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Apr 24, 2014
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カテゴリ:ぼくの疑問符
広島大学大学院の奥村晃史教授 (地震地質学)
「敦賀原発の現場をいくら観察しても破砕帯が動いた証拠はなかった」
と、環境省原子力規制委の見解を真っ向から否定している。

ところが規制委は、この議論に応じようとせず、時間ばかり無為に経過する。不健全の極みだ。

『電気新聞』 平成25年10月15日1面の特集記事に奥村教授へのインタビューが載っていた。半年前の記事だが今日ただいまの問題であり、古新聞にはあらず。後半、K断層に関連する技術説明が分かりにくいのが、いささか残念だが。

≪原子力規制委員会  検証 活断層問題  識者に聞く
敦賀 「動いた証拠ない」
広島大学大学院教授 奥村晃史氏

活断層調査の対象になっている6つの原子力発電所のうち、原子力規制委員会が唯一活断層だと判定した日本原子力発電の敦賀発電所。地震地質学を専門とする奥村晃史・広島大学大学院教授は 「現場をいくら観察しても動いた証拠はなかった」 と、規制委の見解を真っ向から否定する。規制委がよりどころとする有識者会合の評価書についても、「明らかな間違いが書いてある」 と厳しく指摘する。 (聞き手 = 長岡 誠)

―― 敦賀の破砕帯が活断層だという有識者会合の評価に、一貫して反対してきた。問題だと思う点はどこか。

「要するに有識者は D-1 破砕帯の活動の有無はよく分からないので、安全側に判断すると言い続けてきた。確たる証拠がなくても 100% 否定できなければ活断層にする論法だ。しかし現場をいくら観察しても、D-1 破砕帯が動いた証拠はなかった。『探せばある』 と言われたから原電は必死に調べたが出てこない。にもかかわらず有識者は 『分からない』 という根拠だけで判断した。到底、科学的な姿勢とはいえない

―― 分からないものを “クロ” と言うことと、安全側に判断することは違うということか。

「そう思う。たとえば医者が健康な人間に対して 『100%否定できないから、あなたは癌だ』 と言ったら、ただでは済まない。活断層調査も同じだ。軽々しい、吹けば飛ぶような根拠で判断すべきではない」

―― 外部レビューチームの一員として、D-1 破砕帯が活断層ではないという原電の調査報告を妥当と評価した。原電の調査結果で特に重要だと思う点は?

「有識者会合の評価書が D-1 破砕帯と一連の構造とみなした K 断層を追跡した結果、消滅することが分かった。周囲には K 断層に相当する別の断層も見つかっておらず、別の所に移った形跡がない。地層年代判定の決め手になる火山灰の情報が飛躍的に増えた点も重要なポイントだ」

―― 有識者は K 断層と D-1 破砕帯は一連の構造とみている。

これまでの観察結果に、同じものと示す証拠は一切ない。傾きの方向は似ているが、それ以外の共通点はない」

―― なぜ K 断層が移動してないといえるのか。

「いったん変位量がゼロになっているからだ。そもそも断層が動くのは岩盤に力が加わるから。一連の断層で消化される力、あるいは縮む量は一定であり、ステップしたなら、近くにゼロになる前の変位量を引き継ぐものが見つかるはずだが、掘削した範囲で似たものは見つかっていない」

―― 有識者会合の評価書には、初歩的な認識で誤りがあるとも主張してきた。

目を覆いたくなるような、明らかな間違いが書いてある。たとえば、K 断層が基盤岩を切っているから地下深部まで続いていると書いてあるが、それは嘘だ。現場を見て単なる地滑りであっても、そのほとんどは岩盤まで続き、基盤岩も切っている。本当にK断層が深い地下から来たものなら、そう簡単に消滅しないはずだ」

「不整合の解釈もおかしい。有識者は上下の地層は短い時間間隔で堆積したと説明しているが、明らかに間違い。不整合があるということは、地層が削られて、時間情報が完全に失われたということ。失われた時間が千年か、1万年か、それとも100万年かは、誰にも分からない」

―― 事業者が依頼した外部チームの評価は信頼できないので無視するといった風潮も一部メディアにはある。

「我々は原電を守るために仕事を引き受けたわけではない。原電には炉の直下に活断層があると分かれば、我々が廃炉勧告を出すと繰り返し伝えてきた。電力会社に化かされて調査を手加減するなどあり得ない」≫



【関連ブログ】 敦賀原発直下の “活断層” に固執する規制委の風通しの悪さ  何かウラ事情でもあるのか?





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最終更新日  Apr 24, 2014 11:02:50 PM
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