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しばらくは、日曜日が来るたびに思い出すだろうな。
「あ~今頃、あーなってこーなって・・・」 今日は、静かで平和な朝を迎え、のんびり過ごしました。 1週間前の出来事を忘れることはないけれど、 ちゃんと文字にして残しておこうと思います。 *・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・* 3日目の静脈点滴へ行く予定でした。 日曜日で、病院はお昼までなので、流す時間は短めだけれど、 少しでも大ちゃんが楽になればと思い、朝一番に連れて行くことにしていました。 時間まで少しあるので、ちょっと横になっておこうとウトウトしていたら、 夫の大きな声が聞こえ、飛び起きて大ちゃんのそばに駆け寄りました。 朝6時過ぎ、激しい痙攣。 目を開き、歯を食いしばり、手足はガクガク・・・ 私は、その時が来たと思いました。 母を呼び、みんなで大ちゃんに声をかけました。 みんな泣いていました。 「ありがとう、ありがとう」 「大好き、愛してる」 数えきれないほど言いました。 母が泣くところなんて、今まで見たことあっただろうか? 夫は、「戻ってくれ・・・」と心臓をマッサージしていました。 その後、ずっと痙攣が続いていました。 病院へ行くなら、もう家を出る時間。 私たちは何のためらいもなく、このまま家にいることを選び、 病院へキャンセルの電話を入れました。 折を見てトイレに行ったり、着替えたり、 夫と交代で動いていました。 午前中、トムちゃんとママがお野菜を届けてくれました。 「最近、大ちゃんを見かけないけど大丈夫ですか? トム」 とお手紙が添えられていて、すぐに大ちゃんに伝えました。 何時間経っただろう。 早朝の激しさはおさまったものの、頻繁に起こる痙攣。 その都度、夫が肋骨を包み込むように大きな手を当て、 「この部分を吐く息に合わせて押すとおさまるような?」 と、繰り返してくれました。 時々、歯茎を湿らすようにスポイトで水を垂らすと、 舌をペロッと出しました。 「奇跡が起こらんかなぁ」 と言うと、夫は、 「もう既にこれが奇跡やろ」 と答えました。 目の前にいる大ちゃんは「死にゆく姿」ではなく、「生きようとする力」をしっかりと 私たちに見せてくれました。 長い間、穏やかでほんわかマイルド大ちゃんと過ごしてきたけれど、 これまでのイメージとは正反対の、なんともたくましく、力強く、 最高にカッコイイ柴男子でした。 夕方、痙攣はおさまり、発作のような動きも全く起こらなくなりました。 ちょうどその頃、ゆかりママからラインが届き、 大ちゃんの様子をお知らせすると、 「大ちゃんは優しい子だから、時間をプレゼントしてくれているんだよ」 と言ってくれました。 ホント、その言葉がピッタリでした。 日曜日だったおかげで、ずっと大ちゃんのそばにいられて、 本当に幸せ。 何より嬉しい大ちゃんからのプレゼントでした。 第3の目(チャクラ)をくっつけながら 「大さんの目やん」 と言って笑ったり、いっぱい握手をしたり、 プレゼントを無駄なく使いました。 そして夜になり、「ア~」「ウ~」と、 間隔を空けて声を発し、穏やかに旅立ちました。 「うんうん、ちゃんと聞こえたよ」 「なんかしゃべったね」 「なんて言ったん?」 あまりに見事な旅立ちに、私は泣きながら拍手をしました。 最後の最後まで家族思いの大ちゃんでした。 ずっと大ちゃんの生き様を見て過ごしたので、 悲しんだり悔んだりしちゃいけないと思いました。 メソメソしていたら、大ちゃんに失礼だと。 なので、私は前を向いています。 自分でもビックリするくらい・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.07.10 20:53:22
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