テーマ:政治について(19782)
カテゴリ:世界を見る切り口
≪政治犯たちはトウモロコシの種をまくよう命じられる。
腹を減らした彼らが種を食べないようにするために当局は、人の糞に混ぜた種を配る。 それでも何人かは水で洗って食べてしまい、大腸炎にかかり、血を吐いて死ぬ。≫ ウンコの中からトウモロコシの粒をほじくり出し、水で洗っても、異臭はトウモロコシ粒に染みついて取れないだろう。 それを口にする。 トウモロコシを煮たり蒸したりできはしない。ウンコのカスともにナマで食らうのだ。 ≪収容所の医師は獣医と聞いた。 例え話ではなく、実際に政治犯は人間扱いされない。だから獣医が診察するらしい。 21世紀のいま、人間を動物扱いする国が日本のすぐ近くにある。≫ 朝鮮国の収容所の猟奇的なすさまじさは、昭和59年に出版された金元祚(きん・げんそ)著 『凍土の共和国 ― 北朝鮮幻滅紀行』 (亜紀書房) で読んだのが初めだが、あれから悪化する一方だろう。 『凍土の共和国』は絶版だったが、平成20年に新装版が出されたという。 ≪核兵器をも弄ぶ、あの体制が倒れぬ限り、惨状を終わらせられない、と誰もが直感する。 中国があの体制を擁護する政策を転換しない限りあの体制は倒れないことも、多くの人が知っている。 人道的介入であっても、中国の同意なしにあの国に軍事行動は起こせない。 軍事行動は犠牲者を伴う。 人権のために人命を犠牲にするのは、本末転倒にも映る。 ではどうするか。まだ明確な答えがない。≫ 引用は、日経10月9日2面 「風見鶏」 に伊奈久喜さんが 「人権安全保障を提案する」 と題して書かれたコラムから。 伊奈さんが朝鮮国の政治犯の惨状を聞いたのは、国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチなどが9月7日に明治大学駿河台キャンパスで開催した 「北朝鮮の人権 国際会議」 にて。 ≪最小コストで彼らを人権抑圧から解放するにはどうすればいいか。 それを政策にし、中国のような国も受け入れざるを得ない状況をつくる。 これが人権安全保障の目標となる。≫ と伊奈さんは結ぶ。 ヒューマン・ライツ・ウォッチという団体に興味あり。真っ当な主張に貫かれているのか、フォローしてみたい。 カトリック教会もそうだが、総本山がマトモでも各国支部はゆがんでいる、ときもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 14, 2011 12:33:00 AM
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