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カテゴリ:社会福祉-ソーシャルワーク-
私は本が嫌いでした。
活字が読みたくない、漢字が嫌い、一番は催眠術がかけられてる!と思いくらい眠くなりました。 でも、社会福祉士になりたくて、読めと言われて読んでた本もありました。 きっかけは、とあるMSW(医療ソーシャルワーカー)から言われた事がきっかけでした。 『患者さん、利用者さんを弱者としてみている人は、【死生観】がない人なんだろうね』 遠巻きに、自分の事を言われてました。 この【死生観】について、間接的に勉強しなさいと言われ、本を読むようになりました。 一人は、遠藤周作の作品二つ。 【中古】 沈黙 改版 / 遠藤 周作 / 新潮社 [文庫]【ネコポス発送】 死について考える/遠藤周作【合計3000円以上で送料無料】 宗教弾圧の話が描かれています。 今の日本では、信仰心が無い方が圧倒的に多くなって来ました。 宗教という言葉だけで蕁麻疹が出るくらいに怪訝そうな顔をされる方もいます。 でも、『死』を考えた時、必要なファクターでもあります。 死ぬって、どういう事なのか、それを間近になった人達に何をどうしてあげられるのか。 暗い話のようですが 『生まれたなら、いつか死ぬ』 当たり前の話なんですよね。 もう一冊は、これ。 【中古】【古本】これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル/著 鬼澤忍/訳【文庫 早川書房】 おおまかに言えば、生き方の本。 戦争で負傷した人間、障害を負った人間。 アメリカではパープル勲章と呼ばれる勲章をもらい、戦地から離れ、その後の人生を送ります。 それは、その方が本当に望んだ人生でしょうか? 私はフロリダに行った時、アメリカの障害者施設を見させてもらいました。 そこでは、職員は0円で働き、施設利用者も0円で利用してました。 そこでかかる人件費や生活費は全て、大企業がスポンサーとして、自社のクリーンなイメージをつけるための宣伝費として充てがわれていました。 それが資本主義社会の仕組み、ルールなんだと御利用者の方が教えてくれました。 お金を生むために、人が死ぬ。 日本では考えられないなんて、思っていると大間違い。 日本でも貧困はあります。社会的孤立も起き、法の狭間が存在します。 それらに対処する術を何かお持ちですか? 最後に、内山節さんの本。 戦争という仕事 [ 内山節 ] 社会福祉士は、どんな環境で、どんな災難にあった方でも知りうる知識、技術でその人の道を切り開く、開拓するのが仕事です。 半端な仕事は出来ません。 それは相手が物ではなく、ヒトだから。 児童、高齢、障害の他、被災者、犯罪者、反社会的人間等、多岐に及ぶのがヒトです。 そのために、一番大切なのは、生きてるから『死ぬ』という事を、忘れない事。 人生の終わりまで社会保障は続きます。 誰かの人生が終われば、誰かの人生に影響がある事も知っておくこと。 そのために、本を読み、知識を蓄え、知恵を磨き、技術にし、社会に昇華する。 これを毎日繰り返して、半人前なんだろうなぁと思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.17 12:56:23
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