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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

観劇・読書メモ 27

平成28年11月1日から29年3月25日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 平成28年4月21日~10月31日 の実況はこちら。
ひとつ後の 平成29年3月26日~7月10日  の実況はこちら



観 劇:

【観劇マナー】
上演中、
コンビニのビニール袋ノド飴の小袋のシャカシャカ音は、劇場じゅうに響きます。
ビニール袋は手元に置かず足元に。ノド飴は開演前に口に含む。
上演中は、暑くても扇子で あおがない。
(扇子がちらちら動くと周囲や後ろの人たちに目障り!)

【演劇の通ぶって
上演中に変なタイミングで笑う困ったひと】
赤坂レッドシアターや下北沢のスズナリのような小劇場で、どてっとした黒い鞄をひざに置き、
小太りでハゲ頭の男を見たら要注意。一度、注意したのだけど、なかなか治らないようだ。みんなで注意してやりましょう。



290314 かさなる視点 ― 日本戯曲の力 Vol. 1 白蟻の巣 @ 新国立劇場 小劇場 作: 三島由紀夫、演出: 谷 賢一、出演: 安蘭けい、平田 満、村川絵梨、半海一晃(はんかい・かずあき)、石田佳央(よしひさ)
(三島劇にシェイクスピアを感じた。セリフ回しに「卒塔婆小町」や「大障碍」からの残響がときたま。平田満さんが、とりすました名家のひとを上手に演じる。村川絵梨さんはメリハリがきいていて、うつくしい瞬間が輝く。味わいのある半海一晃さんも、いいキャスティング。)

290310 ミュージカル アルジャーノンに花束を @ 天王洲 銀河劇場 音楽: 斉藤恒芳、出演: 矢田悠祐、水 夏希、戸井勝海、蒼乃夕妃
(キャラメルボックスでストレートプレイ版を見て以来だ。最後のひとこと「アルジャーノンに花束を」で、じぃんと電気が走った。矢田悠祐さんは、むずかしいゴードンという役をよくこなした。脇を固めた役者さんたちも上出来。)

290224 ビッグ・フィッシュ @ 日生劇場 脚本: John August 音楽・詞: Andrew Lippa 演出: 白井 晃、出演: 川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、赤根那奈、Rolly, 藤井 隆、JKim, 鈴木蘭々
(大法螺吹きのエドワード・ブルームを川平慈英さんはほとんど地で演じている。その法螺の数々がじつは大きな真実を内包していたこと、そしてそこにエドワードのものすごくシャイな面が凝縮されているのを知って、エドワードの死を心から悼まずにはいられなくなる。端役ながら人魚姫ちゃんを演じた女優さん、かわいかった。|左隣の女性、コンタクトレンズがズレたのをいじってはハンカチを目もと・手元で動かし、挙句なんどか鏡を取り出す始末。カテコのあと注意したら「あなたはどなたですか」とありがちな逆切れだ。)

290223 陥没 @ Bunkamura シアターコクーン 作・演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ、出演: 井上芳雄、小池栄子、生瀬勝久、山崎 一、緒川たまき、高橋惠子、山西 惇、犬山イヌコ、松岡茉優、山内圭哉(たかや)、趣里(しゅり)
(久々のケラさん。ふりかけた場所に坐させると激しくホンネを語り始める粉末って、おもしろい小道具。後半は惚れ薬の小道具。小池栄子さんと緒川たまきさんの競演は贅沢。個性が薄く見えるけど、いそうでいない女の子の松岡茉優ちゃん、かわいかった。趣里ちゃんもコミカルな味。)

290217 せんがわシアター121 vol. 10 海外戯曲リーディング 悲しい心はどこへ行く @ せんがわ劇場 作: Cynthia Edul  演出: 加納幸和、出演: 松浦佐知子、中原くれあ
(感動はおろか、納得感すら1秒もない。わたしの観劇史上、最悪。初日にはアルゼンチン大使館からの来場者が「まさにアルゼンチン人って、こんなんです」と褒めていたらしいが。朗読劇ながら立稽古寸前のところで演じている点は評価するが、プラス評価はそれだけだ。ただでさえ支離滅裂の台本ゆえに、よっぽど工夫して演出せねばならぬのに、夢の遊民社出身の松浦佐知子さんの和服姿も、舞台で広げられる朝日新聞も意味不明だし、波音を示す単調な大太鼓は録音なのだとさ。効果音としての大太鼓は、ナマでやって初めて「気」が宿るんだよ。録音を使うなら、波音そのままを使えよ。演出の加納幸和氏は「花組芝居」座長だが、間違っても花組芝居の公演など観ないぞ。)

290215 新国立劇場演劇研修所第10期生修了公演 MOTHER ― 君わらひたまふことなかれ @ 新国立劇場 小劇場 作: マキノノゾミ、演出: 宮田慶子、出演: 角田萌果(つのだ・もか)、田村将一(まさかず)、高倉直人、岩男海史(いわお・かいし)、中西良介、田村彩絵(さやか)
(第10期生8名+OB3名が与謝野晶子・鉄幹夫妻と北原白秋、石川啄木らを駆け回らせる。晶子・鉄幹の掛け合いがリアルに躍動する。宮本慶子さんの演出の技。大逆罪で処刑された菅野須賀子と夭折した啄木を幽霊で再登場させるなんざ、マキノノゾミの台本のうまさ。|1列目中央に配役ちらしを参照してやまぬ婆2名、暗転時と幕間に注意した。)

290209 二兎社公演41 ザ・空気 @ 東京藝術劇場シアターイースト 作・演出: 永井 愛、出演: 田中哲司、若村麻由美、木場勝己、江口のりこ、大窪人衛
(夜のニュースワイドショーへの政権からの圧力がテーマ。現実からの距離の取り方が参考になる。しかし筋立てはいかにも朝日新聞が喜びそうな話題だ。もっと毒をもって、異国の工作員どもに牛耳られているメディアの「空気」をえぐってほしかったね。)

290119 お気に召すまま @ シアタークリエ 作: William Shakespeare 演出: Michael Mayer 音楽: Tom Kitt 出演: 柚希礼音(ゆずき・れおん)、ジュリアン、橋本さとし、横田栄司、伊礼彼方、芋洗坂係長、マイコ、小野武彦
(セリフの奔流はまぎれもないシェークスピア劇にして音楽劇。柚希さんが座長として自信にあふれていてさわやか。森の民の装いは米国人なら昭和42年サンフランシスコの Summer of Love を思い出す仕掛け。芋洗坂さんが笑いをとり、羊の群れは台車にのせた幼児たち。)

281201 ヘンリー四世 第一部 混沌 第二部 戴冠 @ 新国立劇場 中劇場 作: William Shakespeare 翻訳: 小田島雄志、演出: 鵜山 仁(ひとし)、出演: 浦井健治、岡本健一、佐藤B作、中嶋しゅう、ラサール石井、綾田俊樹、那須佐代子、今井朋彦、岡崎加奈
(“Henry IV” サイコーだ。死ぬまでに絶対、原作で読みたい。フォールスタッフも絶品だし、君子豹変のハル王子もいい。浦井さんは、第一部の奔放ぶりはよくハジケていたが、第二部で単なる貴公子に戻ってしまい、あれれ。地方判事サイレンスの綾田さんが酩酊で遊びまくってベテランの味を見せつけた。台詞はほとんど無いんだけど、居酒屋の看板娘の岡崎さんが高みから微笑んで、すてき。第一部 正午から、第二部 5時半から、それぞれ3時間上演を通しで見た。|第一部第一幕はパンフとビラを見てばかりの客がいて、幕間で注意する。第二部は1人おいて右隣の客が指を動かし続け、幕間で指摘しても「勝手でしょ」と返答するので、ぼくの席を替えてもらった。)

281122 メトロポリス @ Bunkamura シアターコクーン 演出: 串田和美、出演: 松たか子、森山未來
(野心的で難解な実験劇。松たか子さんの元気さで救われた。基本的に暗いこの作品に、鬱っぽい森山未來さんを配したのは理解できるけど、ぼくはもっとコミカルにまとめてほしかったな。狂言回しの串田和美さんと、1列目のぼくは目と身振りでやりとりしてしまった。舞台に投げ入れられた空き缶をぼくが投げ入れたのかと串田さんがぼくに振ってきたのだ。楽しいね。)

281117 ミュージカル 貴婦人の訪問 @ シアタークリエ 作: Friedrich Reinhold Dürrenmatt 演出: 山田和也、出演: 涼風真世、山口祐一郎、瀬奈じゅん、今井清隆、石川 禅、今 拓哉、中山 昇
(原作は昭和31年作 Der Besuch der alten Dame. 涼風真世さんが瘦せ細っていて驚いた。長らく舞台を拝見していない。大病を患われたのだろうか。でも今回も舞台は力強く、また美しく、涼風真世さん満開。山口祐一郎さんは、最初はミスキャストかとさえ思えたが、終局の凝縮発散に納得。それにしても、東宝ミュージカルの同窓会のようなキャストだ。)

281108 かもめ @ 東京藝術劇場 プレイハウス 作: Anton Chekhov 演出: 熊林弘高、出演: 満島ひかり、中嶋朋子、山路和弘、渡辺 哲、坂口健太郎、佐藤オリエ、田中 圭
(まぎれもない現代前衛劇だ。ストーリー全体がわかってないと、これだけ魅力あふれる役者さんたちが演じても、ついていけない。平成20年に、藤原竜也・麻実れい・鹿賀丈史出演、栗山民也演出の、シンプルな舞台美術の上演を観ているが。)


イベント:

290312 片倉佳史のもっと台湾トークライブ Vol. 8 @ すみだ産業会館
(久々の片倉節。地方都市の魅力を中心に。台湾本を4冊買った。これはもうハマるしかない。すみだ産業会館が建て替えられマルイの上層階に収まっていて、街区をひと巡りして探してしまった。)

290307 石川禅 3rd ソロコンサート @ よみうり大手町ホール 
(やさしくシャイな禅さんが4人のアンサンブルの女優さんたちとともに。1時間半、全部で25曲ほど。Sunset Boulevard とかよかったけど、禅さん自身が出演したミュージカルでの持ち歌が聴きたかったな。Marie Antoinette の劇中歌とか。アンコール曲はレミゼの Star だった。)


観 映:

290324 METライブビューイング2016-17 Antonín Leopold Dvořák: "Rusalka" @ 東劇 指揮: Mark Elder  演出: Mary Zimmerman 出演: Kristine Opolais, Brandon Jovanovich, Jamie Barton, Eric Owens, Katarina Dalayman
(チェコ語、平290225公演。旋律がうつくしく、CDが買いたくなるオペラ。水の精の「月に寄せる歌」。水の精が、恋して人間にしてもらったくせに、冷たい本性ゆえに恋情から逃避する存在との設定がやや興ざめ。大魔女イェジババは脂がのり、3匹の獣人はコミカル。)

290322 Musical "Miss Saigon" (ミス・サイゴン 25周年記念公演 in ロンドン) @ TOHO シネマズ日劇 出演: Jon Jon Briones, Eva Noblezada, Diana Damrau, Vittorio Grigolo, Elliot Madore, Mikhail Petrenko
(平 260922 ロンドン公演の映画版。キムを演じる Eva が美しく、高音が澄んでいる。新妻聖子さんに近いかな。ジジを演じた Marsha が笹本玲奈さんの声だった。Jon Jon のエンジニア、遊びとワルが自然でみごと。いったん終演後、平成元年のオリジナルキャストのキム、ジジ、クリス、エンジニアが歌い、さらに原作者や作曲者も American Dream のアメ車に乗って登場、さらにオリジナルキャストと25周年キャストが全員舞台にあがってシャンペンで乾杯する Anniversary Gala となった。)

290228 METライブビューイング2016-17 Charles François Gounod: "Roméo et Juliette" @ 東劇 指揮: Gianandrea Noseda  演出: Bartlett Sher 出演: Diana Damrau, Vittorio Grigolo, Elliot Madore, Mikhail Petrenko
(フランス語、平290121公演。ドイツ人ダムラウさんのソプラノは細やかで、演技は14歳の少女たるジュリエットを感じさせる瑞々しさ。グリゴーロさんのロメオも誇り高さを体現して納得の出来ばえ。フランス語の歌詞がけっこう単語レベルで聞き取れた。|METホール内にブラヴォー男がひとりいて、マイッタ。)

290207 METライブビューイング2016-17 Giuseppe Verdi: "Nabucco" @ 東劇 指揮: James Levine  演出: Elijah Moshinsky 出演: Plácido Domingo, Liudmyla Monastyrska, Dmitry Belosselskiy, Jamie Barton, Russell Thomas
(イタリア語、平290107公演。ドミンゴの出番はあまり多くないがひとつひとつの歌い方が劇的で、彼が歌うと他の役者たちの歌いが急に平板に思えてくる。当年76歳のドミンゴの偉大さがよくわかる。インタビュー映像を見ても、人間的にも謙虚かつユーモアに富みすばらしい人だ。大合唱曲「行け、わが想いよ」が、劇中でアンコールされた。)

290131 Egon Schiele: Tod und Mädchen(エゴン・シーレ 死と乙女) @ ヒューマントラスト有楽町 出演: Noah Saavedra, Maresi Riegner, Valerie Pachner, Larissa Breidbach
(オーストリア映画。時代の息遣いをウィーン出身の役者たちが演じる。エゴン・シーレは共感できる部分も多いが、やりすぎてしまった人生でもある。もっと幸せになれた人だったのに。)

290124 METライブビューイング2016-17 Kaija Anneli Saariaho: "L'Amour de loin" @ 東劇 指揮: Susanna Ulla Marjukka Mälkki  演出: Robert Lepage 出演: Susanna Phillips, Eric Owens, Tamara Mumford
(フランス語。平成12年作曲、初演。無音階ふうで美しい旋律だが、前半は動きがあまりに少なく退屈だった。5万個のLEDによる波濤の演出が銀幕上ではチカチカし目が疲れた。MET でオーケストラの姿とLEDの躍動をともに楽しめば最高だったろう。思いの姫のクレマンスに逢うや死に至る領主リュデルとそれを弔う巡礼の舟の結末がみごと。)

281208 METライブビューイング2016-17 Mozart: "Don Giovanni" @ 東劇 指揮: Fabio Luisi 演出: Michael Grandage 出演: Simon Keenlyside, Adam Plachetka, Serena Malfi, Hibla Gerzmava, Malin Byström, Paul Appleby
(「ドン・ジョヴァンニ」がこんなに楽しめる喜劇だとは知らなかった。騎士長の亡霊が登場するときの重厚な曲が全体を支配しているものと思っていたら、その部分はハムレットの亡霊シーンよりはるかに短い。)

281207 君の名は。 @ TOHOシネマズ日本橋 監督: 新海(しんかい)誠、声優: 神木隆之介、上白石萌音(もね)、長澤まさみ、市原悦子
(そう来たか! という筋立て。大昔のクレーターの中心の神の座という別世界は「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる。最後のクライマックス、泣きたかったけど、盛り上げ方が足りないよォ。)

281129 この世界の片隅に @ ユナイテッド・シネマ豊洲 作: こうの史代(ふみよ)、監督: 片渕須直(かたぶち・すなお)、声優: のん、細谷佳正、尾身美詞(みのり)
(淡い色調がアニメ「かぐや姫」のタッチ。ポリティカルでないのがよい。長く観られつづけるはずだ。声優さんたちもいい。「のん」ちゃんが出演しているからとレプロエンタテインメントが広告会社を通じて卑劣に宣伝妨害を図ったいわくつきだが、片渕監督の英断をたたえたい。)


読 書:

<図書館などから借りて読了>

290324 シャイロックの子供たち   (文藝春秋、平成18年刊)   池井戸 潤 著
(「狛犬の台座や足元には、銀行の粗品がまるでおままごとのような丁寧さで並べられている。(…) 狛犬に向かって深々と頭を下げたとき、頭上のどこかでカラスが鳴いた」 鮮烈。 「西木は手元に浮かび上がった指紋と、どこかで採取してきたらしい指紋とを穴のあくほど見つめたまま、身動きひとつしなかった」 西木の結末は含みがある。そこもいい。 「生きてるんじゃないかな、どこかで」。)

290323 敗者の錯覚 あなたの努力が実らない40の理由   (日経BP社、平成23年刊)   鈴木信行 著
(第20節の「平凡な経営者ほど苦しいときに傷を広げる」は、安田隆夫哲学につながるね。「人間は、損をしたり失敗したりすると必要以上に深刻に受け止める傾向がある。その結果、とにかく現状を打開したい一心で、たとえ確率が低くても状況を直ちに一変してくれるハイリスクな選択を思わず選んでしまう」「ピンチでは守り、チャンスでは攻めよ」。第23節「売れない理由を100個さがすより売れた理由を1つ見つける」もいいアドバイス。)

290322 最終退行   (小学館、平成16年刊)   池井戸 潤 著
(冒頭が硬いが、M資金詐欺を軸に、人生を失った男たちがそれぞれの無念を晴らすストーリー。ワルの久遠会長や谷支店長が最後に身もだえするところをもっと見たい。24歳のかわいい女性、藤崎摩矢がいいね。)

290321 下町ロケット2 ガウディ計画   (小学館、平成27年刊)   池井戸 潤 著
(「下町ロケット」の最後の50頁で感じた涙ぼろぼろはない。まるでテレビドラマの小説化版みたいだ。テレビ版で厚労省審査の流れを覆したプロットは原作にはない。テレビ化時につけたものだと分った。)

290320 ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン   (早川書房、平成28年刊)   Peter Tieryas 著、中原尚哉 訳
(韓系米人の著者が朝鮮人としての出自からにじみでる嗜虐を塗りたくった「遊戯王」もどきの薄っぺらな構成のライトノベル。中韓がつくった日帝偽史を日本になすりつけ、「皇国」「特高」「慰安の女の子」など異常概念を仕立て上げ まき散らす悪趣味パロディーだ。ヤクザになる時点で小指を切るものと考えているなど、日本についての生半可な知識も不愉快かつ迷惑千万。)

290319 シェイクスピアのソネット   (文藝春秋、平成6年刊)  William Shakespeare 著、小田島雄志 訳、山本容子 装画
(物語ではなく概念の浮動・衝突と反語でもって全150篇を編む表現力は驚異。1篇1篇にテーマがある。やはり詩は韻文で読みたい。)

290316 ロスジェネの逆襲   (ダイヤモンド社、平成24年刊)  池井戸 潤 著
(半沢直樹シリーズ第3作。。「銀翼のイカロス」を先に読んでしまったが、既刊4巻読了だ。企業買収に、さいごのところで粉飾決算がからむ。前半は半沢直樹があまり登場しないし、敵対的買収の仕組みがややわかりにくいので、テレビドラマの台本づくりは苦労しそうだ。最後の逆転劇はあざやか。)

290314 最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常   (新潮社、平成28年刊)  二宮敦人 著
(帯広告とは異なり、捧腹絶倒ものではなくむしろ、多様な若者たちの特技や考え方をまじめに掘り下げている。いちばんの変人は、じつは彫刻科で学ぶ著者の奥さんかもしれないね。)

290313 こまったカタカナ英語 つうじる英語に大変身!   (中公文庫、平成25年刊)  Kathryn Craft 著、里中哲彦 訳
(「エッチ!」は Creep! 「アピールする」 emphasize 「レベルアップする」 improve 「ブランド品」 designer goods 「シンボルマーク」 a logo 「ゼッケン」 a bib 「マザコン男」 a mama's boy 「コラボ商品」 a joint product 「彼女にアタックする」 hit on her 「ファイト!」 Go, go, go! 「ドクターストップ」 doctor's orders. 和エス辞典を作るときも、この本はぜったい参照したい。)

290310 科学の発見   (文藝春秋、平成28年刊)  Steven Weinberg 著、赤根洋子 訳
(原題 To Explain the World: The Discovery of Modern Science. 自然現象の観察が科学の原点だったが、それを覆ったのがサイコパスのような人々の勝手な思い込みの衣だ。ガリレオが改良した倍率の高い望遠鏡が近代科学の突破口だったとは。ガリレオにおいて初めて人工的設定による意識的な実験が行われて、ようやく今の我々の意識につながる科学が生まれ、さらにニュートンが天文学と物理学と数学を統合することで世界のシステムが見えてきた。そして安定的な電気が科学実験を強力に推進して今がある。|「自然の法則に関するアリストテレスの理解は間違っていたにせよ、自然には「法則がある」と信じたことが重要だった」「我々を突き動かしているものは、自らの方法で何かをみごとに説明できたときに味わう喜びを求める欲求である」「相対性理論は、ニュートンの理論がなぜうまく機能するかを説明しているのである」)

290305 株価暴落   (文藝春秋、平成16年刊)  池井戸 潤 著
(ダイエーとドンキを事件の場のモデルにした力作だが、結末部分の書き足りなさに不満。ワルの滝田刑事がどうして捕まったのかプロセスが読みたいし、行内のエリートワルの企画部・二戸が落ちていく瞬間を見てカタルシスを味わいたかった。その辺の読者の欲求が祖半沢ものではきちんと満たされていくんだね。)

290304 下町ロケット   (小学館、平成22年刊)  池井戸 潤 著
(最後の50頁、うちの彼女は「ほろりときた」と言っていたが、ぼくはもう、ぼろぼろになった。小説のちからは偉大だ。)

290302 かばん屋の相続   (文春文庫、平成23年刊)  池井戸 潤 著
(人情噺を収めた。「かばん屋の相続」は大手市中銀と信金のコントラスト。「妻の元カレ」は女心をしみじみ描き、「芥のごとく」の浪花のおばちゃん社長も異色。)

290302 銀行総務特命   (講談社、平成14年刊)  池井戸 潤 著
(「花咲舞が黙ってない」の原作本のひとつ。テレビドラマよりも深い。半沢直樹と違って、とっちめる瞬間のお白州風景はさりげなく流して予感で終わらせる。構成の入り組ませ方は「特命対特命」「遅延稟議」「ペイオフの罠」の3本がとくにみごと。)

290226 銀翼のイカロス   (ダイヤモンド社、平成26年刊)  池井戸 潤 著
(民主党パロディーの進政党の悪徳議員とメディア出身の雌パンダ大臣、黒々としたコンサルの乃原が、おネエことばの金融庁・黒崎以上のイヤらしさ。進政党のふたりは片づけられたが、乃原は次作のために温存。社長特命の検査部部長代理・富岡が、いい味わい。半沢直樹の上司の内藤寛部長も、中野渡社長もすばらしい。理解あり、骨のある上司あってこそ、組織人は活躍できる。)

290221 ヘンな日本美術史   (祥伝社、平成24年刊)  山口 晃 著
(これはという明治までの名品を語りつつ、歴史(=脈絡、つながり)というより藝論・鑑賞論を述べる。|「屏風はしゃがんで少し見上げるようにして見ると光の入射角が変わって途端に金がふわっと明るくなり、奥行きが出て一種のイリュージョンのように感じられる」「生まれたてのひ弱なものを寄ってたかって大したものにしてやるのが文化」|明治期の画家については、河鍋暁斎、月岡芳年、川村清雄を高評価。洋画家は、宗家の欧州側が代替わりすると生き埋めになってしまう人もいて、浅井 忠、五姓田義松、そして彼らを生き埋めにした黒田清輝もそうなったと。)

290219 韓流時代劇と朝鮮史の真実   (扶桑社、平成25年刊)  宮脇淳子 著
(必読書。歴史は日本では history, シナでは propaganda, 韓国では fantasy とはスタンフォード大の歴史教科書比較研究の結論。昭37『アジア歴史事典』(10巻本、平凡社)は戦前からの日本の東洋史研究の総決算で、信用に値すると。菅原道真編『類聚国史』に遣唐留学僧の渤海見聞記が収めてある由。朝鮮王朝の王族や両班は高麗王族を皆殺しにして居抜きで入った女真族であり、これが先住の民を中人や白丁、奴婢として差別したのだろうという推測は納得感あり(「女真」は宋と朝鮮の史料中の名称で、「女直」は遼・金・元・明の史料中の名称という)。「元寇」は日清戦争前にできた言い方で、「倭寇」の害を言い募る清・朝鮮に反論するための用語。鎌倉時代は「蒙古襲来」と言っていたと。結局のところ、日本統治時代を除くと朝鮮半島は真の意味で国民がひとつになった時期がなかったのではないかと。ハーヴァード大・エッカート教授『日本帝国の申し子』は韓国で発売禁止の韓国経済論。)

290218 反解釈   (竹内書店、昭和46年刊)  Susan Sontag 著、高橋康也ほか訳
(作品の解釈という間接物ではなく、作品そのものに向き合え、という Against Interpretation. SF映画のさまざまな典型を腑分けした「惨劇のイマジネーション」。|「いつの時代にあっても、藝術の目的は窮極においては快楽を与えることにある」(一つの文化と新しい感性))

290217 オレたちバブル入行組   (文藝春秋、平成16年刊)  池井戸 潤 著
(半沢直樹TV放映の前半、ぼくが見てなかった大阪篇。最後1/3の浅野支店長の闇が発覚して俄然おもしろくなった。)

290212 オレたち花のバブル組   (文藝春秋、平成20年刊)  池井戸 潤 著
(半沢直樹TV放映の後半、おネエことばの黒崎の部だ。半沢直樹というスーパーマンがいて、悪役は雑魚からはじまりどんどん上へ遡及していくパターン。ぼくは残念ながら悪役が書けない。)

290210 パニック経済 経済政策の詭弁を見破る   (講談社、平成29年刊)  逢沢 明 著
(ケインズ説の乗数効果が、ばらまき金を引き上げる段階で逆に働くから合算すれば何もしないと同じ、というのは解せない。ばらまき金で有用なものを残すかどうかが問題の本質であるはず。「教育を受けるためにローンを借り、就職してローンを返す」のとケインズ説の乗数効果は変わらないはず。とはいえ結論は著者に同意だ。日本国土への過大な土建ばらまき金はひたすら有害だ。建設後の膨大な維持管理費の実態に驚く。箱モノ予算の半減で、借り換え以外の新規国債はなくせるレベルだと。「投票のパラドックス」なるほど。|エリック・ブリニョルフソン『機械との競争』: 雇用の二極化。やがて人間には「複雑な知的・対人的労働」と「単純作業でない肉体労働」しか残らなくなる。定型業務はどんどん消え去る。高度な自動機械群を保有する法人、その一握りの経営者、そして無数の一般大衆。)

290207 鉄の骨   (講談社、平成21年刊)  池井戸 潤 著
(地下鉄新線建設の官製談合話。序盤は違うところでスタートするが、スーパーなキャラを適度に配し、1/3くらいからグイグイ引き込まれた。男女の恋情話にリアリティがある。|「人間であることを忘れたサラリーマンはつまらない部品になってしまう。部品から人間に戻れなくなった者にとって、人生はただ不毛な瓦礫だ。そしてそういう部品は往々にして腐る」)

290206 西洋美術の歴史 中世I
 キリスト教美術の誕生とビザンティン世界   (中央公論新社、平成28年刊)  加藤磨珠枝・益田朋幸 共著
(名著。本書前半のゲルマン諸民族の工藝を見て、ゲルマンのイメージが一変した。ビザンティン帝国はギリシアの発展形だったと知り、なぁんだ 歴史から忽然と消えたように思えたギリシアはここにいたのかと。第9章、コーラ修道院の探索は臨場感に富む。美術史を通じたキリスト教の歴史でもある。ピエタがビザンティンの発明だったとは! 山や火や深淵まで人物に置き換えて描く擬人法も新鮮な発見だ。聖母マリアの夫ヨゼフが守護者としての白髪白髯の老人と想定されていたのもビックリ。)

290202 七つの会議   (日本経済新聞出版社、平成24年刊)  池井戸 潤 著
(みごとなリアリティ。万年係長の八角がじつはスーパーマンで、物語をぐいぐい引っ張りつつ味を出す。ぼくが読んだあとぼくの彼女も次女も読了。)

290131 民王(たみおう)   (ポプラ社、平成22年刊)  池井戸 潤 著
(池井戸作品初読。人格入れ替わりは、奥歯に埋め込まれた脳波発信機の作動というプロット。執筆しつつ なかなかよく遊んでますね。)

290129 ライフシフト 100年時代の人生戦略   (東洋経済新報社、平成28年刊)  Lynda Gratton/Andrew Scott 著、池村千秋 訳
(「人生80年」などとまだ思い、公的年金や企業年金もおおかたその辺りの設計だろうが、現実には100年の生涯を前提に考えねばならない時代だ。人生のパートナーが一層だいじになるし、会社勤め中にも次のステージに跳ぶための変身資産を積み上げるべく、学び直しを深め、多様な人的ネットワークを作っていく必要あり。潤沢な企業年金をもらえる身分は幸運だが、そうでないなら相当気合を入れて備えなければ過酷な社会が見えてしまう。社会の仕組みを根本から考え直していこう!)

290122 作家の自伝17 林芙美子 放浪記〔初出〕/文学的自叙伝   (日本図書センター、平成6年刊)  尾形明子 編
(「放浪記」は昭和3~5年の貧乏人 Facebook を覗き見するよう。うっちゃり感が曽野綾子の文体だ。芙美子は翌昭和6年から流行作家として多忙となり、11月から欧州旅行だ。当時は本や雑誌に書ければカネまわりがガラリと変わるのだからすごい時代だ。)

290119 春にして君を離れ   (ハヤカワ文庫、平成16年刊)  Agatha Christie 著、中村妙子 訳
(原著は昭和19年刊の Absent in the Spring. 主人公ジョーンは著者の分身なのだろうが、どこまで私小説なのか。ミステリーではなく、近しい人間どうしの関係をおさらいする教養小説だ。)

290115 絵でわかる人工知能 明日使いたくなるキーワード68   (SBクリエイティブ/サイエンス・アイ新書、平成28年刊)  三宅洋一郎・森川幸人 著
(安らぎと愛嬌の「人工無能」の項がいちばんウケた。|「ほとんどの人工知能は頑固な専門家。与えられた問題の枠の中ではおそるべき優秀さで休まず作業するが、それとよく似たちょっと違うことではもう興味どころか指一本動かさない。人間のようなメタファーの能力がないからだ。人間の脳は有限だが、比喩の能力によって物事の類似性をとらえ、ひとつの問題の解決を他問題に広げていける。人工知能は病的なほどひとつの問題に憑りつかれてしまう」)

290115 我慢をやめてみる 人生を取り戻す「起業」のすすめ   (朝日新書、平成28年刊)  森川 亮(あきら)
(ソニーでジョイベンを作って年商数十億円に成長したら、ソニー本社から定年族が次々に送り込まれた、という企業症候に苦笑。「自分の中に眠る野性を保ちつつ社会に貢献するのが人間らしい幸せのあり方だ」「起業家の多くは経営について素人です。起業家の経験不足を補う心強い味方として経営の経験者に役員や社外役員、顧問として参画してもらうことで、起業家は一部を彼らに任せたり経営スキルを高めたりできます」「ゆとり教育は、ゆとりを持たせて効果が出る人とダメになる人を同じように教育したために弊害のほうが大きくなった」)

290114 西洋美術の歴史 ルネサンスI 百花繚乱のイタリア、新たな精神と新たな表現   (中央公論新社、平成28年刊)  小佐野重利・京谷啓徳(よしのり)・水野千依(ちより) 共著
(水野千依さんのヴェネツィア美術史は読ませる。ジョルジョーネが16世紀初頭に描いた La Tempesta のような謎めいた絵の解釈を楽しみ合うヴェネツィア貴族らの文化はすてきだ。)

290110 新版 絵でよむ漢文   (朝日出版社、平成25年刊)  加藤 徹 著
(「絵でよむ」は出版社営業のことばの綾。孔子の “六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩” を「59歳まで自己主張ばかりで、69歳まで枯れずにギラギラしていた。ま、人生なんてそんなもんさ」と本意を解釈してくれたのがうれしい。『韓非子』『淮南子(えなんじ)』『呂氏(りょし)春秋』などもおもしろい文章があるようだ。高麗王朝末期の鄭夢周(てい・ぼうしゅう)の五言律詩や、程順則こと琉球の名護寵文の七言絶句をとりあげているところもよい。)

290109 英語史で解きほぐす英語の誤解 納得して英語を学ぶために   (中央大学出版部、平成23年刊)  堀田隆一 著
(文章が冗長。1/3 に切り詰めればいい本になる。古英語が格変化や文法性を失ったのはノルマン仏語との接触によるものと思っていたが、本書で知ったのは、ヴァイキングが持ち込んだ古ノルド語と古英語の混淆により屈折語尾が誤解のもとになるため避けられたためだと。中世の英王家は仏語を話す仏人であり帰属意識も仏にあり仏領土を本拠と考え、あわよくば仏王位を狙い、英は属領くらいに思っていたが、本拠と頼んだ仏領土を戦で失いブリテン島が唯一の領土となると意識が激変した、という説明も納得させる。)

290108 結果を出すリーダーはみな非情である 30代から鍛える意思決定力   (ダイヤモンド社、平成24年刊)  冨山和彦 著
(「捨てることにこそ戦略の本質がある」「空気が変わり始め、改革が実行される段階になると、昨日まで守旧派だった人が急に自称改革派に変わることは多い」「本気で改革やマネジメントをしようと思う人は、野党の批判など適当に聞き逃す図太さがないとダメだ」|こういう本を会社員の忙しい盛りに読んで自分の作戦づくりを始めておればよかった。)

290108 西洋美術の歴史 17~18世紀 バロックからロココへ、華麗なる展開   (中央公論新社、平成28年刊)  大野芳材(よしき)・中村俊春・宮下規久朗(きくろう)・望月典子 共著
(地図帳を参照しつつ読んだ。美術という視点から欧州史がこれまでと別の浮かび上がり方をする。ネーデルラント美術が専門の中村俊春さんは政治状況との関連づけが巧みで読ませるが、フランス近世美術が専門の大野芳材さんの記述はコトの羅列に終始し平板。)

290106 大変化  (講談社、平成20年刊)  伊藤元重 著
(8年前の本だが、政策課題はほとんど古びていない。)

290103 なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略  (PHP新書、平成26年刊)  冨山(とやま)和彦 著
(日本経済の 8割を占めるローカル経済。総合商社のようなグローバル経済とは無縁のこの L世界が今や人手不足で、伸びしろも大いにある沃野。L 経済の足をひっぱっている経済主体にうまく退出ねがって、よい新陳代謝を起こすことが肝心。著者は頭脳明晰なエリートだが、さまざまな企業再生現場に関わっており、議論も地に足がついている。)

281221 美しき日本の残像  (新潮社、平成5年刊)  Alex Kerr 著
(平3~4の「新潮45」に加筆。ここで批判された HITACHI 入りの観光地看板は25年経った今でも健在だ。まったく企業って、何も考えず、ひたすらふてぶてしいね。カーさんは木と土が生きていた日本の最後を証ししているんだ。木と土の世界が、土木の世界に置き換えられてしまった。和が洋に置き換えられるドサクサに。≪考えてみると日本の教育システムは平凡な人間を造るのが目的です。言われた通りに平凡にやればいいので、日本人は「平凡」「つまらなさ」に対して慣れています。日本人はつまらなさに不満を感じないように教育されています≫ 山水画にも「真」「行」「草」の3つの流儀があり、「草」は東山文化で育まれ江戸初期の雲谷等哲(うんこく・とうてつ)で途絶えた。)

281221 崑ちゃん ボクの昭和青年譜  (文藝春秋、平成28年刊)  大村 崑 語り、小泉カツミ 筆
(当年とって84歳の大村崑さん。いい人生だねぇ。戦後日本のひとつの歴史があるね。)

281215 ニッポン景観論  (集英社新書ヴィジュアル版、平成26年刊)  Alex Kerr 著
(安っぽいところで硬直した日本という国があまりに情けなく恥ずかしく思われた。著者の愛の鞭はアイロニーがきいている。林野庁が日本中に植えまくった杉は、根が浅いので山崩れや土砂流出につながり、その木材もチープで売れず、仕方なく公共施設に使わせる行政指導が進んでいるらしい。世界の観光業規模は1兆300億ドル、石油・ガス売上は4,020億ドル。この一大産業たる観光で、日本は半世紀遅れた。|日本の景観を正す仕事を未来商社の新規ビジネスとして描いてやろう。)

281214 誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち  (早川書房、平成28年刊)  Stephen Witt 著、関 美和(みわ)
(原題 How Music Got Free: The End of an Industry, the Turn of the Century, and the Patient Zero of Piracy. 粘り強い取材がモノにした、小説めいたノンフィクション。 CD は若い世代では過去の遺物になったが、でも音楽支出総額はさして減らず、平成23年についに米国人は録音の購入よりライブのほうにたくさんカネを落とした。デジタルの世界では、ビデオストリーミングの広告収入がレコード会社を潤す。)

281211 老北京の胡同(フートン) 開発と喪失、ささやかな抵抗の記録  (晶文社、平成27年刊)  多田麻美(あさみ)著、張 全 撮影
(いまになってみると、ままごとのような北京の何気ない路地をもっと味わっておけばよかったな。≪廃墟となった胡同は美しい≫ という著者のひとことのアイロニー。老北京の花街、八大胡同にまつわる賽金花と小鳳仙のゆかりが大いに読ませる。前門あたりを徘徊した盗賊・燕の李三。明末に東廠胡同で悪を尽くした宦官・魏忠賢。≪伝統的な建物や胡同の消失はその数量・面積からいえば、文革前より1990年代以降がずっと深刻だった。≫)

281208 夢の新エネルギー 「人工光合成」とは何か 世界をリードする日本の科学技術  (講談社ブルーバックス、平成28年刊)  光化学協 会 編、井上晴夫 監修
(水素を作る新技術。NEDO がトップを走っているという。触媒や反応場の開発がカギ。小説の題材として再読するつもり。自然の光合成のエネルギー変換効率は1%以下だという。植物は自身の細胞の再生のためなどにエネルギーを必要とし、糖や炭水化物としてエネルギーを蓄積できる効率は低い。)

281205 楽しみの社会学 不安と倦怠を越えて  (思索社、昭和54年刊)  Mihaly Csikszentmihalyi (ミハイ・チクセントミハイ)著、今村浩明 訳
(アーティストの制作行為の根源を語った序文と、外科医が外科手術をじつは非常に楽しんでいるのだという章がとくに興味深い。)

281204 逆転の大中国史 ユーラシアの視点から  (文藝春秋、平成28年刊)  オーノス・チョクト (漢名 楊海英、日本名 大野 旭) 著
(支那大陸で漢人が大政権をとったのは漢と明と中華民国・人民共和国のみ。宋は地方政権だし、その他の政権は鮮卑拓跋人かモンゴル人か女真人。漢人政権がおおむねピラミッド型統制主義に終始した理由を、著者は漢人の農民的閉鎖性と被害者意識が屈折してできた優越性幻想にありとする。|「宋はもともと北部を北方民族のキタイや金人に押さえられていたため、東南沿海部を中心とした<小さな支那>だった。この小さな規模で支那人のみの<民族国家>をつくることが、<漢民族>にはもっとも適していると断じていい」)

281130 103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い  (幻冬舎、平成27年刊)  篠田桃紅(とうこう)
(「人は、用だけを済ませて生きていると、真実を見落としてしまいます。無駄にこそ次の何かが兆(きざ)しています。用を足しているときは、目的を遂行することに気をとらわれていますから兆しには気がつかないものです」「これくらいが自分の人生にちょうどよかったかもしれないと満足することのできる人が、幸せになれるのだろう」)

281126 「革命家」の仕事術 革命的アイデア、革命的商品の生み出し方、広め方  (海と月社、平成24年刊)  Guy Kawasaki 著、依田卓巳(たくみ)
(原題 Rules for Revolutionaries. 著者はアップルの元 Chief Evangelist. 原著発行はなんと平成11年。IT 業界を議論のベースとして発想の脱皮を論ずる本でありながら、17年後の今でもまったく古びていないのは驚き。|「つねに働いていると、情報の収集・消化・拡散の時間がなくなり、鳥のように食べ象のように排泄することができなくなる」「質問せず、観察すると、真実が見えることがある」「今度自宅に勧誘電話がかかってきたら、相手の電話番号を尋ねて今晩あなたが自宅にいるときに電話しますよと答えてみよう」)

281124 ヤバすぎる経済学 常識の箱から抜け出す最強ロジック  (東洋経済新報社、平成28年刊)  Steven D. Levitt・Stephen J. Dubner 著、望月衛 訳
(原題 When to Rob a Bank. . . And 131 More Warped Suggestions and Well-Intended Rants. ペプシコーラがコカコーラのレシピに基づいて全く同じ製品を出すようになったら、価格破壊でけっきょくペプシもコカコーラも収益が急減する、という論が意表を突いた。差異があることの美徳だ。米国の新モットーを募集して、ベスト作が Our Worst Critics Prefer to Stay. スーパーマンとモーゼの境遇のダブり。カーボンフットプリントの分析に基づけば、包装や運送に資材を使ってもそれで廃棄処分を減らせるから全体としては合理的。)

281122 ハーバード・ビジネス・レビュー 人工知能  機械といかに向き合うか  (ダイヤモンド社、平成28年刊)  DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 編訳
(人工知能の活躍可能性をどちらかというと控えめに論じている。)

281119 世界の経営者が愛読するハーバード・ビジネス・レビュー BEST 10 論文  (ダイヤモンド社、平成26年刊)  ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 編
(ブルーオーシャンなど経営の諸概念を繰り出した小論の数々。唯一当たっていないのは、石油産業の将来に強い懐疑を示して燃料電池の未来に期待しすぎている論文。|「企業は、製品やサービスを生み出すためでなく、顧客の購買意欲を促しその企業と取引したいと思わせるような活動をするためにある」「コンピタンスが囲い込まれてしまうと、それを有する人材が最もエキサイティングなビジネスチャンスに回されることなく、そのスキルは陳腐化しはじめる」)

281118 私が失敗した理由は  (講談社、平成28年刊)  真梨幸子(まり・ゆきこ)
(最初、徒然草かと思ったが、いろんなエピソードが終局でつながりあうことで、読者は「ここまで読んだのはムダではなかった」という気分にひたる仕掛け。)

281116 パンツを脱ぐ勇気  世界一“熱い”ハーバードMBA留学記  (ダイヤモンド社、平成23年刊)  児玉教仁(のりひと)
(5年前この本を書店で見たとき、ぼくはタイトルで引いてしまった。ぼくなら『バッファローウィング大作戦』というタイトルにする。そのほうがロングセラーになったかも?)

281115 ハーバード流宴会術  (大和書房、平成24年刊)  児島教仁 著
(一見して barbarian が書いた本かと思ったら さにあらず、thoughtful & sensible. ハーバード「流」は看板の飾りで、内容は極めて丸の内だ。)

281115 英語の勉強は後まわし! “カタチ”から入るビジネス英会話 英語は後、伝え方が先!  (ダイヤモンド社、平成28年刊)  児玉教仁(のりひと)
(外国語学習の原点の、そもそも「コミュニケーションの壁をとっぱらう」ことがまずダイジだよね、という本。勉強が要らないと言っているのではない。「後まわし」と言っている。そこを請け負うのが銀座ビジネス英語gym なんだけどね。)

281103 中国GDPの大嘘  (講談社、平成28年刊)  高橋洋一 著
(論点は網羅してあるが新味なし。新聞雑誌の切り貼りで編集者でも書ける内容。数理経済学者の観点から「中国のGDPのホントの数値はコレコレ」という中身で勝負していたらすごかったのにね。)


<積ん読(つんどく)ほか、買って読了>

290211 カエルの楽園   (新潮社、平成28年刊)  百田尚樹 著
(もっともイヤらしい存在は、デイブレイクこと朝日新聞と、エンエンこと朝鮮半島から来たヌマガエルこと在日朝鮮人・韓国人らだ。ろくにメッセージを発さず強気の既成事実の積み重ねで のす ウシガエルも、習近平の中国そのままだ。あまりに現実にツキすぎていて、わかりやすすぎることが玉に瑕か。)

290211 星 新一 1001話をつくった人   (新潮社、平成19年刊)  最相葉月 著
(たんなる幸福な人と思っていたが、57歳で1001話を達成して以降、それまでのストレスと薬づけがたたって加速度的に老化する。自らのひこばえとして作家の新井素子や江坂 遊を育てた。星新一は孤島漫画を千枚以上蒐集していた。単純な舞台に人間生活のあらゆるドラマが表現されているアメリカの俳句のようなものだからと。この本は佐川大輔さんに進呈しよう。|後期ショートショート集『ご依頼の件』『地球から来た男』『どんぐり民話館』。フレドリック・ブラウン。江坂遊『あやしい遊園地』。筒井康隆『虚人たち』『虚航船団』『夢の木坂分岐点』。ウィリアム・ギブスン『ニュー・ロマンサー』。)

281203 文豪怪談傑作選 三島由紀夫集|雛の宿   (ちくま文庫、平成19年刊)  東 雅夫(ひがし・まさお)
(再読の「花火」「鴉」「月澹荘綺譚」もいいし、お化け屋敷の「切符」もいい。有名作「英霊の聲」は構成の意図が出すぎて興ざめ。『波』誌連載だった「小説とは何か」興深し。)

281105 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動  (文春新書、平成28年刊)  伊藤祐靖(すけやす)
(『正論』誌あたりに転がっている国家論かと思ったら、全然ちがった。生き物としての人間を見つめきった先にあるもの。)

281101 鬼才 五社英雄の生涯  (文春新書、平成28年刊)  春日太一 著
(平成4年に63歳で逝った激しい生きざまだ。)


<平成280124 以降に購入・受領/読了>

290322 レトロな街で食べ歩き! 古都台南へ    (イカロス出版、平成29年刊)  岩田優子 著
(素朴な異次元の手作り世界だ。台湾語をやはり性根を据えて学び始めようか、考え中なり。)

290322 k. m. p. の台湾ぐるぐる    (東京書籍、平成29年刊)  なかがわみどり/ムラマツエリコ 著
(写真と人物漫画を通じて、台湾の街角をぐるぐる歩き回っている気分になれる。)

290312 ユネスコ番外地 台湾世界遺産級案内    (中央公論新社、平成29年刊)  平野久美子 編著
(いい写真を使っている。18の自然・文化遺産を10名の執筆者が語る。片倉佳史さんは馬祖戦地文化と澎湖石滬群を執筆。)

290312 古写真が語る台湾日本統治時代の50年 1895-1945    (祥伝社、平成27年刊)  片倉佳史 著
(写真は千枚以上という。よくぞ調べ、集めていただいたものだ。)

290312 台湾で日帰り旅 鉄道に乗って人気の街へ   (JTBパブリッシング、平成29年刊)  片倉佳史・片倉真理 編著
(台北以外の地方都市にフォーカスした。心洗われる。)

290312 台湾生活情報誌 悠遊台湾 2017~18年度版 どこまでも楽しい台湾ライフ   (伊利創意設計/高砂電子出版、平成29年刊)  片倉佳史・片倉真理 編著
(バシッと情報網羅のすぐれもの。)

290303 Soviet Space Dogs    (FUEL Design & Publishing, London 平成26年刊)  Olesya Turkina 著
(ソ連時代に宇宙飛行実験に使われた犬たちにまつわるモノいろいろ。よくぞ集めたものだ。)

290303 Soviet Bus Stops    (FUEL Design & Publishing, London 平成27年刊)  Christopher Herwig 撮
(ソ連時代におもにロシア共和国外のソ連領内でつくられたバス停留所の建造物。いま見ると、壮大なパロディーのように思える。)

290221 The People by Kishin 篠山紀信 写真力    (読売新聞東京本社/パイ インターナショナル、平成24年刊)   篠山紀信 撮
(横浜美術館での展覧会を観て購入。知らなかったが平24から東京オペラシティ アートギャラリーはじめ 全国巡回している展覧会だった。平2の樋口可南子のヌードがうつくしい。美術館は常設展エリアも写真大特集で「昭和の肖像」「“マシン・エイジ” の視覚革命」見応えあり。さらに1階で和田淳(あつし)さんの5面アニメインスタレーション「私の沼」。アサヒカメラ平29.1号は原美術館の「快楽の館」展で写真の周囲にモデルさんがたたずむメタヌード写真を特集掲載。)

290218 英語冠詞大講座    (DHC 平成28年刊)  猪浦道夫 著
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290218 英語の名詞をきわめる 可算名詞と不可算名詞の使い分け    (春風社、平成27年刊)  小林悦雄 著
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290218/0307 英文法のエッセンス   (大修館書店、平成27年刊)  江藤裕之 著
(動詞、名詞、前置詞を総合的にとりあげて英語という言語宇宙の仕組みを見せてくれる。「不定冠詞の a は、他にも選択肢があるというサイン」「from と to には継続の含みがある」など、きらりと光るコメントが随所に。)

290217/20 インバウンド戦略 人口急減には観光立国で立ち向かえ!    (時事通信社、平成26年刊)  中村好明 著
(観光客にとっては新宿・銀座・六本木も非日常だと「都市観光」を強調する視点はよい。)

290216/19 ドン・キホーテ流観光立国への挑戦 激安の殿堂が切り拓くアジア観光交流圏という大市場    (メディア総合研究所、平成24年刊)  中村好明 著
(既にして気持ちは中・韓に向いていて、台湾・ASEANがおざなり。著者は昭38生で37歳のときドンキ入社。それまで何してたんだろうね。|音声ペンに対応した多言語の「ようこそ!マップ」の話は、いいね。)

290216/19 情熱商人 ドン・キホーテ創業者の革命的小売経営論    (商業界、平成25年刊)  安田隆夫 語り、月泉博 編著
(引用してある企業原理、経営理念や鉄則箇条書の類いがダラダラと長文。頭の悪い奴らが作文してるな。平22から毎年数十名の中国人らを雇いはじめ、中国人幹部社員を育て上げたら「満を持して」中国に進出するそうな。バカだね。秀吉も明国攻めなど考えず、台湾と呂宋を分捕っておれば正解だったが。)

290216/18 ドン・キホーテ 闘魂経営 ゼロから始める成功の極意    (徳間書店、平成17年刊)  安田隆夫 語り、月泉博 編著
(「米国で夜市は成立困難。人口密集エリアが少なく、治安が悪い」「起業初期段階では社長が能力を封印すべし」「企業のやるべきことは誰の目にも分かりやすい自己実現の場を提供すること」「主婦というリアリストに気に入られようとすれば、夜のロマンティストは獲得できない」「精神訓話、根性論は大嫌い。座右の銘など恥」)

290214/28 マンガで読む嘘つき中国共産党   (新潮社、平成29年刊)  辣椒こと王立銘 著
(中国共産党のニューウェーヴの洗脳政策には習近平の娘の習明沢が関わっていると。嗚呼 著者が暗殺されぬことを祈りたい。)

290213/27 俳句と暮らす   (中公新書、平成29年刊)  小川軽舟 著
(軽舟さんは昭36生。銀行に残れず大阪の鉄道会社に出向という。「俳句とは記憶の抽斗を開ける鍵のようなものだ。俳句が豊かな内容を持ち得るのは、読者が脳裏に収めているさまざまな情景を思い出すという過程を内包しているから」。折笠美秋(おりがさ・びしゅう)の句がうつくしい 「微笑(ほほえみ)が妻の慟哭 雪しんしん」「ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう」。芭蕉の略伝ではじめて芭蕉の人生の戦略性がわかった。「古池や」の句、其角が「山吹や」とすべきと進言した理由が興味深い。)

290213/24 幸せな劣等感 アドラー心理学<実践篇>  (小学館新書、平成29年刊)  向後千春 著
(大学時代 エスペラント界でディープにつきあった昭33生の向後さんの著作。|「ひとは誰でも自分の人生を説明するための理論を必要としている」「優越コンプレックスと列島コンプレックスは、自分の課題を回避する(=自分が失敗することを明らかにしたくない)という同じ目的のために使われる。→ 不完全である勇気、が必要」「マイナスの感情は、自分の仮想目標が阻止されたときそれをなんとかするために出てきたもの。対処行動をのキッカケとして自分が作り出したもの」「共同体に対して破壊的に行動する人は、人生の有益な面で負けることを恐れ、土俵を無益な面に移したもの」)

290213/18 日本エリートはズレている  (角川新書、平成29年刊)  道上尚史(みちがみ・ひさし)
(著者は昭33生、昭58外務省入省。日本の高校生を評した中国人高校生の言が「都会の優等生が勉強をしない素朴な田舎の子を少し見下ろすような視線」と見て取る道上さんの感性、さえている。日本のメーカーは技術を重視しすぎて他の要素(=地道な食い込みとニーズの把握、トップの戦略判断、スピードと柔軟性)を軽視し、けっきょく頭と足を使っていない、と韓国人の言を総括してみせる道上さんの目利き力もいい。「ソトで戦える知識の習得より、組織内の人間関係が大事という空気」)

290213/14 サイコパス  (文春新書、平成28年刊)  中野信子 著
(先天的に感情痛覚の鈍い口達者・虚言者。鳩山由紀夫や蓮舫など、明らかにこれだ。スティーヴ・ジョブズやニール・アームストロングもそうかもしれないという。犯罪者になってしまうと治療不可の悪魔だが、場を得れば歴史を切り開く人になるから、人間の進化の過程でも淘汰されなかった。思えば、昔の職場のあいつもこいつもサイコパスだ。)

290209 ラテン語練習プリント  (小学館、平成28年刊)  河島思朗 監修 
(フランス語の入門書みたいな取っつきやすさの本。)

290209 基本から学ぶラテン語  (ナツメ社、平成28年刊)  河島思朗 著 
(フランス語の入門書みたいな取っつきやすさの本。)

290209/13 「トランプ時代」の新世界秩序  (潮新書、平成29年刊)  三浦瑠麗 著 
(名著。帝国志向から脱却してポスト冷戦の時代を開き、宇宙とサイバー空間で不戦勝をおさめる戦略ならんとトランプ政権を見立てる。)

290209 オーレックス和英辞典 第2版  (旺文社、平成28年刊) 
(なんと去年10月に新版が出ていたのだ。「慰安婦」は改まっていた。a comfort women という誤植とともにネ。漢和辞典方式が消えたのが残念。和文にゴチが増えて、必要な訳語を探しやすくなっているが、英文フォントが小さくなっており残念。いろんな工夫は多としたい。)

290111 Tuttle Chinese-English Dictionary  (Tuttle Publishing 平成21年刊)  李 冬 著 
(わずか 271頁の辞書だが例文がよいし、印刷も美しい。18,000語彙なりとあるが、要通読!)

290110/12 2040年 全ビジネスモデル消滅  (文春新書、平成28年刊)  牧野和弘 著 
(2040年ものを書こうとしていたので買ってみたが、2040年代については漠然とカオスを予想しているだけで、書名は食わせ物。しかし本書全体としては1970年代から2010年代にかけての経済史・生活史・文化史をマクドナルドとディズニーランドを通じてうまく解析している。豊洲の地下ピット隠し問題も、東京五輪のための高速道路建設を最急務と都庁が考えたからでしょと説得力ある分析だ。)

281204/290125 グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命   (朝日新書、平成28年刊)  Emmanuel Todd 著 
(グローバリズム=自由貿易なり EU =ユーロという枠組みを使って、強者が体よく弱肉強食を展開して先進国内に経済格差=教育格差が広がり、国家間も序列化してしまった今、その出口は行き過ぎを正して国民国家を再生することにあり、トランプ大統領もその文脈の中に読み込める。イスラム過激集団はイスラムというよりニヒリズムであり、近代化プロセスでいずれの国も経験する混迷であり「伝統的システムからの別離の叫び声」だと。)

281109 関於中国的70個問題   (渠成文化、平成27年刊)  王 丹 著 
(6・4 の王丹さん、記憶に残っている。ハーバード大で歴史学で博士号を取り、いまは台湾の国立清華大学の客員助理教授。彼が趙紫陽をどう評価しているかに興味あり。)

281109 中国的自由伝統 故宮的隠秘角落   (聯経出版事業、平成28年刊)  William Theodore de Bary 著、李弘祺 訳 
(原著は The Liberal Tradition in China. 小説のセリフに使えるネタがあるかな~と思って購入。)

281109 故宮的隠秘角落   (香港 Oxford University Press (China) Limited 平成27年刊)  祝 勇 著 
(小説の脇スジに使えるネタがあるかな~と思って、台北再訪1日目の夜に購入。)

281107 COBUILD Key Words for IELTS - Book 3: Advanced   (HarperCollins Publishers 平成23年刊) 
(3巻本の第3巻、これのみ購入。COBUILD IELTS Dictionary というのもあったが、Oxford の購入済の Academic Words 辞典のほうが良いので買わなかった。)

281102 Scholastic Children's Dictionary [2nd Ed.]  (Scholastic Inc. 平成26年刊) 
(いろいろと仕掛けがある本で、あなどるべからず。)

281102 Scholastic Dictionary of Idioms  (Scholastic Inc. 平成8年刊)  Marvin Terban 著
(700以上のイディオムを起こりから説いている。通読用だね。)

281102 Scholastic Children's Thesaurus [2nd Ed.]  (Scholastic Inc. 平成18年刊) 
(買って後悔したが、シソーラス入門篇としては良いかも。)

281102 Oxford Children's Thesaurus [5th Ed.]  (Oxford University Presst 平成27年刊) 
(8歳から とあるが、意外にレベル高し。やや見づらいが、これを使いこなせたら、外国人としてはもう十分。)

281102 The American Heritage Children's Thesaurus [6th Ed.]  (Houghton Mifflin Harcourt 平成28年刊) 
(8~12歳向けとあるが、旧版を愛用してきた。本で推薦したいので、最新版を購入。)

281101 The American Heritage Student Dictionary  (Houghton Mifflin Harcourt 平成28年刊) 
(11~16歳向けとあるが、十分にオトナ向け。図版をはじめ欄外のさまざまな仕掛けも楽しい。まさに無人島に持っていける1冊。)

281101 Le Robert micro: dictionnaire d'apprentissage du francais [第3版]  (Dictionnaires Le Robert 平成25年刊) Alain Rey 編
(昭和63年刊の初版を持っているが、ようやくこれを使いこなせる実力がついてきたので、新版も購入。本書と同内容の poche 判を買って字の小ささに閉口し、Amazon France に注文した。大満足なり。)


CD:

281106 Blue Note Plays Blue Note + Blue Note Plays Standard  (山野楽器/EMI Music Japan 平成24年刊) 
(山野楽器で店頭販売していた。これからの音楽店や書店は「これはいいよ!」とチョイスを消費者に示すことで生きるべきかも。そのうちクラシックの CD も山野楽器で買おう。)

281105 Jazz: The Definitive Performances  (SME Records 平成11年刊) 
281102 Pop Music: The Modern Era 1976-1999  (SME Records 平成11年刊) 
281102 Rock: The Train Kept A Rollin'  (SME Records 平成11年刊) 
(同シリーズの R&B を聞きなおしたら とてもよかったので、追加で購入。ロックは Bob Dylan で最初と最後を締めている。)


DVD:

270430 睡蓮の人  (トモヤス・ムラタ・カンパニー、平成15年)
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