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言葉を“面白狩る”

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「言葉を“面白狩る”」、たまに更新します。

----主な参考辞書----
*岩波書店『広辞苑』第五版CDROM版 *小学館『日本国語大辞典』
*学習研究社『漢字源』電子ブック版 *岩波書店『岩波日本史辞典』CDROM版
2022/05/05
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(表紙)
   天和五年
​安芸郡矢野村地抨野取帳​
   子二月

​ミやノ下​
○中田三畝拾八歩 八斗六升四合   太郎助
​同所​
○上畠四畝三歩  五斗七升四合   同人
​同所​
○下中田八畝九歩 壱石三斗弐升八合 久七
​(以下略)
​​天和五年の(広島藩安芸郡)矢野村の地抨野取帳の冒頭部分です。ここに古文書でも珍しい「」という文字が使われています。
​​
​​(諸橋『大漢和』)​​
​㊀はじく ㊁したがふ ㊂しむ、せしむ ㊃拼​(ホウ)​に同じ。㊄伻に通ず。
この説明では要領を得ませんので、​​の使用例を探しました。

 公儀御帳面高
一高六百五拾五石四斗九升九合  ●下板木村
 内
弐百弐拾七石五斗弐升八合    但公儀御帳面高之内減
残四百弐拾七石九斗七升壱合   毛付高
  内
​​畝九丁七反三畝九歩 抨斗代三斗六升六合五勺弐才​​
 高三拾五石六斗七升四合    畠屋敷
​畝四拾七丁九反六畝廿七歩 ​斗代抨​八斗壱升七合八勺壱才四毛​
 高三百九拾弐石弐斗九升七合  田方  ​(以下略)​
          ​(『三次市史Ⅱ』「三次郡覚書」)
​「抨斗代(斗代」という言葉が使ってあります。
【斗代】​(『古文書用語大辞典』)​
石盛のこと。検地により定められた田畑の等級ごとの一反当たりの標準収穫量。

【㮣斗代】ならしとだい​(『広島藩における近世用語の概説』)​
概斗代。概とは平均の意、従って反当平均収穫量のことをいう。
*注 [既木]は「既」の下に「木」。=「概」「ならし」。

​​「」は「概(ならす)」と読むようです。​​
すると、「矢野村地抨野取帳」は「じならし野取帳」と読むはずです。

​じならし【地均・地概・地坪・地平】​(『古文書用語大辞典』)​
→地押​​(じおし)
じおし【地押】​(『古文書用語大辞典』)​
​地詰・地均・地概・地坪・地平とも。検地の一つで、田畑の品位・高・石盛は以前と変えずに、反別のみを測量し直し、それまでの検地の適否を調べ修正すること。​​​
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最終更新日  2022/05/05 08:13:50 PM
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