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2010/02/26(金)08:42

鳩山大臣 高級レストランの宴が減り、公邸で なごみの夕食へ  首相公邸の改装・補修に474万円の公費

日本の政治(107)

麻生首相は、メディアが批判のネタに困った挙句、一流ホテルのバーという安上がりな場所に行くことすら叩きネタにされた。 鳩山大臣は首相職について以来の動静欄を見ていると毎夜毎夜、高級レストランで宴をしていて、何でこれをメディアが叩かないのだろうと思っていた。 「鳩山宴の一覧表」 を作ってやろうかとよほど思ったが、そもそもこういうことに目くじらを立てること自体がサモシさの極みではないかという思いがあって、せずにいた。 トップの地位にある人間は、知恵者と語り合う場として毎日の食事時間を利用すべきだし、首相たる者が知恵者を招くなら1,980円のナントカご膳で済ますわけにはいかない。 知恵者を伴うなら高級レストラン通いも大いに結構。 むしろ心配なのは、今年の1月に入ってから動静欄から高級レストラン通いが消えたことだ。 新聞をご覧になると分かる。政府や党の幹部との面談後、「公邸着」 で終わる日がめっきり増えた。 要は、夕食を家庭でとる日が増えたのだ。 メディア対策にはこちらのほうが無難だが、首相職がそれでよいのかどうか。 ところで 「首相公邸」 といえば、麻生首相から引き継いだあと改装・補修に474万円の公費が使われた。 公邸のどこをどう変えたのか あげつらえば、ワイドショーのいいネタになると思うが。 『北國新聞』 コラム「時鐘」 平成22年2月25日 ≪首相公邸には伝説がある。二・二六事件で流血の現場となった旧公邸には、幽霊が出るというのが有名だった。 こんなのもある。 政権を取って公邸に入ったある首相が 「風呂はよく洗っておけ」 と命じたという。 前任の首相を指して 「あいつはきたないからな」 とうそぶいたと言うのである。 もちろん伝説に過ぎないから、だれが言ったか定かではない。 古い公邸伝説を思い出したのは、鳩山首相夫妻が公邸に引っ越す際の内装補修や備品購入費が474万円かかったとの政府答弁書が出たからである。 その中に、首相夫人が 「麻生前首相の入った風呂には入りたくない」 との理由で改修させたのではないかとの自民党議員の質問があった。 風呂場の改修は否定したが 「浴槽の清掃はした」 と答弁書にあったという。 風呂の清掃ぐらいは当然だろう。 が、5年前に大改装したばかりの公邸に474万円の補修費がかかった事実には、いろいろな意見が出るだろう。 問題は、伝説のたぐいの話が 「あの人ならあり得る」 と思わせるところにある。 これも鳩山さんの 「不徳のいたす」 ところかもしれない。≫ 不徳といえば……。同じ 『北國新聞』 平成22年2月20日の 「時鐘」 にいわく ≪もはや旧聞に属するが、先の党首討論で鳩山首相が 「母とは年に1度か2度会う」 と述べたのが、いまだに引っかかっている。 カネをもらった件とは別の次元になるが、同じ東京に居て年に1度か2度しか老母と会わないとは、辛い話である。 首相の多忙さは分かる。だが、プライベートに過ごす時間がしばしば紹介されている。 母に会うのが少な過ぎないか 野党は 「電話もしないのか」 などと攻めたが、口裏合わせなどといわず 「もう少し母親をたずねたらいい」 と心配すれば、退屈な党首討論にもっと耳を傾けた国民もいただろう。 公の政治と私生活を混同したくはないが、元はと言えば鳩山家の私的問題が政治問題になったのだ。 以前、橋本龍太郎元首相が毎週のように入院の母を見舞っていたのを思い出す。 この見舞いにも見方は様々あった。 が、多忙を理由に、首相がろくに母とも会えないとの理屈は通用しない一つの例ではある。 どんな家にも外からはうかがい知れない事情がある。 差し出がましいが、せめて月に1度の訪問をすすめたい。 物忘れもなく、懐かしい会話ができるうちだ。老母への孝行は。≫

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