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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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35 観た・読んだメモ

令和3年4月26日から9月5日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 令和3年1月1日~4月25日 の実況はこちら。
ひとつ後の 令和3年9月6日~12月20日 の実況はこちら。


観 た:

令030905 前川千帆(せんぱん)展 平木コレクションによる || コレクション展 江戸絵画と笑おう @ 千葉市美術館

令030902 ケムリ研究室 no.2 砂の女 @ シアタートラム

令030902 MOT コレクション展 「Journals 日々、しるす」(Chim↑ Pom, 大岩オスカール、蜷川実花ほか)+「保管と展示」(マーク・マンダース) @ 東京都現代美術館 常設展会場

令030902 MOT Annual 2021: 海、リビングルーム、頭蓋骨(潘逸舟 小杉大介 マヤ・ワタナベ) @ 東京都現代美術館 B1F

令030902 GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は? @ 東京都現代美術館 1F・3F

令030901 石黒賢一郎 個展(パイルダーの実物大模型展示あり) @ Gallery Suchi

令030830 しりあがり寿 展 ―交差点― @ Gallery Q

令030830 第2回 燕の会(秋葉麻由子・川上椰乃子・寺澤澄夏) @ アートスペース羅針盤

令030828 柴田まどか展 解体増色・シバタマド科 @ Gallery Q

令030828 篠田守男と極小美術館の作家たち @ アートスペース羅針盤

令030826 マン・レイと女性たち Man Ray and the Women @ Bunkamura ザ・ミュージアム

令030826 交差点 いま、ここからの Part 1|やましたあつこ・小松孝英・奈良祐希・小松美羽 ほか @ Bunkamura Gallery

令030826 face to face|新藤杏子・スガミカ・友沢こたお @ Bunkamura Box Gallery

令030825 こまつ座 第138回公演 化粧二題 @ 紀伊國屋サザンシアター Takashimaya

令030821 岡田佑里奈個展|Yurina Okada 個展 "Walk in a dream" @ Artdyne / アーツ千代田3331

令030821 XPL (X Photo Laboratory) 写真展 2021 Summer @ アーツ千代田3331 B105

令030821 花沢 忍 『あふれる』 @ Bambinart Gallery / アーツ千代田3331 B107

令030821 ポコラート世界展「偶然と、必然と、」 Chance and Necessity and. . . ―障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つ― @ アーツ千代田3331 1階メインギャラリー

令030819 大竹省二「カラー写真が夢見た時代 COLOR DREAMS」 @ 写真歴史博物館

令030819 サントリー美術館 開館60周年記念展 ざわつく日本美術 Unsettling Japanese Art @ サントリー美術館

令030819 ファッション イン ジャパン 1945-2020 ― 流行と社会 @ 国立新美術館 企画展示室1E

令030815 アウシュヴィッツ・レポート The Auschwitz Report @ ヒューマントラスト有楽町

令030807 豊海健太 -世界の音が、すべて消える時- @ ギャルリー東京ユマニテ

令030807 林谷農(ノ木偏+農) Lin Kunung: cell @ ギャルリー東京ユマニテ bis

令030807 トンネルハンター 桐原陽一 ~寂静(サイレント)の風景~ @ アートスペース羅針盤

令030807 横田 尚 展 @ Gallery Tsubaki

令030807 富田有紀子 展 @ Gallery Tsubaki 2

令030805 走れロム Ròm @ ヒューマントラストシネマ渋谷

令030805 少年の君 少年的你 Better Days @ Bunkamura ル・シネマ

令030805 吉永裕展 不調和の美とハーモニー @ Bunkamura Gallery

令030805 経塚真代展 Puddle Laboratory @ Bunkamura Box Gallery

令030805 南依岐個展 Ibuki Minami: Torus @ 西武渋谷店 B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース

令030804 後藤友香 Yuka Goto: Have Fun @ Hiromart Gallery

令030803 花と鳥 @ 小山登美夫ギャラリー

令030803 Carlos Rojón: Future Reminisce @ Kotaro Nukaga Gallery

令030803 アナザーエナジー展 挑戦しつづける力 ― 世界の女性アーティスト16人 Another Energy: Power to Continue Challenging -- 16 Women Artists from around the World + MAM Collection 013 さまざまな線、宇宙のぜんぶ + MAM Projects 029 オスカー・ムリーリョ Oscar Murillo @ 森美術館

令030803 MOMAT コレクション 特別編 ニッポンの名作130年 + コレクションによる小企画 鉄とたたかう 鉄と遊ぶ デイヴィッド・スミス ≪サークルIV≫ を中心に @ 東京国立近代美術館

令030803 隈研吾展 新しい公共性をつくるための猫の5原則 Kuma Kengo: Five Purr-fect Points for a New Public Space @ 東京国立近代美術館

令030801 富岡製糸場 

令030801 今どきアート The 5 Arts 林茂樹・森洋史・高松和樹・美島菊名・three + I氏コレクション展 今どきアート スーパーフラット vs ニュー・コンテンポラリーアート // 福沢一郎 人間礼讃 @ 富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館

令030729 新世代への視点2021 吉田花子展 @ Gallery Q

令030728 Origin 3 今林明子 鶴友那 牧弘子 本木ひかり @ Gallery Suchi

令030725 「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」展 @ 東京ステーションギャラリー

令030725 三菱創業150周年記念 三菱の至宝展 The Treasures of Mitsubishi Collection @ 三菱一号館美術館

令030724 安藤しづか 個展 @ 虎の間 tiger room

令030724 常設展 @ Gallery T-BOX

令030723 西川由里子展 のっぺらの実 @ Makii Masaru Fine Arts

令030723 浅野井春奈典 きらめくみみかざり @ Gallery Face to Face

令030723 小林あずさ&林千歩 人格的世界観の育て方 How to Grow Personality Weltanschauung @ roid works gallery

令030723 北川健次展 鏡面のロマネスク @ アートギャラリー884

令030717 猫会議 川邊りえ ほか @ Reijinsha Gallery

令030717 萌木ひろみ 『部屋の中の象』 Elephant in the room @ みうらじろうギャラリー bis

令030717 三谷拓也個展 fallin floatin @ みうらじろうギャラリー

令030717 Identity XVII ー 拡張家族|Beyond Family and Species, curated by 木村絵理子: 本間めい 影山萌子 Renuka Rajiv 関健作 @ nca|nichido contemporary art

令030717 かわうそ新人賞2021展 @ かわうそ画廊

令030715 反応工程 Reaction Process @ 新国立劇場 小劇場

令030715 開廊60周年 もう一度甦らせたい何か… 山本じん展 I ー69ー + 山本じん展 II ーapres avantー @ 青木画廊

令030715 83歳のやさしいスパイ The Mole Agent El agente topo @ シネスイッチ銀座

令030712 都築良恵展 Ambient cakes @ Gallery Q

令030710 大竹彩子|宇和島←→東京 Saiko Otake|Uwajima←→Tokyo @ gallery Art Unlimited

令030710 ルール?展 Exhibition "Rules?" @ 21_21 Design Sight

令030710 前澤妙子 物語の物語 ― 記憶のかぐや姫 @ s + arts

令030708 Arc アーク @ TOHO シネマズ日比谷

令030706 石井一男展 @ ギャラリー枝香庵

令030703 長谷光城展 @ ギャラリー枝香庵 Flat

令030706 ベル・エポックでもう一度 La Belle Epoque @ シネスイッチ銀座

令030706 (失楽園を思わせる幻視写実) @ Niche Gallery

令030703 大和田いずみ展 2021 @ ギャラリー桜の木銀座

令030703 むかしむかし、あるところに… @ 秋華洞

令030703 北川健次展 ―彼らは各々に、何をそこに視たのか。 @ 永井画廊

令030703 滝平二郎きりえ展 民話の夏 @ ノエビア銀座ギャラリー

令030703 鳥海太郎展 詩画集「生きる水」出版記念展 @ 養清堂画廊

令030703 蒲生英治 個展 @ あかね画廊

令030702 海辺の金魚 @ 新宿シネマカリテ

令030630 田中ヒデキ展 (黒いワイヤのインスタレーション) @ Gallery Q

令030630 山ノ内陽介展 Mindfulness @ Gallery b. Tokyo

令030629 梶岡俊幸 ―夜のほとりに― @ 靖山画廊

令030629 Puccini: Il Barbiere di Siviglia 2007年3月24日の MET Live @ 東劇

令030629 加納光於 「波動説」― インタリオをめぐって Color Intaglio 1984-1985 @ ギャルリー東京ユマニテ

令030629 くだらないことの中に。 秋葉麻由子個展 @ アートスペース羅針盤

令030626 moinmoin 展2 @ ビリケンギャラリー

令030626 第23回太郎賞受賞者特別展示 二人展 Taro Okamoto×Nonowe Akihito // 企画展 暮らしのなかの藝術 (トランプ、酒類ボトルなどの原画) @ 岡本太郎記念館

令030626 山本あき展 「特別の在りか」 @ 新生堂 B1F

令030626 新家未来・早川実希展 「反照」 @ 新生堂 1F

令030626 Benjamin Lee Photographs: the Universe of an Imagination @ Spiral Garden

令030626 小野絵麻・二三・絵里展 Ema & Fumi & Eri Ono's Works 人間・自然・宇宙 パートII @ art space kimura ASK?

令030625 ある八重子物語 @ 紀伊國屋サザンシアター

令030624 Kitahara Collection: Contemporary Art Exhibition こやまけんいち、内林武史、荒木博志、新貝敦子、武藤政彦、ほか @ 京橋エドグランB1 タウンミュージアム

令030624 STEPS AHEAD Recent Acquisitions 藤島武二の「東洋振り」と日本、西洋の近代絵画 キュビスム 藝術家の肖像写真コレクション Kandinsky and Klee 倉俣史朗と田中信太郎 Women of Abstract Expressionism 瀧口修造と実験工房 Marcel Duchamp and New York French Abstract Art after 1945 具体の絵画 Australian Aboriginal Art Sculptures and Prints by Marino Marini @ アーティゾン美術館

令030624 都美セレクション グループ展 2021 体感A4展/暗くなるまで待っていて/版行動 映えることができない @ 東京都美術館 ギャラリーA・B・C

令030624 イサム・ノグチ 発見の道 Isamu Noguchi: Ways of Discovery 彫刻の宇宙 かろみの世界 石の庭 @ 東京都美術館 B1F

令030622 世界報道写真展 2021 私たちは生きる @ 東京都写真美術館 B1F

令030622 新・晴れた日 篠山紀信 a new fine day Shinoyama @ 東京都写真美術館 3F/2F

令030621 6月のアリエッタ展 /// クラミサヨ展 つごうのいいねこ @ Gallery Goto

令030619 SPES -9 Artists Group Exhibition- A-Lei 岩渕華林 北村奈津子 東條明子 中村萌 灰原愛 三木サチコ 宮下サトシ 山本麻友香 @ Gallery Tsubaki

令030621 せつはやと 作品展 「旅の記憶」展 夏 @ 渋谷ヒカリエ 8/03/Atelier

令030619 3人のキュレーション 「美術の未来」 伊部年彦、長田奈緒、玉川拓郎、下山健太郎、野原万里絵 @ 渋谷ヒカリエ 8/02/Cube 1,2,3

令030618 川越ゆりえ展 共に生き、彩る @ Reijinsha Gallery

令030618 吉田有花展【ユウユウヂテキ】 ~ここは混沌と猥雑の迷宮街~ @ みうらじろうギャラリー bis

令030618 米満彩子個展 ”Utopia is” @ みうらじろうギャラリー

令030617 人を思うちから 其の参 キネマの天地 @ 新国立劇場 小劇場

令030617 絵を描く、絵にかく、画家たちのキセキ 8つの意表 8 Surprises, 8 Painters 大沢昌助・小野木 学・近藤竜男・古沢岩美・草間彌生・鏑木昌弥・野見山暁治・中村宏 @ 練馬区立美術館

令030616 ベッティナ・ランス Bettina Rheims 写真展「密室」No.6 @ Art Gallery M84

令030616 Emerging Artists 2021 Part 3 今出このみ、阿部日向子、いしかわまなみ @ Gallery Q

令030616 Stay factory (東京藝大日本画出身者を中心とした11人展) @ 新国立劇場 小劇場

令030615 はるヲうるひと @ 丸の内TOEI

令030615 「コレクター福富太郎の眼」展 @ 東京ステーションギャラリー

令030615 セフィーロ展VII ―未来を担うアーティストたち― 西川由里子、吉敷麻里亜、ほか @ 小田急百貨店 新宿店本館10階 美術画廊

令030615 少女礼讃 ―少女たちが奏でる共通認識― 桑原聖美、三谷拓也、長谷川友美、成田朱希望、ほか @ Bunkamura Gallery

令030615 三浦悦子展 Trajectory 1998-2021 @ Bunkamura Box Gallery

令030615 ノマドランド Nomadland @ 渋谷シネクイント

令030612 二〇二〇年の心象鏡 菊地知也展 @ Gallery b.Tokyo

令030612 森川 渉 展 いつの日も @ アートスペース羅針盤

令030612 Pocko Bridge Exhibition (33F)・Paralym Art Museum Exhibition (32F)・Artist in Hotel Exhibition (32F)・Laissez-Faire Exhibition (30F) @ パークホテル東京

令030612 中村眞弥子と TAOP (The Act of Painting)|”直観” 紙の作品 Intuition - works on paper @ パークホテル東京 34F

令030612 プレシャスタイム展 日本晴れの空のように今ここにしかないプレシャスタイムを! 野原邦彦、戸泉恵徳、和田朋子、渡辺おさむ、ほか @ パークホテル東京 25F
(和田朋子「夢結び」No. 163/No. 174 2013年作品 購入 @ 2×\38,500 )

令030612 版画セレクト展 鹿取武司、蒲地清爾、ほか @ 池之端画廊

令030611 るろうに剣心 最終章 The Beginning @ TOHO シネマズ日本橋

令030610 Yoshiro Iwaisako 祝迫芳郎 @ 靖山画廊

令030610 interaction vol. 5 池田幸穂、小野さおり、坂本真澄、室井公美子 @ Gallery MoMo Projects

令030610 Tomokazu Matsuyama|松山智一 Boom Bye Bye Pain @ Kotaro Nukaga

令030610 Street Photography Exhibition 「町へ出よう!」 Get Out Into Streets! 須田一政、田中長徳、有元伸也、ジョン・サイパル @ Zen Foto Gallery

令030610 Group Exhibition "Youth":中原正夫、奈良美智、上村洋一、谷口正造、ナタリー・ホーバーグ @ Yutaka Kikutake Gallery

令030610 菅 木志雄 Kishio Suga 集められた<中間> Gathered "Intermediates"  @ Tomio Koyama Gallery

令030610 小野祐次 Yuji ONO Luminescence @ ShugoArts

令030610 Vivian Springford @ Taka Ishii Gallery

令030609 オチマリエ、宮本京香、八頭こほり ”Blooming” @ アート★アイガ

令030609 和を以て貴しと為す展 @ 獺画廊

令030608 NODA・MAP 第24回公演 「フェイクスピア」 @ 東京藝術劇場 プレイハウス

令030608 渺渺小品展 @ ギャラリー和田

令030608 第20回 渺渺展 @ 東京銀座画廊・美術館7階

令030606 烏丸 京 展 Kyo Karasuma  @ Galerie Vivant

令030605 第八次椿会 このあたらしい世界 三輪美津子、畠山直哉、赤瀬川原平、ほか @ Shiseido Gallery

令030605 第20回 銅夢版画展 三紙シン、佐々木茜、高橋未歩、ほか @ シロタ画廊

令030605 ブレイク前夜展 「美術手帖」総編集長・岩渕貞哉セレクション MOYAN, 林 千歩、ほか @ 銀座蔦屋書店

令030605 居場所はどこにある? Where is a place for us? 磯村 暖、UGO, 小林勇輝、竹村京&鬼頭健吾、ほか @ 東京藝術大学大学美術館 陳列館

令030603 東學肌絵圖鑑出版記念 TOKYO 展 DRESS CODE 一夜限りで消えていく墨絵師と女神たちとの共犯作。 @ ポスターハリスギャラリー

令030603 animal exhibition 2021 やっぱり、動物が好き! 瀬戸 優、安岡亜蘭、ほか @ Bunkamura Gallery

令030603 シン・ニッポン風土記 ~原始的創造の深淵~ 木村 龍、マンタム、ほか @ Bunkamura Box Gallery

令030603 ピサロ The Royal Hunt of the Sun @ パルコ劇場

令030603 アートスロープ 冨安由真、大竹寛子、三鑰彩音、Shun Sudo, 竹村京、ほか @ 西武渋谷店B館8階 美術画廊・オルタナティブスペース

令030603 生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて @ SOMPO 美術館

令030602 熊谷曜志 Yoji Kumagai @ 靖山画廊

令030602 Kinky Boots (2018-19 at Adelphi Theatre, London) @ 東劇

令030601 Miroirs: Manga Meets Chanel - Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか @ シャネル・ネクサス・ホール

令030601 Shiro One Solo Exhibition: Eternal Mimi @ 和田画廊

令030601 ニケキュレーターズセレクション #05 齊藤 彩 展 @ 女子美ガレリアニケ

令030601 五島記念文化賞 美術新人賞研修帰国記念 谷原菜摘子 うきよの画家 Natsuko Tanihara: An Artist of the Floating World @ 上野の森美術館ギャラリー

令030601 第8回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展 @ 上野の森美術館

令030530 About Face to Face =顔に出会うこと= 山嶋勇佑、Saki Otsuka, 濱田路子、平林孝央、山田翔太 @ Gallery Face to Face

令030530 煩悩白昼夢 三嶋哲也、木村了子、daikichi, 永田優介 @ ぎゃらりい秋華洞

令030530 第58回 太陽展 @ 日動画廊

令030530 コレクターによる林千絵展 @ 枝香庵 Flat

令030529 金玟京 展 Kim Mingyeong @ Gallery Q

令030527 松岡和子訳シェイクスピア全集展 @ 彩の国さいたま藝術劇場 1階ガレリア

令030525 彩の国シェイクスピア・シリーズ第37弾 終わりよければすべてよし @ 彩の国さいたま藝術劇場 大ホール

令030525 メリリー・ウィー・ロール・アロング ~あの頃の僕たち~ @ 新国立劇場 中劇場

令030523 Ultraviolet: Kobieta z jeziora (Season 1-1) ポーランド語 @ Language Learning with Netflix

令030522 田原桂一 表現者たち ―白の美術館― @ ポーラ ミュージアム アネックス

令030522 田端麻子展 ひみつの罵詈雑言 @ Gallery 枝香庵

令030522 高垣勝康・リミ展 ふたつのあした @ Gallery 枝香庵 Flat

令030522 李晶玉 展 Ri Jong Ok 「記号の国」 @ Gallery Q

令030520 ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから Mon inconnue/Love at Second Sight @ 角川シネマ有楽町

令030520 今野 治(こんの・おさむ) “Snail Trail” @ ギャルリー東京ユマニテbis

令030519 ミュージカル 17 AGAIN @ 東京建物ブリリアホール

令030519 野田裕示(ひろじ) 「100の庭」 @ ギャルリー東京ユマニテ

令030518 街の上で @ ヒューマントラストシネマ渋谷

令030518 人を思うちから 其の弐 東京ゴッドファーザーズ Tokyo Godfathers @ 新国立劇場 小劇場

令030518 SDGs Sustainable Development Goals NKSIN × ヨコヤマユウリ @ Katsumi Yamato/無一物

令030515 大・タイガー立石展 TIGER Tateishi: The Retrospective POP-ARTの魔術師 @ 千葉市美術館

令030513 崔恩知(Choi Eunji)展 @ ギャラリー椿2

令030513 渡辺達正(たつまさ) @ ギャラリー椿

令030508 バレエ「コッペリア」 @ 新国立劇場 ライブ配信

令030430 ハイゼ家 百年 Heimat ist ein Raum aus Zeit @ シアター・イメージフォーラム

令030427 サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー @ 東京建物ブリリアホール


読 ん だ:

令030905 ヒトの言葉、機械の言葉 「人工知能と話す」以前の言語学    (角川新書、令和2年刊)   川添 愛 著
(コンピューターと言語学のそれぞれのイロハを語り、数理処理が難しい多義文を例示する。)

令030901 コロナ後の世界    (文春新書、令和2年刊)   Jared Diamond / Max Tegmark / Lynda Gratton / Steven Pinker / Scott Galloway / Paul Krugman 談
(「様々な変化についていける力を鍛えるためには自分と違う年代・性別・仕事・国籍の人たちと関わって、将来のロールモデルを識るきっかけを得ることだ。何を学ぶかより、人生を通じて絶え間なく学び続ける姿勢がだいじ」(L. Gratton) |「一般のニュースも、ビジネス欄やスポーツ欄のように、ポジティブとネガティブを問わず最新の数字を載せるべき」(S. Pinker))

令030829 13歳からのアート思考 「自分だけの答え」が見つかる    (ダイヤモンド社、令和2年刊)   末永幸歩(ゆきほ)
(アートという植物は、表現の花、興味のタネ、探求の根、の3つからできている。|デュシャンの「泉」。まじめに鑑賞するひとびとをデュシャンは鼻で笑っただろう、という著者コメントで悟れた。現在あるレプリカは、第三者の美術商が蚤の市で手に入れた、ただの中古便器。視覚で愛でられる要素をことごとく排除して、アートを視覚の領域から思考の領域へ移行させた。表現の花を極限まで縮小し、探求の根を極大化した作品。デュシャンは後日「自分は美学を失墜させようと考えた」と。|そしてポロックもまた、アートにしかできないことへの究極の答えを生む。何らかのイメージを映し描くのではなく、絵の具やキャンバスという物質を使って「絵をつくった」。そしてウォーホルが、非オリジナルな大量コピーを作品とすることで、アートという枠組み=城壁すら取っ払った。|≪ある調査によると、日本人の多くが美術館に「心の安らぎ」を求めるのと対照的に、ロンドンやニューヨークの人々は「非日常的な刺激」を求める。≫)

令030828 教養としての「地政学」入門     (日経BP、令和3年刊)   出口治明 著
(高校の世界史の理解は、まずこの本を2度通読することから始めると、きっと楽しくなる。|名君ゼロのハプスブルク家の興亡が初めて理解できた。スペイン没落も暗愚と偏狭のなせる業。|フィレンツェやヴェネツィアはサハラ越えルートで来るマリ帝国の砂金で潤ったが、ポルトガルがダカールに上陸ポイントを見つけて直接取引をして、ポルトガルが興隆するいっぽう、マリ帝国は収奪で疲弊。|鄭和艦隊の廃止が、万里の長城建設の資金をひねり出す必要からだったとは。|現在の中国から米国への留学生37万人超。いっぽう日本は、かつて5万人いたのが今は2万人。中国人が作る米国での人脈力に日本は完璧に負ける。歴史の底力のように、米国と中国のきづなが深まっていくのは間違いないな。|マハン『海上権力史論 The Influence of Sea Power upon History, 1660-1783』。マッキンダー『マッキンダーの地政学 デモクラシーの理想と現実』)

令030824 ビジネス戦略から読む美術史     (新潮新書、令和3年刊)   西岡文彦 著
(本質的にダ・ヴィンチは自分の好みを曲げない精緻な科学者であり実験者だった。「最後の晩餐」でいきなり実験をして10年にして剥離をまねいたとは惜しまれる。|王権神授説が、教皇を経由せずして王権の確立をもくろむものであり、教権+親方ギルド vs. 王権+アカデミーという対立軸があったとは。そして国民皆兵の徴兵制は、傭兵に払われていた巨額の軍費を浮かすための財務上の策だったとは。|Paul Durand-Ruel こそは、金ピカ額縁と猫脚家具とセットにすることで印象派の絵に異次元の価値を与え、かつ美術批評というメディアで印象派をブランド化した、時代の寵児だった。)

令030822 西暦1000年 グローバリゼーションの誕生     (文藝春秋、令和3年刊)   Valerie Hansen 著、赤根洋子 訳
(略奪のかわりとなる「脅迫による貢物奪取」が文明の典型的パターンであったとは。世界の通商網は欧州人が乱入してくる前にできあがっていて、それが巧妙に乗っ取られた。イスラム世界には、中央アジアやアフリカから膨大な数の奴隷が送られた。その人たちの DNA はどうなってしまったのだろう。|ナマコはもともと広州付近の海域にいたのだが、採り尽くしてしまったため南洋にナマコを求めた。中国は芳香性樹脂や香木、香辛料の一大輸入市場でもあった。|日本に大量の銅銭が渡ったのは、宋が銀を裏付けとする恒久的な紙幣制度を作り上げ、銅銭が使われなくなったから。)

令030820 ニッポンの藝術のゆくえ なぜ、アートは分断を生むのか?     (青幻舎、令和3年刊)   平田オリザ・津田大介 著
(韓国は3大大学でないと財閥系で出世できない学閥社会。そこから外れたときの選択肢として韓国の大学には映画・演劇学部が100ちかく、人口比で日本の20倍くらい。それが韓流スターを支える。|日本にはアートマネジメントのプロや文化官僚を育てる仕組みがほぼない。|日本は「日本文化」発信にこだわりすぎ。本来ならせめてアジアの若いアーティストたちに日本に来てもらって発信するみたいなことが必要。←まさに!それこそ、よき帝国の度量であり、あるべき包摂力。それがないから、しぼみ、涸れる。|地方へのUターン、Iターンを最後に決めるのは妻。そういうお母さんたちは、まず図書館やスイミングクラブや英会話塾のレベルの高さを見る。)

令030818 Humankind: A Hopeful History      (Bloomsbury Publishing, 2020)   Rutger Bregman 著 
(名著。和訳名『希望の歴史』。|≪Turns out oxytocin doesn't fuel universal fraternity. It powers feelings of "my people first."≫ ≪Homo puppy did not brainlessly follow the authority's orders. Turns out we have a downright aversion to bossy behavior.≫ ≪If there is any one characteristic that terrorists share, say experts, it's that they're so easily swayed.≫ ≪Nothing is more powerful than people who do something because they want to do it.≫ ≪Our natural inclination is for solidarity, whereas the market is imposed from on high.≫ ≪Prejudices can be eliminated only if we retain our own identity.≫ ≪It's not about sharing another person's distress, but it does help you to recognize it and then act. Not only that, compassion injects us with energy, which is exactly what's needed to help.≫|人類の農業の始まりは罠みたいなもので、まずはラクして農業できるチグリス川とユーフラテス川のあいだの洪水後の湿地で味をしめ、その後はラクでもないところに農業を広げていった。 Selfish Gene という40年前の本が今も most influential なのだそうだ。読んでみたい。)

令030815 グローバリゼーション・パラドクス 世界経済の未来を決める三つの道     (白水社、平成25年刊)   Dan Rodrik 著、柴山桂太・大川良文 訳
(ハイパーグローバリゼーションと民主主義と国民的自己決定(国家主権)を同時に満たすことができないなか、どこに解を見出すべきか。学生に選ばせれば、ハイパーグローバリゼーションと民主主義をとり、グローバル・ガバナンスで補強を図るモデルが人気だ。しかし実際の世界は共通のルールによって押し込めるには国による多様性がありすぎるので、グローバリゼーションを薄くとどめるほかに選択肢はないと著者は説く。これを実証していくのが本書で、穏健な名著なり。|ある国が潜在力をほとんど発揮できていないとき、経済成長を実現するために必要な政策課題はさほど多くない。標準的な長々としたリストを踏みおこなうことが解決ではない。)

令030813 ヘンテコノミクス 行動経済学まんが     (マガジンハウス、平成29年刊)   佐藤雅彦・菅俊一 著、高橋秀明 絵
(母校に寄付しようかな。図書館で唯一の漫画本になるかも。)

令030802 新・日本構造改革論 デービッド・アトキンソン自伝     (飛鳥新社、令和3年刊)   David Atkinson 著
(アトキンソン氏がいかに日本を救ってきたか。しっかりした座標軸をもっているひとは、関心をどこに向けても必ず場外ホームランを打ってくる。ねばり強さとさばさばしたところ、苦み走った知性。基礎がしっかり培われ、それを生かす分析のだいじさを本当の意味で知っているひとだ。|≪この30年間、日本人は散々激論して動きたくがないために徹底的に反論し、あるとき「じゃあ、やってみよう」となるとドラスティックに変わるというのを繰り返している。労働者の質が高いからすぐ成果が出る。そして「やっぱり日本はすごい」と自画自賛。変わる前のことをすぐに忘れる。昨日まで尊王攘夷、きょうから和魂洋才。≫|日本の銀行史ではバブル崩壊は1992年とされているが、海外ではバブル崩壊は1989年末と認識されている。戦後日本の金融体制は、金融再生トータルプランができた1998年7月で終わった。そこから新たな金融体制がスタート。|≪経済がうまくいっていない国がいくら正論を主張しても、意見が通らない。中国・韓国がいまあれだけ主張するようになったのは、経済が伸びているから。≫)

令030730 思言敬事 ある人文書編集者の回想     (岩波書店、令和3年刊)   加藤敬事 著
(20世紀後半が翻訳文化の全盛期であったこと。ぼくが思うに、今後は読むべき本は英語で読む時代になるだろうな。|みすず書房の創立者・小尾俊人さん、ほんものの世界的教養人だ。岡本敏子さんというふしぎな女性の、みすず書房とのかかわりがおもしろい。|中国の知識人の手紙を編んだ『傅雷家書』、読んでみたい。中国の国章をつくったデザイナーにして恋多き美女・林徽因、彼女の夫・梁思成(梁啓超の息子!)、彼女と恋仲となった詩人・徐志摩。)

令030730 国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか     (講談社+α新書、令和元年刊)   David Atkinson 著
(反論の余地なき正論。著者の憂いは深まるいっぽうである。日本人の場当たり的な発想と不作為は、「データにもとづいて自分で考える」知的訓練を積む機会を持てずに馬齢を重ねたところから来るのにちがいない。|現状放置のままの安易な外国人労働者の受け入れは、賃金の抑制圧力=デフレ圧力になる。日本はじつは輸出が少ない国。GDP比でいえば日本の輸出額は世界160位。英国は1999年に最低賃金を導入して年平均4.2%ずつこれを引き上げ、20年で2.2倍にした。|江戸幕府崩壊を招いた大きな要因として1854年の「安政の東海・南海地震」、1855年の「安政の江戸地震」、1856年の「安政の江戸暴風雨」を挙げる。むべなるかな。)

令030727 人生を変える英語力     (大和書房、平成28年刊)   山元賢治・小西麻亜耶 著
(「英語用の別人格をつくる」というポイントにビビッと来て買ってみたが、そもそもその方法論を書いてない。前半は山元氏の気合い話、後半は小西さんの発音のコツあれこれ。著者らが宣伝するコミュニカ英語塾とコラボできるかとも思ったが、テンション高いグループレッスンが基本なので、銀座ビジネス英語gymとは思想が異なり断念。)

令030726 ハイド     (KADOKAWA 平成29年刊)   Daniel Levine 著、羽田詩津子 訳
(原著 HYDE. R.L. Stevenson の The Strange Case of Dr Jekyll and Mr. Hyde をハイドの視点でカラフルに描く。ハイドとジキルが同居し交錯する。ジキルが仕立て上げた100%悪のハイド像とは異なり、ハイドにもそれなりの理性と理屈があり、そのハイド自身が理解に苦しむ出来事が彼の周りで蓄積する。なんと第3の人格である Seek がいて、こいつがハイド以上の悪事をしながらハイドをあざ笑う。ジキルがパリで治療を試みたエミール・ヴェルレーヌの三重人格こそが、みごとな伏線だったわけだ。ジキルの悲劇の発端は、サディスティックな偏執狂者であるジキルの父がジキルに植え付けた心の障碍に由来する。ジキルの父こそ、あのパパ鷹美そのものではないか。)

令030722 中国が抱える9つの国際問題     (ビジネス教育出版社、令和3年刊)   宮家邦彦 著
(漢人には「神との契約」という概念がなく、神より人間が強い。なぜなら人間は神々を造ればよいから。だから善悪の判断も祖先と賢人に委ねる。|台湾についての日本の立場はいまも1960年の「極東の範囲」に関する政府統一見解と1969年の佐藤ニクソン共同声明とそのときの佐藤首相発言に遡る。|1930年代の日本と習近平中国に共通するのは、民族主義的な大衆迎合のうちに一国だけに通用する価値と論理で東アジア地域に閉鎖的で排他的な政治的領域を樹立しようとすること。米国について、ちからは衰えつつあるから今こそ西太平洋から米海軍を駆逐し現状を変えることは可能であり、この機会を逃せば永久にチャンスはない、と判断したこと。|中国の対日関係改善は、あくまで戦術的レベルにとどまり、尖閣のような戦略的問題で中国が対日譲歩する意図は全くない。この点を読み誤ると日本は大火傷を負う。)

令030719 The Rise and Fall of the Trevor Whitney Gallery     (Published by the author 平成26年刊)   Lauren Walden Rabb 著
(上昇と下降がはっきりしすぎて筋立てが単純だが、楽しめた。もうひとひねりすれば、映画にできそう。)

令030710 The Book of Laughter and Forgetting     (Faber and Faber 平成8年刊)   Milan Kundera 著
(エロティシズムとすっとぼけたユーモア。Love is a continual interrogation. )

令030709 未来のサイズ     (角川書店、令和2年刊)   俵 万智 著
(≪一枚に塩分集め落とす知恵 マングローブに「犠牲の葉」あり≫ ≪集中は疲れるけれど夢中なら疲れぬと言い遊びつづける≫ ≪ネズミから去るダニの群れ 命なきものを見限るさま容赦なく≫ ≪どこんちのものかわからぬタッパーがいつもいくつもある台所≫ ≪あと三日で引っ越しをする我が部屋に日常として子ども七人≫ ≪最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て≫ ≪生きながら死につつもある人間は勝ちながら負け、負けながら勝つ≫ ≪見つからぬためではなくて見つかるという喜びのためかくれんぼ≫)

令030708 エマニュエル・トッドの思考地図    (筑摩書房、令和2年刊)   Emmanuel Todd 著、大野 舞 訳
(Todd 氏は、カントやデカルトなどの「哲学」の読み込みには興味なし。膨大なファクトのインプットを無意識のメカニズムにまで沈澱させることを重視するゆえ、知性とは処理能力+記憶力+創造的知性なりと。創造とは、無から何かを産み出すことではない。脳があまりにも効率よく働き、出る杭になれない人たちからは新しいアイディアは生まれない。|フランス語は口頭と筆記の差が大きい言語だ。|『経済幻想』(Todd)、小説『ユービック』(Phillip K. Dick))

令030708 漢字の構造 古代中国の社会と文化の    (中公選書、令和2年刊)   落合淳思 著
(つくづく、読んでよかった。字源の解説は『説文解字』にばっちり書いてあるのかと思っていたが、じつは甲骨文字や金文、簡牘文字をじゅうぶん研究したわけではなく、著者・許慎の想像や思い込みで書いているものが多々。藤堂明保先生が完璧な字源分類をしたものとばかり思っていたが、さにあらず。白川静氏は呪術儀礼を重視しすぎという。|殷から西周、東周と、ひとつの文字に多彩なバリアントがあったことも驚き。文字の誕生期はものすごくうごめいていた。これらをフォント化して縦横自在にプレゼンしてくれる本書の企画、みごと。|甲骨占卜は、骨を事前に加工して吉が出せるように仕組んであった。商が商いの意味を得たのは殷(商)の人々が零落して商人になったから、というのは俗説にすぎず、殷の貴族は西周でも小貴族として残った。商いの意は仮借で「賞・償」を表したから。華は、殷の西方辺境の地名でもあり、ここに西周が王朝を建て、その後も晋・魏の都を得たため文明の中心地の意を得た。)

令030630 液体 この素晴らしく、不思議で、危ないもの    (インターシフト、令和3年刊)   Mark Miodownik 著
(油彩の塗り重ねが光を透過する層をなすわけや、ボールペンを生んだ非ニュートン流動の原理。地球の内部で厚さ2000kmにわたる液体として流れる鉄とニッケルが地球の磁場を生み、これが宇宙空間では盾となって降り注ぐ太陽風や宇宙線から我々を守っている。火星は磁場が無いため、死の惑星になってしまった。)

令030624 地域や漁業と共存共栄する洋上風力発電づくり 海の恵みに感謝    (KKロングセラーズ、令和3年刊)   渋谷正信 著
(洋上風力の施設が漁業の妨げになるどころか、漁礁として役立つことに、海ほたるの建設に携わることで気づき、五島の海でそれを立証する。はげしい男のみごとな人生がある。)

令030623 もしも、私が「がん」になったら。 81歳、現役医師の準備と決意    (光文社新書、令和3年刊)   藤田紘一郎 著
(癌に対する抵抗力の源である腸内フローラをいかに元気づけるか。植物繊維や発酵製品のだいじさに納得する。癌を切り取ることだけ考えずに、老年では癌とともに生きたほうがしあわせなこともある。じぶんの「生き方」をだいじにしよう、というメッセージに打たれる。)

令030623 LOVE DOLL × SHINOYAMA KISHIN    (小学館、平成29年刊)   篠山紀信 撮、山口裕二 解説
(生身の女性をひとり加えたセンスが、さすが。)

令030623 TOKYO NUDE    (朝日新聞社、平成2年刊)   篠山紀信 撮
(マネキン人形も入れ込ませるパノラマ。)

令030622 20XX TOKYO    (朝日出版社、平成21年刊)   篠山紀信 撮
(レプリカントの美しさ。)

令030622 宝生舞+篠山紀信    (朝日出版社、平成8年刊)   篠山紀信 撮
(冒頭の、瓦屋根の上のショットにしびれる。近隣諸国から問合せの多い写真集だそうだ。)

令030617 百年と一日    (筑摩書房、令和2年刊)   柴崎友香 著
(小説になる前のつぼみのような素材集とも言えるが、じつは小説の本スジが駆け抜けたあとに残る匂いに満ちていて、想像世界の魅惑ってこれだと気づく。)

令030614 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか    (PHP研究所、平成31年刊)   遠藤 誉 著
(中国共産党の戦略性に対峙できる奥の院が日本にはない。軍事に支えられた通信ネットワークに、真綿の人的束縛と着々と進む製造能力が加わるとき、どういう対抗が可能なのか。)

令030612 Klara and the Sun    (Faber & Faber, London 令和3年刊)   Kazuo Ishiguro 著
(ひとりひとりのキャラクターが異なる声と物腰を帯びて立ち上がってくる英語をはじめて体験できた。)

令030610 Tokyo Circulation    (禪フォトギャラリー、平成28年刊)   有元伸也 撮
(ぼくが持っているなかで、もっともパワフルなベスト写真集だ。東京という都市空間のいのちを実感する。)

令030607 直線で描かれたブレヒトの犬    (沖積舎、令和2年刊)   北川健次 著
(西欧の多彩な固有名詞がもつ喚起力をも感じ取れれば、いっそう燃え立つであろう詞藻。)

令030528 英語の歴史から考える英文法の「なぜ」    (大修館書店、平成31年刊)   朝尾幸次郎 著
(1066年の Norman Conquest で渡ってきたノルマン人はたかだか2万人というが、これが領主となり社会の重要な地位をことごとく占めるが、1204年にジョン失地王がノルマンディーを失って流れが変わり、1356年から裁判を英語で、1362年から議会を英語で開催するようになる。印刷を始めたのは William Caxton で1476年のこと。|u のあとに m, n, v が来るときは写字の便宜で u が o に替えられた。|関係代名詞としては that が元祖だが、18世紀に規範主義(prescriptivism)によって、人は that でなく who で受けるべしとの考えが広まる ← むしろラテン系諸語の影響では?)

令030525 Escape Routes    (Tinder Press, Headline Publishing Group, London 令和2年刊)   Naomi Ishiguro 著
(どの作品も、美大生アニメになりそう。The Rat Catcher で鼠が象徴する「陰なる自由」が、その他の作品では鳥たちによって「陽なる自由」として体現されている。Accelerate! は筒井康隆短篇のおもむき。The Flat Roof は、うつくしき自殺だがむしろ、別次元に絡めとられたのだ。)

令030513 歌集 月を食う     (角川書店、令和元年刊)   佐佐木定綱 著
(≪川べりのよどみみたいなものだよと愛を説明し出す多摩川≫ ≪唇と唇の距離は0として確かめている君との距離を≫ ≪しぼんだりふくらんだりする球体になって眠っているハリモグラ≫ ≪あの猫が目をそらしたらおれたちは存在しなくなっちまうんだ≫ ≪ぼくの持つバケツに落ちた月を食いめだかの腹はふくらんでゆく≫)

令030511 誤読のイタリア     (光文社新書、令和3年刊)   Diego Martina 著
(イタリアの作家: ナタリア・ギンズブルグ、アントニオ・タブッキ、イタロ・カルヴィーノ、詩人 ウンガレッティ、モンターレ、クワジーモド、カンパーナ、サバ。|≪日本語と英語を話せるようになってから、私は「自分が操る言葉に操られてしまう」という、言葉と性格の相互関係を知った。使う言語によって、単語だけではなく、言語を使っている人の性格まで変わっていくのだ。≫ ≪日本語で話す時の私は、畏まった態度をとっているし、格式張っている。だが、イタリア語で喋っている時は、思うことをストレートに伝えるので、そこまで儀礼的な私ではいられない。どちらも私だが、その場で使っている言語によって、また別の自分が現れるわけだ。≫|寿司屋でエキストラ バージン オリーブオイルを買いに走らせるイタリア人。おー!|≪そもそもはイタリア人がコーヒーにおけるブレンドの文化を始めたといわれている。クセのある食べ物と飲み物をあまり好まないイタリア人は、苦味と甘味と酸味のバランスがとれていて、コクがあり、旨みの多い、まろやかなコーヒーが作りたくて、昔からいろんな豆を混ぜながら「ブレンド」に挑戦してきた。≫ エスプレッソ1杯に砂糖をティースプーン1~2杯入れるのがイタリア人の基準なのだと!)

令030510 洋画家の美術史     (光文社新書、令和3年刊)   ナカムラクニオ著
(名著。荻窪の「6次元」の主宰がこんなに深いひとだったとは! 須田剋太を戦後日本の抽象絵画史で最高の画家と絶賛し、曾宮一念と鳥海青児を掘り起こす。黒田清輝のおかげで日本の美術教育は100年前で止まってしまい「技術」重視、その間諸外国は「個性」重視と。佐伯祐三のパリ街角の文字群は写経であり禅画だと。佐伯は古刹の次男。藤田嗣治の木版画に『ポーゾル王の冒険』挿画28点あり。)

令030506 ライフスパン 老いなき世界     (東洋経済新報社、令和2年刊)   David A. Sinclair (with Matthew D. LaPlante) 著、梶山あゆみ訳
(原題 Lifespan: Why We Age -- and Why We Don't Have To. 夢物語かと想像された革命的な長寿の世界が手の届くところにあることを知る。その結果起こりうる人口増加も、爆発的ではなく、かつ対処法は人類文明が開発できるはずと楽観的だ。個々の病気に対処してもけっきょく寿命には影響しない。病気の主因である「老化」の原因はアナログ情報的なエピゲノムのクオリティ低下にあり、これを磨きなおせばリフレッシュ可能。|長寿にはまず、カロリー制限が効く。空腹になると長寿ホルモンを分泌する脳内の遺伝子が作動しやすくなる。動物性蛋白質に替えて植物性蛋白質を摂取。処方薬として有効なのは、現在はまだもっぱら糖尿病用のメトホルミン。これを抗老化薬として処方する国はまだ無いが、そうすべき。効果は劇的。NMNやセノリティクスも良い。|今後の医療はDNA解析とリアルタイムの数千種のバイオマーカーをベースとしたものとなる。さらに、自分の幹細胞から作った臓器を移植する時代に。≪老化は病気だ≫が著者のスローガンだ。)

令030502 ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか 下     (早川書房、平成24年刊)   Daniel Kahneman 著、村井章子 訳
(複雑なタスクは小さなスキルの膨大な組み合わせ。直観的なスキルの習得は、質の高いフィードバックをすぐに得られるか、練習し実践する機会が十分にあるかどうかにかかっている。|死亡前死因分析の手法によるリスク分析は秀逸だ。|悪い選択肢しかないときに人がリスク追及的になるという人間の性向が、大東亜戦争突入にもそのままあてはまる。≪八方ふさがりになった人々が絶望的な賭けに出て、大損を免れる一縷の望みと引き換えに、高い確率で事態を一層悪化させる選択肢を受け入れる。≫ ←まさにこれ。|人間は、経験する自己ではなく記憶する自己でもって過去を認識し、記憶する自己の紡ぐ物語に耳を傾ける。)

令030430 中銀(なかぎん)カプセルタワービル 銀座の白い箱舟     (青月社、平成27年刊)   中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト(代表・前田達之)編著
(整っていると宇宙船のなかみたいですてきだが、使い勝手の悪さで住人が減って配管メンテナンスが行き届かない悪循環に陥ったビルだ。なんと中野信子さんも住人として登場。使用頻度は月に数回という。)

令030428 こちらあみ子    (筑摩書房、平成23年刊)   今村夏子 著
(読んでて、障碍者のあみ子ちゃんの言動の平然として独特な外れかたが、いかにもわざとらしく感じられて感じてはいけないのであろう反感を感じてしまい疲れた。はっきり言って、今村夏子さんがぼくは苦手だ。といっても、花束の絹ちゃんがイチオシの併載「ピクニック」を読まないわけにはいかなかった。「ピクニック」の七瀬さんもまた、恋人がいるかのごとき虚構を演じるわざとらしいひとに思え、感じてはいけないのであろう反感を感じて疲れた。)

令030427 知の体力    (新潮新書、平成30年刊)   永田和宏 著
(「奥さん、つらいねえ」というベテラン医師のひと言で癌患者の妻は泣き崩れた。ぼくの頬にも涙がつたった。|相談ごとというのは、たいていは聞いてもらうだけでいい。|≪伴侶となるべき存在とは何か。いっしょにいると相手のいい面に気づく、そのいい面に気づく自分がうれしく感じられる。その人と話していると、どんどん自分が開いていく気がする。お互いにそんな存在として相手を感じられるような関係こそが、たぶん伴侶と呼ぶにふさわしい存在なのに違いない。≫|科学における実験とは、「対照」との間の差を見出すこと。|≪数値化だけがデジタル化なのではなく、言葉で何かを言い表わす、そのことがすなわちデジタル化そのものである。言葉で表わすとは、対象を取り出して、当てはまる言葉に振り分ける、すなわち分節化する作業である。外界の無限の多様性を、有限の言語によって切り分ける作業だ。≫)



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