文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2009/09/08(火)23:39

「日本人もオトナになったもんですな」 という村上 龍さんの嫌味

村上 龍さんが編集長をつとめる配信誌 Japan Mail Media は、わたしも受信している。 朝日新聞的な冷泉彰彦氏のエッセーは数回読んで辟易し、以後 受信即削除。 オランダ在住の春具(はる・えれ)さんの随筆や アン・ヨンヒさんの韓国レポートはおもしろい。 JMMという発展的企画を立ち上げる村上 龍氏の進取の精神は、立派と論評するのがフェアだろう。 もっとも、村上龍さんご自身の文章がわたしは大嫌いだ。 何を読んでも、村上さんの内面の卑屈なコンプレックス臭が立ち上ってくるから。 * きょう午後、勤務先のテレビにニュースとして 「村上龍氏が、政権交代は日本人が大人になった証し とNYタイムズ紙に寄稿」 というテロップが流れた。 へぇ、村上 龍さんって、そこまでバカだったっけ? と思って、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載の Japan Comes of Age by Ryu Murakami を読んだら、そもそもテロップが間違っていた。 村上さんの趣旨は、 「政権交代においてもシラケきっている日本人のあり方こそが <オトナ> の証しだ。 政府が問題を解決してくれる、などと考えなくなったのだから。 このテの鬱は、子供がオトナになるとき必ず経験することだ」 わたしに言わせれば、村上 龍さんごときに、訳知り顔で日本国民全体をとらえて 「ようやくオトナになりましたな、ハハハ」 みたいなことを言われるのが苦々しくもあり、片腹痛くもある。 卑屈なコンプレックスは、その反動から傲慢な飛翔を試みる。

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