テーマ:中国&台湾(3301)
カテゴリ:中 国 界
ことしの4月18日に「正式、全面的に建設開始」となった北京上海高速鉄道であるが、すでに4ヶ月が経った。
建設開始から5年で完成すると大見得を切っているから、すでに全工程の15分の1が終わってしまったわけだが、この「報道のされなさ」はどうだ。 日本のメディアはおろか、中国のポータルサイトを見ても報道がない。 どうなっているのだろう。 わたしの持論はかねてより 「北京・上海のような長距離は、急ぐなら飛行機、時間があるなら在来線で移動すべき距離。 日本の太平洋側のメガロポリスと異なり、北京と上海のあいだにこれという大都市群がない中国で、長距離を結ぶ新幹線建設はナンセンス」 というものだった。 『中国人に会う前に読もう』にも北京上海新幹線への反対論を書いた。 その後、原油高騰で航空コストが大幅アップしたので、そろそろ宗旨替えせねばならぬかとは思う。 ただ、北京上海高速鉄道が完成しても、中国共産党の幹部が日常的に使うようになるまでは、安全面が心配で絶対に乗らないつもりだが。 北京上海高速鉄道は、北京南駅から上海虹橋駅まで複線で1,318キロ。 最高時速350キロで、5時間で結ぶという触れ込みである。 わたしが乗るなら7時間かかってもいいから各駅停車の「こだま」にしたい。 (それもバカらしいから、やはり飛行機だ。) 香港の『亜洲週刊』今年5月4日号によると、総投資額は 2,209.4 億元(302億米ドル)で、初期投資の規模としては三峡ダム工事よりも巨額なのだという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ばかばかしいといえば、日本のリニア新幹線についてはどうお考えでしょうか?
私は建設投資以上の経済効果はないと思っています。 (Aug 22, 2008 12:44:23 PM)
むだばなしさん、東京~大阪のリニアモーターカーは、完成すると同区間で最速の移動手段となります。
これが、北京~上海の高速鉄道との大きな違いです。 北京~上海は、飛行機がいちばん速い。高速鉄道では追い抜けません。 つまり、東京~大阪にリニアモーターカーを走らせれば利用者の一日を大きく変える付加価値がある。 北京~上海の高速鉄道にはそういう要素がない。飛行機と鉄道在来線のあいだの選択肢ができるにすぎない。 だから北京~上海の高速鉄道に懐疑的でも、東京~大阪の磁気浮上鉄道は応援します。 (Aug 22, 2008 10:56:56 PM)
東海道新幹線は東(南)海大地震の想定地域の真っ只中を通っています。有事の際を考慮するとリニアでなくても在来線でもよいから旧中仙道沿いに通したほうがよい。
(Aug 23, 2008 12:07:53 AM)
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