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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

美術館・画廊メモ 25

平成25年11月27日~26年1月19日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。(画廊展はほぼ3件に1件の割合で、これは! というもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日)。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成25年10月4日~11月26日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 24 にあります。
このひとつ後の 平成26年1月20日~3月13日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 26 にあります。


260119 第2回 都美セレクション グループ展 dot. 女性日本画家展 (~1/24) @ 東京都美術館 ギャラリーB
(6人展。松谷千夏子さんが新作3点。赤紫から青みにいたるあたりの色を、淡く輝かせた。国司華子(こくし・はなこ)さんの水彩ドローイングがいい。“不思案” の女性と猫たち。)

260119 遠藤彰子(あきこ)展 魂の深淵をひらく (~1/28) @ 上野の森美術館 (上野公園)
(構造物としての街を群像をモチーフにした大作を府中市美術館で見た鮮烈な印象が今も残る。街と群像の膨大な連作を丹念に見るだけでも、いつまででも上野の森で過ごしていられそう。ぼくの好みのド真ん中だ。幻想性はシャガールに通じる。500号や1000号に描く終末世界の連作は、絵巻の縦横展開。第2会場の彫塑の猫なども味がある。)

260119 吉島信広展 (~1/19) @ 万画廊 (銀座一丁目)
(馬やムササビ、猫などの陶。動物たちの目の輝きがいい。文様の入れ方や金色の使い方にセンスあり。昭和54年に有田の生まれ。いまは瀬戸に窯をもつ。)

260117 未来を担う美術家たち 第16回 Domani・明日展 建築×アート 文化庁藝術家在外研修の成果 (~1/26) @ 国立新美術館 企画展示室2E
(毎年たのしみな Domani 展だが、今回は会場の3分の1を細ごましたブースに仕切って43名の建築家に展示をさせた。これが全くつまらん。入場料を取るなら、こういう展示は止めてほしいね。
アーティストスペースは、12名が展示すべきところ8名の展示。榊原澄人さんのアニメ作品 "E in Motion" シリーズがおもしろかったので、許そう。昭和55年生まれ、英国で美術教育を受けたひと。
吉本直子さんの、古着の白い衣類を圧縮したり樹脂で固めて造形した 「白の棺」 シリーズもよい。)


260117 楽茶碗と新春の 「雪松図」 (~1/25) @ 三井記念美術館 (日本橋室町二丁目)
(円山応挙の国宝 「雪松図屏風」 は、松葉の雪を塗り残しによってふわりと表現したところもさすがだが、それはひとつの技法として割り切るとして、国宝とされる所以はやはり、下方に撒かれた金砂子であろう。金が、しぶいている。雪に反射してきらめく陽の光が、動的に浮き立っている。ここを見ずして、雪松図を見たとは言えぬ。
同じく円山応挙の 「稲麻綿図(いねあさわたず)」、3本の掛け軸も意表をつく。産業作物で、そもそも美術からもっとも遠い3つの植物をモノクロで。おちゃらけて言えば、文化大革命的発想転換。
茶碗のなかでは、文政2年の紀州御庭焼 赤楽亀絵茶碗の諧謔と、昭和の十四代覚入の赤楽平茶碗 青海波のつやめいたローズ色が好き。)


260115 AGOPAN ―オンセンシティー― (~1/26) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(Gallery Trinity が閉じたので画廊を移ってきた。ポケッとしたパンダたちが繰り出すおかしな世界の発想も描画も原色彩色も悪くないのだが、画面に説明的な文字があちこちにあって、これがノイズになって見ていられなくなる。Gallery Trinity でも作家本人に一度苦言を述べたことがあるが (そして今回、あごぱんさんはそれを覚えていた)、今回は文字がさらに増えて、見るのも苦痛になった。脳には、画像脳と文字脳があり、画像で幻想を膨らませようとしているところに文字が土足で上がり込んでくると不愉快。鞭も必要かと思い、全否定のコメントを残して画廊をあとにしたのだが、気になって、あごぱんさんに「文字や記号なしの作品を描いてほしい」と画廊経由で注文画を依頼した。文字の多用は自信のなさの表れだと思う。能力はある作家なので、脱皮してほしい。)

260115 大矢雅章展 (~1/26) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(ドライポイントの引っ掻きと滲みの味をそのまま味わってくださいと言っているかのよう。技法そのものへのオマージュ。)

260114 佐藤誉大 日本画展 “Kya, Zoo” (~1/18) @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(「地獄大夫」 は、室町時代の遊女。梅津嘉門景春の娘で幼名を乙星。如意山中で賊にとらえられ、のち泉州堺高須町珠名長者にかかえられた、と作家の解説にある。ほか、七宝焼のような吉祥画の数々。昭和53年生まれ、多摩美 日本画卒。)

260114 吉川詩歩展 「わたしの美しいひと」 (~1/18) @ Gallery b. Tokyo (京橋三丁目)
(油画とドローイング。稚拙感は否めないが、女性の心と姿のとてもデリケートなところに向き合っていて、気になる存在。平成2年生まれ、東京藝大油画在籍。)

260114 木戸龍介展 スウィッチ押すの押さないの どっちなの (~1/28) @ LIXIL Gallery (京橋三丁目)
(お香の素材で色とりどりのレゴブロックや、はてはピストルを作り、並べる。いくつかのブロックと、お香ピストルを焼いて灰の形をも展示に仕立てた。会場に薄っすらとお香の匂い。作家がときどき来て、作品を焼いているらしい。最終日ちかくにも行って、個展の変容を見てみたい。昭和59年生まれ、多摩美彫刻卒、東京藝大彫刻 院修了。)

260112 MOT Collection 第1部 私たちの90年 1923-2013 第2部 つくる、つかう、つかまえる ― いくつかの彫刻から (~1/19) @ 東京都現代美術館 常設展示室
(以前も見た靉嘔の 「田園」 が、きょうは迫ってきた。黄色ついでに、岡本信治郎の 「笑っちまったゴッホ」 は背景の渦と顔のデフォルメ具合がいいコンビ。清水 晃のコラージュ 「色盲検査表」 シリーズ。草間彌生の戦争コラージュ3部作と 「死の海を行く」。Marlene Dumas の油画 "Twisted". 冨井大裕(もとひろ)の "ball sheet ball" は、スーパーボールとアルミ板と指示書からなる解体と再生の作品だ。)

260112 吉岡徳仁(とくじん) ― クリスタライズ Crystallize (~1/19) @ 東京都現代美術館 B1階・1階
(白いストローがつくる雲の遊歩道を抜けると、白鳥の湖の演奏のリズムで結晶化する飽和液の水槽が横たわる。音楽によって結晶の表情はどれほど変わるものなのか。吹き抜けは、プリズム効果をつかった虹の聖堂となり、この日は徳仁さんのトークイベントをやっていた。)

260112 うさぎスマッシュ 世界に触れる方法(デザイン) (~1/19) @ 東京都現代美術館 3階・1階
(本展が刺激になって、美大の情報デザイン系の制作も大いに進化してほしいものです。匂い・臭いを材料にした制作にはビックリ。スプツニ子! さんが発見でした。)

260110 シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界 (~3/9) @ Bunkamura ザ・ミュージアム (道玄坂二丁目)
(不思議だ。多くの絵を見てきたが、絵の中に入り込みたいという静かな衝動が湧いたのも初めてなら、静止した人々としか思えない群像画も初めてだ。作品が、壁面装飾の縮小版としての油画だからだろうか。)

260110 レイモン・サヴィニャック原画展 誰もが振り向く魔法のポスター (~1/16) @ Bunkamura Box Gallery (道玄坂二丁目)
(Raymond Savignac の絵を単なる漫画に分類していた自分を恥じた。線と色と文字の総合藝術だ。原画の迫力を実感。
隣りの Art Bazar 2014 では、ダリの線画による女性たちが気になった。)


260110 没後50年・大回顧 板谷波山(いたや・はざん)の夢みたもの <至福>の近代日本陶藝 (~3/23) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(完成度の高い作品の数々が時代のスタンダードを作ったがゆえに、今日の目から見ると、一点ものではなく多売の高級商品のように見えてしまう。葆光彩の淡く透明感のある陶は、ウェッジウッドの高級品にこういうのがなかったろうか。釉薬の多様さと一貫した美意識、写実画センスと彫刻の技も加わる総合藝術に感嘆した。惹かれたのはやはり一点ものの趣きのある 「彩磁玉葱形花瓶」 「辰砂磁延壽文花瓶」 「彩磁美男蔓水差」 「彩磁印甸亜(インディア)文花瓶」 「天目茶碗 銘 命乞い」。)

260110 マティス版画展 よろこびの色とかたち (~1/10) @ 東京會舘ギャラリー (丸の内三丁目)
(ぼくはやっぱりシャガールよりマティスだな。色のくっきりしたのが好きみたい。で、ピエール・ボナールも好き。)

260109 高橋義直 作陶展 「青瓷」 煌きの世界 (~1/14) @ 銀座三越8階アートスペース ∞ (銀座四丁目)
(青瓷特有の貫入が、陶を結晶体のように見せてくれる。昭和42年生まれ、茨城県窯業指導所で研修、荒田耕治氏に師事。)

260109 四季徒然 今川教子日本画展 (~1/14) @ 銀座三越8階ギャラリー (銀座四丁目)
(昭和56年生まれの若手にして一作一作が文句のつけようのない完成度だ。2枚の一見異なるテーマの絵を組み合わせる、俳句でいう 「二物衝撃」 の実践も成功している。四季徒然の大作4連作のうち、雪上の獣の足跡の交差を描いた 「冬」 が雪原への想いをかき立ててくれる。)

260109 武宮秀鵬(たけみや・しゅうほう)展 (~1/25) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(吉祥画の数々。DM の作品写真で、イラストっぽさを感じていたが、実作品を見て圧倒された。対照的な原色を巧みに配するデザインセンス、岩絵具の粉っぽさを油画素材で実現したマチエールの妙。)

260109 安井曾太郎・小山敬三を囲む新春展 ~一水会の作家たち~ (~1/28) @ 日動画廊 (銀座五丁目)
(安井曾太郎の10点ほどのデッサンが完売していた。なるほどそういうコレクションの仕方もある。
新年の樽酒をふるまってくださった。升の隅に塩をひとつまみ、これを舐めつつ ぐびりと。)


260109 奥村暢欣(のぶよし)写真展 神々の住まうところ (~1/11) @ T-BOX (八重洲二丁目)
(神社・神域を撮る。以前の個展では退屈な作もあったが、今回はいちいちショットが新鮮で見飽きない写真展になった。)

260109 小津安二郎の図像学 Iconography of Yasujiro Ozu 永遠のウルトラモダン (~3/30) @ 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 (京橋三丁目)
(安二郎自身が書いた映画タイトルの文字の味わいに始まり、映画構成の細部まで安二郎が図案・色彩のセンスをどう展開したか。映画で使われた橋本明治作品の展示も。)

260108 三浦聖子展 (~1/11) @ ギャラリー La Mer (銀座一丁目)
(怪異でユーモラスな鉛筆画。DM 葉書用に描いた奥野ビル周辺の絵地図が、なんとも好いんだわ。画廊名だけ変えて使いまわせるようにしたらどうかね!)

260107 はじめ展 (~1/11) @ ギャラリー枝香庵 (銀座三丁目)
(御子柴大三さんのキュレーション。Wakkun さんの 「家来の一人もいない王様」 シリーズがいいね。たんたん さんが 3D だよ~んと称して、赤と青でくちゅくちゅ絵。)

260107 新年あおぞら de アート (~1/12) @ Oギャラリー (銀座一丁目)
(21人展。いい絵を描く丸山宏さんが、なんと1枚1,000円でトランプカードよりやや大きめの正方形の紙に人物を鉛筆画で写実しアクリル絵具で ばさばさっ、20枚ほど。いっそトランプかカルタのセットにしてくれたら、1セット10万円で買うよ! 岡田ミキヨさんの木版画。Ryoko Mary Kojima さんの幻想小品。)

260106 森田一朗コレクション 「アメリカン・コラージュ」 (~1/18) @ ヴァニラ画廊 展示室B (銀座八丁目)
(古い絵ハガキに古雑誌の表紙など、額にうまく盛り合わせた。うん、この流儀で、画廊個展の DM 葉書を盛り合わせても、いいコラージュになるかもしれないな。)

260106 森田一朗 「すてかん」 コレクション (~1/18) @ ヴァニラ画廊 展示室A (銀座八丁目)
(プロレスとヌードショーの街頭ポスターおよびピンクチラシブックの展示即売。写真家として報道グラフ誌の仕事で、画像に入れ込むプロレスポスターを入手すべく印刷屋に掛け合ったら 「そんなもの、いちいち とっておかない」 と言われ、このままでは世の中から消えてしまうという危機感から集め始めた由。ヌードショーの文字オンリーのポスターが、独特のデザイン世界を確立しているのを再発見。)

260106 中野めぐみ展 ―初雪― (~1/11) @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(武蔵美日本画出身の作家の、岩絵具モノクロ大首絵。それぞれに試行しているのが分かるが、世の中の人物画需要の傾向にきっぱりと背を向けすぎたかも。)

260106 田中崇嗣(そうし) passive record  (~1/11) @ Gallery Q (銀座一丁目)
(新年の初訪廊。高速道路高架下の某所にカメラを据えて、赤信号ごとに自動でシャッターを切らせて24時間、その全撮影を壁に延々と吊るした写真展。写真家は 「無意思」 の妙をねらったらしい。ご苦労だが、結果は つまらん! 24時間定点撮影でもっと面白くなる場所を選ぶべし。そこの意思が足りねぇ。)

251227 三菱一号館美術館 名品選 2013 近代への眼差し 印象派と世紀末美術 (~26/1/5) @ 不忍画廊 (丸の内二丁目)
(ブリヂストン美術館の常設展のような、やや散漫な展示を想像していたが、まざまな版画作品が充実していて、特色ある名品展に仕上がっていた。ピエール・ボナール Pierre Bonnard のリトグラフ13点のシリーズ 「パリ生活の小景 Quelques aspects de la vie de Paris」 が気に入った。フェリックス・ヴァロットン Felix Vallotton のジンコグラフィや木版画は、ときに漫画 Tintin の作者エルジェ Herge を思わせる線で現代生活の滑稽を切り取る。三菱一号館美術館は、スイスの大コレクターからヴァロットンの世界的コレクション (版画 187 点、油画 1 点) を購入した由で、平成26年にはヴァロットン回顧展を行うという。)

251224 桑原弘明展 Scope (~12/25) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(小さな箱のなかに仕掛けた極小世界を、照明孔からライトで照らし、レンズから覗き見る。初日には徹夜で並んだ客が百万円以上もする高級からくりを買い、即完売だそうだ。)

251224 坂本藍子(あいこ)新作展 「サンタ マグノリア」 (~12/25) @ 不忍画廊 (日本橋三丁目)
(彫金の蝶と組み合わせた小品や、幅6.8メートルの大作も。やさしき筆致。昭和52年生まれ、多摩美日本画 院修了、現在 多摩美講師。)

251224 名取洋之助展 報道写真とデザインの父 (~12/29) @ 日本橋高島屋 8階催会場
(あの有名な写真 「摩天楼から紙飛行機を飛ばす紳士 シカゴ」 を撮った写真家と知り、脱帽した。昭和12年、名取が27歳のときのショットだ。遊学先のドイツで報道写真家となり、昭和8年に帰国後、欧米のグラフジャーナルに写真を送り続けた。そのスクラップ帳も展示あり。そして極め付けが、時代を突き抜けたモダンな “NIPPON” をはじめとする対外宣伝グラフ誌の創刊・発行だ。戦後は、岩波写真文庫にもかかわる。偉大な超一級の遊民だ。昭和37年に52歳で亡くなったことが、つくづく惜しまれる。
ところで日本橋高島屋は、あれだけ注意したのに 「いらっしゃいませ、ようこそ」 の失礼な省略挨拶アナウンスを続けている。知った作家の展示会でもない限り、もう日本橋高島屋へは行くまい。)


251220 ジョセフ・クーデルカ展 (~26/1/13) @ 東京国立近代美術館 (千代田区北の丸公園)
(モノクロの記録写真展。広告が地味だが、見逃したら深く後悔するところだった。「実験」 「劇場」 「ジプシーたち」 「亡命者たち」 「プラハ侵攻」 「カオス」 の各シリーズは、一作一作が沈黙の笑いや きりきりとした謎を仕掛けてくる。抽象絵画のような作品からジャーナリスティックな報道写真まで、つねに人間と土埃がそこにある。
所蔵作品展は、森山大道さんの写真 「にっぽん劇場」 シリーズや、厳培明さんの胆力あるモノクロ油画 「スーダンの少年」。)


251220 カイユボット展 ― 都市の印象派 (~12/29) @ ブリヂストン美術館 (京橋一丁目)
(兄ギュスターヴの油画は、互いに目を合わせず 近くて遠い人々の緻密な室内風景に始まる。印象派が得意とした風景画を描きだしたのは印象派の盟友たちから距離を置き始めてから。45歳で亡くなる直前には、肩肘張らぬヘタウマ筆致の装飾画を描いているが、長生きしたらさらにどんな展開があったろうか。弟マルシャルの写真を挟みつつの展示に好感。)

251219 「声」にまつわる森本千絵展 (~12/26) @ スパイラルガーデン (南青山五丁目)
(スパイラルホールでジャン・コクトーの 「声」 が三谷幸喜演出で上演されるのに合わせた企画。一時代前の受話器をモチーフにした水彩画に、奥には「受話樹」と題した大オブジェ。)

251219 箱絵本 ~こやまけんいちのカラクリ仕掛けオルゴール箱展~ (~12/28) @ ビリケンギャラリー (南青山五丁目)
(美樂舎12月例会で画廊主宰の三原宏元さんが 「1976年、日本で初めての古いおもちゃの専門店としてオープンしたビリケン商会が小さなギャラリーを併設するまでの話」 と題して講演してくださったが、そのギャラリー! こやまけんいちさんの 3D アートは、スパンアートギャラリーでも見ましたが、今回はなんとオルゴールの動力を使って扉を開けたり、時計の針を動かしたり、たくさんのパーツが動くマニアックなカラクリ箱を作り、完売のうえ制作注文まで受けています。ひとにちょっと自慢しながら見せられる品物というところが、いい。)

251218 ART colours Atrium Tour Vol. 8 「しゃれのめす女たち」 展  (~26/2/23) @ パークホテル東京 25F アトリウム (東新橋一丁目)
(阿部清子さんの大作 (縦1.87メートル、横0.8メートル) が10点、小品3点、素描2点、見ごたえあり。ほかに中村正義のデフォルメ舞妓の小品が4点、肉筆浮世絵4点。阿部さんの大作連作 「九人姉妹」 は、ファッションショーを見るよう。それぞれにしっかりと魂を宿した女性たち。「かぐや姫」 は、白い和服が思い切った岩絵具の厚塗りで、油画の絵具で行われやすい立体感表現が岩絵具でもできることを実験している。パンフレットの表紙に使われている 「秘密」 は見返り女の図で、背景の金泥のほのかな安定はおしつけがましくなく、服の墨のにじませかたも絶品で、作品にひれふした。「まつとしきかば、今帰り来む」 は、よひょう に別れを告げる つう のイメージとして拝見。おってパークホテルの一室が阿部清子さんにあてがわれ、壁を龍で埋め尽くす予定がある由。これも楽しみな企画だ。)

251217 岩坪 賢(さとし)展 (~12/21) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(アートスペース羅針盤で見た岩坪さんの少女画、いま思えば、買っておけばよかった! 前回の柴田悦子画廊個展は少女画がなく残念だったが、今回は復活。でもまだ本調子ではないようだ。いい作品も何点かあり。)

251216 曾 超 個展 (~12/21) @ Gallery Q (銀座一丁目)
(シンプルな構図のシュール画。テーマ設定はうまいが、もっと実物を観察して明暗処理を学べば ぐんとよくなる。昭和60年、中国湖南省生まれ、東京造形大 院在籍。)

251213 シェル美術賞展2013 (~12/23) @ 国立新美術館 1階展示室1B (六本木七丁目)
(ひところに比べてレベルが落ちた気がする。平成22年には 1,410点の応募作品から37点を厳選した展覧会だったが、今年は 1,001点の応募から52点を選んだ。落とすべき作品も並んでいるから、全体として丹念さが薄れた印象を与えるのだろうか。
グランプリの武藤浩一(こういち)さん 「払底」 はキリコを思わせる超写実の謎かけ幻想画。細部で突っ込みを入れたい点もあるが、本展の作品中ではずば抜けている。なんと昭和50年生まれ、通信制高校卒のイラストレーターで、ファインアートは本作がほとんど初めて、とある。精進が花ひらいた。
宮崎雄樹さん 「傍観者として」 はカンバスに描画後、蜜蝋を塗りその上からまた描く手法で、ガラス絵のような重層感のパーティー風景。
今回 DM を下さった後藤美鈴さんは、純画廊で小品を見た作家。「恋藍保養私設入口」 は配色が美鈴ワールドで素敵だが、気負って詰め込みすぎた。
過去受賞者コーナーの4名の作品は見ごたえあり。牛島孝(こう)さんの抽象日本画、松川朋奈さんのフェティッシュな写実画、城田圭介さんの写真+描きこみ、佐藤香菜(かな)さんの刺繍油画。)


251213 クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に 印象派を超えて 点描の画家たち (~12/23) @ 国立新美術館 企画展示室1E (六本木七丁目)
(Georges Seurat や Paul Signac らの点描作品は 「実験のため」 という意図が前面に出過ぎていて、その人工臭が好きでない。しかし Theo van Rysselberghe (テオ・ファン・レイセルベルヘ) の 「庭園に集う家族」 や 「ギーシアとオダリスク」 は華麗で、来た甲斐あり。結局 本展の見どころは、8点の異なる時期の作品で作風の変遷を追えるモンドリアンの部屋か。)

251211 天野喜孝(よしたか) Tokyo Sync (~126/1/18) @ Mizuma Art Gallery (市谷田町)
(DM 葉書は装飾画っぽいが、実物はそこからぐっと描き込んで、見ごたえのある女性絵巻。)

251211 大川心平 個展 拾った日記の続きを書く (~12/20) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(8枚のパネルで幅9メートルに展開した大川ワールドの幻想街の絵を旅するのが楽しい。他の作品だが、画中に 「通学路」 「立入禁止」 と文字を入れたのは、いただけない。風景として見ていられる文字は許せるが、メッセージ性、スローガン性の説明的文字は、絵を殺す。この作家には前にも意見したことがあるのだが。)

251210 Shingo Ishida Solo Exhibition NIKIRI ~幻想遊空間~ (~12/15) @ gallery and cafe fu (横浜市中区石川町一丁目31-9)
(今年6月の朗読劇画でライブペインティングをしてくれた石田真吾さんが、新作をエアブラシで制作中だった。この完成品を来年の朗読劇画のステージ中央奥に飾ろうかな。)

251210 井上修策展 (~12/14) @ ギャラリー現 (銀座一丁目)
(40センチ×40センチの抽象油画が350枚、といっても壁に掛け切れず、かなりの作が床置き。隠微な割れ目を思わせる一作や、肢の骨格を描いた作にひかれた。)

251209 村山加奈恵展 transmigration (~12/24) @ LIXIL Gallery (京橋三丁目)
(闇のなかで花に囲まれた後ろ向きの裸婦写真の DM で大いに期待を高めてくれたのだが、ヌードは2点だけ。化粧した目もとを切り取って蝶にしたてた小品が多い。昭和63年生まれ、東京藝大先端藝術表現 院在籍。振り向いてしまう美女ですね。)

251209 大久保陽平展 ―陶 SOUJI― (~12/24) @ LIXIL Gallery ガレリアセラミカ (京橋三丁目)
(掃除機やモップを陶で作ってしまった。スポンジや雑巾も陶で再現、その表面処理への挑戦が見どころ。昭和59年生まれ、金沢美術工藝大 陶磁 院修了。)

251209 長野順子銅版画展 The Night Park ―2014年オリジナルカレンダーより― (~12/21) @ T-BOX (八重洲二丁目)
(薄めの黒のエッチング・アクアチント。画廊からカレンダーを郵送いただいた。妖精たちの顔が、ちょっとぼくの趣味でなくて、ビビッと来なかった。ごめんなさい。)

251206 反写実 (~12/21) @ Gallery Suchi (日本橋茅場町二丁目)
(5人展、全6作品のストイックさ。反写実というより超俗-写実。岩崎永人(ながと)さんの造形は、丸みを帯びるに至った流木を骨と筋肉として組み上げた別世界人物。石黒賢一郎さんの裸婦は、1分半ごとに映像を映し掛けて赤い着衣の女性にしてしまう仕掛け。)

251206 第6回三井不動産商業マネジメント Office Exhibition (~26/4/19 ただし一般公開は初日と 12/6夕方、26/2/7夕方のみ) @ 三井不動産商業マネジメント 12階受付フロア (日本橋浜町二丁目)
(上田雄三さんのキュレーションによる7人展、といっても各会議室とロビーに気鋭の作家たちの絵とオブジェが置かれたわけである。中でもベテランの小峰倫明(りんめい)さんの抽象画は彩色ぶりを楽しめて気に入った。久米亮子さんのフォルムもおもしろい。木村佳代子さんの水墨画の花は、怖いばかりに立っている。)

251206 江戸の狩野派 ― 優美への革新 (~12/15) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(画面全体を埋め尽くさねばならないという思い込みから自由になり、空間を残すことを恐れず、逆にそれによって生まれる動きの自由を自在に操ったのが狩野探幽だった。室町時代の狩野派を受け継いだ京狩野と、換骨奪胎して軽みを得た江戸狩野。)

251205 My Favorites (~12/9) @ ミレージャギャラリー (銀座二丁目)
(9人展。うち、ヨシムラマリさんのイラストは日常に題材をとったファンタジーあふれるユーモア。パブデピカソさん (酒場で絵を描くのが趣味という作家名) は、山歩きに題材をとった水彩画。ふたりとも、制作ノートも展示しているが、これがまたお宝もので、複製が欲しくなるような手のこんだ作り。頭が下がります。)

251205 水墨三人展 大竹 卓(すぐる)・中野嘉之(よしゆき)・呉一騏(ご・いっき) (~12/7) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(昭和31年、上海生まれの呉一騏さんの山水画が、伝統をふまえたモダンなデザイン。)

251205 ベルナール・ビュッフェ展 (~12/21) @ ギャルリーためなが (銀座七丁目)
(あ、まただ、と思うくらい、そこここで見る Bernard Buffet 登場の同時代は抽象絵画全盛で、それに背を向ける異質な存在だったというから、びっくり。隔世の感。具象絵画の衰退を懸念していた爲永清司さんがこのビュッフェにいち早く注目して、1960年代から東洋の独占販売権を得て、日本に多くの作品を紹介してきたのだと。本展を見て、ぼくのイメージのなかのビュッフェのアートの幅が広がった。)

251205 清川あさみ 『もうひとつの場所』 原画展 (~26/1/10) @ ノエビア銀座本社ビルギャラリー (銀座七丁目)
(絶滅種・絶滅危惧種の動物や鳥を描いた絵は、糸やビースで最後の仕上げがしてある。作家も美女ですね。)

251205 濱中利信コレクション 「エドワード・ゴーリーの世界」 Hamanaka Toshinobu Collection: The Wonderful World of Edward Gorey (~12/28) @ ヴァニラ画廊 (銀座八丁目)
(演劇や文学と深い接点をもった画家にして企画家(大14-平12)。大判ポスターのうち、The Woman in White や Dr. Jekyll and Mr. Hyde, Sweeney Todd のが、ぼくの演劇脳を直撃した。入場料1,000円も納得の内容。)

251204 生田宏司(いくた・こうじ) 銅版画メゾチント展 ~自画、自刻、自刷 ・ 漆黒の小宇宙に浮かび上がる愛しきもの~ (~12/10) @ 銀座三越8階 アートスペース∞ (銀座四丁目)
(大鷹や梟、はたまた目白など、鳥たちの写実が丹念。最初、鉛筆画かと思った。刷りの色加減のせいか。)

251204 Gift in Bloom Vol.6 塚本智也×小川香織×中村圭吾×小黒アリサ (~12/10) @ 銀座三越8階ギャラリー (銀座四丁目)
(小川香織作品。スパンアートと Bunkamura のグループ展の出品作は幕の内辨当に堕していたが、銀座三越への出品作は高く評価したい。鳥籠のなかの少女を取り囲む様々な鳥たちを丹念に描いた 「鳥籠」 はヒチコックの映画 「鳥」 が発想の発端だそうだが、蝶やキノコのような別モチーフを散らし込まなかったところがよい。蝶の羽の天使が木の枝から癒しのしずくを受ける小品も、モチーフの選択と集中ができているし、蝶の羽の写実が絶品。
小黒アリサさんの木彫は、根付のようだと思ったら、作家曰く、根付を巨大化したオブジェをつくるという発想だという。気に入った。)


251204 内藤絹子(きぬこ) 闇からの伝言板 Message from Darkness (~12/19) @ 第一生命 南ギャラリー (有楽町一丁目)
(書としての文字ではなく、絵画作品として文字を操るのは大層むずかしい。内藤絹子さんは転写版画手法で文字を処理することで「祈りの言葉」シリーズを制作し、その大作はいまギャラリーの外、第一生命1階のとある壁面を飾っている。しかし、ぼくから見る限り、彼女の入れ込んだ稚拙な文字は ノイズ に終わっている。失敗作だと、ぼくは判断する。もちろん、これを評価するひとが沢山いることは存じているが。)

251203 MY Harmonious 2013 櫛田彩菜/鈴木紗也香 (~12/9) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(Gallery Q などで清新な作品を見せてもらってきた鈴木紗也香さんだが、この2人展に出品した作品は手抜きで、雑。訴えてこないなぁ、見りゃ分かる。かつての ういういしい良さがなくなった。早くに評価されすぎて、どこかに驕りが無いか。性根を入れ直してほしい。
10月31日にアーツ千代田3331の Maki Fine Arts での個展 「空間は透過され、色彩に還元される」 を見たときにも、煮詰まってる感じがしたが、今回の2人展はさらに低調だ。
ふつう、不出来の作品展は単純に無視するのだが、鈴木紗也香さんには期待するところも大なので、あえて厳しい苦言。)


251203 平野実穂個展VI (~12/7) @ Gallery 銀座フォレスト (銀座一丁目)
(サムホール判の秀作 「同調 ―マーガレット―」 を購入(tridek kvin mil)。はかなげで、こわれてしまいそうな、うつくしい女性を描くひとだ。デッサン力、構想力、色彩感、すべてよし。微細に胡粉すら感じられる画面はどう見ても日本画なのだが、なんと油画(アクリルではなく!)と聞いて本当に驚いた。武蔵美 油絵卒。大学では 「薄塗りすぎ」 と言われ続けたらしいが、それを言う先生こそヘボだったわけだ。)

251203 第4回澤田文一 新作・新着展 (~12/7) @ Gallery 銀座フォレスト・ミニ (銀座一丁目)
(フォレスト・ミニのあの空間にもっとも はまる蠱惑の絵は、今回はエロス特集。そう、銀座一高級な落書きかもしれない。)

251202 茂木(もてき)たまな展 (~12/7) @ Gallery b. Tokyo (京橋三丁目)
(人物を描くのがうまい。米国の作家にありそうな、ゆらぎ表現が絶妙。絵に出来不出来の差が激しいが、精進すれば いい画家になる。東京藝大 油画4年生。)

251202 清水 航 展 (~12/7) @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(箔を焼いて木の幹の肌を表現したパネル作品など、みごと。昭和58年生まれ、多摩美日本画 院修了。)

251202 夢みる帽子展 サーカスの夜 (~12/10) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(フェルトの帽子を多彩に。岩手県・小岩井から。2つ試着させてくださった。褐色の帽子をかぶるとスナフキンになれた。朗読劇のとき、黒装束に帽子だけ取っ替え引っ換えして扮装するのもありだな。)

251202 佐藤智美展 (~12/7) @ ぎゃらりぃ朋 (銀座一丁目)
(自ら描いた絵をコンピューターに取り込み、一部は写真画像も使い、合成してジグレープリントする手法。出来栄えは、オリジナル感が高い。適度な社会批評作品になっている。昭和45年生まれ、武蔵美 油絵卒。)

251202 金澤信代展 陶の灯り ~ 鳥たちの帰還 (~12/8) @ Oギャラリー UP・S (銀座一丁目)
(陶作品のなかに夢のなかのような街路や城壁、部屋が作られ、そこに飛び帰る鳥たちがいる。それを照らす蝋燭の灯り。粘土が乾いてしまうと収縮してしまうので、ひとつの作品は1日で一気に作る。作品内部に作られた街路や城壁の階段は、後から修正することは不可能。東京藝大デザイン 院修了。陶は独学。)

251201 私の劇場2013 ―不条理な幻想劇への招待― (~12/11) @ Bunkamura Gallery (道玄坂二丁目)
(32人展。串田和美さんが作・演出・美術を担当した「もっと泣いてよフラッパー」 (来年2月に Bunkamura シアターコクーンで上演) の紙製舞台模型が、Bunkamura らしくて、見入った。)

251130 須川まきこ個展 夢双(むそう) (~11/30) @ スペース ユイ (南青山三丁目)
(少女エロスのペン画、鉛筆画。キャラクターの顔は、こけしのような、ひな人形のようなスタイルで確立されている。描きすぎず、いいバランス。注目!)

251130 ニホンノココロ 企画第1弾 恋愛絵画 (~12/13) @ Gallery Shorewood (南青山三丁目)
(実力作家4人展。ぼくが応援する星山耕太郎さんは最近、水墨画ポップに挑んでいる。多様な太さの墨と空白が平行線で連なる描きは、描画の前に筆の毛をいくつかに束ねて、描くたびにいわば新たな用具を作るのだと。今回は、その線のとりこになってしまい、ちょっとやりすぎた感も。中型作品の 「コメディ」 は、大平面絵巻のように楽しめる。
谷津萌さんは平成6年生まれ (若い!) の武蔵美日本画2年生だが、狩野派絵画の手法を独学して正統派の手法で今ふう少女とお猿さんのポップな掛軸を描いてしまう、すごいひと。東京藝大や多摩美の日本画学生が、すでにして彼女の前に全員ひれ伏さなければならぬ腕前。大注目!
山科理絵さんも武蔵美日本画卒で、吉敷麻里亜さんを思わせる美しい女性+αを描く。焦っているのか、画面上 やや描きすぎの感あり。
そして展覧会のキュレーターでもある大浦雅臣さんも、江戸絵画の正統継承発展者の趣だ。次の企画展も大いに楽しみ。)


251129 加納光於(かのう・みつお)|色身(ルゥーパ) ― 未だ視ぬ波頭よ2013 (~12/1) @ 神奈川県立近代美術館 鎌倉 (鎌倉市雪ノ下二丁目)
(抽象画は好きでないが、この回顧展は来てよかった! じつは、本展企画協力のギャルリー東京ユマニテで新作を見たときはピンと来なかったのだが、加納さんは1970~80年代の作品がとくにいい。魂を吸われる快感。増田きよみさんが絶賛するのも道理。)

251129 ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム (26/1/26) @ 神奈川県立近代美術館 葉山 (三浦郡葉山町)
(デザイナー松本瑠樹さん (昭21-平24) の驚異的コレクション。1920年代から30年代前半にかけてのポスターだが、保存状態もすばらしい超良品ばかりである。一作一作を見ると、新感覚に向けてとがってもがいているが、全体を覆う暗鬱はどうだ! つまるところ、総じて戦時下の趣きだ。)

251128 私の劇場2013 (~12/11) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(31人展。スパンアートギャラリーのオールスター戦というところ。
小川香織さんは、あいかわらず雑多なモチーフを詰め込み過ぎ。彼女なりのサービス精神だが、煮詰まって焦っている感じだな。絵の空間は弁当箱ではない。ひとつひとつのモチーフを大切に生かすというスタンスがあれば、選択と集中ができるはず。)


251128 阿部清子展 (~12/7) @ ギャラリー広岡美術 (神田駿河台三丁目)
(女優の伊澤恵美子さんがモデルの3点が好き。「菊人形」 の絵は、地の女性を着衣にしないほうがよかったなぁ。DM の絵は天女かと思っていたら、「禊(みそぎ)」 のよし。この切り込みが阿部清子らしさだ。)

251127 MY Way 2013 永井桃子 日比野晋一 水口和紀(かずき) (~12/1) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(永井桃子さんの豚君をモチーフにした油画・水彩画は色調が何となく古代ローマのフレスコ画だ。木版画も素朴。日比野晋一さんは写実対象をシンボル化して画面に散在させ、ストイックな印象を与える。水口和紀さんの写実画は、そつがない。みずみずしい。)

251127 生 ライフ ~写真がとらえる野性~ (~12/4) @ Fuji Film Square (赤坂九丁目)
(鍵井靖章、前川貴行、松本紀生、山形豪の4人の写真展。鳥獣魚の圧倒的な群れが示す生殖のエネルギー、鳥獣の捕食シーンの偽りのなさ。4人のうち松本紀生さんは昭和47年、愛媛県生まれで、大学生のとき星野道夫作品に出会い写真家を志し、年の約半分はアラスカで過ごしているという。)


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