ひこじいさんのブログ

2017/01/16(月)11:36

河津桜が今にも咲きそうに

日本列島は13日から、今冬一番の強い冬型気圧配置による寒気団にすっぽりと覆われたままである。 豪雪地帯の肘折温泉では10日から降り続く雪で今日現在積雪量が250cmにもなり、昨日の京都駅伝は前が見えないほどの降雪の中で行われた。 幸い関東平野には殆ど降・積雪が無く、毎日穏やかな冬の青空が広がっている。 しかし春が近づき西高東低の気圧配置が緩み南岸低気圧が通るようになると、関東平野の降雪の季節となる。 こんな寒さの中近くにある河津桜の蕾が今にも開きそうに膨らんで、先端の鮮やかな濃いピンク色が顔を覗かせ始めた。 早咲きの河津桜で有名な静岡県賀茂郡河津町では、毎年恒例の河津桜まつりを今年は2月10日~3月10日に開催すると発表した。 桜祭りは、今年で27回目になるという。 河津の河津桜は毎年2月上旬から3月上旬までの約1か月もの間咲く早咲きの桜で、花はカンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種だと考えられている。 江戸時代に上駒込村染井で発見された桜に奈良吉野山の桜に因んで「染井吉野」と名付けたように、河津町で発見されたことから町の名前を取って河津桜と命名したものである。 ソメイヨシノより花が大きくてピンク色が濃く、花期が一か月と長いことが大きな特徴でもある。 昭和30年(1955)に発見され、その後河津川両岸に8000本が植栽された。 開花時期は道路渋滞がひどく駐車場も限られているため、公共交通機関を利用した方が賢明である。 河津町では昭和50年4月に、町の木として認定し今日に至っている。 河津桜は近年街中や公園に植栽されるようになり、梅の花が終わった頃あちこちで開花しているのを見る。 河津町や三浦郡には到底敵わないが、相模原市にも相模川自然の村公園に50本・橋本公園には20本の河津桜を見ることができる。 この二か所の本数よりかなり多い300本の木が植えられているのが、相模湖林間公園である。 相模湖林間公園は国道412号線阿津交差点の西500mの右側高台にあり、 プレジャーフォレストの隣に位置するスポーツ公園である。 地元住民でつくる「河津桜植樹推進委員会」が15年前から毎年20〜30本の阿津桜の他、ミツバツツジや菜の花などを植えてきたのだという。 国道412号線に阿津の名前が付いた交差点があるように近くを阿津川が流れており、「河津川」と字面が似ているところからこの地では勝手に「阿津桜」と読んでいるが実態は阿津川の畔にある河津桜が正しい。 未だ樹齢20年未満の幼木だが、300本の桜はそれなりに見応えがある。 公園内だけでなく阿津川沿いや阿津交差点から、相模湖林間公園にかけての国道沿いにも多くの河津桜が見られる。 河津町より遅く例年3月下旬には、阿津さくらまつりが開かれる。 普通車143台・大型バス2台・障がい者用3台が利用できる駐車スペースがあるので、花見お薦めの公園である。 こんなに寒い日が続いていても、庭の紅梅や白梅は早くも春の到来を告げている。 やがて河津桜が終わる頃には、百花繚乱の花の季節が確実に訪れる。

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