2006/09/22(金)17:44
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か
米原万里著 新潮文庫
タイトルを見て、なんか喧嘩を売られてるよな気分になって、買ってしまいました。
売られた喧嘩は買うタイプです、わたし。。。。。
内容は、人間の、女性の美醜についてではありません。著者はロシア語の通訳、翻訳を
生業としていて、その職業ならでは悲喜交々を綴ったエッセイです。
原文を正確に訳してるのが「貞淑」 誤って訳してるのが「不実」
訳文が日本語として美しいのが「美女」 ぎこちない文章になってしまえば「醜女」
だそうです。
PC関連の取扱説明書は「不実な醜女」ってところでしょうか。
アプリケーションをインストールする。この文章で日本語は「を」と「する。」だけです。
アプリケーションって何??インストールってどーゆーこと????
とある取扱説明書のある1ページ、「が、に、の、で、は」や「してください」等の指示以外
すべてカタカナだったことがあります。
読めるけど、内容がまったくわからない。「クリック」の意味すら知らなかったので。
これを翻訳した人は、相手はカタカナの意味がわかってることを前提にして訳してた
んでしょうね。
いまだにカタカナ羅列の説明を見るとムカつきます。