2008/01/10(木)01:40
李明博(り・めいはく)大統領当選人、始動中
先週、今週と久々に韓国・ソウルに来ています。
前回来たのが平成11年3月頃なので、じつに9年ぶり。
1ウォンの価値は9銭(せん)ほどというイメージだったのが、今や12銭ちかく。
それでもタクシー初乗り1900ウォン(230円)、新聞1部500ウォン(60円)というあたりは割安感がある。
ホテル近くのコンビニ“Buy the Way”に行ったら、たまたまレジの女の子がベビースターラーメンみたいなスナックをポリポリ食べながら仕事をしていて、さっそく軽いカルチャーショックを受けましたが、
日本の通勤電車で化粧をしたりサンドイッチを食べたりするひとがいるのと五十歩百歩と整理すればいいのだろうか……。
新聞を見ていると、盧武鉉(ろ・ぶげん)大統領はすでにレイムダック以下で、まともに取上げてもらえない存在になっている。
昨年12月19日の大統領選で当選した李明博(り・めいはく)前ソウル市長が、きたる2月25日の就任を待たずに首脳扱いされている。
肩書は「大統領当選者」(朝鮮日報)または「大統領当選人」(中央日報、東亜日報)。
日本なら、大統領就任までは「前ソウル市長」という肩書で報道され続けると思うが……。
たとえば1月9日の新聞をみると、東亜日報は火災現場視察中の「李明博大統領当選人」の写真を1面に大きく掲載しているし、ほぼ同じ写真が中央日報では3面に掲載されている。
実質、すでに大統領あつかいだと言ってよいのではないか。
朝鮮日報も1面で「李明博大統領当選者」が行政府と議会の間の新たな協力モデルを作ってみたいと語ったと、顔写真入りで報道している。
まだ任期が1ヶ月半ほど残っている盧武鉉大統領の写真は3紙の1月9日号には1枚もなかった。
はっきりしてますね、この国のひとたちは。
李明博・前ソウル市長は、自らのオフィスに閣僚たちを来させて政務報告をさせるというところまでやっているそうで、ほとんど臨時政府状態だ。
就任前に先に「院政」を始めてしまった感がある。
今回訪問先の会社が入っているビルの地下に大きな書店があって、辞書売り場でさっそく4冊買い込んでしまった。
気に入った順でゆくと、まず『東亜延世初等国語辞典』という小学生用の韓国語国語辞典。
見やすい文字。見開きに1~2枚のカラー写真。見出しは3万5千語なので多からず少なからず。
編集センスのよさに、ほれてしまった。
辞書って「ほれて買う」ものなんですよ、ぼくにとっては。
『チンチャン初等国語辞典』という、漫画入り辞典もいい。
小学校の教科書で使われている5,500単語から約1200語を選んで(=つまり正にいまぼくがさらうべきレベルの単語ということになる)、1頁にゆったり4単語、定義・例文・漫画という構成で解説してくれている。
あと、おしゃれな韓英辞典と、新機軸の漢字語辞典も買ったのだけど、この紹介はまたの機会に。