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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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映画・演劇(とりわけミュージカル)評

May 8, 2018
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銀座ビジネス英語gym の泉幸男です。http://ginzagym.com

 きょうは映画 "Darkest Hour" を観てきました。ウィンストン・チャーチル首相が苦悩のなかで英国民の心をつかみとる瞬間を描いた映画です。
 チャーチルの秘書 Elizabeth Layton を演じた女優 Lily James さんがスキのない美しさです。2016年テレビ版「戦争と平和」でナターシャを演じたのも彼女。




 チャーチルの奥さんが、性格も見た感じも ぼくの奥さんにすごく似ていて、他人とは思えませんでした。言うところはバシッと言うけど、深い愛があるんですねぇ。
 有名な地下鉄内の人々との対話といい、ダンケルクに向かう800隻以上の民間船団といい、議会で満座の支持を勝ち取る瞬間といい、幾度となく涙が噴き出しました。
 TOHO シネマズシャンテの上映は明日までです。

銀座ビジネス英語gym http://ginzagym.com






最終更新日  May 8, 2018 03:51:21 PM
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Mar 8, 2016
 「ジキル&ハイド」は、平1904日生劇場公演(鹿賀丈史さん最後の渾身のジキル)、平2403日生劇場公演(石丸幹二・笹本玲奈のジキル&エマ)を2度ずつ観てきた。英語版・ドイツ語版のCDを何度も聴いた、思い入れの多い作品です。

280305 平19ジキル&ハイド.jpg

 今回の平2803東京国際フォーラム公演、3月5日に初日を観ました。
 石丸幹二さんが魂を素っ裸にして自分のジキル&ハイドを作り上げ、のびのびとした心境が歌のハリにもすなおに表れ、1曲目の「闇の中で」から背筋をぞくっとさせてくれました。石丸ジキルはより端正にそして悩み深くなり、ハイドは茶目っ気のある罪ないたずら小僧になった。

280305 平28ジキル&ハイド.jpg

 人間がむき出しになった石丸ジキルに呼応して、笹本玲奈さんのエマもひとりの慈しみ深い女性として立ち現れた。前回の笹本エマは「お嬢さま」を演じていて、やや硬かった。今回のエマは、なぜあのわがままなジキルを女性として全面的に受け入れることができるのか、納得のいく役作りでした。

 濱田めぐみさんの娼婦ルーシーには、無邪気な少女ぶりを残した愛すべき女性の繊細さを感じました。初日公演でとても緊張していたのか、ミュージカルの女王にして最初の歌で歌詞をとばしてしまったけど。

 石丸さんも濱田さんも4年前には、あまりにも偉大だった鹿賀ジキルと豪快なマルシアルーシーの舞台を「継承」することを意識せざるを得なかったでしょう。今回は完全に吹っ切れた。新鮮で完成度の高い初日でした。

 助演の役者さんもそれぞれにみごと。
 ジキルの盟友のアターソン弁護士役の石川禅さんは、快活で誠実な人間味あふれる友人を一歩踏み込んで演じた。
 畠中洋さんのサイモン・ストライドは、やりすぎかと思うほど憎たらしくなった。

 そしてエマの父であるダンヴァース・カルー卿は今井清隆さんが理想の父親像をごく自然に演じきった。
 エマの父役は前回、中嶋しゅうさんを当てるというかなり冒険の配役で、それはそれで味があったけれど、やはり今井清隆さんがぴったりはまった。

 初日公演なので、カーテンコールには演出の山田和也さんも登場し、役者さんたちをねぎらって
「初日として上々の出来。ダメ出ししなきゃいけないところもまだあったけど(劇場内に笑い)、でも、とてもいい出来だったよ」

 そしてビックリしたのが、そのあとに登場した作曲のフランク・ワイルドホーンさん。とてもにこやかに
「世界各国でさまざまなヴァージョンの Jekyll & Hyde を観てきたが、その中でも今回の公演は出色の出来。皆さんはいまa happy composerを目にしている。これからこの公演がさらなる adventures を繰り広げることを祈ります」

 ミュージカルの包容力とスリルに満たされた夕べとなりました。






最終更新日  Mar 8, 2016 07:53:44 AM
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Dec 19, 2014
ぼくの応援している劇団 Theatre Moments が、パワーアップされた「幸福の王子」公演をやっています。初日を観てきました。

この劇団の特徴は
1. からだを張って動く。舞踏でも武闘でもなく。舞台美術そのものとしてのからだの動き。
2. 大道具を使わず、シンプルな小道具をさまざまな用途に使い込む。落語の扇子と手ぬぐいみたいに。
3. 出演者が役を次々に入れ替わる。そのプロセスの中で、観る者の想像力の翼を羽ばたかせる。
3. 笑いをとる脇スジと、しっとりと締める本スジのストーリーの絶妙のバランス。

今回は、調布市せんがわ劇場の企画制作だったので、舞台美術がいつもより華やいでいます。
有名な「幸福な王子」をこの劇団で観るのは3年半ぶり、2度目。

注目した新演出は、暗転の効果的な使い方。暗転といっても、幕や場の転換ではなく、台詞や効果音は続行します。
1度目の暗転は、王子の片目のサファイアをつばめが抜き取った瞬間。王子がひとつの目の光を失う瞬間を暗転によって観客も体験実感する。
2度目の暗転は、王子の鉛の心臓が割れるとき。荘厳な死を、闇のなかで実感します。
暗転って、こんな使い方もあるんだ!

「幸福な王子」は朗読しても30分ほどで終わってしまいますが、これを70分の演劇に仕立てたので、コミカルな脇スジ(「妖怪体操」まで出てきましたが…)もあれば、ひとつのシーンをふくらませて考えさせてくれる場面もありました。

舞台中央に2人の役者が背中合わせで立ち、こちらを向いた役者が
「わたしは北半球の先進国にいます。なにが困るって、食べ物がたくさんありすぎて、どれを食べたらいいかわからなくなること」
舞台奥を向いた役者が
「わたしは南半球にいます。なにが困るって、飢えと栄養失調でおなかがふくれてしまうことです」。
これだけ書くと、陳腐な社会派演出のように読めますが、このシーンに至るまでストーリーの階段を登ってきた観客には、じ~んとくることばなのです。

Theatre Momentsさん、いいお芝居をありがとう!
「幸福な王子」公演の詳細は、こちらのサイトをご覧ください。入場料は2,500円です(各種割引あり)。
http://www.moments.jp/playX05/

12/19 14時、19時半
12/20 11時、15時
12/21 14時、17時
12/22 14時。

劇場は、京王線の仙川駅から歩いて5分。調布市といっても、新宿駅からすぐです。






最終更新日  Dec 20, 2014 11:42:06 AM
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Nov 24, 2014
ミュージカル女優・笹本玲奈さんのファンクラブイベントは欠かさず出てますが、今年はとても充実していました。

何といっても、彼女自身が人として成長して、当たりがやわらかくなった。以前は、気負いを発散させていましたが、いまは自然にひとと やわらいでいる。おとなの女性になって、そして一段と美しくなりました。

以下、彼女のトークの前半部分(演劇関係)から抜粋です。ちなみにトーク後半は出演したコンサート関連でした


◆ジャンヌ◆

自分がずっと演じたかった役が5つありました。レ・ミゼのエポニーヌ、ミスサイゴンのキム、ガイズ&ドールズのサラ、ミー・マイのサリー、そしてジャンヌ・ダルクです。昨年9月に「ジャンヌ」を演じて、この5つを20代のうちに演じることが、かないました。

文学座の皆さんに囲まれて、女性ひとりポツンでしたけど、稽古中は毎日戦争でした。今までになく長い台詞(せりふ)でしたから。

これまでのお芝居では、稽古期間の前に3日間だけ椅子に坐って台詞だけひたすら読んでいたのですが、「ジャンヌ」は10日間、台詞だけの練習をしました。
出づっぱりで衣装も重いし、長い台詞が各シーンにあるんですね。

最後の裁判シーンは説明台詞が多いのですが、地方公演で台詞を3頁飛ばしてしまった俳優さんがいたんです。どうやって巻き戻そうかと舞台上のみんなが助けようとしていろいろ台詞をトライするんですが、戻そうとする台詞がひとによってポイントが違って、うまくいかないんです。1分ちかく、しーんとしてしまって。1分の空白のあと、どなただったか、うまく続けて、それでまた舞台が回り出したんですが。

じつは飛ばしてしまったのは某##さんでした。(注:お名前はブログには書かないことにします) 大先輩でもそんなこともあるんだなぁと。
ところが##さんは舞台が終了するまで自分が間違えたとは思ってなくて「誰だよ、次の台詞は !?」と思っていたそうで、じつは自分の間違えだと分ったあと、新幹線に乗るまでの時間にレストランでおごっていただきました。

演じる前にフランスのオルレアンに行きました。ジャンヌの住んでいた家も建て直されてレプリカが建っています。河のあっち側とこっち側で敵味方が向かい合った場所にも行きました。舞台で台詞を言いながら、その場所の絵が浮かんでくるんですね。

「ルドルフ」のマイヤーリンクにも行ったことがあります。建物は変わっていても、風景は変わっていません。実際にあった出来事に基づくお芝居を演じるときは、その場所を見たほうがよいと思いました。

ストレートプレイ(注: ミュージカルではない台詞劇)は来年も1本、予定しています。ミュージカルをやるにしても、歌がうまいだけではダメで、基本はお芝居ですから、ことばだけで伝えることができないといけませんね。

わたしの演じる役は悲劇的結末のものが多いのですが、コメディーも率先してやっていきたいです。


◆クリスマスキャロル◆

稽古がレ・ミゼの本番中だったので、迷惑をかけてはいけないと思って一旦はお断りしたのですが、市村正親さんがすごく推してくださって。市村さんの40周年記念の作品でもあったのです。

市村さんは、1998年にわたしがピーターパンにデビューしたとき初日に観に来て楽屋に来てくださって、そのときイギリスのピーターパンの銅像が立っている公園でお撮りになった写真にサインしてわたしにくださったんです。「いつか、共演できるように頑張ろうね」って。

舞台でご一緒できたのは2004年の「屋根の上のバイオリン弾き」でした。
市村さんはわたしにとってミュージカル界のパパです。いつも目を光らせてわたしの演技を見ていてくださり、いろんなアドバイスをくださいます。


◆ラブ・ネバー・ダイ◆

衣装の早変わりをする「水着の美女」では最初の段階で7枚重ね着しているので、このままでは雪だるまになっちゃうと思ってダイエットしました。

久々にダンスもあって、ミュージカルらしい作品でした。

わたしの演じたメグは、前半はひたすら明るい人柄で、最後に本心が見えてくるのですが、演出家さんから「ここはお客さんをだましてしまおう!」と。淡々と演じて最後にはぜる役はやりがいがあります。

ダブルキャストの彩吹(あやぶき)真央さんは宝塚のかたなので、立ち方や踊り子さんとの距離感を学ばせていただきました。

ラウルとファントムのどちらを選ぶかと言われたら、ファントムを選びますね。ラウルも最後はせつないですけど。

ラブ・ネバー・ダイIIがあったら、どういう話になるのかなぁと考えます。ファントムとクリスティーヌの息子であるグスタフを、この先はファントムとラウルが立派に育てて……とか。みんなが不幸になるのはかわいそうだから、メグもどこかの国に母親と一緒に逃げて、結婚してハッピーになってほしい。

5つの役がダブルキャストなので、いろんな組み合わせで稽古をします。相手が違うと、こちらの演じ方も変わります。市村さんと鹿賀丈史さんは、個性のちがうファントムだったので、わたしの演じるメグも動くポイントとかいろいろ演じ違えました。そういうことが楽しかったですね。

市村さんと鹿賀さんの違いが楽しかったです。市村さんは、ついていきたいと思わせるファントム。鹿賀さんは、あなたの才能をまもってあげたいと思わせるファントムでした。


◆ミス・サイゴン◆

新演出のロンドン公演のオープニングに招待状をいただいて、市村正親さん、駒田一(はじめ)さんとともに行きました。

新演出は、人数も増え、セットも変わり、ヘリコプターも再登場ですし、すごく変わったなという印象で、違和感さえ感じたほどでした。2012年演出の映像のヘリコプターに慣れてしまっていたんですね。

今回の帝劇公演は、ロンドンの新演出をそのまま持ってきています。
2012年は青山劇場という小さなハコでしたが、今年の帝劇は大きなハコなので、同じセットでも場所を広く使います。2階席のいちばん奥の席にいらっしゃるお客さまにも伝わるお芝居をしなければなりません。

わたしがキムをはじめて演じたのは19歳のときで、そのときはまっすぐストレートに子供を守りたいという気持ちを歌いました。

しかし人間は迷いや弱さもないわけではない。クリスを信じていると口では言っていても、本心ではやはりクリスは戻って来てはくれないとも思う。でも、ことばでもって「クリスを信じている」と言って、自分を奮い立たせているのがキムなのだと気づきました。弱さが勝って、涙が出ることもある。

演出のダレン・ヤップさんも「強いだけの人間はいない。弱い面も見せればいい」と言ってくれて、自分もそのほうがやりがいがありました。

トゥイとの対決の場面でも、キムにはきっと「このひとと一緒になれば苦労もなくなり、子供もしっかり育てて安定した生活ができるかもしれない」という思いがよぎったはずだとダレンは言うんですね。トゥイをキムが殺したとき初めてキムは「迷いはない」と本当に強い気持ちになって「命をあげよう」を歌い上げる。

過程がちゃんとあった上での「命をあげよう」なのです。

2004年から10年間で154回のキムを演じることができ、ぜいたくな経験でした。



イベント恒例の「歌のコーナー」は、レ・ミゼ笹本エポニーヌの歌「オン・マイ・オウン」と、平原綾香さんの「おひさま ~ 大切なあなたへ」。
「おひさま」の歌詞は、ミス・サイゴンのキムのことばとして聞くこともできますね。


イベントの最後、笹本さんにひとことお伝えしました。
「35歳になるまでにぜひアメリカかイギリスでお芝居をやってください。
もう日本では極めちゃったところもあるし。
イギリスには演出家のジョン・ケアードさんもいるし」。


笹本さんは「え!?(できるかな??)」という反応でしたけど、5年計画で新たな高みを目指してくれればと祈っています。






最終更新日  Nov 25, 2014 09:36:57 PM
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Apr 27, 2014
ミュージカル Love Never Dies 日本語版の千穐楽(せんしゅうらく)公演を2階席から観ました。カーテンコールで舞台挨拶があったので、そのようすを後半に書きます。

本作の公演は、すべての回が満員御礼・起立絶賛(スタンディング・オヴェイション)だったそうです。わたしは3回観ました。笹本玲奈さんの多様な魅力が楽しめて、ファン必見の作でした。

ところで、公演の名前ですが、原題は Love Never Dies だから、すなおにカタカナにすれば 「ラブ・ネバー・ダイズ」 です。三単現の -s を抜かした「ラブ・ネバー・ダイ」というカタカナは、とても堪えられません。
再演のときは 「オペラ座の怪人2 ―愛は死なず―」 でお願いしたいです。それともひょっとして 「オペラ座の怪人」 は劇団四季が商標登録済?


260427 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 鹿賀丈史、平原綾香、笹本玲奈、田代万里生、香寿たつき、加藤清史郎、あべみずほ、辰巳智秋(たつみ・ともあき)、ひのあらた
(千穐楽。これまでの2度の観劇で観られなかった鹿賀さん、平原さん、香寿さんにも会えたので、主要キャストで観ることができなかったのは笹本さんとダブルキャストの彩吹真央さんだけ。さて、鹿賀丈史さんは本調子でなく音程が乱れるが、台詞がダンディでカッコいい。平原さんはみごとに歌い切ったが、台詞と歌が断絶しているのが惜しい。改めて濱田めぐみさんのすごさを実感。笹本さんのメグのラストシーンが、妖しい夢を泳ぐような みごとな役づくり。カテコで舞台挨拶あり、詳しくはブログ本篇で。)

260402 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 市村正親、濱田めぐみ、笹本玲奈、田代万里生、鳳 蘭、松井月杜(つきと)、あべみずほ、辰巳智秋、ひのあらた
(笹本玲奈さんの Meg Giry は 「水着の美女」 がいちだんと cheerful だし、グスタフを誘拐したラストシーンは鬼気迫るすごみがあった。市村正親さんが、高音にもパワーで向かって歌い上げた。田代万里生さんの第2幕冒頭 「なぜ僕を愛する?」 から 「負ければ地獄」 に至る歌、凝縮した思いが詰まっている。ラウルは、万里生さんだね。濱田めぐみさん、今宵も鳴り止まぬ拍手。カテコで市村ファントムが田代ラウルにガンつけして、ウケていた。)

260322 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 市村正親、濱田めぐみ、笹本玲奈、鳳 蘭、加藤清史郎、橘慶太、あべみずほ、辰巳智秋、ひのあらた
(笹本玲奈さんの Meg Giry が、変化に富んで快活で、とても楽しい存在。濱田めぐみさんのソロがみごと。きょうは鹿賀丈史さん主演の回だったのだが、体調不良で市村さんに交代。ファントム役と鳳蘭さんの Madame Giry 役の歌は高音を歌いきるのに少し苦労していた。)

さて、舞台挨拶の様子です。

笹本玲奈さん
「今回わたしが演じたメグは残念ながら殺人者ということで……
(隣の平原綾香さんが 「そんなことないわよ」 とささやいたようす)
……え? でもやっぱり殺人者よね。殺そうと思って殺したわけじゃないって? まぁ、ミスによる殺人というか……ということで複雑な気持ちですが、でも、大好きな先輩がた、そして日頃はご一緒する機会のない(平原)綾香ちゃんとも同じ舞台に立てて、楽しい公演でした。
メグは、お芝居のなかでいろんな形で登場し様々な面を見せる、演じ甲斐のある役でした」


加藤清史郎
「歌がとても難しかったですが、1回1回こころをこめて歌いました。今日で終わりかと思うと、さびしい気持ちです」

香寿たつき
「わたしも、とても難しい歌をいただきました。わたしは舞台上の役者をよく植物にたとえます。舞台の上で光を浴びて光合成をしてすくすく伸びていく植物です。今回の作品は、これまでになく最高の光合成をすることができました」

田代万里生
「毎回、恋に破れ、酒におぼれ、ひとに捨てられということで、いいことのないラウルをダブルキャストで演じる橘君と、慰め合う日々でした。
今回の公演は、すべての回が満席でスタオベということで、こんなことはこれまでで初めてでした」


平原綾香
「今回のお話をいただいたときは、ほんとにビックリいたしました。オペラのような形の歌は歌ったこともなかったし、お芝居も初めてです。こんな素人が舞台に立ってよいのかと。でも舞台にいてすばらしいキャストの皆さんと一緒にいると、自分の台詞がないところでも、相手の役者さんと目が合っただけで心にこみあげてくるものがあったりする。こういう機会を与えてくださったホリプロさん、そしてキャストの皆さんに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
(背後にいるキャスト一同に向かってお辞儀)
今回の作品はオペラ座の怪人の10年後の話ですが、ファントムもクリスティーヌもラウルももちろん架空の存在であるわけです。10年といえば、わたしも歌手になって10年になります。でも、オペラ座の怪人はもっともっと長い時を経ていて、すでにファントムもクリスティーヌも、単なる架空の存在ではないと思うのです。わたしは毎回クリスティーヌに、あなたの声をくださいとお祈りしてきました。
とにかくこうなったら命をかけて取り組もうと、舞台に骨をうずめようと思って、頑張ってきました。昨日の前打上げで、そろそろ舞台から骨を掘り出そうと思うと言ったら、場違い発言だったようなのですが(笑)
やっと終わったと思ったら、今度はわたしのソロ・コンサートが待っておりまして、そこでもまた 「愛は死なず」 を歌うようにとファンの皆さんからご要望がありまして、また歌わせていただきます」


鹿賀丈史
「今回の公演では、最初3~4日を終えたところで、歌をお聞かせできるような声が出なくなってしまいました。ダブルキャストの市ちゃん (いっちゃん、市村正親さん) が、それじゃぁ、俺が代わってやるよ、と言ってくれて、結局5回ほど代演してもらいました。その日その日の舞台を楽しみにして来られるお客様には大変失礼なこと、あってはならないことで、たいへん申し訳ありませんでした。この歳になって、舞台と病院を往復するような日々となってしまいました。改めて、お詫び申し上げます」


会場の熱い拍手のうちに、鹿賀ファントムと平原クリスティーヌ、加藤グスタフの親子3人を全キャストが取り巻くカーテンコールが続きました。



今回の Love Never Dies は、ファントム、クリスティーヌ、マダム・ジリーの歌に飛びぬけて高い音があり、歌い手泣かせの作品でした。

さて、本作の再演でファントム役は誰になるでしょう。山口祐一郎さん、鈴木綜馬さんあたりでしょうか。
メグ役は、引続きぜひ笹本玲奈さんに演じてほしいです。






最終更新日  Apr 28, 2014 08:13:07 AM
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Mar 30, 2014
笹本玲奈さんの Meg Giry が、変化に富んで快活で、とても楽しい存在。
濱田めぐみさんのソロがみごと。
3月22日の昼の部は鹿賀丈史さん主演の回だったのだが、体調不良で市村さんに交代。
ファントム役の市村正親さんと Madame Giry 役の鳳蘭さんは高音を歌いきるのにところどころ苦労していたかな。

260322 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 市村正親、濱田めぐみ、笹本玲奈、鳳 蘭、加藤清史郎、橘慶太

帰宅後、映画版 (平成24年作、英語) をもういちど観た。コニーアイランドの見世物小屋のシーンの数々、日生劇場の舞台にうまく再現していたなと納得。

映画版ではクリスティーヌ・ダーエの親友のメグ・ジリーを Sharon Millerchip さんが演じている。きれいなひとで、昭和44年生まれ。ストーリーの設定に近いキャスティングは、ミラーチップさんなのでしょう。
でも、笹本玲奈さんのメグ・ジリーのほうがぴちぴちしていて、愛嬌がある。映画版と今回の日生劇場版を比べて、唯一 笹本さんのメグ・ジリー役が映画版越えしてたと思うなぁ。

メグ・ジリーは、出番としてはこのミュージカルのなかでいちばん多いかも。コミカルでゴージャスでプリティ。

クリスティーヌ・ダーエ役の濱田めぐみさんのソロ 「愛は死なず」 は万雷の拍手がしばし鳴りやまなかったけれど、訳詞の 「愛は決して 決して死なず」 がメロディーの拍数と合わなすぎて (とくに「決して」の3.5音節が)、いかにも翻訳ものでございの歌になっているのが残念。
「愛はとわに 滅びなく」 と訳したほうがよかったのでは?

ミュージカルの題名じたい、邦題の 「ラブ・ネバー・ダイ」 は英語の Love Never Dies の三単現の -s を外していて、ぼくとしては許しがたい。
邦題は 「オペラ座の怪人2 愛はとわに」 がよかったのでは? で、この 「2」 は、トゥー ではなく ツー になっちゃうんでしょうかね。

クリスティーヌの夫君であるラウル・シャニュイ子爵は、橘 慶太さんが演じていたが、ミュージカルは初めてというヴォーカリストで、ぼくはちょっとピンと来なかった。
音楽界では大人気のひとのようですが。
そもそもこのミュージカルでラウルは華がない役柄なので、デビューを飾るには不利な役どころだったかもしれないけど。

劇中で真の父親が明らかになるグスタフ役の加藤清史郎君が、天使の歌声をよくこなしていました。






最終更新日  Mar 30, 2014 07:19:52 PM
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Mar 16, 2014
期待を大きく上回る出来でした。
戯曲そのものが女性陣が光る作りなので、男性陣は本領発揮できなかったかも。

260316 新国立劇場ドラマスタジオ第7期生修了公演 9階の42号室 @ 新国立劇場 小劇場  作: 飯沢匡(ただす)、演出: 栗山民也、出演: 岩澤侑生子(いわさわ・ゆきこ)、押田栞(おしだ・しおり)、デシルバ安奈、山下佳緒利、野坂 弘(ひろむ)

山下佳緒利さんの老けた掃除婦役は、ちょっと疲れたところまで自然で、かと思うと劇中劇で妖艶女も演じてしまう。役者人生に直行するのは、まず彼女かな。

デシルバ安奈さんは第2場の劇画作家の付き人では津軽弁、第4場ではヘンなフランス人のマダム・マルシャンをコミカルに演じた。ルックスにも恵まれて、これから楽しみなひと。

押田栞さん演じる劇画作家も、遊び心たっぷりの押しの強さ。今回の数ある役の中で、いちばんアクが強いのはたぶん彼女が演じた劇画作家だな。

岩澤侑生子さんは端正さが持ち味。すこしアバズレて見せてくれると、もっとおもしろくなる。長ゼリフをもたせる力量はさすが。

野坂弘さんの半分ボケた老政治家も元気があって楽しめた。役者本人の善人のオーラが、やや出過ぎたか。政治家の煮ても焼いても食えないところを感じさせるスパイスが欲しかったかな。

他の皆さんも、役どころを得ればそれぞれに開花するのだと思います。第7期生11名の皆さん、期待しています!






最終更新日  Mar 16, 2014 11:46:17 PM
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Feb 8, 2014
きょう大雪の日が千穐楽。観客の皆さん、交通がご無事でありますよう。
わたしは5日の夜、仕事帰りに観てきました。

ムダを削ぎ落とした舞台空間の、すばらしい公演でしたが、ほんの少し残念な点もあったので書いておきます。

今年は4月下旬にも 二期会の 「蝶々夫人」 が東京文化会館で行われるので、それも観るつもりです。

260205 Giacomo Puccini: Madama Butterfly @ 新国立劇場オペラパレス 指揮: Keri-Lynn Wilson 演出: 栗山民也 出演: Alexia Voulgaridou, Mikhail Agafonov, 甲斐栄次郎、大林智子、内山信吾

じつは 「蝶々夫人」 を観るのは初めて。いくつかの旋律の特徴的な一節が、ミュージカルの 「レ・ミゼラブル」 や 「ミス・サイゴン」 で聞きおぼえのあるものだった。

後年のミュージカルが、剽窃にならない範囲でプッチーニのメロディーにオマージュをささげていたわけである。

2列目右端近くの良い席で、自ら命を絶つ蝶々さんを正面から見る席だった。

海外公演での時代考証の失敗をとりあげた記事を何度か読んだことがある。
栗山民也さん演出だからその点は大丈夫だろうと思っていたら、別の切り口で違和感ポイントが2つあった。

第2幕第2部でピンカートンが畳の部屋に土足で上がるのは余りの違和感。第1幕でもゴローが草履のまま畳に駆け上がるシーンあり。
「あ、あれはおかしいよね」 と観察脳が警報を発すると、藝術脳のテンションが下がる。

また、第2幕第2部に登場する米人妻ケートを、顔立ちが地味で黒髪の日本人歌手が演じていたのにも違和感。
この違和感は、蝶々さんをギリシア人の歌手 (しかも白人としても派手な顔立ちの) が演じていることから来る。

「日本人」 と 「米国人」 の生まれの違いがストーリー上 決定的な意味をもつシーンなのに、米国人役の姿は どう見ても漱石の坊ちゃんのマドンナだ。

ピンカートンの米人妻役は、少なくとも蝶々さんよりも白人 「らしい」 姿で舞台に立つ必要がある。
ケートの独唱部分は、蝶々さんとの掛け合いの僅かなものだし難度は高くないから、日本在住の白人歌手を見つけることも可能だったろうし、日本人なら金髪のウィグを利用するなどして、白人っぽい演出をすべきだった。

舞台上のひとが全員 アジア系の人だったとしたら、気にならなかったであろうポイントだ。






最終更新日  Feb 8, 2014 09:22:42 AM
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Jan 29, 2014
260128 思い出を売る男 @ JR東日本アートセンター 自由劇場  作: 加藤道夫、演出:浅利慶太、出演: 田邊真也、日下武史、野村玲子、味方隆司、芝 清道、生形理菜

劇団四季創立40周年記念として平成4年に初演された佳品。芝居の最後、日下武史さん演じる中風の乞食役が絶品。

しかし、芝居の冒頭、主役の復員兵詩人の田邊さんと花売娘・生形さんの台詞回しが、発音練習におつきあいさせられているようで、全くいただけなかった。
もし通路側の席だったら、開演の10分後に劇場をあとにしたと思う。

劇団四季・浅利慶太氏の明瞭母音理論は知っているが、それを墨守させて不自然な日本語を役者にしゃべらせるのには辟易(へきえき)する。役者さんたちがロボットのよう。とくに昨日の公演は、これがひどかった。

「四季の会」 会員はしばらくお休みすることにした。






最終更新日  Feb 8, 2014 09:30:47 AM
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Jan 25, 2014
260124 永遠の0(ゼロ) @ TOHO シネマズ日劇  岡田准一、三浦春馬、井上真央、田中 泯(みん)、橋爪 功、夏八木 勲(なつやぎ・いさお)、山本 學(がく)、風吹ジュン、新井浩文、染谷将太(そめたに・しょうた)

相当に期待して観に行ったが、それをさらに上回る作品だった。

浮わついてないところがいい。大げさでもない。等身大の人間を描いてくれた。観おわって、荒野に立っているような気分がした。

ぼくが感情移入したのが、意外なことにヤクザな景浦(かげうら)だ。主人公の宮部久蔵(みやべ・きゅうぞう)と決定的に衝突し、しかしその末に一転して彼を守り抜こうとし、戦後は体を張って宮部の妻を救いだした男だ。

原作で宮部の孫がマスコミ批判するところは、合コンで友人らの軽薄に反発するシーンに変えられていた。朝日新聞対策上は、やむをえない改作だろう。

恥ずかしながら原作を読んでいないが、さきほど Amazon で注文した。

時をおいて、もう一度、映画館で観たい。これは、テレビで観る映画じゃないな。






最終更新日  Jan 25, 2014 08:34:08 PM
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平成20年 配信コラム ベスト10


泉ユキヲの観劇・観映・読書メモ 32


観劇・読書メモ 1


観劇・読書メモ 2


観劇・読書メモ 3


観劇・読書メモ 4


観劇・読書メモ 5


観劇・読書メモ 6


観劇・読書メモ 7


観劇・読書メモ 8


観劇・読書メモ 9


観劇・読書メモ 10


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