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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

泉ユキヲの美術館・画廊メモ 了

【お知らせ】
 50歳をすぎてアートにのめり込みだしてから 7年にわたり、東京アート空間のわが彷徨を綴ってきた本欄ですが、この辺でいったんお休みといたします。じつは商社マン時代より多忙になったのです。
 ことし平成28年2月ごろから準備を始め、8月から銀座ビジネス英語gym を本格開業しました。時間の使い方は、自由と言えばものすごく自由なので、アートにさらにのめり込み画廊メモを詳細に綴ることもできないわけではない。でも、それをやったらお終いだよね。なんのための開業かわからなくなる。
 黒柳徹子さんの歳まで現役でイキイキ生きることをターゲットに、アートも銀座ビジネス英語gym の講座対象に据えつつ、新しい人生を切り開こうとしている今です。画廊メモ綴りはけっこう時間を消費します。アートについて自分の理解を深める上で大きく役立ってきたのは確かですが、いまは人生の新企画のほうに少しでも時間を振り向けたいと思います。これからアートの彷徨録は、DM やちらしをファイルすることで済ませるつもりです。
 本欄を見てくださっていた皆さま、長らくのおつきあいありがとうございます。
(平281022記)


平成27年12月1日からの美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。(画廊展はほぼ2件に1件の割合で、これは! というもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日)。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成27年10月29日~12月31日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 38 にあります。

280819 礎(いしずえ)展 佐賀大学文化教育学部美術・工藝過程学生、卒業生による (8/19~27) @ ギャラリー アートもりもと(銀座三丁目)
(濡れ髪の女性のスキャンティ姿を描いた鶴友那作品。22万円台で赤丸だったけど、30万円でも即 売れたね。)

280819 西川伸司個展 【ゴジラ総進撃】 (8/13~23) @ スパンアートギャラリー(銀座二丁目)
(作風のヴァリエーションで見せます。ゴジラは、長い歴史のおかげで、情緒も入れ込めるキャラになった。)

280819 みんな、うちのコレクションです (5/28~8/21) @ 原美術館(北品川四丁目)
(収蔵品でもって、これだけのレベルの新鮮な現代アート展ができるって、すごい。William Kentridge の平成6年ヴィデオ作品 “Memo” が現代生活の徒労・疲弊を象徴している。大野智史 平成19年油画 “prism violet” は、世界の終わりに燦然と空に輝き浮かぶ光球に、脳裡に「ダンス オヴ ヴァンパイア」が鳴り出した。)

280818 武井裕之写真展 「さよなら10代 ―Make It Count―」 (8/12~28) @ みうらじろうギャラリー(日本橋大伝馬町)
(何人かのモデルさんたちのそれぞれの個性を引き出してますね。この日もおひとり、モデルになった少女が来ていました。)

280818 安齋歩見 展 「みんながみんなピーナッツ」 (8/16~21) @ Jinen Gallery, Room B(日本橋小伝馬町)
(ピーナッツが演じるミニジオラマを作って撮影、リトでプリント。今回の Jinen G. の 2個展は、いい組合せです。)

280818 やましたみか 個展 ―真夜中の訪問者―  (8/9~21) @ Jinen Gallery, Room A(日本橋小伝馬町)
(青写真シリーズ。やましたみかさんって、日藝の写真出身だったんだ。ACT 係員のやましたさんに初めて会ったころはとんがってたけど、青写真作品を発表しだして丸くなったよね。)

280817 犬神佐兵衛の密かな愉しみ 第二幕 それはわたくしの匂ひよ ほゝほ、匂ってごらん遊ばせ (8/11~28) @ 人形博物館・マリアの心臓(銀座一丁目13-12 銀友ビル6F)
(たとえて言えばポスターハリスギャラリーとヴァニラ画廊が共催したチープな文化祭というところだが、中のスペースが案外広くて入場料1,000円のモトは取った感じ。)

280817 死んだら死んだで生きてゆきます 高木莉七・棚村彩加・幸温望 三人展 (8/15~20) @ 銀座モダンアート(奥野ビル608号)
(英語学習に興味ありのアーティストとして藝大油画3年の棚村彩加さんを山本冬彦さんに紹介いただいたので、挨拶に行った。)

280817 呉 亜沙 展 -第II部- 新作個展 “迷子” (8/15~9/3) @ 不忍画廊(日本橋三丁目)
(「第I部」の旧作もよかったが、第II部の新作は佛教モチーフに豊かな子宮空間コンセプトをからめて、時空の広がりを感じさせる。)

280817 抱腹絶倒カエル列伝 堀口五明笑陶彫展 (8/17~23) @ 日本橋高島屋6階美術工藝サロン(日本橋二丁目)
(陶の鳥獣戯画と言うべし。躍動と諧謔。昭和23年生まれ。)

280817 井上裕起展 salaMandala/CHILDHOOD (8/17~9/5) @ 日本橋高島屋6階美術画廊X(日本橋二丁目)
(ヒトがひとりホントに乗れるサイズの白いレーシングサラマンダー、全長5メートルで車輪の代わりに山椒魚の脚。山椒魚が運転するミニカーも2台。火蜥蜴の凧もいい。台湾で出た井上裕起作品集に、胡蝶シリーズあり。)

280813 田中英生(ひでお)洋画展 ~Breath~ (8/10~16) @ 日本橋高島屋6階美術画廊(日本橋二丁目)
(上質の写実による超現代の禅画とも言うべき。画壇のひとではなく広告業界でデザイナーとして受賞を重ね、平成21年に絵画活動を開始するや、平成27年にはニューヨークAgora Gallery主催のChelsea International Fine Art Competitionで30名の出展者のひとりに選ばれたという昭和34年生まれの俊英。出来のわりに随分安かった。カネがあれば3~4点買ってたな。)

280812 ポール・スミス展 Hello My Name Is Paul Smith (7/27~8/23) @ 上野の森美術館(上野公園)
(若い女性たちの来場が多い。ファッションを軸にしてアートの概念を広げるイベントだ。今をときめくポール・スミスの出発点はじつに地味で、自分のセンスを存分に生かし続けることで今日を築いていることに感銘をうけた。)

== == ==

280722 ルノワール展 オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 (4/27~8/22) @ 国立新美術館 1E展示室(六本木七丁目)
(ルノワール27歳作品「猫と少年」が冒頭に。ピカソの青の時代のような情感こもる写実に驚く。ルノワールはピカソになったかもしれないわけだ。20~30代の肖像画の写実ぶりは、レンブラントを明るくしたような作風で、この写実力がベースにあるから後年の印象派作品群があるのだと納得した。展覧会の華「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会 Bal du moulin de la Galette」がずいぶん大きなサイズなのに驚く。132×177cm である。フィラデルフィア美術館蔵「大水浴」のための習作が魅惑的。「ジュリー・マネあるいは猫を抱く子供」は意外に小ぶりで、猫が現代的にかわいい。66歳作品「大きな裸婦あるいはクッションにもたれる裸婦」がうつくしい。他作家作品では Giovanni Boldini「ムーラン・ルージュでの宴の情景」に惹かれた。速い筆致で魔性を醸す。イラストっぽくもあるが、ぼくのストライクゾーンど真ん中。)

280722 大坂秩加 「短冊にぎりしめて雨」 (6/25~7/23) @ Gallery MoMo Projects(六本木六丁目)
(川向うの築50年の建物群から糸をひいて糸電話を耳に当てる女性たちの油画は、彫り線がシャープで星空がきれいだ。ギャラリー全体の天井に短冊を吊るしたインスタレーションは、短冊ひとつひとつの文字も他人に書いてもらったのを刷ったという凝りよう。夏山登山道で巨大なムール貝に頭をつっこむ女性の絵、欲しかったな。あれは禅画だ。)

280722 藤田貴也 -01-02- (7/15~30) @ Gallery Suchi(日本橋茅場町二丁目)
(完成が間に合わず制作途中のものも数点あったが、既に売れていた。制作過程を垣間見る楽しみも味わえた。コレクターの下山 豊さん。刮目すべき創造写実作家の水野暁(あきら)さんも来場、平24年の彩鳳堂画廊展の図録をいただいた。須知吾朗さんから新刊『現代画家が描く美と幻想の世界』をいただく。)

280704 MoMA PS1 (2225 Jackson Ave, Long Island City)
(使われなくなった 3階建ての校舎を現代アートの巣窟にした。Cao Fei(曹斐)さんの映像作品がじつに面白く、今回の旅のいい締めになった。平14年作品の Rabid Dogs はオフィスで犬を演じる役者たち。平25年の北京で撮った Haze and Fog はゾンビーシティーの不思議な日常を描いていて、けっこう長篇だが最後まで観た。ジオラマを動かして撮影した LA City や、3D 動画ソフトによる RMB City も。パネル展示とビデオの Vito Acconci: Where Are We Now (Who Are We Anyway?) は昭51作品だが、今でも超先端だ。地下のボイラー室、Lionel Maunz さんの彫刻展示もいい。
都合、今回のニューヨークの旅は 6日間で 28施設を回りました。)


280704 Museum of Sex (233 Fifth Ave., NY)
(なるほど秘宝館にはあらず。先ずポルノ解禁の1970年代に至るまでのいじましいばかりのポルノ刊行の歴史。19世紀の売春宿紹介の小冊子とか、ごくごく初期のポルノ映画とか、面白かった。その上の階はナンセンスアート。そのあと、自然界の動物たちの交尾についての解説。雄どうしがアナルセッ クスするのもフツウだよ~と。日本でいちばん抵抗がありそうなのは、この展示だな。最後はミニ秘宝館で、20世紀初頭からのセックスグッズの数々の小展示。)

280703 Brooklyn Museum (200 Eastern Parkway, Brooklyn, NY)
(行ってみて、よかった。3階の泰西名画のための巨大なアトリアムに度肝を抜かれた。よくこんな思い切った設計をしたものだ。1階で Tom Sachs: Boombox Retrospective の変容するスピーカー群のインスタレーションに迎えられ、5階では Stephen Powers: Coney Island Is Still Dreamland (To a Seagull) のポップアートのインスタレーション。アメリカ現代アートに力を入れている。エジプト関連の展示も充実しているようすだが、疲れたので行かなかった。)

280703 The Jewish Museum (1109 5th Ave., NY)
(ホロコースト博物館みたいなものを想像していたら全然違って、まさに美術館だった。地階にある Russ & Daughters で昼食をとったが、目先が変わっていて、お薦め。Smoked Whitefish Chowder に、ベーグルサンドは smoked sable に goat cream cheese、仕上げは Babka French Toast を食した。)

280703 Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum (2 East 91 St., NY)
(カーネギー家の邸宅の内装を手を入れつつ生かして、とても気持ちのいい充実した現代アート美術館に仕上げてある。気に入った作品は、解説文についている十字の印を特製の電子ペンで触ると、帰国後にもそれらの写真や解説を見ることができる仕組み。美術館の図録は出していないが、かわりにウェブサイトが充実している。1階の Pixar 展も予想外に面白かった。)

280702 Whitney Museum of American Art (99 Gansevoort St., NY)
(中は、日展会場に来たようなしつらえだ。ちょうど6~7階の所蔵品展が Human Interest: Portraits from the Whitney's Collection と題し人物画に特化していて、ぼくのストライクゾーンど真ん中なのだが、疲れてしまって自分自身の感性がにぶってきた。夕方になって少し元気が戻り、飛び入りで名門 Old Homestead Steakhouse の歩道上の席で、ナマはまぐり5個とステーキを食す。)

280702 Rubin Museum of Art (150 W 17th St., NY)
(緻密なチベット・ネパール美術のレベルの高さを再認識した。大雑把な朝鮮美術など足元にも及ばない。地下にキューバの現代アートの小展示あり。)

280702 Anton Kern Gallery (532 West 20th St., NY)
(Margot Bergman さんの顔画。2人の人物をひとつの顔で描くスタイル。
結局この日、チェルシーの画廊街で行けたのはここだけ。独立記念日前のせいか、本来空いているはずの土曜日なのに画廊は軒並み閉まっていた。6軒回って不覚を悟り方針変更。野外展示の Bushwick の壁画アートを土曜に回して、金曜のうちに先にチェルシーに行くべきだった。)


280702 Soho Contemporary Art (259 Bowery St., NY)
(版画作品が中心。接吻するバットマンとスーパーマンの NYT 報道写真に涙する女性のステンシル作品が、欲しくなった。)

280702 GR Gallery (255 Bowery St., NY)
(Franco Costalonga の動くアート。レンズや鏡や傾いた切断面などを生かした作品。この画廊は、画廊巡りツアーの企画もしていて、志が高そう。)

280702 New Museum (235 Bowery St., NY)
(来るのに道に迷った。残念ながら 2~4 階が展示替え期間で休み。1階の廃物集積アートの2人展はおもしろかった。7階の Sky Room の眺めもいいね。)

280701 Ronald S. Lauder Neue Galerie (1048 Fifth Ave., NY)
(Gustav Klimt や Oskar Kokoschka 作品、ドイツの工業デザイン展示など。ショップはひたすらドイツとオーストリアのアート関連の書籍。Egon Schiele がぼく好みであることに気づく。早崎雅巳さんの作風もエゴン・シーレだね。)

280701 Solomon R. Guggenheim Museum (1071 Fifth Ave., NY)
(時代に先んじて多彩なメディアを駆使したユダヤ系ハンガリー人の大規模個展が螺旋路に展開。Moholy-Nagy: Future Present(~280907)の表題は「未来はここにあり」の意もこめたか。中東・北アフリカの作家による現代アートの紹介もおもしろい。常設展は、MoMA の足元をうろうろしてる感じ。)

280701 The Bushwick Collective (St. Nicholas Ave. et al., Brooklyn, NY)
(地下鉄 L線 Jefferson St.駅一帯の有名な壁画アート群。ばしばし写真に収めた。ガイドブックが与える印象とは異なり、まことにうらぶれた場末。マンハッタンから十数分ほど地下鉄に乗っただけで、駅前すらド田舎だ。)

280630 Museum of Modern Art New York (11 West 53rd St., NY)
(作品ひとつひとつのレベルの高さに圧倒される。今まで自分が見てきたアートが、カスのように思える。15年ぶりに来てみると、規模がデカくて、1日では見きれなかった。
6階、Edgar Degas: A Strange New Beauty(~280724)は、ドガのモノタイプ作品。モノタイプにパステルで加筆したものなど、絶品。
5階、Collection Galleries 1880s–1950s は、所蔵の超有名作品群の常設展。
4階、From the Collection: 1960–1969(~290312)は、年ごとにブースをわりふって 1960年代のアイコンとなる作品を展示。現代アートの原初のかたちだ。)


280629 Dia: Chelsea (545 West 22nd St., NY)
(Robert Ryman 個展。有料。)

280629 Gagosian Gallery: Richard Serra (555 West 24th St., NY)
(巨大なモノリス群。その形状だけ見れば10秒でおしまいとも言えるが、観覧者が見る位置をシフトすることで作品を脳内に創作できることに気がつくと、魅力のとりこになった。作品のイメージはつねに、作家の Richard Serra さんと観覧者の共同制作なわけだ。さらにミクロな視点で、鉄の表面の錆びがつくる抽象画の存在に気がつくや、抽象世界にあそぶよろこびにも満たされる。Richard Serra 作品は、以前 新潟のアートイベントで巨大な迷路ふうインスタレーションを体験したことがある。)

280629 Lyons Wier Gallery (542 West 24th St., NY)
(この画廊が最もぼく好み。具象現代アート。James Gortner さんの、ランジェリーもつかった立体コラージュの女性ポートレートが、$4,700 で、おカネがあれば買ってたな。Cayce Zavaglia さんの刺繍による人物写実画はあまりに巧みで、解説を読むまで油画とばかり思っていた。この画廊のお得意さんになりたいものだ。)

280629 Pace Gallery: Glass (24th St., NY)
(ガラスを素材にしたインスタレーションの3人展。ラムネ瓶色のビー玉群が蔦のように壁を這いのぼる作品が好き。)

280629 Luhring Augustine Gallery: Shapeshifters (531 West 24th St., NY)
(ヴィヴィッドな色彩のグループ展。shapeshifters は shoplifters のモジりだね。)

280629 Andrea Rosen Gallery: Empirical Intuitive Absorption  (525 West 24th St., NY)
(Matthew Ronay さんのキュレーションによる5人展。現代アートと Fernand Leger を並べて、いいテイストだ。)

280629 Gemini G.E.L. at Joni Moisant Weyl (24th St., NY)
(小ぶりのドローイングや加工写真作品など。)

280629 Jack Shainman Gallery (24th St., NY)
(社会派のポスターやインスタレーション。画廊スペースが常時ワークショップの場になってもいるようすで、ちょっと異色。)

280629 Metro Pictures Gallery (519 West 24th St., NY)
(Bas Jan Ader によるパフォーマンス自撮り写真。)

280629 Gladstone Gallery (24th St., NY)
(ビデオアートもやっていた。)

280629 Arianne Boesky Gallery: I Talk with the Spirits (Thornton Dial, Jay Heikes, Lee Mullican) (24th St., NY)
(ヴィヴィッドな色調の絵やインスタレーション。)

280629 Bryce Wolkowitz Gallery: Evan Robarts "Super Reliable" (24th St., NY)
(チェルシーの画廊街めぐりを、ここから始めた。洋風墨絵だね。)

280629 The Frick Collection (1 East 70th St., NY)
(15年ぶりのニューヨークの旅を、まずここから始めた。15年前に来たとき、いかにいい加減に見ていたかを痛感する。奥の院の Oval Room に Whisler 作品が5点あり、これが唯一のモダンアート。Johannes Vermeer の作品が3点あり、中でも笑顔の美しい "Officer and Laughing Girl" は見飽きない。かくも至近距離からじっくりヴェルメール作品を見るなど、日本では思いもよらぬことだ。)


==記録が滞っています==

280521 第3回 CAF 賞入選作品展覧会 (5/21~22) @ 3331 Arts Chiyoda (外神田六丁目)
(規模は小さいが、シェル美術賞よりレベル高し。賞の決め方も納得感あり。最優秀賞は東京藝大 院の表良樹(おもて・よしき)さんの "Techtonics" ポリタンク詰め硬化絵具の落下破片。優秀賞のひとつ、五美大展で見た戸嶋優多(ゆうた)さん "stereotype" 3Dアニメ用に3Dプリンターで作られた叫び人間たち。山口裕美賞、森山亜希さん "Wedding Dolls I/II". CAF は Contemporary Art Foundation 現代芸術振興財団の略。)

280517 門倉直子 “The works of charcoal #2” 木炭作品のみの展示 (5/6~28) @ アート★アイガ (八丁堀二丁目)
(木炭のドローイングで門倉ワールドの王道。大ぶりのものも5万円を切っていて、カネがあれば5~6点買うところだが。)

280517 中村宏 明暗法からの視線 (5/10~28) @ Fuma Contemporary Tokyo (入船一丁目)
(当年84歳にして、しっかりした人物写実+黄黒2色の構成で、みずみずしい連作6点も。2016の字が入っていた。昭和45年作「精神地形論」がわずか20万円ほどで出ていて、カネがあれば即、買っていたろう。『図画事件 1953-2007』を購入。)

280516 ゑものがたり参景 ―加藤正臣・古賀くらら・中村美希― (5/11~17) @ 日本橋高島屋美術画廊 (日本橋二丁目)
(じつに丁寧な仕事をする若手3人。加藤正臣さんの女子学生はお面をつけて歌舞伎化粧の相撲取りと絶壁のそばで屹立させたり、雲海の富士山だけが見える縁側に寝転ばせてみたり。この遊び心よ。中村美希さんはチベット絵画の技を生かして創作。)

280516 関野洋作 木版画展 (5/11~17) @ 日本橋高島屋美術画廊 (日本橋二丁目)
(昭和19年生まれ、中央大理工学部卒で数年の企業勤務後に師について修業。夢殿の大作や現代都市風景。花卉も背景や卓をデザインで覆いつくし金箔も含め多彩な中間色で飽きさせない。)

280516 藤浪理恵子 “不可視の現景 ―Invisible Site―” (5/13~6/5) @ 不忍画廊 (日本橋三丁目)
(クリアフィルムに描いた「悲しみの起点 ― When Our Sadness Began」が圧巻。アクリル板に絵を刻み影絵で見せる、丁寧な作品群も。戦争と喪失感。)

280430 第34回 明日をひらく絵画 上野の森美術館大賞展 (4/27~5/8) @ 上野の森美術館 (上野公園)
(大賞の井上舞さん「メカ盆栽 ~流れるカタチ~」は松の盆栽の半ば白骨化したきゃしゃな幹を機械配管が代替しつつあるという、いまの美術教育が強調してやまない「コンセプトをもとにした」作品。構図もおもしろいから、いいね。ぼくが惹かれたのは、濃厚油画の柿崎覚「みどりのおくにあるもの」、ウルトラ怪獣図のような中野修一 “Lift off TOKIO!”,気になる童画の鈴木ほのみ「迷子になって」、デザイン美の宮木沙知子「黄花」。新井コー児さん「電車通学」は、電車内で女子高生に焚火で焼鳥を焼かせている。煙草を吸わせなかったのは進歩だね。三鑰彩音さんの「異存」は純粋抽象画。もろに独立展っぽいが藤平由紀子さんの「赤いベンチ」も気に入った。)

280429 生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠 (3/23~5/15) @ 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
(日本現代アートの嚆矢と言うべき明治32年作「智・感・情」の3幅対を東京近代美術館で以前見たときはガラス越しではなかったろうか。本展会場の掉尾を飾る「智・感・情」はガラスなしにカンヴァスを間近に見られる。左幅の「情」の左下に “SEIKI.-KOVRODA./18[家紋]99” の署名あり。
明治24年作「読書」は思いのほか大ぶり。これもガラスなしに見られる。≪明治二十四年/源清輝寫≫の署名あり。後ろをふりかえると、ラファエル・コランの「フロレアル(花月)」が、これまたガラスなしに対面する。
金曜祝日の夜7時半ゆえに、明治30年作「湖畔」も他人の人頭に遮られずに済んだ。
米軍の攻撃で消失した明治29年作「昔語り」は、登場人物ひとりひとりの木炭の画稿と油彩の下絵が残っていて、これがみごと。それらを集大成した「昔語り」本画は、残っていたら日本美術史上屈指の群像画だったろう。
清輝絶筆の大正13年「梅林」はサムホール判のような小ぶりのもので、力なき描線があわれ。
ぼくの好みの2点は、「フロレアル」の延長のような明治40年作「野辺」と、岡田三郎助も描きそうな明治45年作「赤き衣を着たる女」。)


280429 黄金のアフガニスタン ~守りぬかれたシルクロードの秘宝~ (4/12~6/19) @ 東京国立博物館 表慶館 (上野公園)
(これが国家の至宝だという民族は、あわれに思われる。1世紀の「魚装飾付円形盤」は、鰭を模した金属片が盤の裏で重りを吊り下げていて盤を動かすと鰭がゆらゆら揺れる仕掛け。このアイディアは使えるね。金属片でできた組立式の携帯王冠も遊牧民ならでは。)

280419 開館50周年記念 美の祝典 I やまと絵の四季 (4/9~5/8) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(国宝「伴大納言絵巻」上巻の展示あり。LED 照明だからか、細部まで鮮明に見えて感動した。上巻は全長 8.4 m だ。古色蒼然の障壁画を修復・軸装した重文「真言八祖行状図」8幅対。重文「十王地獄図」双幅。)

280412 MY Way 2016 (4/10~17) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(5人展。田中ゆかりさんの CG プリント作品は、樹脂や金属で作ったモノがそこにあるような質感・照りを、中間色を存分に生かした CG で展開していてみごと。海外アートフェア参加事情について山本秀明さんのお話を聞く。宮本由紀さんが企画している Art Alliance の「アーティスト&美大生のための英会話」講座を知り、参加を申し込むことにした。)

280411 大石 卓(たく) 展 (4/9~23) @ Gallery Tsubaki (京橋三丁目)
(この作家にタロットカードの原画を描いてもらったら、最高だ。動植物を1作品1品描き。1m × 0.73m サイズで統一した油画が並ぶと、城の一室の窓のようだ。)

280411 横田 尚(なお) 展 (4/9~23) @ Gallery Tsubaki/GT2 (京橋三丁目)
(紺色の空の下、横田尚キャラの女性がボートに乗って河を下る絵が好き。女性キャラが動物の耳をはやして白い金魚(天使のような存在だそうです)と居る小品も気になる。今回は樹脂製の立体作品もある。横田尚さんは目下本業が私立小学校の美術講師。きょうは画廊に和服姿で。)

280331 小橋陽介個展「とん・ちん・かん」 (3/26~4/23) @ Gallery MoMo Ryogoku (亀沢一丁目)
(これほど徹底的に遊んだDMは珍しい。「漫画の展示ではなく、絵の展示です」の注書きが必要だなんて! で、個展はいろんな花が咲いていて、ブレークすればすごいことになりそうな作家。大竹伸朗さんみたいなパワーを発揮してほしい。)

280331 第5回 美男画展 ~お部屋に 美しい男(ひと) 飾りませんか~ (前期 3/28~4/23, 後期 4/4~9) @ ぎゃらりぃ朋 (銀座一丁目)
(入口の成田朱希さんの絵からして凄み。妖怪でもエロでもグロなく、男の上半身を描いただけなんだけど、壁にかけたら怖い。美男は美女よりはるかに危険なテーマだ。だから、美女と野獣、なんだよ。)

280331 渡辺元佳(もとか)個展 “WWWAVES” (3/28~4/2) @ T-BOX (八重洲二丁目)
(この作家は頭がいい。ウェブからダウンロードできる著作権放棄の風景写真に、自分がデザインした動物像インスタレーションを描き込んで、Edition 5 の作品に仕立てた。動物像はカクカクッとしてて、まるで原始的な 3D プリンターで作ったみたいな、おどけがあるね。昭和56年生まれ、武蔵美卒。)

280330 国芳イズム ― 歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳(いさお)俊彦コレクション (2/19~4/10) @ 練馬区立美術館
(国芳の武者もの多し。弟子たちの作品も系統的に集めていて、悳俊彦さんはコレクターの鑑だ。1階には国芳筆の軸もの若干。2階の一室に悳俊彦さんの風景画など。ひとりのアーティストの人生がつまった展覧会だ。)

280325 没後100年 宮川香山(みやがわ・こうざん) (2/24~4/17) @ サントリー美術館 (赤坂九丁目)
(たまさかに見たことのあった眞葛焼が、横浜の一大コンプレックスでシステム生産され、外国人観光客の訪問スポットにしていたというのだから、21世紀日本は明治前期に負けている。リアルな高浮彫はおもしろくも高度な「藝当」ではあるが、ぼくはむしろ地に描かれたヘタウマ絵に惹かれた。アートのゾクゾク感という意味では展示後半の釉下彩・釉彩の花瓶の幽玄美が優る。)

280325 21_21 Design Sight 企画展 「雑貨展」 (2/26~6/5) @ 21_21 Design Sight (赤坂九丁目)
(参加各者が企画したホール内の雑貨展示は、いまひとつ驚きが無くて、不発。不発なのが「雑」の意味か。ショップで1個2,500円ほどのペンキ刷毛型ルーペを2個買う。値段だけのことはあり、仕上げが「雑」だが。)

280325 Michael Kenna: Forms of Japan マイケル・ケンナ 日本の形 (3/6~4/9) @ gallery Art Unlimited (南青山一丁目)
(高質なモノクロ写真集刊行記念。写真集をよほど買おうかと思ったが断念。わずか1万2千円ほどだから、買えばいいのにね。)

280325 Portrait 6 ~japanesque~ 立澤(たつざわ)香織個展 (3/21~26) @ Gallery 銀座フォレスト (銀座一丁目)
(個展名のとおり和のテイストで。売れていたが、かぐや姫が新鮮だった。ぜひシリーズ化を! 今回のはお月さまがちょっと小さかったね。30個作ったというセミヌードグラスの最後の2個を購入。)

280322 巽千沙都個展 絶対糖度 (3/22~27) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 1 (大京町)
(かわいいセーラー服少女のポートレート。色づかいもきれい。イラストをちゃんと絵画に仕上げていますね。関西で活躍する作家の東京初個展 by TEAM-TAN. 缶バッジを買いました。)

280322 外田千賀個展 ホロスコープの追憶 (3/22~27) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 3 (大京町)
(初日の昼休みに行ったのに、あれもこれも売れていて、完売確実。12星座の少女群像。素振りのかわいい「ホロスコープの追憶(天秤)」を購入(kvindek du mil)。ぼくの誕生日からいけば「…(双子)」も買うべきなんですが…。外田さんは結婚後、日に2時間ほどは絵筆をとっているそうですが、個展が近づいてここ2週間ほど1日10時間の集中作業だった由。画業を積み重ねる姿、とても立派です。)

280321 FACE展 2016 損保ジャパン日本興亜美術賞展 (2/20~3/27) @ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 (西新宿一丁目)
(唐仁原希(のぞみ)さんの「それでも僕は。」に1票。失神した人魚を運ぶ2人の黒服の少女と、包装紙のままのミルキーを1個くわえた烏がいい。奥村彰一さん「逍遥吉祥連峰」はこれまでで最高の気合がはいって細部まで好い。三鑰彩音さんの人物は、大画面に負けて のっぺりした顔面になってしまった。もう少し陰影をつければ光る。)

280319 Vivle (Vivre の綴り誤りか?) 2016 ―日常の煌めき― 女流画家五人展 (3/13~26) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(作家4名のトークあり。松谷千賀子さんの女性ドローイングは背景に色味の箔をつかってあでやか。陶の肌合いの感じを出した小品「陶製の猫」にもひかれた。元気のいい北村さゆりさんは、日経朝刊連載の宮部みゆき「迷いの旅籠」の挿絵を描いている。そのうち原画展をぜひ!)

280318 中国第12回全国美術展受賞優秀作品による「現代中国の美術」 百花繚乱 中国リアリズムの煌めき All Sorts of Flowers - The Sparkling Garden of Chinese Realism (2/25~4/10) @ 日中友好会館美術館 (後楽一丁目)
(2万点の応募作品からの厳選とあって、作品ごとにさすが腕前は確かなのだが、モチーフに自己規制による「わざとらしさ」を感じてしまう。人物の笑いが、いまだに文革プロパガンダの作り笑いをひきずっているんだなァ。技がみごとなだけに、惜しまれる。しあわせなるチベットを描いた作品が何点もあったが、プロパガンダなんだよ。会場が1階と地下に分かれていて、危うく1階だけで帰るところだった。)

280318 Art Point Selection II 展 (3/14~19) @ Gallery Art Point (銀座八丁目)
(6人展。松岡平四郎さんの、悲哀の情感がしみじみあふれる SF 画「加護」を購入(kvardek mil + i)。平成2年生まれ、京都市立藝術大デザイン卒。過去ファイルを見ると、アメコミふうのSFイラストが多いのだが、今回のグループ展出品のうち3点の小品は、みごとなアメコミ超え。ぼくが松岡絵画の初購入者となった。ちょうど作家本人が当番の日でよかった。活躍を!)

280318 西村一成(いっせい)新作展 Issei and the Devil Blues (3/7~19) @ 十一月画廊 (銀座七丁目)
(うねり垂れる絵具、パワフル。わかりやすい「泣いた赤鬼」もいいが、情感が噴き出した「泣いたYちゃん」が最高。おカネがあれば買ったんだけどね。昭和53年生まれ、絵画は独学、名古屋在住、本展は東京初個展。)

280318 金子國義一周忌回顧展 金子國義×コシノヒロコ そこに在るスタイル ~ネコとヒロコ~ (3/11~4/3) @ KHギャラリー銀座 (銀座四丁目)
(金子國義さんのイラスト画はそこここで拝見しているが、本格油画を初期作品から絶筆まで拝見できて、しあわせだ。お亡くなりになったこと、惜しまれる。コシノヒロコさんのスタイル画はそれぞれ、使う布地見本数種を貼り付けてあり、想像をかき立ててくれる excitement がある。)

280317 Zdravko Toic: Disconnected Pattern (3/4~4/10) @ hiromart gallery tokyo (関口一丁目)
(クロアチア出身、ニューヨークを拠点にする作家。作品に貼りついている毛糸を散髪したくなった。)

280317 はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション (1/20~4/4) @ 国立新美術館 1E (六本木七丁目)
(近代古典作品の展示かと思ったら、現代アートも充実していた。上田暁子(あきこ)「記憶の花脱いで」を見られたのは大収穫。彼女のこの1点のために図録も買った。坂本夏子「訪問者」も、メリハリをよく心得た絵具の筆跡の迫力が打ちのめす。|梅原龍三郎「竹窓裸婦」(昭12)は梅原作品のピカ一だろう。歴史教科書の昭和前期の頁に載せたい。)

280317 第92回 白日会展 (3/16~28) @ 国立新美術館 2A~D (六本木七丁目)
(佐藤陽也「みち」、松本美桜「煌めきを抱いて」、山本桂右「記憶の中の風景#2」、佐々木剛「戸口に立つ」、南健「リスボン・5月」に注目しました。山本大貴「不在」は写真の解像度も凌駕する、おそるべき写実の技。白井秀夫「雪国の朝」は水彩で朝陽の雪景色を超絶写実。)

280317 谷口正樹個展 hommage (homage を綴り間違えたか) (3/10~19) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(荒削りの筆致で長崎の三叉路を描いた2連作は横尾忠則超えへ go! 昭和52年生まれ、多摩美油画 院修了。)

280317 坂田恭平個展 ―彼岸の富・wealth of the beyond― (3/15~20) @ 藤屋画廊 (銀座二丁目)
(多摩美日本画 院修了に際しての個展。金箔を貼った支持体に墨流しをして3~4日おき乾燥させると、筆跡もなく紙の繊維によるにじみもない、純粋炭素としての墨の表情があらわれる。坂田さんは既に、広島県神石高原町浄土真宗金蔵寺に「廻」「煌」の各8面の襖絵を奉納している。個展会場の窓際は、華東の民が彼岸の先祖に手向けて燃やす銀の元宝を山と積んだインスタレーション。)

280316 あごぱん展 ―神輿をかつぐ― (3/15~22) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(小品「飛ぶ神輿」を購入(35,400円 = ミ・コ・シ00円!)。)

280314 VOCA 展 2016 The Vision of Contemporary Art 現代美術の展望 ― 新しい平面の作家たち (3/12~30) @ 上野の森美術館 (上野公園)
(谷原菜摘子(なつこ)さんの油画「穢土」のキッチュな魅力。人物を如何ようにも描き分けられる才の持ち主だ。繊維部分はオイルパステルで質感をうまく描いた。牛嶋直子さんの夜景画「呼吸」の色がじつに美しい。柏木健佑さんのシュール作品「あれが見当たらない」もいい作品だが、作家の妙にひとをなめたコメントが不愉快。このひとは絵を描いたらあとは黙っていたほうがいい。「とくに意味はない」は禁句だぜ。そういうことを言われると、見る側の気分が萎えるんだよ。)

280314 山嵜雷蔵 多摩美術大学大学院修了個展 (3/14~19) @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(縦長の3点に「ウルトラ」の世界を感じた。つまり、ウルトラ怪獣や星人の巨大な影を。作家は「ムクリコクリ」という日本の土俗神話から出発しているようだ。)

280310 生誕290年記念 勝川春章と肉筆浮世絵 ―<みやび>の女性像― (2/20~3/27) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(呼び物の春章晩年作「美人鑑賞図」をいきなり冒頭にもってきた賢い展示。浮世絵掛物が約70点に六曲一双「邸内遊楽図屏風」。春章作品としては初期の「遊女と禿図」が好き。「遊女と達磨図」も取合せが面白い。重要文化財の喜多川歌麿「更衣美人図」さすがの迫力。)

280309 アーティストと出会う6日間 Matsuya Ginza Art Festa (3/9~14) @ 松屋銀座8階 イベントスクエア (銀座三丁目)
(Eleven Girls Art Collection×薫風展コーナーで多摩美油画2年生の岡部遼太郎さんの「お散歩 ―The series of Tower of Babel―」を購入(tridek mil + i)。古典的描法を意識しながら、遊び心のある幻想画を丁寧に描く作家。画中のモノどうしの大小のバランスや位置関係をさらに緻密に設計すれば、大いに伸びるはず。幻想画の写生用に紙製のジオラマづくりを薦めたら、岡部さんも「3-D CG で作画して本画の参考にすることを考えていた」と言う。
ガラスアーティスト@GINZA展コーナーは、松尾一朝(いっちょう)さんの「ハニカム小箱」など、蓋を開けると視線が引き込まれてしまう美しさで、ほんとは2~3点買いたかった。吉田成美さんは大阪藝大ガラス工藝卒、「足の箸置き」など大根足をアートにもした。笹川健一さんは多摩美工藝 院修了で、表面に黒い灰の層を残した藍色のガラス器に魅せられた。)


280309 村田朋泰|Ametsuchi (2/20~3/19) @ Gallery MoMo Ryogoku (墨田区亀沢一丁目)
(映像作品の極北というべき。新作 Ametsuchi は、大地の風化と再生を露骨にミニチュアセットとわかるモノと気流で描き出す。最後の2人の林檎少女たちがかわいい存在。床の富士山のセットは、カクテルライトを当てる。奥のブースで昨年作「木ノ花咲クヤ森」を観た。)


==ずっと未記入のままですが、キャッチアップします!==

280204 大久保如彌(なおみ)| This Is Not My Life (1/16~2/13) @ Gallery MoMo Ryogoku (亀沢一丁目)
(小品 “Greeting Card From Paradise” を購入(sesdek mil + i)。個展空間に入ると視界の両側に鏡対称な室内風景(髪隠しの少女たち入り)。その室内インテリアは、画廊の奥スペースに実際に設(しつら)えられたものそのままだ。昨年に実際に画廊で設えをして写真に撮ったものが大久保写実画のベースになっている由。奥の壁面は髪隠し赤頭巾ちゃん群像の “The Girls Are Walking to the House with the Wolves.” )

280203 本田コレクション展 (1/29~2/6) @ Gallery Suchi (日本橋茅場町二丁目)
(生島浩・石黒賢一郎・島村信之・藤原由葵ほか写実女性画の一級品を一室に。本田さんは60代の女性で、もと新聞記者。膨大なコレクションをもっておられる由。)

280203 Faces and Heads 2016 (1/29~2/14) @ みうらじろうギャラリー (日本橋大伝馬町)
(ぼくのストライクゾーンど真ん中の企画だ。冨田淳(あつし)さんの「おしょくじ」シリーズ3点は、あどけない幼児が流血のナマひよこをナイフとフォークでいただこうとする写実画。濱口真央さんの描く脱力女性にもひかれた。)

==ずっと未記入のままですが、キャッチアップします!==

280108 箱絵本 baby ~こやまけんいちのカラクリ仕掛けオルゴール箱展3~ (27/12/19~1/10) @ ビリケンギャラリー (南青山五丁目)
(オルゴールを動力にしてさまざまなパーツが動く3Dボックス。今年はやや小ぶりだが一段と精巧な出来で、少女のまぶたやレール上の電車が動く。たいへんな集中力が必要で、1年に6~7点ほどしか作れないという。それを1点17万円ほどで売っていては生活が成り立たない。こやまけんいち作品は唯一無二で、台北・香港にもっていけば1点100万円で売れるはず。そういうプロデュースをしてさしあげたくなる。)

280105 ACT アート大賞展 ACT Art Award (1/5~9) @ The Artcomplex Center of Tokyo (大京町)
(昨年の大賞展では大倉ななさんに注目し、その後 わたしの企画に参加もしてもらったが、今年はそこまでの発見作家はいなかった。このまま描いていけばいけるぞの作家は、写実水彩の久下じゅんこさん、タロットカードふうの中野緑さん、怪奇油画の柳尾明さん。目無し群像を描いた稲村めぐみさんもインパクトあり、他の作品も見てみたい。澤畑直美さんの描くパステル+水彩の女性も気に入ったが、身体部位にサイズのバランスがよくない部分あり、惜しい。)

280105 パリ・リトグラフ工房idemから ― 現代アーティスト20人の叫びと囁き 君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ (27/12/05~2/7) @ 東京ステーションギャラリー (丸の内一丁目)
(存外に収穫の多い版画展だった。注目作家は Barthélémy Toguo, Jean-Michel Alberola, JR, David Lynch, Pierre La Police. ピエール・ラ・ポリス作品は脱力系マンガもうまく取り込み、新鮮感あり。)

280104 獺祭リターンズ 新春お買得市 (1/3~6) @ 銀座かわうそ画廊 (銀座一丁目)
(大幅値引きだったのでドローイングを1点購入(dek ses mil)。起業のための場所探しの件で盛本浩二さんに相談にのってもらったお礼の意味もあって。)


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