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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

美術館・画廊メモ 27

平成26年3月14日~5月7日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日)。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成26年1月20日~3月13日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 26 にあります。
このひとつ後の 平成26年5月8日からの美術日誌 は、美術館・画廊メモ 28 にあります。


260507 卯月俊光展 「律動」 ~endless extension~ (~5/10) @ 藍画廊 (銀座一丁目)
(cosmic シリーズのモアレ縞のイリュージョンが美しい。ゴム製のテキスタイル作品のように見えて、かなうことなら触ってみたくなるが、じつは CG プリントだ。このシリーズを極めてほしい! 昭和37年生まれ、東京藝大染織 院修了。)

260507 秋霖(しゅうりん)まにゅ個展 彩 ― いろのは ― 刃 (~5/10) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(ひたすらボーイズラヴの切り絵。この丁寧な仕事と色彩感覚がガールズラヴのほうに向かってくれたらね、と思いますが、もちろんこれは批判ではなく単なる呟きです。)

260507 Fantastic Art Show Tokyo 2014 幻想藝術展 ―東京― (~5/10) @ 東京交通会館2階ギャラリー (有楽町二丁目)
(ポオ エ ヤヨさんから案内をいただいた。彼女の細密画は極細の糸の刺繍のよう、ルーペで眺めると一段と愛着が湧いてくる。植田言志(げんじ)さん (昭和52年生まれ) の2作品は、石造建造物がいのちを帯びて血を流し呻く。エログロにたよる幻想画が多いなか、そのいずれでもない。浅野信二さんの4枚組 "A World Away" は、映画で魔界を観るごとし。坂上アキ子さんの鉛筆画 「月光のサロメ」 もいい。)

260504 MOT コレクション 第1部 私たちの90年 1923-2013、第2部 クロニクル 1966- |拡張する眼 (~5/11) @ 東京都現代美術館 常設展示室
(第1部はパキスタンの Shahzia Sikander さんのインクとグアッシュのドローイング20連作 Prolonged Exposure to Agitation (やむことのない煽動) がいい。第2部は、塩保(しおやす)朋子さんの巨大な白い切り絵+シルエットの "Birth" が、植物とも見まがう波浪の織り成す自然の 「気」 を写し取る。篠原有司男さんの昭和55年作品 "Coney Island" が好き。Heibon パンチの写真特集が紹介する横尾忠則さんって、若いときから三島由紀夫、寺山修司、白石かずこ……と、目もくらむような綺羅星の人たちと切り結んでいたんだね。)

260504 MOTアニュアル2014 フラグメント ― 未完のはじまり (~5/11) @ 東京都現代美術館 3階
(青田真也さんの、サンドブラストした各種のプラ容器と硝子壜が一番わかりやすい。福田尚代(なおよ)さんの、原稿用紙の枠のみ残す切り紙や、本の栞紐を繊維までほぐした還し綿、色鉛筆の芯の彫刻などは、自分ならとてもやれない徹底した偏執に圧倒される。ほか、高田安規子(あきこ)・政子、宮永 亮(あきら)、吉田夏奈(かな)、パラモデルの皆さん。)

260504 驚くべきリアル スペイン、ラテンアメリカの現代アート ―MUSAC コレクション― (~5/11) @ 東京都現代美術館 1階
(ちらしに出てくる馬は超写実絵画かと思っていたら、マドリード自治大 哲学科棟を白馬に闊歩させた映像 「馬に捧げる建築」 だった。その隣りの壁面を埋め尽くす、Enrique Marty さんの89枚の油画群が圧巻。家族のスナップショットをもとにしているが、ふわりと現実から離れる浮遊感がただよう。MP & MP Rosado 兄弟の「野良犬のように」シリーズが好き。セビリアの街の、味わいある窓や扉の写真の周囲に物憂い壁面と人をグアッシュで描く。Javier Tellez さんの映像 「保安官オイディプス」 は、能面と東洋風音楽を効果的に使った。)

260501 ACT 小品展 (~5/4) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 5 (大京町)
(60名余がサムホール判を2枚ずつ出展。玉川麻衣さんのペン画に注目した。木立を見上げた 「吹き荒れる2」 と、巨人の掌上で女人に化けかけた狐の 「狐媚 ばけかけ2」。)

260501 掘りごたつハリケーン (~5/6) @ The Artcomplex Center of Tokyo B1F (大京町)
(奥のスペースにほんとに電気炬燵を構えて3人が駄辯っていて、半ばあきれ、半ば感心する。二十数名のグループ展。長谷川友美さんの鉛筆画が2万円で出ていてお買い得とは思った。千葉史織さんの丹念な描き込みぶり、このひとは楽しみ。高木智広さんの17万円の天狗面と13万円のドラえもん木魚が、気になる存在。千葉和成さんの 「ダンテ神曲 原題解釈集」 シリーズは、邪魔文字のない絵は秀逸。)

260501 第48回 レスポワール展 佐藤草太(そうた)個展 (~5/3) @ 銀座スルガ台画廊 (銀座六丁目)
(藝大修了展で見て以来 注目しているが、今回は学生少年がモチーフで、ややぼくの趣味からズレてますね。)

260501 Condensed Vanilla 2014 ヴァニラ画廊セレクション (~5/17) @ ヴァニラ画廊 (銀座八丁目)
(34人展。手抜きのないキュレーションです。)

260501 入江明日香展 (~5/10) @ シロタ画廊 (銀座七丁目)
(パリ研修帰り。洋風美少女に和のモチーフをまぶし、装飾画に足を踏み入れた。昭和55年生まれ、多摩美版画 院修了。)

260430 日本の美・発見IX 日本絵画の魅惑 (前期 ~5/6; 後期 ~6/8) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(絵巻、佛画、水墨画にはじまり、やまと絵屏風、風俗画屏風、肉筆浮世絵、文人画、琳派屏風、狩野派屏風、さいごは仙崖(「山」なし)さんで締めるという、まことに味なフルコースである。絵画は前期・後期で全面入替で、箸休めの色絵の陶は入替なし。応仁3年作、能阿弥の四曲一双 「四季花鳥図屏風」 は鳥の眼が生きて鮮烈。八曲一双 「江戸名所図屏風」 は江戸市中を描く現存最古の屏風というが管理が宜しく、芝居に興じ、はたまた喧嘩にはやる江戸の生活が見飽きない。菱川師宣の 「遊里風俗図」 は、見返り美人の髪型の女が居なければ鏑木清方の作かと見まがう。酒井抱一の二曲一双 「風神雷神図屏風」 も気を吐く。)

260428 町野好昭 個展 (~5/3) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(やや顔のけわしい中性的ヌードを丹念に描く。変な言い方になるが、印刷物かと見まがう丹念さ。版画になさってはと作家に聞いたら、画廊奥の壁に今とはキャラの顔立ちが異なる初期作品のシルクスクリーン版画あり。版数の多い制作となり、それ以後は版画は手掛けていないと。)

260427 第32回 明日を開く絵画 上野の森美術館大賞展 (~5/8) @ 上野の森美術館 (上野公園)
(大賞の王 青(おう・せい)さん 「玄牝(げんぴん)」 はヴィヴィッドな色にして幽玄な装飾画。中国の高級ホテルのレセプションデスクの後ろにありそうな、とも言えるが。昭和35年上海生まれ、中野区在住という。)

260427 斉藤次也 Jazz 作品展 (~5/7) @ ギャラリー日比谷 (有楽町一丁目)
(斉藤次也さんがいた! 相当のお歳のはずだが、肌つやも良くて全然元気。ぼくは次也さんの絵を3作買っていて、うち2枚をリビングに飾っています。)

260426 渡抜亮(りょう)|さまざまの眼について (~5/2) @ Gallery Suchi (日本橋茅場町二丁目)
(写真並みの細密描画と、さらりと描いた部分が共存することで、写真以上に観る者をゆさぶるリアルに近づく。単眼を描いた極小品群だけが売れ残り、実質完売である。)

260426 第7回 三井不動産商業マネジメント Office Exhibition (一般公開は 4/26, 6/27, 8/29 の夕方のみ。会議室とロビーでの作品展示は 9/26 まで) @ 浜町センタービル12階 (日本橋浜町二丁目)
(上田雄三さんのキュレーションによる7人展。華があるのは大村雪乃さんのイリュージョン夜景と、内田 望さんの鉄工藝の抹香鯨。杉山綱(つよし)さんの巧みな重層の装飾画にも惹かれた。杉山さんは、空きになった不動産を臨時に借りてグループ展を開催する活動も行っている。)

260425 バルテュス展 Retrospective Balthus (~6/22) @ 東京都美術館
(ちらしに使われた 「夢みるテレーズ」 や 「美しい日々」 のような密室のあぶない少女の絵を見て、去年から強烈に楽しみにしていた。その傾向の絵はごく数点で、素描作品の展示が多くてやや拍子抜けだったが、バルテュスの世界に逢えたことに感謝する。)

260421 Spring Fair Exhibition 2014 (~4/26) @ Gallery Tsubaki (京橋三丁目)
(さすが高レベルの12人展。以前 個展を見そこねた平野栄作さんの2点のうち、紫のタンクトップの金髪少女 「こうきしんと蜃気楼」 は13万円で売れていたが、初日に来てれば買っていたなぁ。井澤由花子さんの水彩風景画も心が躍る。)

260421 山本冬彦が選ぶ若手作家小品展 (~4/28) @ ギャラリー枝香庵 (銀座三丁目)
(9人展。外田千賀さんの、くりっとかわいいヌード少女 「遥かな夢」 を購入 (tridek sep mil) 。蒼野甘夏さんの美少女日本画はじつに丁寧で、描きすぎギリギリで踏み止まる。すでに高価だが、いつか買いたい。濱川芽依(めい)さんの美少女油画は原色を使うことで不思議にクラシックな味が出ている。天井から富田菜摘さんの猿を吊るしたのが愛嬌だ。)

260417 早川克己 「Geometric Allegory ― 盆栽都市と蜃気楼」 (~5/6) @ Gallery MoMo Ryogoku (墨田区亀沢一丁目)
(紙細工で作られた宇宙要塞都市、というべきか。一見、やや雑に作ってあるように見える 「ゆらぎ」 の要素が、逆に味噌なのかも。昭和45年生まれ、日大藝術卒、School of Visual Arts, N.Y. 修了。)

260417 陶山充展 Iriomote ―島の時間― (~4/25) @ 日動画廊B1F (銀座五丁目)
(丹念に書かれた楽譜と貝殻、南国の花、マングローブ。昭和33年生まれ、平成3年に西表島へ移り住む。)

260417 松澤茂雄展 (~4/25) @ 日動画廊1階 (銀座五丁目)
(高レベルの点描法によるバレリーナや風景画。武井 咲さん似の女性のポートレートにひかれた。)

260417 松川朋奈さんの自画像とエスキースを購入 @ Reijinsha Gallery (銀座六丁目)
(1月に依頼した自画像 (okdek mil) が完成し、エスキース (dek kvin mil) とともに受け取る。エスキースを見て、妖艶さにぞくぞくさせられた。本画はしっとりとした日本女性の仕上がり。絵にはつねに発見あり。この作品とゆっくりお付き合いしたい。)

260417 梅原龍三郎・安井曾太郎 デッサン展 (~4/25) @ 永井画廊 (銀座四丁目)
(安井曾太郎の滞欧素描シリーズが見どころとのこと。個々の人物が随分がっしりしている。)

260417 小川香織展 「少女譚」 (~4/26) @ ギャラリー アートもりもと (銀座三丁目)
(黒鉛筆・色鉛筆の丹念な少女画と、油画小品。少女の表情は、小川香織さんの描き方にいっとき見られた無表情・無気力が解消して、色鉛筆も上手に使った髪の輝きもいいが、如何せん、蝶や花や兎など多彩なモチーフを画面に繰り出しすぎて肝心の少女に集中できない、ノイズだらけの作品になってしまっている。これは本人に以前何度も言ったので、今回は何も批評せずに画廊を無言で退散した。)

260416 名雪園代(なゆき・そのよ)漆展 (~4/21) @ Azabujuban Gallery (麻布十番一丁目)
(木肌のかけらのような形状で漆作品の原初形を見いだそうとする。酒器がいい。値段高めでした。昭和48年生まれ、金沢美術工藝大 院修了、金沢卯辰山工藝工房修了。)

260416 中川知洋立体展 ―ポレポレ― (~4/20) @ 万画廊 (銀座一丁目)
(寿老人を白雪姫の小人ふうに装い、しなびさせたような…石粉粘土の塑像。作によって味わいあり。)

260416 赤松陽構造(あかまつ・ひこぞう)と映画タイトルデザインの世界 (~8/10) @ 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室 (京橋三丁目)
(文字への慈しみ、日本の文字を失ってはならないという強烈な思いを掻き立てられた。書道展では感じたことのない感覚。とすれば、この陽構造さんの世界は並みの書道家を超えたものなのだ。その超越部分とは、いったい何なのか。)

260416 長野順子銅版画展 ―夜行遊園地― (~4/26) @ T-BOX (銀座五丁目)
(ぼくが長野順子作品でもっとも愛着を感じるのは、架空の建造物をモチーフとしたもの。今回の夜行遊園地は、深海魚が遊泳する空間にうかぶ遊園地の島で、かなり心が動いた。)

260415 東京1960 (~6/6) @ ノエビア銀座本社ビルギャラリー (銀座七丁目)
(薗部澄・長野重一・田沼武能・熊切圭介・木村惠一の1960年代の街写真。こうして半世紀が過ぎても、日本の歪んだ歴史学界が左翼政党のことを適切に総括できぬものだからいまだに正史が存在せぬ1960年代だ。だから1960年代はいまも空中を浮遊している。)

260415 田中千智展 ―もうひとつの空と夜― (~4/19) @ 小林画廊 (銀座七丁目)
(漆黒の背景の拡がりがアイデンティティだった千智さんが、人物描写の世界を深めている。枝のない雪の樹林に立つ紅斑黒衣の女の銀髪が逆立つ 「闇と耀き」。)

260415 古茂田杏子(きょうこ)/成田朱希(あき)/馬場京子 「女3人【エロス】」 展 (~4/26) @ ヴァニラ画廊 B室 (銀座八丁目)
(古茂田杏子さんの銅版浮世絵に斎藤真一を感じる。成田朱希さんのドローイングも蠱惑度高く、装飾仮面も4点。)

260415 多賀 新 「生きる【エロス】」 展 (~4/26) @ ヴァニラ画廊 A室 (銀座八丁目)
(鉛筆画15点と旧作の銅版画30点。一作一作が丹念で、もしカネがあれば十数点を大人買いしたい衝動が来た。「銅版画 江戸川乱歩の世界」 購入。)

260415 山際景子 個展 'Relation-shape' (~5/9) @ Art For Thought (銀座八丁目)
(「カクテルシリーズ」 は各種カクテルを、モノとヒトを取り巻く耀きに展開し、おしゃれ。「人間関係のカタチ」 シリーズの適度な抽象にも好感。)

260414 コンダンサシオン: アーティスト・イン・レジデンス展 Condensation: Artists in Residence エルメスのアトリエにて (~6/30) @ 銀座メゾンエルメス フォーラム (銀座五丁目)
(ガラス工藝の小平篤乃生さんを含む16名のアーティストが、エルメス傘下の10か所の工房で、皮革やテキスタイル、金属やガラス工藝の作品を、エルメスの職人さんたちの助力を得ながら完成させた、その成果を見せてくれる。インスタレーションとオブジェを2フロアにわたり展示。16人の制作過程を簡潔にまとめたビデオもあり、じっくり見た。ぼくの気に入りは、Marie-Anne Franqueville さんの吸血鬼館にありそうなガラス工藝と、Oliver Beer さんのクリスタルの集音円錐、Marine Class さんのテーブルクロス上の銀メッキの難破船、Benoit Pieron さんのストーリーのあるベッド、Olivier Severe さんの石から型取ったガラス。無料図録が大判で充実。)

260414 村上躍(やく)陶展 (~4/16) @ Epoca The Shop (銀座五丁目)
(洋装店の地下1階は和の別世界だった、初めて来た。鍛造かと思えた作品も、バナジウム彩の陶という。絵柄はなく、陶の肌地の多様さで勝負する。)

260414 武蔵野美術大学版画研究室展 (~4/19) @ 養清堂画廊 (銀座五丁目)
(学生ではなく指導スタッフの7人展。人物描画の軽快な抽象を繰り出す遠藤竜太さんと、モノクロ写真+アルファの池田良二作品がよかった。版画というより写真だろ、って作品が多い展覧会だ。)

260414 藤田嗣治デッサン展 (~4/26) @ 銀座柳画廊 (銀座五丁目)
(鉛筆の素描。指の描きぶりに惹かれた作が何点か。)

260412 ロバート・ハインデル展 ―Dancers on the Canvas― (~4/20) @ Bunkamura Gallery (道玄坂二丁目)
(アートオブセッションの出川さんのキュレーション。とても手が出ないが、油画オリジナルは別格の良さがある。日本人ダンサーを描いた2点の、春風のように優しいタッチ。)

260412 百瀬恒彦写真展―無色有情 (~4/12) @ ときの忘れもの三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(昭和22年生まれの百瀬恒彦さんが平成2年にモロッコの城壁の街フェズで撮ったモノクロ写真をバライタプリントした約20点の作品。北林憲次さんをご案内した。)

260412 ビリケンギャラリー10周年記念企画 第2弾 セーラー服コンプレックス3 (~4/20) @ ビリケンギャラリー (南青山五丁目)
(28人展。七戸 優さんのくっくりとした幽冥写実画が香港でブレークしている由。須川まきこさんの細い目の女の子キャラのドローイング小品2点に惹かれる。森口裕二さんも丁寧な仕事。)

260412 高田裕子(ゆうこ)展  (~4/25) @ 新生堂 (南青山五丁目)
(屋久島の鬱蒼とした緑を流れくだる水と星空を鮮烈に写し取った。)

260412 竹廣泰介(たけひろ・たいすけ)展 「陶俑(とうよう)をめぐる物語」 (~4/25) @ 新生堂 (南青山五丁目)
(黒地銀彩の陶人形。素朴でありながら、おしゃれ。)

260411 石川真衣 Retrieve (~4/23) @ Gallery Speak For (猿楽町)
(牡丹ちゃんフィギュア (kvardek mil + i) とシルクスクリーン新作 「アフガンハウンドと黒魔術」 (dek kvar mil kvincent + i) と小図録 「犬イケメン図鑑」 を購入。真衣ちゃんの石黒謙吾さんとのギャラリートークは、オーソドックスな作品紹介でした。アクセサリーやTシャツなど、グッズにも力が入っています。真衣作品への注目は、五美大展で見た 「少女絵巻」 が始まりですが、今回これが本物の絵巻として表装され、額装して10万8千円で販売。いつか買いたいと思っています。)

260411 大竹彩奈展 (~4/19) @ ぎゃらりぃ朋 (銀座一丁目)
(左を向いて坐る黒髪の女性の後ろ姿のわずかに浮き立った背骨がリアル。からだの輪郭は余韻ゆたかなシルエットで構成され、背景は黒と肌色を基調に塗り重ねられ、飽きない。日本画と油画の良さを集約したような DM 掲載の作品は、購入できなくもない価格で後ろ髪を引かれる思い。作家の大竹さんも、ぱっと明るい笑顔で登場してくれた。)

260410 渡辺国夫陶芸展 ―ストライプ― (~4/22) @ 日本橋高島屋6階美術サロン (日本橋二丁目)
(てらうことのないモダン。いい色だ。ストライプを一貫して追求すると、かくも豊かな沃野が広がるものか。昭和42年生まれ、東京藝大陶藝 院修了、山中湖村に工房。)

260410 小俣英彦展 (~4/21) @ 日本橋高島屋6階美術画廊X (日本橋二丁目)
(解剖学的存在としての心臓をモチーフにした木彫やブロンズ作品。心臓を、図鑑にあるとおり律儀に切り取っているのが、ちょいと不満。ここまで写実的に心臓を扱うなら、いっそ幾つかの血管は心臓から長く伸ばしてみせるといった冒険があれば、もっと心がときめいたろう。)

260410 鶏肉(とりにく)ちひろ とりにくろにくる (~4/12) @ ギャルリー東京ユマニテ bis (京橋二丁目)
(人物の筋肉を抽象化したような、でもピンクやブルーの色づかいがさわやかな作品。この春に東北藝工大洋画卒の元気でかわいい福島っ子は、(セーラームーン+客室乗務員)÷ 2 のコスプレで接客です。鶏肉は 「とりにく」 じゃなくて、「ターキー」 って読んだらどうかな。ターキーちひろ、って どうよ。)

260410 フランス印象派の陶磁器 1866-1886 ジャポニスムの成熟 (~6/22) @ パナソニック汐留ミュージアム (東新橋一丁目)
(Y.& L. ダルビス所蔵のコレクション。印象派油画の筆づかいの盛り上がりと色合いをそのまま陶の上に展開したバルボティーヌ作品に魅せられた。透明な釉薬の向うに、油画そのままの筆の質感がある。バルボティーヌとは、型を用いて陶器を成形する液状の陶土 (=泥漿) で、エルネスト・シャプレが泥漿に金属酸化物を混ぜて焼成を経て様々な発色を得られる “絵具” を見出したもの。一方、ジャポニスムが濃厚なのが、慶応3年に作られたフェリックス・ブラックモンのデザインによる 「ルソー」 シリーズの染付風景文皿で、日本画の意匠を引用構成してある。)

260409 Pussycat! Kill! Kill! Kill! × 3バチ展 ×× (~4/12) @ ヴァニラ画廊 (銀座八丁目)
(空山 基(そらやま・はじめ)さん、Rockin' Jelly Bean さん、寺田克也さんの3人展。とくに空山作品の完成度はほれぼれする。本展は追って図録が出る。)

260409 TDC展 2014 (~4/28) @ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (銀座七丁目)
(東京タイプディレクターズクラブの受賞作品を中心に。注目した2プロジェクト: (1) 宇野由希子・山田和寛の 「こうぜい」 は、古筆研究の末、続け字のセンスを生かした平仮名・変体仮名の縦書きフォント。(2) 下浜臨太郎+若岡伸也+西村斉輝の 「のらもじ発見プロジェクト」 は、看板の数文字のカタカナやひらがなから50音そろえた文字フォントを逆生させる、タイポグラフィにおける民藝運動。)

260409 大沼久美子展 『薔薇色の日々』 (~4/19) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(中村獅童さんからも花が届いていた。髑髏と薔薇と酒場をチアフルに、コミカルにデザイン化する。昭和34年生まれで、Tシャツのようなグッズも含めて藝能界にもファンが多いそうだ。)

260408 門田光雅 個展 (~4/12) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(抽象画。中村一美展を観て心に火がついていたからか、小品 「波間」 を購入(dudek kvin mil)。購入作品は、以前からのヴィヴィッドな色彩の饗宴だが、最新作は絵具がみにくく混濁し、ブラシの力にたるみがある。悩んでるのかなぁ。西村冨彌先生によると、図星のようだった。DM が一旦刷りあがったところで、新作をぜひ DM にしてほしいと、いけずの門田青年が懇願し、DM を2種類作るハメになった由。)

260408 物語の中の主人公達 3 (~4/8) @ ギャラリー枝香庵 (銀座三丁目)
(31人展。垣生潔志(はぶ・きよし)さんの 「短くて恐ろしいフィルの時代」 を購入(dek mil okcent)。George Sounders の The Brief and Frightening Reign of Phil の独裁者像。ソーンダーズの書いた原作も読んでみたい。垣生潔志作品は、以前ミレージャ・ギャラリーで見て注目していた。)

260408 「吸血鬼幻想」 清水真理 × 向川貴晃(むかいがわ・たかあき) (~4/19) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(清水さんの球体関節人形と向川さんの細密幻想画。パイプオルガンのホラー音楽が流れる。)

260407 藤川亜矢/人間 (~4/12) @ ギャラリー銀座フォレスト (銀座一丁目)
(美少女を描くセンスはいい。ぜひ修業を続けてほしい。平成元年生まれ、ペンシルバニア州立テンプル大日本校アート学部在学。)

260407 上野憲男(のりお)展 「眼瞼の雲の下で」 (~4/15) @ ギャラリーゴトウ (銀座一丁目)
(角ばったジョアン・ミロ、と評すべきか。昭和7年、北海道天塩町生まれ。)

260407 Magda De Jose (マギダ・デ・ジョゼ) 展 (~4/13) @ Oギャラリー (銀座一丁目)
(和紙・黒鉛で質感に変化をつけた陶作品は、金属光沢を帯びる。サンパウロ生まれ、ニューヨーク在住の作家は、日本に制作滞在したこともある。)

260404 中村一美(かずみ)展 絵画は何のために存するのか 絵画とは何なのか (~5/19) @ 国立新美術館 企画展示室1E
(具象絵画ファンのぼくの志向から最も遠いはずの、抽象画の数々だが、いいものは好い。じっくり1時間半近く、心底楽しんだ。自己模倣がない作家。1枚1枚、扉を開くたびに新たな色彩と奥行き感の世界に押し入るよう。墨絵脳、パウル・クレー脳、マチス脳と、脳のさまざまな部位がピチピチと反応する。大画面の迫力と質感が、図録のつるつるの紙からは全く伝わらない。目とからだで体験しないとね! 「存在の鳥」 シリーズを展示する最大面積の部屋は、壁がオレンジ色の地に金色の斜行グリッドで覆われ、これが絵によく合っていた。キュレーターの南雄介さん曰く 「モダニズム絵画と共犯関係にあるホワイト・キューブの展示空間に対する批判」 なのだと。金曜夜の客はあまりに閑散としていたが、もっと多くのひとに見てほしい展覧会だ。)

260404 ザ・ビューティフル ― 英国の唯美主義 1860 - 1900 Art For Art's Sake: The Aesthetic Movement 1860-1900 (~5/6) @ 三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(耽美派の華麗を見続けた後は、小品ながら Aubrey Beardsley が 「サロメ」 に寄せたペン画がいいと思う。展示の掉尾を飾る Albert Moore の "Midsummer" が格別の美しさ。3人の女性が鮮烈なオレンジ色の布をまとい、中央の女性はまどろみ、左右の女性は金色の扇をもって向かい合うが視線は合わさない。色彩の饗宴。)

260403 本橋成一(もとはし・せいいち)写真展 【上野駅の幕間】 (~5/2) @ キャノンギャラリーS (港区江南二丁目)
(駅という空間は、そこに集まる人も働く人も、切り口しだいで味が出てくるものだ。それにしても、プラットホームに新聞紙を敷いて酒盛りしている帰省客の姿にはビックリ。昭和50年代、おんりぃ いえすたでい と思ったら、もう35年も前の光景だ。)

260402 山本冬彦セレクション アートを遊ぶ ―それぞれの面白さ― (~4/2) @ 粟津画廊 (日本橋三丁目)
(11人展。粟津画廊には、たぶん初めて来た。鈴木博雄さんの擬似古画 「玉兎」 がおもしろい。平良志季さんの妖怪画が丁寧。加藤ゆわさんが、ひらがなと絵を組み合わせた新機軸。)

260401 藤原泰佑(たいすけ)×針生卓治 Joint Exhibition (~4/5) @ アートスペース羅針盤 (京橋三丁目)
(彩りよく民家群を描きたてる藤原さんと、コラージュで本棚を浮かび上がらせる針生さん。ともに東北藝工大 院修了。文字と画像について3人で議論した。)

260331 生誕120年 武井武雄の世界展 大正・昭和のこども達は、このファンタジーで育ちました (~4/6) @ 日本橋高島屋 8階ホール (日本橋二丁目)
(ぼくが幼稚園のころキンダーブックで飽かず眺めた絵を描いたのが武井武雄さんだったのである。日本の情操をはぐくんでくださった偉大な先人のお仕事に手を合わせた。刊本作品の数々に、ぼくもすてきな本を集めたくなってきた。)

260331 版画の散歩展 (~4/5) @ T-BOX (八重洲二丁目)
(6人展。出展者のオーライタローさんと初めてお会いした。50代後半を想像していたら、けっこう若く見えるひとだった。小さな出版社に勤めているという。奥さまの おおらいえみこ さんも出展。)

260329 益村千鶴展 | Sign (~4/5) @ Gallery Suchi (日本橋茅場町二丁目)
(人物の細密写実+壁画面のヒビ割れ、あるいは身体パーツをオブジェとして非現実空間に浮遊させる。)

260329 清水亮輔 個展 (~3/30) @ The Artcomplex Center of Tokyo, Act 1 (大京町)
(橋のある街を魚眼レンズの目で切り取り、曲面パネルに写実する、究極の遠近法。平成22年のアート・ゲート・プログラムに入選した作品の印象が、今でも鮮烈だ。昭和55年生まれ、東京藝大油画卒、先端藝術表現 院修了。)

260329 肉筆春画の絵巻物を購入 @ 三田アート画廊 (神田神保町一丁目)
(三田アートカタログ47号に、作者未詳ながら寛文期の作と推定される肉筆春画9図の絵巻物 (29.7 cm × 402.5 cm) の掲載あり、現物を見て購入を決めた (30万円)。紙本なのでところどころヒビ割れがあるが、色彩がじつに鮮明。かりに最近描かれたものとしても30万円は惜しくないと思った。かねてより絵巻物の形で絵画を持ちたいと思っていたところに、ビビッと来たのだね。)

260329 蛇目(へびめ) 個展 (~4/6) @ TS4312 (四谷三丁目)
(蛇目 こと 瀬 篤(せ・あつし)さんのアクリルスクラッチ画。丹伸巨さんのキュレーションによる。想像以上に凹凸を深く彫り込んである。心根が横柄不遜な客人を澤登さんが接客していた。あの客は、ぼくには到底耐えられない人種だね。画廊経営もたいへんだ。)

260327 第8回 シセイドウ アートエッグ 古橋まどか (~3/30) @ 資生堂ギャラリー (銀座八丁目)
(ファン代わりに後ろにラジエーターの金属板がとび出た40年前のカラオケ機以外は、モノも写真上の構成もぼくにメッセージとして伝わるものが無かった。そもそも彼女には、伝えたいメッセージがあったのだろうか。昭和58年生まれ。)

260327 智内兄助(ちない・きょうすけ)展 (~4/5) @ ギャルリーためなが (銀座七丁目)
(蝶と花と岩山が今回のモチーフ。人物は1点もない。愛媛県波方町の出身と知った。意外に売れゆきが悪い。)

260327 洋画家たちの青春 白馬会から光風会へ (~5/6) @ 東京ステーションギャラリー (丸の内一丁目)
(展覧会前半の明治・大正の油画は、今日の目から見ればアマチュアグループ展のレベルだが、当時としては斬新だったのだろう。うち、岡田三郎助の2点のみは良し。昭和10年の小磯良平 「横臥裸婦」 が傑出。昭和5年、猪熊弦一郎 「青衣」。昭和49年、國領經郎(こくりょう・つねろう)「砂の上の群像」 が唯一、もし買えるなら欲しい作品。)

260326 ―女子会― 現代日本画七つ星展 (~4/5) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(松谷千夏子さんの新作が5点ほど。新しい女性モデルのデッサンが清楚な仕上がり。でも、漉きが粗い紙を使ったため、紙のボツボツした表面がノイズになっていたのが残念。)

260325 松本侑也(ゆうや)個展 (~3/30) @ 万画廊 (銀座一丁目)
(製図に携わった経歴を生かしてピチピチと細かいパーツを描き込んだ彩色ペン画は、全体構成も意識した作りで、このタイプのアートとしては成功の部類。ときどきメッセージ性の文字がノイズとして混在する作品があるのは、いただけないが。今回新たに試みた墨絵もモダンで好感。)

260325 石原延啓(のぶひろ) Deerman Odysseia (~4/19) @ nca|nichido contemporary art (八丁堀四丁目)
(大サイズの本画の周辺に5日かけてモノクロのウォールペインティングも施し、画廊は鹿人間 Deerman の遍歴を語る絵巻と化す。過去ファイルも見ごたえあり。)

260324 水口かよこ 木版画展 ―窓の向こうには― (~3/29) @ 上野の森美術館 (上野公園)
(窓とカーテン、光と陰翳。なだらかな色彩諧調と、絶妙な中間色の配合で、この難しいテーマを風のように吹き抜ける。)

260322 白日会創立九十周年記念展 白日会展 (~3/31) @ 国立新美術館 2階
(新人賞の坂井華子さんに注目した。人物は比較的細密に描写するが周辺は水彩画のようなタッチで、めりはりがきいている。白日賞・損保ジャパン美術財団賞の松本実桜さんは、二人の女性の周りに陸と海の動植物を欲張って詰め込んだ。坂井さん・松本さんの先生が、内閣総理大臣賞を受賞した小木曽 誠さんで、他にも2名の教え子たちが出展し、どれも良い出来だった。優れた先生のもとで良きアーティストが育つことを実証した。
杉本幸江さんの彩色が、あざやかでありつつパステルで描いたようなすてきな味わい。佐藤孝洋さん 「情熱とプライド」 の女性像が強くシャープで、好き。)


260321 あなたの肖像 ― 工藤哲巳回顧展 (~3/30) @ 東京国立近代美術館 (北の丸公園)
(昭和50年代前半の鳥籠シリーズが最高にいい。ぼくも、鳥籠を使うことをお題にして100人のアーティストに作品制作を依頼したくなった(笑) 鳥籠に何色を塗り、何を入れ、何を構成するか。昭和37~39年の さいころボックスアートもいい。何のことはない、蒐集保管しやすそうなものに反応しているにすぎないか…。話題の、分厚い図録が売切れではと心配していたが、いざ現物を見ると文章部分がやたら多くて、結局買わず。
常設展は、2階の企画スペースで 「泥とジェリー Mud and Jelly」 (~4/6) 岸田劉生、岡崎乾二郎らを特集。
新展示の、鈴木 誠 「皇土防衛の軍民防空陣」 (昭和20年) は歴史教科書に出てくる絵。人物がうつくしい。奈良美智 "Harmless Kitty" (平成6年) も新収蔵。)


260321 VOCA 展 現代美術の展望 ― 新しい平面の作家たち (~3/30) @ 上野の森美術館 (上野公園)
(田中望(のぞみ)さん、大坂秩加さん、炭田紗季さんの3人に注目です。)

260320 赤摩 千穂展 「在る。」 (~3/31) @ 日本橋高島屋6階美術画廊X
(靴のデザインのヴァリエーションからさらに進んで、靴が魚と化して絵やオブジェの一部を構成する。となると、靴「である」ことの理由が欲しくなるのが、欲張りな人間の心情だ。足の存在が欲しいなぁ。靴鯉を瀧昇りに駆り立てる足が、絵の下のほうにあればおもしろい。在廊の作家に伝えたら、イメージをわかってくれたようです。)

260320 作田富幸 個展 hundreds of faces (~4/5) @ 不忍画廊 (日本橋三丁目)
(ぼくの脳内カテゴリーでは妖怪画。ぜんぶで千七百ほどの顔だとか。1枚1枚は葉書サイズの銅版画で、それを縦4枚×横9枚のユニットにして手彩色したものを何段何列にも壁面一面に並べたのは圧巻。ぬり絵的な手彩色ではなくステンドグラスを見るような気持ち。……でもね、さすがに飽きてくるのも事実。なぜでしょう。)

260320 田原迫 華(たはらさこ・はな)彫刻展 Grind Horizon (~3/29) @ ギャラリー アートもりもと (銀座三丁目)
(人物テラコッタとブロンズ。田原迫さんは、うちの彼女に似たタイプの元気のいいひとで、ぼくの facebook も読んでくれていた。)

260317 第2回ヴァニラ大賞展 (~3/29) @ ヴァニラ画廊 (銀座八丁目)
(さほどエロチックアートに特化するでもない、ほどほどのグループ展。台湾の Natako さんの合成写真は、薄い陶の女性が路上で ぱりんと割れていく。)

260317 開廊11周年 越境 (~3/22) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(中国出身で日本在住のアーティスト6人を含む10人展。)

260317 米田和恵(よねだ・かずえ)展 しあわせな風景 (~3/25) @ 日動画廊 (銀座五丁目)
(街の日常風景の一部となってたたずむペンギンや、本のページから飛び立つ小鳥。陳腐化しそうなテーマだが、確かな写実の腕が支えている。2月の福島万里子展に引き続き、現代アートの若手作家個展にシフトしだした日動画廊だ。米田和恵さんは昭和59年生まれで、美大は出ず。)

260316 project N|55 大田黒衣美(おおたぐろ・えみ) (~3/30) @ 東京オペラシティアートギャラリー (西新宿三丁目)
(板ガムに彫刻し粒ガムを配し、はたまた鶉の卵殻の細かなかけらでモザイク画を作り。ひょっとして、描画があまり得意でない分を、材料の特異さで補った? 昭和55年生まれ、東京造形大卒、東京藝大油画 院修了。)

260316 寺田コレクションより 収蔵品展 No. 047 絵の中の動物たち (~3/30) @ 東京オペラシティアートギャラリー (西新宿三丁目)
(富田菜摘さんの金属オブジェの亀と大蜥蜴が。相笠昌義(あいがさ・まさよし) 「水族館」、川口起美雄 「ペリカンの庭 ―Musset に―」、どちらのシュールも静寂の味つけ。東弘治(ひがし・こうじ)「眼底の風景」 は鮃(ひらめ)化した人面のメゾチント。西野陽一 「飛行家族」 は手長猿4匹の乱躍。)

260316 さわ ひらき|Under the Box, Beyond the Bounds (~3/30) @ 東京オペラシティアートギャラリー (西新宿三丁目)
(居室内を飛行機がゆっくり飛び交う "Dwelling" をかつて写真美術館で見たのが、ぼくの さわひらき体験の出発点。本展の会場は極めて暗く、音響も沁み入ってくる。本展のために制作された平成26年作品 "Envelope" は、印度と鏡がモチーフだったかな、とてもよかった。全篇は見ずに出てしまったけど。)

260315 野口哲哉展 ―野口哲哉の武者分類(むしゃぶるい)図鑑― (~4/6) @ 練馬区立美術館 (貫井一丁目)
(山口晃さんと同じく中世の武者と近現代のモノが同居する世界を、こちらは丁寧な工藝技で展開した。絵画も、古画のルールに則りつつ経年のシミやヒビ割れまで描き込みストーリーも添える高度な遊び心。昭和55年生まれ、まだ30代半ばにして高度な技が開花し、会場に並ぶ本物の古美術とも一体化している。入場料が500円だったが、千円取るべきだったね。)

260314 日本美術院再興100年特別展 世紀の日本画 (~4/1) @ 東京都美術館 企画展示室 (上野公園)
(2月7日に引き続き後期展示を見た。展覧劈頭は横山大観 「無我」、閉館前に戻ってきてじっくり眺めた。近くで よくよく見れば、筆致はけっこう雑なのだが、絵全体のこのまとまりといったら! 無我の筆致の偉大なる結晶。大観の「屈原」は、よく見れば2羽の小さな鳥が魔物の目をして強風に抗っている。狩野芳崖 「悲母観音」 ともっとじっくり対面したかったが、20分以上にわたりこの絵の正面を独占する老女あり断念。太田聴雨(ちょうう) 「二河白道(にがびゃくどう)を描く」は、自画像の写実描線にゆるぎなし。岩橋英遠(えいえん) 「道産子追憶之巻」 は全長29米の絵巻が額装され壁面パネル展示。夕陽を浴びる蜻蛉の群れが華麗。高橋天山(てんざん) 「ザンスカール」 と倉島重友(しげとも) 「川風」 はともに北印度カシミールに取材した。
平山郁夫 「日本美術院血脈(けちみゃく)図」 は郁夫35歳の作だが、先輩画家へのお追従(ついしょう)と院を牛耳らんとする野心が ない交ぜになった絵。ポリティカル画家・平山の面目躍如、いやはや。)


260314 清水智裕展「霧が晴れたら新世界」 (~3/17) @ Azabujuban Gallery (麻布十番一丁目)
(「プレゼンター#2」 を購入(tridek kvin mil)。清水智裕さんとも、銀座三越以来、久しぶりにお話しできました。)


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