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2022.07.10
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しばらくは、日曜日が来るたびに思い出すだろうな。

「あ~今頃、あーなってこーなって・・・」

今日は、静かで平和な朝を迎え、のんびり過ごしました。

1週間前の出来事を忘れることはないけれど、

ちゃんと文字にして残しておこうと思います。

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

3日目の静脈点滴へ行く予定でした。

日曜日で、病院はお昼までなので、流す時間は短めだけれど、

少しでも大ちゃんが楽になればと思い、朝一番に連れて行くことにしていました。

時間まで少しあるので、ちょっと横になっておこうとウトウトしていたら、

夫の大きな声が聞こえ、飛び起きて大ちゃんのそばに駆け寄りました。

朝6時過ぎ、激しい痙攣。

目を開き、歯を食いしばり、手足はガクガク・・・

私は、その時が来たと思いました。

母を呼び、みんなで大ちゃんに声をかけました。

みんな泣いていました。

「ありがとう、ありがとう」

「大好き、愛してる」

数えきれないほど言いました。

母が泣くところなんて、今まで見たことあっただろうか?

夫は、「戻ってくれ・・・」と心臓をマッサージしていました。

その後、ずっと痙攣が続いていました。

病院へ行くなら、もう家を出る時間。

私たちは何のためらいもなく、このまま家にいることを選び、

病院へキャンセルの電話を入れました。

折を見てトイレに行ったり、着替えたり、

夫と交代で動いていました。

午前中、トムちゃんとママがお野菜を届けてくれました。

「最近、大ちゃんを見かけないけど大丈夫ですか? トム」

とお手紙が添えられていて、すぐに大ちゃんに伝えました。

何時間経っただろう。

早朝の激しさはおさまったものの、頻繁に起こる痙攣。

その都度、夫が肋骨を包み込むように大きな手を当て、

「この部分を吐く息に合わせて押すとおさまるような?」

と、繰り返してくれました。

時々、歯茎を湿らすようにスポイトで水を垂らすと、

舌をペロッと出しました。

「奇跡が起こらんかなぁ」

と言うと、夫は、

「もう既にこれが奇跡やろ」

と答えました。


目の前にいる大ちゃんは「死にゆく姿」ではなく、「生きようとする力」をしっかりと

私たちに見せてくれました。

長い間、穏やかでほんわかマイルド大ちゃんと過ごしてきたけれど、

これまでのイメージとは正反対の、なんともたくましく、力強く、

最高にカッコイイ柴男子でした。

夕方、痙攣はおさまり、発作のような動きも全く起こらなくなりました。

ちょうどその頃、ゆかりママからラインが届き、

大ちゃんの様子をお知らせすると、

「大ちゃんは優しい子だから、時間をプレゼントしてくれているんだよ」

と言ってくれました。

ホント、その言葉がピッタリでした。

日曜日だったおかげで、ずっと大ちゃんのそばにいられて、

本当に幸せ。

何より嬉しい大ちゃんからのプレゼントでした。

第3の目(チャクラ)をくっつけながら

「大さんの目やん」

と言って笑ったり、いっぱい握手をしたり、

プレゼントを無駄なく使いました。

そして夜になり、「ア~」「ウ~」と、

間隔を空けて声を発し、穏やかに旅立ちました。

「うんうん、ちゃんと聞こえたよ」

「なんかしゃべったね」

「なんて言ったん?」

あまりに見事な旅立ちに、私は泣きながら拍手をしました。

最後の最後まで家族思いの大ちゃんでした。

ずっと大ちゃんの生き様を見て過ごしたので、

悲しんだり悔んだりしちゃいけないと思いました。

メソメソしていたら、大ちゃんに失礼だと。

なので、私は前を向いています。

自分でもビックリするくらい・・・。





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最終更新日  2022.07.10 20:53:22
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