テーマ:政治について(19782)
「ら致」
とか 「破たん」 とかの じつに目障りな、マスコミと官庁だけが使う「熟語混ぜ書き」。 漢字制限という壮大な実験の失敗を 日々 思い返させてくれるが、 混ぜ書き熟語は使用頻度が増えると マスコミでも 読みにくい混ぜ書きをやめて 「拉致」「破綻」のように漢字で書かれるようになる。 民主党のお粗末なニセ電子メール騒動のおかげで、 「信ぴょう性」という単語の使用頻度がやおら上がった。 「信憑性」と漢字で書かれるようになる日も近いか。 常用漢字かそうでないかは、 「ふりがなをつける、つけない」の判断基準とするのみ、 というのが落ち着きどころのはず。 日本新聞協会が、そういう方針を明確に出すべきだ。 「熟語混ぜ書き」を紙面から一掃してほしい。 「熟語混ぜ書き」が日本社会にあるかぎり、 「戦後」は終わっていない。 NHKの字幕にこのあいだ 「めいおう星」というのがあった。 「冥王星」のこと。 一瞬、ジョークかと思った。 じゃあたぶん、「冥福を祈る」は「めい福を祈る」と書くんだね。 「御母堂さまのごめい福をお祈り申し上げます」 などと書く日本人が、どこにいるか。 「福」の字だけ目だって、祝われているみたいだ。 こんな気持ち悪いお悔やみ状をもらったら、 その場で破り捨てるね、わたしなら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
市町村合併についての文章を読んでいたら、
「連たん要件」というのが出てきた。 何じゃ、こりゃ。 『広辞苑』にも出てない。 『新和英大辞典』にも「煉炭」しかない。 インターネットのおかげで、 「連檐要件」と書くことがわかった。 「連檐」というのは 「家屋が檐(のき)を連ねること」で つまり 「道路に面して建物が密に並んでいるようす」 を指すらしい。 要すりゃ、 「街並具合」(まちなみぐあい) である。 「街並具合要件」と書けばいいじゃないか。 「連檐要件」というのは、 町村合併で「市」に昇格することを認める要件のうち、 「人口数」以外の要件のこと。 「だだっ広いが人数は多い」というだけでは「市」になれない。 「市」という名にふさわしい 「市らしさ」 「市らしい街並があるか」 というところが 「連檐要件」なのである。 ちなみに、平成の大合併ではまさにこの 「連檐要件」(=「街並具合要件」)が緩和されたため、 ド田舎でも、人数さえ集まれば「市」になれることになった。 (Feb 24, 2006 06:09:25 PM) |
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