大だ。)

290302 かばん屋の相続   (文春文庫、平成23年刊)  池井戸 潤 著
(人情噺を収めた。「かばん屋の相続」は大手市中銀と信金のコントラスト。「妻の元カレ」は女心をしみじみ描き、「芥のごとく」の浪花のおばちゃん社長も異色。)

290302 銀行総務特命   (講談社、平成14年刊)  池井戸 潤 著
(「花咲舞が黙ってない」の原作本のひとつ。テレビドラマよりも深い。半沢直樹と違って、とっちめる瞬間のお白州風景はさりげなく流して予感で終わらせる。構成の入り組ませ方は「特命対特命」「遅延稟議」「ペイオフの罠」の3本がとくにみごと。)


<積ん読(つんどく)ほか、買って読了>

290513 独創はひらめかない 「素人発想、玄人実行」の法則     (日本経済新聞出版社、平成24年刊)    金出(かなで)武雄 著
(原著 平5年刊。自分の生き方を振り返って語りつつ、プレゼンの仕方や英語学習のコツなど実践知識も披露する。楽しみながら研究する姿勢が伝わってくる。米国にプレゼンをしに行くひとに進呈した。)

290502 First Polish Reader for beginers: bilingual for speakers of English    (Language Practice Publishing 平成22年刊)   Paula Wojcik 著
(「やさしい文章を多読する」勉強法をポーランド語ではじめて実践できた。独特のコミカルさがあるテキスト。)

290428 文豪ミステリ傑作選 三島由紀夫集    (河出文庫、平成10年刊)   三島由紀夫 著
(「果実」「美神」「花火」「復讐」「水音」「月澹荘綺譚」「朝の純愛」…… 「水音」は初読で、心に残る。)

290426 イタリア語の歴史 俗ラテン語から現代まで   (白水社、平成20年刊)   Valeria Della Valle・Guiseppe Patota 著、草皆伸子 訳
(トスカーナ語でありフレンツェ語である一言語が、イタリア語としていかに愛を注ぎ込まれてきたか。驚きは14世紀のフィレンツェ作家らの言語を起訴とする『クルスカ学会員たちの辞書』という立派な辞典が1612年に出、さらに1691年にはガリレオ・ガリレイも大きく貢献した増補第3版が出されたとき、いまだ他の欧州近代言語にこれに比肩する辞書がなかったこと。フランス語辞書は1694年、スペイン語は1726~39年、英語は1755年を待たねばならなかったと。)


<平成280124 以降に購入・受領/読了>

290523 プログレッシブ タイ語辞典     (小学館、平成29年刊)   傍士 豊(ぼうじ・ゆたか)編著
(待ちに待った本格的なタイ語学習辞典。これで落伍者は格段に減る。読みやすい字で見出し4,200語、副見出し4,150語、例文・用例 17,500. すべてタイ文字とローマ字表記で併記。)

290516 Mastering German Vocabulary A Practical Guide to Troublesome Words    (Routledge, U.K. 平成16年刊)   Bruce Donaldson 著
(ドイツ語の類義語使い分け解説。説明が簡潔で、例文に重きを置いているのがいい。通読できたらいいな。)

290514 昭和十二年版 志賀直哉全集 全九巻    (改造社、昭和12~13年刊)
(西荻窪の古本屋で9冊900円で買った。さっそく「小僧の神様」を読んだ。クロス装。字が大きくていいね。)

290506 German Phrases for Dummies    (Wiley Publishing, Inc. 平成17年刊)   Paulina Christensen・Anne Fox 著
(いわゆるフレーズブックはバカにしてきたけど、これは生きてるね。)

290502 Intermediate German for Dummies    (Wiley Publishing, Inc. 平成20年刊)   Wendy Foster 著
(説明が冗長だけど、練習問題がいまのぼくに合ってるね。名詞の複数形、マスターしたい。)

290502 The Japan Culture Book 英語で日本文化の本    (ジャパンタイムズ、平成27年刊)   三浦史子 著、Alan Gleason 訳
(これまでの日本紹介本と大きく異なり、現代カルチャーに軸足を置いていて、関心のスコープがぼくにもピッタリだ。)

290502 アートの入り口 アメリカ編/ヨーロッパ編 美しいもの、世界の歩き方    (太田出版、平成28年刊)   河内タカ 著
(著者は昭和35年生まれ、高校卒後に米国に留学し、平23まで米国で現代アートのキュレーションや写真集編集をしていた、すごい人。)

290502 People Make Places: Tokyo    (People Make Places Limited, UK 平成28年刊)   Charles Spreckley プロデュース
(これまでで最も素敵な東京写真集。食べもの屋さんとアート施設と、それを支える人たちの顔がいい。三潴末雄だけ、目障りだけどね。)

290427 チーム医療のためのメディカル英語 基本表現100    (講談社、平成27年刊)   高木久代・小澤淑子(よしこ)・矢田 公(いさお)・西村 甲(こう)・小林由直(よしなお)
(実用性の高い参考書。これが語学コーナーではなく医学書コーナーにだけあるのは残念。)

290427 正しく診断するための診療英会話 Natural Hospital Conversations    (ナツメ社、平成28年刊)   Barry Blum 監修、Shari J. Berman 著、山名哲夫・佐藤哲観 校閲
(いちだんレベルの高いメディカル英語。CD 2枚つき。)

290425 めくるめく現代アート イラストで楽しむ世界の作家とキーワード   (フィルムアート社、平成28年刊)   筧菜奈子(かけい・ななこ)著(文・絵)
(有名現代アート作品を、そのものの写真ではなく、あえてイラスト化して示す。基本を網羅していて、まさに「まるわかり」本だ。)

290422 すぐわかる20世紀の美術 フォーヴィズムからコンセプチュアル・アートまで    (東京美術、平成20年刊)   千足(せんぞく)伸行 著
(著者は昭和15年生まれ、東大卒、国立西洋美術館に勤務後、成城大教授。現代アートのもっとも標準的入門書というわけだね。)

290422 5歳の子どもにできそうでできないアート 現代美術(コンテンポラリー・アート)100の読み解き    (東京美術、平成29年刊)   Susie Hodge 著、田中正之 日本語版監修、藤村奈緒美・難波道明・徳永優子 訳
(原著は平24刊 Why Your Five Year Old Could Not Have Done That. 現代アートへの典型的突っ込み語から出発して、アートである所以に分け入っているところがみごと。)

290422 Artists at Gemini G.E.L.: Interviews, Works, Photographs    (Harry N. Abrams, Inc., NYC/Gemini G.E.L., L.A. 平成5年刊)
(平4 の "Both Art and Life: Gemini G.E.L. at 25" 展の図録。Roy Lichtenstein や Robert Rauschenberg のインタビューが出ている。)

290419 改訂増補限定版 家畜人ヤプー   (都市出版社、昭和45年刊)   沼 正三 著、村上芳正 画
(限定2千部のうち。ようやくあの名著が読める。文庫版は持っていたが字が小さかったからな。)

290419 サンダーバード・メカニックファイル   (双葉社、平成16年刊)   伊藤秀明・柿沼秀樹 編
(マニアが見たいシーン、知りたいことがバッチリ詰まっている。)

290419 古都   (新潮社、昭和37年刊)   川端康成 著
(107回にわたり朝日新聞に連載、挿絵は小磯良平だったという。単行本は新字新かなだが、あとがきだけ正字正かな。睡眠薬漬けになりながら執筆し、単行本にあたって大幅に修正、京ことばも改めたと。)

290418 長谷川利行画集   (中央公論美術出版、昭和38年刊)
(以前「羽黒洞」で見た画集。奥付に改正定価7,500円のシールがあるが、不忍画廊で2万円で入手できた。後半の歌集「木葦集」や詩の断片、昭和36・37年の利行を偲ぶ座談録が読みたかった。入手できてよかった。)

290418 「斎藤真一展 失われし心への旅」図録   (東日本鉄道文化財団、平成11年刊)
(平成11年・東京ステーションギャラリーでの個展の図録。斎藤真一の多面性とおしゃれなところまで見ることができる。)

290418 獨樂(どくらく) 熊谷守一の世界   (世界文化社、平成16年刊、原著 昭和51年刊)   藤森 武 撮・著
(藝術家・熊谷守一の日常のひだまで写し取った伝説の写真集。入手できてよかった。藤森武さん署名入り。)

290411/25 先生も知らない世界史   (日経プレミアシリーズ、平成28年刊)   玉木俊明 著
(経済や貿易に軸足を置き、日本の世界史教科書の通説に修正を迫る。内外の気鋭の歴史書を読み込むなかで自然に生まれた本という趣き。)

290411/0516 古代史の謎は「鉄」で解ける 前方後円墳や「倭国大乱」の実像    (PHP新書、平成27年刊)   長野正孝 著
(前方後円墳が方墳の民と円墳の民を包摂する鉄商いと水運の基地だったという説。墓の周りで辨当をひろげる現代韓国人の心理で理解すればよいということか…。墳墓のようすを画像で見て納得したい気持ちだ。瀬戸内海航路より日本海航路が先に開けていたというのも、にわかに信じがたいが、古代に山陽道より出雲が栄えたことと符合する。)

290329 Do Androids Dream of Electric Sheep?   (Weidenfeld & Nicolson, London 平成24年刊、原著 昭和43年刊)   Philip K. Dick 著
(昭和57年の映画 Blade Runner の原作。)

290322 レトロな街で食べ歩き! 古都台南へ    (イカロス出版、平成29年刊)  岩田優子 著
(素朴な異次元の手作り世界だ。台湾語をやはり性根を据えて学び始めようか、考え中なり。)

290322 k. m. p. の台湾ぐるぐる    (東京書籍、平成29年刊)  なかがわみどり/ムラマツエリコ 著
(写真と人物漫画を通じて、台湾の街角をぐるぐる歩き回っている気分になれる。)

290312 ユネスコ番外地 台湾世界遺産級案内    (中央公論新社、平成29年刊)  平野久美子 編著
(いい写真を使っている。18の自然・文化遺産を10名の執筆者が語る。片倉佳史さんは馬祖戦地文化と澎湖石滬群を執筆。)

290312 古写真が語る台湾日本統治時代の50年 1895-1945    (祥伝社、平成27年刊)  片倉佳史 著
(写真は千枚以上という。よくぞ調べ、集めていただいたものだ。)

290312 台湾で日帰り旅 鉄道に乗って人気の街へ   (JTBパブリッシング、平成29年刊)  片倉佳史・片倉真理 編著
(台北以外の地方都市にフォーカスした。心洗われる。)

290312 台湾生活情報誌 悠遊台湾 2017~18年度版 どこまでも楽しい台湾ライフ   (伊利創意設計/高砂電子出版、平成29年刊)  片倉佳史・片倉真理 編著
(バシッと情報網羅のすぐれもの。)

290303 Soviet Space Dogs    (FUEL Design & Publishing, London 平成26年刊)  Olesya Turkina 著
(ソ連時代に宇宙飛行実験に使われた犬たちにまつわるモノいろいろ。よくぞ集めたものだ。)

290303 Soviet Bus Stops    (FUEL Design & Publishing, London 平成27年刊)  Christopher Herwig 撮
(ソ連時代におもにロシア共和国外のソ連領内でつくられたバス停留所の建造物。いま見ると、壮大なパロディーのように思える。)


CD:

290516 Max Bruch: String Quintet in E flat major, String Quintet in A minor, String Octet in B flat major  (Hyperion Records 平成29年刊)
(英国の The Nash Ensemble が平28年4月にロンドンの教会堂で演奏したもの。作品は 1918/20年作。)

290516 Joseph Haydn: String Quartets "The Lark" "Emperor." W.A. Mozart: String Quartet "The Hunt"  (Deutche Grammophon 原盤 昭和39・49年、CD 平成24年刊)
(演奏は、英国で昭和23年結成・昭和62年解散の Amadeus 弦楽四重奏団。)

290516 Rimsky-Korsakov: Scheherazade. Borodin: Symphony No.2  (Decca Music 原盤 昭和55・59年、CD 平成21年刊) 
(ロシア5人組のふたりの 1888年と 1877年作の交響曲を Kirill Kondrashin がオランダで指揮。)

290516 Mozart: Symphonie Nr.40 G-moll, KV 550; Symphonie Nr.25 G-moll, KV 183  (Sony Classical 原盤 昭和50年刊) 
(Bruno Walter がウィーン・フィルを昭和27年と31年に指揮した名演。)

290516 Beethoven: Symphony No. 9 "Choral"   (Warner Classics 原盤 昭和30年刊) 
(Wilhelm Furtwängler が66歳のとき指揮した、昭和26年7月29日、バイロイト音楽祭再開記念演奏会での入魂の演奏だ。)

290509 DAVID BOWIE [FIVE YEARS 1969 - 1973]  (Parlophone Records 平成27年刊) 
(デヴィッド・ボウイの初期アルバム8つと、新編集の RE:CALL 1 という2枚組アルバム、あわせて11枚のCDが小冊子とセットに。)

290502 Renée Fleming|Distant Light  (Decca Music 平成29年刊) 
(Samuel Barber "Knoxville: Summer of 1915" ; Anders Hillborg "The Strand Settings" ; Björk Guðmundsdóttir [ˈpjœr̥k ˈkvʏðmʏntsˌtoʊhtɪr]  "Virus," "Joga," "All Is Full of Love" 演奏は Royal Stockholm Philharmonic Orchestra.)

290502 Sol Gabetta|Edward Elgar・Bohuslav Martinu チェロ協奏曲 ベルリンフィル ライブ  (Sony Classical 平成29年刊) 
(劇的な音楽。平26ライブ録音。指揮は Sir Simon Rattle. )

290502 寺下真理子|ロマンス  (King Records 平成29年刊) 
(バイオリンの甘美さと透明さが際立つ選曲。須関裕子さんのピアノとともに。すてきなジャズ トランペット。5人奏のニューオリンズ録音。)

290502 高澤 綾|Crescent City Connection  (King Records 平成29年刊) 
(すてきなジャズ トランペット。5人奏のニューオリンズ録音。)

290410 LA LA LAND  (Interscope Records 平成28年刊) 
(映画「ラ・ラ・ランド」を観た TOHO シネマズシャンテで購入。)

290408 ★ (= "Black Star")  (ISO Records 平成28年刊) 
(デヴィッド・ボウイ69歳の遺作となったアルバム。「デヴィッド・ボウイ展」で購入。)

290408 Lazarus  (Jones Tintoretto Entertainment 平成28年刊) 
(メロディアスな魅力に満ちている。)

290407 スラヴ賛歌 ~ ミュシャとチェコ音楽の世界  (キングレコード、平成29年刊、原盤 平成19年刊) 
(国立新美術館の「ミュシャ展」で購入。「スラヴ叙事詩」20点の大作群のチェコ国外初公開を見て、ムハへの認識が根本から改まった。)

290407 Smetana: Ma vlast (わが祖国)  (Warner Music 平成29年刊、原盤 昭和53年刊) 
(「スラヴ叙事詩」連作紹介の小冊子つき。)


DVD:

270430 睡蓮の人  (トモヤス・ムラタ・カンパニー、平成15年)
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