2010/12/01(水)08:58
カリアッパ師の言葉♪
今、図書館でリクエストして借りている『ヨーガに生きる 中村天風とカリアッパ師の歩み』を読んでいます。
ヒマラヤの山麓にやってきた天風(当時は三郎ですが)先生が、
野菜しか食事を与えられず、
結核患者にはいかに動物性蛋白質が重要な意味を持っているかを切々と説いていった時に
カリアッパ師は
「あの象はいったい何を食べていると思う?」
「...」
「藁だ。それもほとんど根のところだ。
そして、それがなくなると、
今度は人間の食べ残した野菜のクズなどを食べている。
それでもいっこうに痩せもしないし、力も落ちない。
あれとお前とどちらが大きい。」
「象と人間とでは違います」と、天風先生が言うと、
「まだ分からないのか、
生きている状態は人間も象も同じなのだ。
お前がどう言おうと、とにかく、ここにはそういう食べ物はない。
第一、そういう物を食べているから、ここの人間は皆丈夫で長生きできるんだ。」
そうきっぱり言いきった。
象と人間も生きている状態は同じ、という師の言葉はけっして嘘ではなかった。
また、冗談でもなかった。
だが、三郎(中村天風先生)が、
これらを大きくうなずきをもって迎えるには、
かなりの時が必要だったのである。
と、書かれていました。
まだ、ここまでしか読んでいませんが、読み進めていくのが楽しくなってきました~