文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2009/03/03(火)23:16

『諸君!』 が6月号で廃刊とは……

ぼくの疑問符(188)

ある出版社の関係者から聞いた噂だが、『諸君!』 が廃刊になるという。 まさか! なんでも、先週末に文藝春秋社で役員決定したそうだ。 決定が変わらなければ、5月1日発売の6月号が最終号になる。 表向きの理由は、「広告収入が前年に比べて激減しているから、赤字誌を整理する」 ということらしい。 それなら、切る赤字雑誌は他にあるだろう。 『オール讀物』 とか。 事情通によると、文藝春秋の 上野 徹 社長 は文春労働組合上がり。 (リンクを見ると、ずいぶんふてぶてしい写りのひとだ。明治人を気取りつつ、煙草をくゆらしているように見える。) 『諸君!』 創刊時に文春社内の左派がこれに猛反対し、それがきっかけでできたのが文春労働組合だというから、まずは 『諸君!』 を潰す! というのが上野徹社長の人生のミッションだったのだろう。 最近、『文藝春秋』 誌の編集方針の迷走を嘆く声があるが、リーダーがこれではさもありなんである。 『正論』 は大丈夫だろうと思うが、『ボイス(VOICE)』 をパナソニックが支え続けるか心配だ。 ネットが栄えて活字のフォーラムが衰える。 それに図らずも、わたし自身がブロガー・配信誌主宰として加担しているのかもしれないが……。 『諸君!』 と 『ボイス』 には評論を掲載してもらったことがあるので、とりわけ思い入れがある。 最終更新日  Mar 3, 2009 08:21:40 AM == <追記> とんだ勘違いをしてしまったことに、読者コメントで気がつかされた。 文藝春秋の上野 徹 社長の挨拶のページに、上野 徹 という名の横に掲載されている写真は、文豪にして文春創立者の 菊池 寛 そのひとの写真であった。 (無知蒙昧のおかげで、菊池 寛 のことを 「ずいぶんふてぶてしい写りのひとだ」 などと書いてしまったではないか……。はずかしい。) これを例えれば、パナソニックの大坪文雄社長が、自らの挨拶のページ冒頭に自分でなく松下幸之助の肖像を持ってくるようなものだ。 ふつう そういうことをすると、自らを偉大な創立者になぞらえるがごとくで不遜ないし無神経と思われるから、プロならそういう編集は許さないものである。 もちろん、パナソニックの大坪社長の挨拶のページには、大坪さんそのひとの写真が載っている。 やはり、文藝春秋の上野 徹 社長というのは、ちょっと曲者なのだろう。 == <追記 2> けさ8時21分40秒に本篇をアップした。 いま検索してみると 『諸君!』 廃刊のニュースは朝日新聞が8時36分にネットで流していた。 毎日新聞は 11時34分、時事通信が 11時58分、共同通信が12時39分だった。

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