悠ブログ

青空を隠すように雲が空を占領している。
寒くもなく、暑くもなく気持ちのいい日。

蝶々が2頭　ひらりひらりと舞いながら
私についてきた。
ふっと　もしかして　父と母かな～♪
と思うと、一瞬、楽しい気持ちになる。

最近　いろいろな人に出会い、
いろいろな話を聞きながら、
無条件でシンプルに、「身体的にも、精神的にも健康」だと
自覚できる事は何にも変えられないほど「安心」なことなんだと
思わずにはいられない場面に遭遇する。
人間はいろいろな理由で、そう思えないんだよね。

私は少し忙しすぎると最近思っている。
出来るだけお休みを取らないと身体に悪いな～と
最近ちょっと感じている。

結婚相談所、カウンセリング、資格試験、
心理学事例研究会、SV.からのスーパービジョン、
心理学勉強会のいろいろなお誘い、などなど　予定を入れすぎる。

そんな訳か、どうか、少し前に「耳鳴り」がひどくて
耳鼻科に行く事にした。
親しい仲人さんに紹介して頂いて、
神戸のある「耳鳴り研究所」という医院に行った。

その医師は、温かさとプロフェッショナルに溢れていた。
耳に関して、いろいろな医学的な症状を説明して頂いた。
医師との会話の中で、
「耳鳴りがする時、ちょっと不安になります。」と
軽く言った言葉に医師は反応されて、
薬を頂いたが、それが何と「抗不安薬」。
「えっ？」と思い、
「耳鳴りの原因は私の精神状態から来ているんですか」と
尋ねると、
「いえいえ　そうではないですが、次回の精密検査まで
ゆっくりした気持ちでお過ごし下さい」との事。

私は生まれて初めて、その薬を飲んだ。

すごいね！　薬って！
何と耳鳴りは治らないけれど、すごくハッピーな気持ちになった。
脳にはいろいろな神経伝達物質がある。
ご存知のように、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、などなど
私たちの気持ちや感覚にいろいろな影響を与える。
現在ではうつ病は「セロトニン欠乏症」とも言われているし、
統合失調症はドーパミンが関係しているのではないかとも
言われている。

その薬を飲むと、神経伝達物質に何らかの影響を与えているのか、
「ああ～シアワセ」と訳もなく、そんな気持ちになる。
歩いていても「何となく幸せな気持ち」になり、
何をしていても、気持ちが高揚した。
すごいな～と好奇心を持ってその薬を飲んだ。

という事は大きなヒントを与えてくれる。
人間の気持ちは、自分の意志のみで決まっていないと言う事。
自分がどんなに「幸せ」と思おうとしても
自分の思うように「幸せ」と思えない。
自分が「幸せ」と思いたくなくても
逆に、脳内物質で「幸せ」と思えると言う事。
人間の気持ちは、自分の意志だけではなく、
脳内物質などが、大きく影響しているのを身をもって
体験させて頂いて、興味が湧いて来る。

有り難いね、人間の身体は複雑で精密に出来ていてすごいと思う、
同時にシンプルでもあるんだね、医学の進歩ってすごいね！



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