よもやまシネマ

2010/01/12(火)19:51

聖者の行進 伊集院大介のクリスマス

本 ☆☆(33)

『聖者の行進 伊集院大介のクリスマス』 栗本薫 著 内容(「BOOK」データベースより) 樹が20年ぶりに再会を果たした「巨大なドラッグクイーン」ジョーママは客がゆすられていることに悩んでいた。店自体も経営難に陥っている。トラブルの裏には重大な秘密があると直感した伊集院大介は、Xmasで賑わう六本木の街へ向かった。 久しぶりの伊集院大介シリーズ。 この本の中の大輔は初老と表現されているが、その雰囲気は第1作『絃の聖域』の頃とほとんど変わっていないような気がする。 それにしても・・・これは・・・・困った。 トランスジェンダーと言うか、ここに書いたらNGワードではじかれそうな内容なのよねぇ。 男が女で女が男で・・・・こんがらがりました。 これまでに読んだ大介シリーズは『天狼星』シリーズをはじめとして、難解な事件、世間を震撼させるような事件に挑んで行く場合が多かったんですが、これはそれらとは趣を異にしてる。スピン・オフと言うほど別物ではないけどミステリというよりもある特殊な世界について、かつて華やかだった頃と老いを感じ始めた現在について樹を通して語りたかっただけのような。 グインしか知らない人にはオススメできないです。 グインしかしらなくても耽美だのBLだのが大丈夫な人は興味があればどうぞ程度です(^^ゞ 現在の私は耽美もBLもダメなんですが、かつての残り火でなんとか読めましたわ(笑) 聖者の行進

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