文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2009/09/15(火)08:22

教員免許更新制度と “医師免許更新制度”

わたしの女 「教員免許更新制度で不適格な教師をふるい落とすとすという今の制度だけど、医師免許更新制度というのもないわよね。 いのちに関わる医者でさえ、免許更新時の能力見直し制度はないのだから、学校の先生だけ免許更新制度を入れるというのは不公平じゃないの?」 わたし 「もし仮に、かかりに行ける医者が同じ町内の内科医・小児科医とか、同じ市町村・区内の外科医とかに限定されていたら、どうだろう。 医師の選択の余地をなくするという行政措置があるとすれば、それとペアになる政策として医師免許更新制度が必要だ。 行政側が <医者を選ぶことができない> 状態を作り出すなら、その代償としてすべての医師に一定のレベルを確保するところまで行政側がかかわらなければいけない。 実際には、かかる医者は選ぶことができるから、競争原理が働いている。 誤診すれば、訴訟沙汰にもなる。 医師としてのプロ意識も信頼できるだろう。雇われ医師で、勤務時間に政治活動をしている医師はいないはずだ。 そういう力と信頼が働くから、行政が介入して医師免許更新制度をつくったりはしていない」 わたしの女 「学校の先生は選ぶことができないわね。 私立の小学校の新設はほとんど不可能だし、学校に行きだしてからクラスを選ぶこともできない。 ひどい先生に当たっても、訴訟するわけにもいかないし。 一般人は、不適格な先生にあたるという災難にあえば、けっきょく泣き寝入りよね。 うちの場合、小学校であたった先生はすばらしい先生もいたけれど、学級崩壊寸前までいった無能な先生にも2年間あたったわよね。 先生を替えてほしいと運動したけれど、けっきょく校長先生は動かなかったわ。 そういう体験をしてるから、教員免許更新制度も必要だなと思えるけど、一般の人は <医師には免許更新制度はありません> と言われたら、コロリと議論に負けそうね」 わたし 「教員免許更新制度は、教員が “突然死” させられるわけではない。 10年ごとの講習後の認定試験で不合格でも2年間の猶予があって、2年間のあいだに再試験で合格すれば教員免許は失効しない。 不合格事例の実態をメディアで紹介してもらいたいな」

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