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言葉を“面白狩る”

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2019/07/18
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​​​「十一日、御吉例之通御具足御鏡開ニ付、従御両殿様不相替御切餻頂戴被仰付、留守中御用達ゟ坊主を以為持来ル由、帰宅之上謹而頂戴、帋面を以御請申出ル也」​(安政6年1月「村上家乗」)​​​​
​​1月11日は御吉例の御具足御鏡開で、御両殿様よりいつもどおり御切餻を頂戴した。留守中に御用達から坊主に持たせて届けるとのこと、帰宅して謹んで頂戴し、紙面で御請けの申し出をした。
武家では、鏡開きは新年の11日の行事で、鎧などの具足に供えた具足餅を下げて、雑煮などにして食べたようです。

​問題は「」という、あまり見かけない文字です。
​【​(諸橋『大漢和』)​
①こなもち
​【​(『今昔文字鏡』)​
音読み=コウ
訓読み=こなもち
玉篇読み=クサノモチ、ヨモギモチ

と説明しています。
「粉餅」なら、団子のことだと思われますが、団子では正月の飾り物には不適当?かもしれません。

​【団子​(『広辞苑』)​
穀類の粉を水でこね小さくまるめて蒸しまたはゆでたもの。付け焼きにし、または餡や黄粉などをつけて食べる。

​【​(世界大百科)​
​​​​​​​​​​もち米を蒸して臼に入れ、杵で搗いたうえで、いろいろの形につくったものを餅の字で表してきたのであるが、餅という漢字は日本独自の使い方であり、中国の用法とはまったく異なっている。風俗学者で食物史家の篠田によると、中国では饅頭(マントウ)、餃子(チアオズ)などの小麦粉製品の総称が餅(ピン)であり、小麦粉そのものが麺、小麦以外の穀物(米、アワ、キビ、豆など)の粉製品を餌(アル)といい、餌がのちに細かく分かれ、よくこねて大きいままで蒸したものを餻(カオ)、小さくまるめて蒸したものを円(ユワン)、円の中に餡を入れたのを団(トワン)、米を粒のまま蒸してから搗いたのが粢(ツー)であるという。すると中国の粢が日本の餅にあたるわけであるが、………この混乱は日本人が漢字を採用した際に起こった誤訳によるもので………。​​​​​​​​​​
​​[中国]餅は、日本語ではモチであるが中国には蒸米を搗いて作るモチはほとんどなく、モチ状の食品は糕(餻)(こう)と呼ぶ。​
「餅」のことを、中国では「餻」と書くなら、「餻」は「もち」と読むのが良いのでしょう。

​​​​​「下蒲刈町史(蒲刈志)」では、中国風に「蜀黍」に「トウキビタンゴ」、「嫩艾」に「ヨモギダンゴ」のルビが振ってありました。​​​


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最終更新日  2019/09/08 09:29:35 PM



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