2009/12/29(火)00:36
中国や露国の核兵器搭載艦も自由に通過できる津軽海峡
さすがに瀬戸内海へはロシアや中国の軍艦が許可なく入ってくることはない。
日本の領海だからだ。
津軽海峡も本来はすべて日本の領海なのだが、米国の核兵器搭載艦の通過に支障が生じないように、領海幅を3海里のままに設定して公海部分を残してある、ということを今頃知った。
おかげで、ロシア軍や中国軍の艦船も すいすい通過できる。
核兵器を積んであるかどうか、問われることはない。
むしろ公海部分を無くして他国軍の艦船の通過をすべて許可制とし、同盟国の核兵器搭載艦の通過だけは正面切って認めることにしたほうがいいはずだ。
読者のご意見や、いかに。
情報源は、『北國新聞』 のコラム 「時鐘」 平成21年12月28日
≪結論が見えてきた日米 「核密約」 報道の中で、忘れられない記事が今年6月にあった。
32年前、日本が津軽海峡の公海域を残した背景に、この密約問題が絡んでいたというのである。
1977年、領海幅が従来の3カイリから12カイリに改めてもいいことになった。
が、12カイリにすると津軽海峡から公海が消える。
緊急時に米の核搭載艦が通過できなくなることを意味している。
そこで3カイリ領海のままにしたとの内容である。
重要なのは、津軽海峡を通るのは米艦だけではないことだ。
ロシア艦船の通過はよく知られている。
昨年秋には中国海軍も初めて通過した。
中・ロ艦船が核を積んでいるか否か知るすべはない。
津軽海峡は日本国内も同然である。
そこへ核搭載の恐れもある外国艦船が自由に行き来しているのである。
その現実には見て見ぬふりで、日本は同盟国の 「持ちこみ」 にだけ神経をとがらせていたことになる。
非核3原則の 「持ち込ませず」 は相手があってのこと。
相手とは米国だけではない。
約束したら守ってくれると思いこむ 「愚直」 さに背筋が寒くなる。
密約の罪はその愚直さを助長させたことにもあろう。≫