カテゴリ:からあげ・やきとり・鶏料理
ちょっと前、我らが泰三さんのブログで見て久々に&無性に食べたくなった蒲田「鳥久」さんのお弁当。大田区で「鳥久」と言えば大森派と蒲田派に分かれます。
大森「鳥久」さんはJR大森駅から道を選べば徒歩1分以内。商店街の入口あたりに早朝6時半から灯りが灯り、昼過ぎには人気弁当は売切れてしまいます。売切れしだい閉店なので、16時を過ぎたらほぼ何も買えないと思った方がよさそう。 一方、お隣蒲田の「鳥久」さんはJR蒲田駅東口を出て正面の信号を渡ってすぐ、同じく商店街の入り口付近にある「蒲田東口店」しか私は行ったことがないのですが、駅から10分ほど歩いたところに本店と、お惣菜専門店の「からたつ」さんの3店舗が現在営業を行っています。 蒲田「鳥久」さんも同じく早朝6時半からの営業。店舗数が多く、工場があるので大森に比べると買いやすく、夕方でもお惣菜・お弁当ともに(一部売切れはありますが)まだ買えるお店という感じ。20時までの営業です。 同じ名前で扱っている商品(鳥主体のお弁当・お惣菜)も似ているので本店・支店関係等と思ってしまいそうな両店ですが、営業上のかかわりはなく、もともとご兄弟だった方が創業されたとの噂もあるものの、買う側としては「まったく別のお店」としてとらえるのが妥当。なぜなら味・特徴がけっこう違うから! 以前それぞれのお店について食べた感想を書いたことがありますが(大森:2012年1月、蒲田:2014年1月)、あれからだいぶ年数も経っている+蒲田「鳥久」の主力お弁当を食べたことがなかったので、今回は10日ほどの間に改めて食べ比べをしてみることに╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! まずは大森「鳥久」さんの一番人気「折詰七号(700円)」。朝9時過ぎに買いに行き、無事購入できました。パッケージは紙製ですが、竹皮を模したような柄や色使いがなんともレトロでステキです。 パート募集がこの「手書きの貼り紙」なのも大森「鳥久」さんらしいところ。真っ白い白い割烹着みたいな制服のおばちゃま方が3人でせっせとお弁当をつくっておられました。 大森「鳥久」さんのラインナップはお弁当のみ。単品でのお惣菜の取り扱いはありません。折詰のサイズは最小が四号、最大が八号でおかずの内容もちょっとずつ異なりますが(それとは別に「そぼろ弁当」もあります)、一番人気は七号と言われています。 じゃん 内容は ・白いごはん+梅漬け(緑) ・からあげ 2枚 ・チキンカツ 1枚 ・鶏むね肉焼き 1枚 ・薄切りかまぼこ(ふちがピンクのやつ) 1枚 ・ごぼうの煮つけ 2切れ ・じゃがいもの甘辛煮 1ケ ・鶏皮の佃煮 ・(別パック)のりの佃煮、ソース といったところ。着色した「白からあげ」「じゃがいも甘辛煮」「かまぼこ」は蒲田「鳥久」と共通ですが からあげに使われる部位が大森は「むね肉」です。ゆえに、ボリュームがあり食べごたえも満点ですが、味自体はさっぱりしているのが大森の特徴。 香ばしくも柔らかに焼けたむね肉焼きも大森のみです。ファンがすごく多いんですって。 チキンカツはたぶんもも肉使用で、軽く塩味がついているのでソースはかけてもかけなくても美味しい。ソースはさっぱり系。 今回久々に食べて見直したのがこの「ごぼう」!とてもジューシーに美味しく炊けており、まだちょっと温かいごはんにぴったり! そして大森「鳥久」で私がイチオシしたいのが鶏皮の佃煮です。味わい深く柔らかく、こってりしすぎずほんとに美味しくて、単品で売って欲しいけどお弁当に入っているこれぐらいの量だからいいのかな、という気も。久々にあべましたがやっぱりこれ好きだなあ~(○´∀`)ノ ・・・ふう、なんとか完食できました(※前後1日ずつ調整してこれに備えた)。からあげが2つ入っているからか、蒲田「鳥久」のイチオシ「特製弁当」よりもボリュームが多く感じます。 ごはんは、以前食べた時には大森の方が美味しいと感じたのですが、今回は蒲田の方が美味しく感じました。大森のごはんはさっぱりしていて揚げ物に合いますが、お米自体の味が蒲田の方が美味しかった印象。数年経って私の舌(好み)も幾分変わっていると思いますが、ひょっとしたら使っているお米も変わっているかもしれません。――が、食べた「温度」の影響もあるので後述します。 一方、蒲田「鳥久」の一番人気はこの「特製弁当(730円)」。蒲田「鳥久」はいずれも消費税が上乗せされた価格です。パッケージはおそらくお弁当の種類で色が違っていて、けっこうどぎつい色使い。製造・流通・販売現場で見分けるには便利でしょうが、私は大森の方が好きだなあ。単品でお惣菜各種も買えるので、今回はダンナさんのお弁当用に「からあげ2枚(280円)」も購入。 特製弁当は初めて買いました。これまでは「から揚げ弁当(630円)」ばかり買っていたのですが、その違いは! 大森「鳥久」の七号と違うところを着色。 ・白いごはん+梅漬け(緑) ・からあげ 1枚 ・チキンカツ 1枚 ・焼き鳥(塩) 1枚 ・薄切りかまぼこ(ふちがピンクのやつ) 1枚 ・つくね 1ケ ・じゃがいもの甘辛煮 1ケ ・紅しょうが、昆布の佃煮 ・(別パック)ソース、辛子 「から揚げ弁当」には焼き鳥の代わりにシュウマイが1個入っていて、その分ボリュームが少なめ。と言えるくらい、このお弁当のエースは焼き鳥です。 そして今まで「から揚げ弁当」を買っていた私はこの焼き鳥を初めて食べ、そのことを激しく後悔したのでした。 この焼き鳥すごっっっく美味しい、ものすごーーーーーくウマイよーーーーーヽ( ´ ∇ ` )ノ ワーイ いやホント、悪いこと言わないのでぜひ食べてみてください!!!と、蒲田へ行ける範囲の方に強くオススメしたい。このボリューム、お肉の弾力、適度な塩加減。ごはんにもビールにも(日本のビール、ラガーとかがいい)ぴったり、素晴らしい╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 近年和食&日本酒が昔より好きになった私は、かつてあまり得意でなかったタレの焼き鳥も今は好んで食べますが、これは断然塩!完璧です いやーこれを知ってしまったので後のおかずが全部「準エース」になってしまうのですが からあげは蒲田は「もも肉」です。むね派・もも派で好みが分かれるからあげ、大森と蒲田のいちばんの違いがここと言えます。私はどちらも好き。たしか各種お弁当にからあげはほぼ1枚だけなので、もっと食べたければ単品追加をオススメ。 チキンカツも好き。これはどちらかといえば大森の方が美味しかったかも。カツで使っているお肉はもも・むね逆な気がします。 じゃがいもも大森と共通ですが、蒲田の方がより「ねっとり」した食感を感じるような。たぶんメークインを使っているのでは。つくねはすごくしょっぱいので、単品で1串(3つ)食べるのは私はちょっと無理ですが、お弁当に1個入っているのは嬉しい。辛子がよく合います。 紅生姜とごま昆布もいいアクセント。大森に比べ、蒲田の方が全体的に少し味が濃いので、紅生姜はそれに負けないなという感じです。 上述した通り、今回ごはんは「あれ?蒲田のごはんこんなに美味しかったっけ?」という印象でした。まだ温かいうちに食べたからかもしれません(冷めた状態で1月ほど前に食べた時にはあまりそう感じなかった)。可能なら温めた方がいいということですね。 うーん美味しかった、ごちそうさまーヽ('(OO)'*)ノ:・*。・+.゚・。 ええとこの食べ比べをする前の時点では「私はたぶん大森の方が好きなんだけどなあ」と思いながらやってみたものの、「特製弁当」で蒲田「鳥久」の個人的評価が大きく変わりました。 というのも、1月前に食べた蒲田「鳥久」の「から揚げ弁当(630円)」はこちらでして 焼き鳥の代わりにシュウマイとたけのこが入っているのですが、どちらもかなり「しょっぱい」のです。このためお弁当全体がきつめの味付けに感じてしまい、優しい味付けで休めるところがない感じ。体調もあって半分程度しか食べられなかったのです。なので焼き鳥すごいよ焼き鳥(ノ*゚▽゚)ノ それとお弁当をどの程度の温かさで食べたかによっても美味しさの感度はけっこう異なり、今回温かい状態で食べた蒲田はごはんが美味しく感じましたが冷めるとだいぶ味が落ち落差がある印象で、逆に大森はすごく美味しい訳ではないものの、冷めても一定のクオリティを保っている印象です。 そんな訳で今回全力で食べ比べた結果は「どちらも美味しい、どちらも違う良さがある」という感想です。いやあ美味しかった╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 総体的なお弁当の完成度やお店の温かみ、歴史を感じるようなところでは大森がいいなと感じます。売切れじまいも手作り限定ならではの良さ。 一方で、営業予定や商品ラインナップが随時ホームページで確認でき、安定供給かつ柔軟な営業を行う蒲田は忙しい消費者には買いやすく、様々な種類のお弁当やお惣菜でより幅広い客層を取り入れやすいはず。あの「白いからあげ」がどうしても食べたい!と思ったら蒲田へ行けば単品で買えるのはとても嬉しいです。 あれ?書いてみるとそれぞれのお店から受ける印象がだいぶ違うなあ(笑)そう、蒲田は営業努力というか、わりと戦略的にいろんなことをやっている印象を受けるので、商品は似ていてもお店の感じがぜんぜん違うんですよ。なので私にとっては別物の両店。どちらも好き。 ・・・書いてたら食べたくなってきますね(笑) 大宮の皆さんにはちょっと遠いですが、アウェー川崎・マリノスあたりのお供に、機会があればぜひ食べてみてください(○´∀`)ノ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.01.27 09:01:20
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