2008/02/24(日)09:33
「美川 県一の町」の名物看板、もうすぐ撤去(らしい)
きょう2月24日の『北國新聞』コラム「時鐘」を読んで、「美川 県一の町」という名物看板の撤去予定を知った。
(コラムは後ほど引用。)
石川県に美川町(みかわまち)という町があったが、平成17年2月1日に市町村合併で新たな「白山市」(はくさんし)の一部となった。
ここに「美川町は石川県でいちばんの町」という気概をこめて、高速道路沿いに縦書きで「美川 県一の町」と書かれた看板が立っている。
もちろん、美川憲一さん(長野県諏訪市出身)に掛けたもの。
話題を振りまいてきた存在らしい。
市町村合併は生き延びたのだが、このほど廃止が決まったのだとか。
「時鐘」に曰く、
≪「あれは素晴らしい。よう考えなはったなぁ」。
落語家の桂文珍さんが石川県庁の観光創造会議で語ったことがある。
手取川河口近くにある「美川県一の町」の看板のことである。
合併で町の名も消えて三年、名物看板は遠からず姿を消すというので、あらためて見に行ってきた。
黄色地に黒字で書かれていて、歌手・美川憲一さんの舞台衣装顔負けの派手な色と大きさだ。
文珍師匠が脱帽の体だったのも分かる
元々賛否両論あった。
設置当時の町当局からは「目立たない看板は看板ではない」という強烈な一言を聞いたこともある。
看板の役割を明快に言い切っているが、何をもって目立てばいいのかが難しいのである。
どの看板も「目立たなくては」と主張しだしたら、街中ならばたちまち景観破壊となるだろう。
色か。大きさか。それとも言葉のセンスやユーモアか。
目立ち方にもいろいろある事を問い掛けて消えて行くなら価値はあり、景観行政の在り方を考えさせる記念碑として語り継がれるだろう。
「わたしはもう十分なのよ」とは廃止を聞いた美川さんのコメントだった。
そう、目立つだけの存在ならもう十分だ。≫
これは何としても見てみたいとネット検索したら、「個人的趣味の写真館」というサイトに「美川県一の町」というページがあって、クリアな写真を見ることができた。
「時鐘」を読んで想像していたのに比べると地味である。
高速道路から見た景観も見た。岡山県にお住いの Yasu さんのブログから。
さほど景観を邪魔してもいないし、地方自治体の境界線付近に立つ「○○町へようこそ」という看板の類ですね。
撤去は「管理費用が出ない」からだろうか。別の標語に書き換えるのだろうか。