テーマ:政治について(19773)
カテゴリ:ぼくの疑問符
あっちも立てて、こっちも立ててと、あちこちに配慮しまくって全体がおかしくなっているのが太平の日本。
東京・名古屋間のリニア中央新幹線で、沿線県に配慮して 「1県1駅」 の中間駅をつくるのもその類(たぐ)いだ。 リニア中央新幹線は、東京と名古屋間の移動距離短縮だけが目的だ。中間駅を4つも作り、いちいち停車して時間をロスするのは兆円級の迷惑である。 実際の時刻表ではたぶん半分以上の便が、品川駅から名古屋駅までノン・ストップで走るだろう。 相模原市の橋本駅には、新横浜駅よろしく若干の便を停めるだろうが。 山梨県・長野県・岐阜県の片田舎に停める合理性はゼロ。 もしも愛知県と岐阜県・長野県が合併していたら、現岐阜県にリニア中津川駅をつくったり現長野県にリニア高森駅をつくったりしようとは、誰も考えなかっただろう。 大愛知県としては、名古屋市の利便性アップを選択したはずだ。 もしも神奈川県と山梨県が合併していたら、現山梨県の甲府市の南方にリニア駅をつくろうと考えたかどうか。 「甲府は在来線の特急があればいいでしょ」 というのが合理的思考である。 ノンストップで品川・名古屋を走れば40分だが、途中に4駅も停まったら減速と停車でロスをして品川・名古屋は58分くらいかかるのじゃないかね。 死んでも 「1時間」 は切るだろうけど。 時刻表の見本を国民に提示して、最大公約数の現実利便を議論するのが正だ。 [中間駅で乗車・下車する人の数] × [その人たちの受ける時間短縮利便] と [東京・名古屋間を利用する人の数] × [中間駅があることで生じる時間ロス] を比べてみれば、答えはすぐに出る。 リニアに岐阜羽島(はしま)駅はいらない。 富裕とはいえぬ岐阜県も長野県も山梨県も、メンツを捨てて賢いカネの使い道を冷静に考えたほうがいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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