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中国が育てる広告塔・加藤嘉一

Aug 21, 2011
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テーマ:中国&台湾(3117)
北京大学朝鮮半島研究センター研究員の加藤嘉一(よしかず)氏は、香港のニュース雑誌 『亜洲週刊』 に “日本鏡子 (日本という鏡)” という1頁コラムを担当している。

8月7日号では 「桃源郷に出会う」 と題して、はじめての台湾旅行の感想を。
ここでさっそく ひねくれたことを書いている。

≪ジョギングが好きなぼくは台湾滞在中、毎朝愛国東路と愛国西路が接する辺りまで走っては、「台湾人にとって愛国とは何か」という問題について考えた。

ぼくはただただ 「台湾人」 がもっと平和的、理性的に現実に向き合い、変化に適応してほしいと望むのみだ。

歴史的・政治的な原因から、台湾人の 「国家アイデンティティ (“国家認同”)」 は今に至るまでずっと戸惑いに満ちた、どうしようもない状態にあるのだが、これについては、かつて台湾を殖民地にした日本人に歴史的責任がある。≫


口をあんぐり開けて、あきれましたね。

台湾人の国家アイデンティティをゆがめたのは、まずもって中国国民党の蒋介石であるというべきでしょう。

中華民国が国連代表権を人民共和国に奪われようという昭和46年、米国も日本も
「台湾国として国連に残ったらどうか」
と強く勧めたのにもかかわらず、それを頑として受け入れずに、全中国の領有を幻想することで自分の権力基盤をまもろうとした蒋介石。

あの時点で蒋介石が利己を半分でも棄てて大局を見据えていれば、台湾独立は十分に可能だった。
ふつうの国として、台湾の国家アイデンティティも確立したことでしょう。

そして今日、台湾の国家アイデンティティ形成の邪魔をしている最大最悪の勢力はもちろん、中国共産党。
共産党が台湾独立をぜったいに認めないという立場で外交を行うから、ふつうの国としての台湾が見えにくい。

日本の台湾統治はじつに2世代前に終わっている。今日の台湾人の国家意識のありかたに関して、日本人はまったく無関係だ。

加藤嘉一氏には、中国史・台湾史を小学生のレベルから勉強しなおしてもらいたい。






最終更新日  Aug 21, 2011 10:14:13 PM
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Aug 15, 2011
テーマ:中国&台湾(3117)
 中国語で発信する、日本出身、27歳のコラムニストがいる。加藤嘉一(よしかず)さん。

 こういうニューウェーブの論客が出るのは結構なことだと、プラスの先入観をもって加藤さんの文章を読み始めたところ、次々と違和感におそわれた。

■ 香港のニュース雑誌のコラム ■

 香港のニュース雑誌 『亜洲週刊』 8月14日号に、加藤嘉一さんの書いたコラムがあった。
 題して 「中日民族主義之争」。

 平成22年9月の尖閣諸島沖の漁船衝突事件について、加藤さんはこんなふうに書く。

≪日中両国の外交筋から内々に話を聞いたところ何れの側も、国内の 「民族主義 (nationalism)」 感情が激化して外交交渉が原則と柔軟性を失うことを望んでいなかった。

残念なことに、日本政府が中国漁船の船長を逮捕し、拘留期間を延長しながら結局は中途半端なかたちで釈放したが、これによって両国間の多くの領域の外交交渉や民間交流が滞ってしまった。

たとえば中国側は、もともと9月中旬に開催を予定していた第2回の東シナ海問題原則認識共有のための政府間交渉を先送りすることを決めた。

日中青少年・企業家等の間の交流も、キャンセルや延期を余儀なくされた。≫


 文中に 「第2回の東シナ海問題原則認識共有のための政府間交渉」 とあるのは、日本では 「日中両政府による東シナ海ガス田開発の条約締結交渉の第2回会合」 などとされる。

■ 悪いのは日本側、ですか…… ■

 そもそも問題の発端は中国の偽装漁船の違法行為にあった。その後も、フジタの社員の不当逮捕をはじめ、事態をエスカレートさせたのは中国側だ。
 そのことを完全に棚上げして、日本政府の行為が日中交流を妨げたのだと書き散らす神経には、ほとほと感心する。

 日本人が書いた文章だと思って読むと腹が立つが、加藤嘉一さんは軸足を中国に移している。

 だから加藤さんの文章は、「日本人」 が書いたものだと思わずに
「へぇ、いまどきの中国の若者はこんな見方をしたがっているのか」
ぐらいに思って読んだほうがよい。

 加藤さんに言われて気付いた。昨年9月の偽装漁船の蛮行の理由。
 あれはやはり、直後の9月中旬に予定された東シナ海問題の日中交渉を無期延期にしてやろうという、中国軍部の策謀だったと考えるのがいちばん自然ではないか。

■ 北京大学で育てられ、養われ ■

 加藤嘉一さんは静岡県出身で、山梨県甲府市にある高校を卒業して、中国政府の国費留学生として北京大学で学んだ。

 現在は北京大学朝鮮半島研究所の研究員として給料をもらう傍ら、ファイナンシャル・タイムズの中国語版に書くコラムをはじめ、中国で7冊、日本で3冊の書籍も出版している。

 今年4月29日のファイナンシャル・タイムズの加藤コラムは 「私の北京大学体験」 と題している。

 そのなかで
≪感恩北大,没有北大,就没有今天的自己。≫
(北京大学には恩義を感じており、もし北京大学がなかったら今日の自分もないだろう)と。

 いやはや。
 東大や慶応大の出身者が、ここまで開けっぴろげに出身校のことを賛嘆することは、ありえないでしょう。異文化ですねぇ。

■ 共産党批判には踏み込まない ■

 同じく4月20日のコラムは 「中国は人民元を解放すべきだ」 と題した。

 元安(げんやす)の維持が輸出促進のために本当に必要なのだろうかと論考し、結論としては

≪もっと自信をもって、強大な工業力を背景にして人民元を
市場に向わせる (=自由に外貨と交換できる通貨にする) ほうがよい。≫


と論じている。

 わたしに言わせれば、人民元の外貨交換を制限しているのも、つまるところ通貨を中国共産党の独裁の道具として使うため。

 そういうところには踏み込まず、中国の 「強大な工業力」 をほめそやして筆をおく加藤嘉一さんの流儀は、さぞや中国政府に覚えめでたかろう。
 これなら、朝日・岩波も御用論者として安心して使えそうだ。

■ 主体性を貫けるか ■

 昨年9月の尖閣紛争について言えば、わたしの意見はクリアで、偽装漁船の船長を逮捕・拘留した時点で、撮影したビデオ全篇をネット上で公開すべきだった。

 日本側が現場情報を刻々と公開するとなれば、これは中国軍部にとっては脅威だ。
 情報化社会においては、中国の軍国主義に対して、あるていど意味のある抑止力になる。
 それがわたしの意見である。

 加藤嘉一氏は、『亜洲週刊』 8月14日号のコラムの後半で 「インターネット・ナショナリズム」 について論じている。
 ネット利用者に対して中国政府は積極的に かつ粘り強く情報を公開すべきであり、怒れる若者たちに対して知識層は適切な 「知識リード型の素材」 を提供すべきだ、と言っている。

 とすれば、海上保安庁が撮影したビデオの全面公開にも加藤嘉一氏は賛成すべきであろうが、中国共産党が怖くてそこまでは書けまい。

 加藤嘉一氏は、中国政府にとっても、日本のゆがんだメディアにとっても、じつに利用価値の高い人だが、今後どこまで主体性を貫けるだろうか。






最終更新日  Aug 15, 2011 07:24:41 AM
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