文春新書『英語学習の極意』著者サイト

2012/08/07(火)07:15

金メダル数か、金・銀・銅の合計数か

世界を見る切り口(173)

世界各国で、オリンピックのメダル数はどうランキングしているのだろう。 日本では金メダル数でランキング、米国では金・銀・銅の合計数でランキングするのが一般的だが。 ドイツはどうかと思って Frankfurter Allgemeine を見た。 メダル数ランキングのページがあった: http://event.faz.net/event/olympische-spiele/live/#/results-resultsMedalsTracker 金メダル数でランキングしていた。 ちなみに、金メダル数でランキングすると、現在の順位は 中、米、英、韓、仏、露、伊、カザフスタン、独、ハンガリーの順。ドイツは第9位だ。 日本は第18位、豪が第19位。 かりに金・銀・銅の合計数でランキングすると、現在の順位は 中、米、露、英、日、仏、韓、独、豪、伊の順。 こちらでもドイツは今年振るわず第8位になるが、見たところ総合的な国家のスポーツ力のランキングは金・銀・銅の合計数ランキングのほうだ。 これだと日本は第5位で、豪が第9位。 ではオーストラリアではどうランキングしているのだろう。 The Australian 紙のサイトを見たら、Medal Tally というリストがあり、オーストラリアは第19位。 つまり金メダルの数でランキングしている。 フランスはどうかと思って、Le Monde 紙のサイトを見たら、Tableau des medailles というページがあった。 あれ、こちらも金メダル数でランキングしてるね。 英国ではどうなのだろう。 The Guardian 紙のサイトを見たら、Results, Medals and Schedule というコーナーがあった。 あれれ、こちらも金メダル数でランキングだ。 ロシアの Argumenty i fakty 紙も金メダル数でランキングしている。 中国の人民網を見たら、こちらも 第30届夏季奥運会 (英国/2012) 奨牌榜 で金メダル数をランキング。しかもこちらは金・銀・銅の合計数を併記していない。 先週ロサンゼルスに出張して、米国のテレビや新聞で金・銀・銅の合計数によるランキングをしていたので (しかもそのときは日本は金・銀・銅の合計数では第3位だった!)、てっきり日本だけが自虐的に金メダル数に固執しているのかと思った。 しかし、調べてみるとやはり金メダルの数がものを言うのが世界の大勢のようだ。 残念だね。ぼくは米国流が理にかなっていると思うけど。

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